080713_dainihon02.jpg

★大会詳細とチケット申し込みはコチラ!

★インタビュー特集[前編]シャドウWX はコチラよりご覧ください!


【葛西純[挑戦者]インタビュー】

 ――王者・WX選手に対してどんな印象を持っていますか?
葛西 印象も何もないね。周りは8年ぶりのベルト奪取だとか言っているけど、逆に言えば、8年間何やってたんだって。
 ――葛西選手はいわゆるデスマッチファイターの第三世代という括られ方をするところもありますが、WX選手はその上の世代、本人いわく「新世代の最後の生き残り」と口にしていますが、同じデスマッチファイターとしてはやはり大きな存在になってくるのではないですか?
葛西 まあ、そうだね。だから最近の試合を見てても、周りは「昔の怖いWXが蘇った」とか言っているけど、俺っちから見れば、まだ20%も30%も出てねえんじゃねえかなって。昔のWXのほうがもっともっと凄かったからね。どうせなら横浜は100%の昔のWXを出してほしい。
 ――ベルトを奪取するまでのWX選手は、自分は一歩引いたスタンスで、若い選手を押し上げるようなポジションに収まっていたようなイメージで、葛西選手としては、そこが物足りなかったわけですね。
葛西 物足りないというか、デスマッチ自体がスポーツみたいになっているから。俺っちも欠場する前、後輩の宮本、ISAMI、谷嵜やらと組んで、若いのを持ち上げるデスマッチハイスクールだとかなんだとかをやってきたけども、やっぱり怪我して半年間休んでみて、それじゃあいかんなと。レスラーは個人の戦い。他人をプッシュしようとか何とか、そんな甘い考えだとやっていけない。
 ――改めて葛西選手のデスマッチ観を聞かせてもらいたいのですが、いまの大日本は遺恨めいた戦いでなく、試合が終われば握手をかわす、スポーツライクなデスマッチというイメージがありますが、葛西選手の考えは正反対のものですよね。
葛西 そうだよ。デスマッチなんだからスポーツじゃいけない。殺し合いなんだから。デスマッチをやるなら、見ているお客さんに「大丈夫か?死んじゃうんじゃないか?」と思わせないといけない。最近の大日本を見ていると、「そんだけ怪我して大変ですね」という印象しかない。お客さんもそういう印象でしか見てないと思う。俺っちが復帰してきたからには、お客さんが「大丈夫かな…死んじゃうんじゃないかな」と思うようなデスマッチをどんどんやっていく。
 ――その命懸けという、デスマッチに対する考えはずっと変わらないものですよね。
葛西 だからデスマッチにおいて、戦っている人間のいままでの人生とか、あと試合に対する覚悟が出なきゃ、デスマッチと言えないんじゃないかな。ナアナアでやっていたらデスマッチでも何でもない。
 ――これまでも「生き様」「覚悟」という言葉を強調してきましたが、それがすなわち信念というわけですね。
覚悟 まあそうでしょう。命懸けてやっているんだから、そういうのが出ないとおかしいし。そういうデスマッチを見せて、お客さんが感動するかどん引くかは、お客さんの勝手だから。デスマッチをやった人間がね、試合終わってお互いを認め合って、戦った者同士が感動していたら、さっきも言ったけどデスマッチでも何でもねえよ。
 ――そういう意味では、葛西選手が現時点ではまだ全盛期の20%ほどと捉えるWX選手が横浜で100%になったとき、自分がやりたいデスマッチを見せることが出来るんじゃないですか?
葛西 そういう楽しみがないと、俺っちも挑みがいがない。どうせやるなら昔のWXを100%蘇らせて、そういうデスマッチをやってみたい。
 ――残り80%に関してですが、いまと昔のWX選手はどう違うんですか?
葛西 昔のWXは試合中において何をやらかすか分からない怖さがあったんだけど、いまは正直言って、見ていてそれがない。やることの想像がついてしまう。昔は山川を2階席からパワーボムでぶん投げたり、蛍光灯の破片を山川に投げつけて、それが山川の背中に刺さったりとか、ホント「何をやらかすんだ!?」という怖さがあったので、そういう怖さを出してきてほしい。
 ――言葉にするなら、葛西選手がWX選手に求めているものは「荒々しさ」になりますか?
葛西 まあ、そうだね。いまのWXは一歩引いてきたがために、自分にブレーキをかけるクセがついているよな。
 ――久しぶりに大日本に姿を見せて復帰を宣言した5・23後楽園ホール大会といい、大日本での復帰戦となった6・23後楽園ホール大会といい、会場は大・葛西コールに包まれ、ファンもいまの大日本のデスマッチを支持しているんでしょうが、そこにプラスして、葛西純という刺激的なテイストを求めていることは間違いないですね。
葛西 料理にしても何にしてもそうだけど、若干のスパイスというのがないとね、飽きてくる。いままでのアイツらがやってきたデスマッチは料理にたとえるなら、お客さんは「おいしい、おいしい」と食べているんだろうけど、そこに葛西純というスパイスを導入したらもっと料理がおいしくなる。お客さんもそれが分かっているからそういう反応になるんじゃないかな。
 ――半年間の欠場で、いい意味で自分を見つめ直せたわけですね。
葛西 そうだね。正直欠場する前はね、若い奴らのバックアップをやっていて、俺は何をやっているんだろうと思いながら試合をしていた部分があったんでね。だからこの半年間というのは自分を見つめ直すのに充分の期間だったし、その半年間で本来のデスマッチに対する自分の考えを、改めて思い起こせた。
 ――その考えをリング上で押し通し、体現することで大日本がより面白くなっていくでしょうし、葛西選手のホームリングであるアパッチプロレスもより熱くなっていくんでしょうね。
葛西 そういう考えはないね。自分が一番おいしい思いをすればいいんだから。他のレスラーは団体が潤えばいいとか、注目されればいいと思うだろうけど、俺っちは違うから。大日本とかアパッチとか関係ないから。自分がおいしい思いをすればいいだけの話。
 ――最後にベルトに対する思いについても聞いておきたいのですが、デスマッチという冠がつくBJW認定デスマッチヘビー級王座は、何としても欲しいベルトなのでは? 歴代王者に葛西選手の名前がないのは、巡り合わせも悪かったんでしょうが、不思議といえば不思議なことですけども(同王座挑戦は01年6・25後楽園ホールで王者ザンディグに挑んで以来)。
葛西 ベルトが欲しいという思いはまるっきりないね。ベルトっていうものは後からついてくるものだろうから。ベルトを持っていても支持されない奴は支持されないだろうし。ただ、ベルトを獲ったら2つばかしやりたいことがあるので、それはベルトを獲ったときに言わせてもらう。
080713_dainihon01.jpg

 7月13日、横浜文化体育館で大日本プロレスが放つビッグマッチで、BJW認定デスマッチヘビー級選手権が行なわれる。王者・シャドウWXに挑むのは“狂猿”葛西純だ。左膝半月板損傷のため半年間欠場していた葛西は、6・23後楽園ホールのタッグ戦(葛西&沼澤邪鬼vs佐々木貴&宮本裕向)で大日本マットに復帰すると、2階バルコニーから5メートル下のひな壇に設置した机上ボディプレスを敢行するなど、自らそれが持ち味と言いきる、常軌を逸したクレイジー・ファイトを全開! 復帰戦を勝利で飾ると、7・13横浜文化体育館でシャドウWXが保持するデスマッチヘビー級王座への挑戦を表明した。

 WXも「やってやろうじゃねえか!」とこれを了承したが、それに待ったをかけたのが6・29札幌テイセンホールで葛西とのタッグ対決が決定していた前王者の伊東竜二であった。果たして、注目された札幌の直接対決を制して、7・13横浜文化体育でのWXへの挑戦権を手にしたのは葛西であった。

 札幌大会終了後、現在の大日本マットの「スポーツライクなデスマッチ」のあり方を全面否定する葛西と、元祖・狂える男のWXの2人を電話でインタビューし、横浜決戦に向けて抱負を語ってもらった。

★大会詳細とチケット申し込みはコチラ!

★インタビュー特集[後編]葛西純 はコチラよりご覧ください!


【WX(ダブリュエックス)[王者]インタビュー】

 ――WX選手が抱いている、挑戦者・葛西純のイメージを聞かせてもらえますか?
WX 独特のポジションを築き上げた人間だと思う。体は決して大きくないけど、デスマッチヘビーに挑戦しても誰も文句を言わないような独特のオーラを持った人間ですね。デスマッチの申し子と言ったら変ですけど、デスマッチをこなして初めて評価される人間じゃないかなと。自分とは体格差がありますけど、デスマッチでは難しい相手だなというのが正直な印象。それはお客さんを味方につけているところもあるし、破天荒なところもあるし。ただ、自分もそう簡単に負けられないんで、やりがいはありますね。
 ――大日本はデスマッチ路線が根付き、定着し、団体の看板になっていますが、その中でWX選手はミスター・ポーゴ選手、松永光弘選手のあとに続く新世代としてライバルの山川豊選手、本間朋晃選手と大日本を牽引してきましたが、いまは伊東竜二選手を筆頭とする第3世代が団体の骨格をなしています。葛西選手も第3世代という捉えられ方もされますが、葛西選手がのし上がってくる過程を見るにつけ、デスマッチの申し子という思いを持ったわけですか?
WX まず、自分が葛西と初めて組んだとき、徳島でブッチャーとやったんですよ。そのとき、緊張の中にも「やってやる!」というものが見てとれて。その数年後には広島でファイヤーマッチもやったけど…正確には葛西は世代的に一人という感じで、僕らと伊東たちの間にある世代だから、独特のデスマッチ観があるんですね。僕らが新生代と言われていたのは蛍光灯も使うんだけど、試合の流れがあって、その延長線上で蛍光灯があると。それを一つのスタイルとしてやってきましたけど、葛西は独自のスタンスでやっているので、こっちも対応が難しい選手。
 ――葛西選手は、デスマッチというからには命懸けで、デスマッチに挑むスタンスですよね。
WX それは若い頃から言っていましたね。大日本に入ったばっかりのとき、後楽園で言っていましたから。そういう腹の括り方が違うような気はしますね。ただそれは評価する場合の物の言い方で、戦うとなれば、全部受けた上で最後は勝ちたいと思う。
 ――ベルトを死守する上で、警戒すべき点はどこになりますか?
WX 蛍光灯を使った細かいところが上手くて、技プラス蛍光灯というふうにして体格差を関係なくさせるんですね。そういう点では葛西の得意技のダイビング・ボディプレス、リバース・タイガードライバーは注意しないといけない。ただ、注意していてもリバース・タイガードライバーも上げられてしまうんですよ。小柄のようでパワーがありますからね。
 ――ここ一番で爆発力がありますからね、葛西選手は。
WX 「デスマッチで死んでもいい」という思いがそこまでさせるんでしょうね。やっぱりそういうところが侮れない。
 ――ただ、初防衛戦で負けるわけにはいかないですよね。
WX そうですね。こっちも苦労して挑戦して、やっと獲ったんで。
 ――5月4日の桂スタジオ大会で伊東選手を破り、8年ぶりの戴冠を果たしたわけですが、ここ何年かのWX選手は一歩引いていて、若手を後押しするポジションに収まってしまっていたように思えるのですが。
WX 自分はそう思っていなくても、お客さんや周りの人にそう見えたんだったら、やっぱりそういうポジションに収まっていたんだろうと思うしね。だから意識改革をしながらどんどんデスマッチをやってベルトへの挑戦権を手にして、そして再びベルトを獲得したわけですから、簡単には手渡せないですね。
 ――WX選手が「毎回同じチャンピオン、毎回蛍光灯で楽しいか? 俺たちの時代(山川、本間)の生き残りは俺だけ。俺たちの時代のレベルを見せつける」と立ち上がったときの心境を察するに、大日本のために良かれと思い一歩引いてきたものの、このままでは大日本のためにはならないとの思いを強くしたわけですか。
WX いま葛西も一人ですけど、自分も山川選手が離れ、本間も離れ一人になったわけで…その中で、いまの沼澤と伊東の流れを見ると、蛍光灯の数が凄いだけで、試合の流れよりそっちのほうがクローズアップされている。個々にいいものは持っていると思うんですよ、考えつかない高さから飛んだりして。宮本もそうなんですけど、ただし宮本はどっちかといえば新世代の考えに近い選手だから僕は買っているんですね。そういう点で、その流れに異質なものを一つ入れると面白いかなと。だからリング上は自分たちのポリシーのぶつけ合いだと思うんですよ。
 ――そうすることで大日本がより面白くなっていくわけですね。
WX そうです。活性化させるためには、どんな選手ともやらないといけないですから。自分は一歩下がっているつもりはなかったんですけど、いろんな選手から「またデスマッチやってください」と言われて(苦笑)。地方でやっているんですけど、後楽園でやっていないから伝わっていないのかなと。でもその間、マンモス佐々木選手と原点のプロレスを勉強できたのが良かった。チームあんこ型としてBJWのタッグベルトをもう一回獲れたんで(2006年1月から12月までタッグベルトを保持)、それもきっかけの一つだなと思うんですよ。やっぱり蛍光灯があっても、基本はプロレスだと思うんで、そういう点ではあのタイミングでタッグベルトを保持していた意味は大きいものがありますね。
 ――ファンもWX選手が立ち上がるのを待っていたという感じでしたものね。ベルト獲りを宣言したとき、ファンの支持率は非常に高かったですし、それは王者に就いても変わっていないですからね。
WX ファンはみんな平等に見ているんだなと思いますよね。これからは復帰した葛西に期待するでしょうし、ファンが葛西についてもきても自分はさらにその上を行って勝たないといけない。それが自分の宿命のような気がしますね。大日本のデスマッチは一つのジャンルとして認識されるようになりましたけど、その中でもデスという言葉がつく葛西の理論もありだし、自分は自分で「基本はプロレス」というものを試合に入れたい。そこはみんなの主張のぶつけ合いで、宮本みたいに飛べる選手もいるわけで、大日本プロレス内でいろんなスタイルがあることは、いいことだと思いますよ。
 ――ベルトを獲ったとき、「新世代の最後の生き残りとして、ベルトを輝かせていきます」と、見る者の胸に響くコメントを口にしていましたが、話を聞いていると、その言葉に込められた思いがよく分かってきました。
WX ぶつけ合いなんですよ。あんまり仲良くすると面白い試合が出来ないと思うんで、距離を保つところは保ちながら、ポリシーを曲げないでぶつけていけばマンネリはないはず。
 ――その中でベルトがトップの証であり、それをいま手にしているのはWXですからね。
WX 一歩引くというのはよくないことなので、これからどんどん防衛して、仮に獲られてもまた獲り返すつもりでいきます。それが活性化につながるし、自分が踏ん張ることで下の世代も出てきますからね。
 ――横浜文化体育館は火気厳禁ですが、WX選手はファイヤーデスマッチという得意なフィールドもありますし。
WX もうすぐ夏ですからね。ちょうどいい季節になりますね。いまの何百本という蛍光灯の乱発は、自分はあまりいい方向ではないなと思っているんですよ。さっき宿命と言いましたけど、新しいお客さん増えてきているので、そういう人たちに「新生代は凄いな」と思わせるのが世代の宿命だと思うんですよ。僕はいまこうやって昔の世代のものを出してきているので、いまのファンには新しく見えるはず。でも、次第に目が慣れてくると思うので、また新しいことを考えていかないといけないし、人の試合を見て勉強しようかなと思っています。チャンピオンといっても、頭一つも抜け出していないほどのレベルの高さだと思うんですよ。周りを見ればみんな前チャンピオンですから。自分はチャンピオンですけど、勉強しながらやっていかないと。
 ――日々勉強、前進ですね。
WX そうですね。プロレス界においてデスマッチは生き残らないといけないジャンル。自分が王者として、その道をどんどん盛り上げていきたいですね。そのためにも、横浜では絶対に負けられない!

(情報提供:大日本プロレス)

★大会名  :『若武者〜プロレスサミットへの道〜』
★日時・会場:3月22日(木)新宿FACE 18時30分開場 19時試合開始

1月30日、ファイティングカフェ・コロッセオで記者会見が行なわれ、3月22日(木)に新宿FACEにて『若武者〜プロレスサミットへの道〜』と題した興行を開催することが発表された。昨年の大晦日に開催され、超満員の観衆を集めたインディーサミットが目標とする「プロレスサミット」開催に向けての動きがスタートする。

今回発表された『若武者』は「インディーサミット」に参戦した各団体の若い選手を中心とした興行。
みちのくプロレス、大阪プロレス、IWAジャパン、大日本プロレス、DDT、アパッチプロレス軍、DRAGON GATE、KAIENTAI-DOJO、エルドラドなど会見に参加した8団体に加えユニオン、闘龍門、バトラーツ、
さらには、新日本プロレスと全日本プロレスの参加も決定。

すでに佐々木貴・関本大介が参戦にな名乗りを上げている。

■【2/10(土)チケット発売!】大会詳細とチケットのお申込はコチラ!