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魅せよ!、プロレスの底力を!!

蝶野正洋25周年特別興行(ARISTRIST IN両国国技館)が10月12日で行なわれる。大会には武藤敬司を筆頭とする全日本プロレス勢、IWGPヘビー級王座挑戦の大谷晋二郎のZERO1勢のほかにも、プロレスリング・ノアから小建太、秋山準、そして初代タイガーマスク、長州力も参戦するという、まぎれもなく「平成版オールスター戦」!蝶野は「25周年というキッカケがあって、みんなが集まってくる。プロレスの力を見せつけたい!」という。
(構成・文:安田拡了)

★大会名称:蝶野正洋25周年特別興行 ARISTRIST IN 両国国技館
★開催日時:10/12(月)
★開催会場:両国国技館
★15秒SPOT映像はコチラ!(PCのみ)

★大会詳細と対戦カード&チケット申込はコチラ!

25年前、プロレスは転換期に入った!

1984年。
もう、あれから25年も経ったのか、と思わず感慨にふけってしまった。
蝶野が新日本プロレスに入団したのは1984年のことだ。この年は蝶野のほかに武藤敬司、橋本真也、船木優治(誠勝)らが新日本に入門しているが、タイガーマスク(佐山聡)や藤原喜明、前田日明などの選手が大挙して去った動乱の年でもあった。

あの頃、新日本の道場に行っても誰もいないとは分かっていながら、だからこそ何か面白いものがあるかもと訪ねたことがあった。

道場兼合宿所に行くと、がら〜んとしたものだった。静寂。その中で新弟子の橋本真也が寝そべって漫画を読んでいた光景が目に浮かぶ。もしも藤原や佐山、前田たちがいたら、新弟子として先輩の世話、洗濯をしなくちゃいけないので、こんなのんびりとした光景が見られるわけがない。しごかれなくて幸せだったのか、不幸だったのかは知らないが、けっこう満喫しているようだった。

しかし、このままだと新日本は危ない。何せ選手たちが、ゴソッと抜けてしまって潰れてしまうのではないかと思われていた。

ところが、世の中は面白い。藤原たちがいなくなったことで創業期にあった厳しいばかりのストロング思想に固執することなく、蝶野、武藤らは後に思い思いのエンターテイメントを自由自在にプラスしていくことができたのだ。

そう考えれば1984年とは新日本プロレスの一大転換期だったと思うしかない。

1984年組の中でも蝶野は異質なキャラクターを日本のプロレスに持ち込んだ革新派のレスラーだと言っていい。ハルク・ホーガンのnWoと結託して一大勢力を築いたことは知られるが、このnWoは団体の既存勢力に対抗するグループで、従来のベビーフェイス、ヒールという概念をこえた、カッコイイ組織として一世を風靡した。これが時代とマッチして蝶野をスターダムに押し上げていったのだ。


蘇った世代闘争!

うだうだと長くなったが、蝶野のプロレスデビュー25周年はまさに1984年という新日本の一大転換期を記念するイベントなのだと思う。だから、同世代も出場するし、長州ら先輩レスラーも出るし、次世代レスラーも出るのが特徴だ。
メインの記念試合は蝶野、武藤(全日本)に小橋建太(ノア)を加えた組と秋山準、小島聡、中西学組のシックスメンタッグマッチ。
小橋が蝶野らと組むことになったのは単純だ。かつての馬場率いる全日本プロレスでも動乱があった。1990年、天龍らが離脱して、全日本はもう駄目になるんじゃないかと言われた時、「俺たちにまかせろ」と立ち上がったのが三澤光晴、小橋建太ら四天王といわれるレスラーたちで、ファンの胸を打つ熱い試合で全日本を見事に蘇らせたものだった。
つまり、蝶野、武藤もそうだったように小橋もまた先輩レスラーたちがいなくなった危機を乗り越えてきた。その意味で非常に同類意識が強いのである。

そんな彼らにぶつかっていくのが、その下の第三世代。かつての熾烈な世代闘争の図式が再現される。蘇った世代闘争がこれだ。

当時のプロレス業界を知らないプロレスファンはこれを機会にプロレス史を紐解いていくのも面白いし、昔からのファンは当時の熱いプロレスを懐かしむのも良しだろう。

25周年をキッカケにみんな集まってきた!

蝶野は言う。
「25年、歩いてきた道があって、メインでは、その集大成的なプロレスを見せようとした。しかし、俺は選手だけど、一人のプロモーターでもある。自分の何かを見せるのか、それともプロモーターとしてお客さんを喜んでもらうカードなのかを考えた時、今年はある意味で三澤選手が亡くなったこともあって、みんが集まってくるチャンスの年のような気がしてならなかった。25周年というキッカケがあって、みんなが集まってくる大きな機会。それが10・12両国だと思う」

 その通りだ。昔、オールスターが行なわれたが、団体間の駆け引きなどがあって、たいへん難しい興行だった。

蝶野の25周年は記念イベントだけに他団体も非常に出やすくて、蝶野の言うようにいろんな選手が集まりやすい。だから、カードを見たら平成版オールスター戦というべきような、なかなか贅沢なものになった。
 各団体、いろんなことが過去にあっただけに、このような記念イベントで一同集まることができるのは本当に夢のようである。

 夢といえば、長州力も獣神サンダーライガー、AKIRAと組んで、対するのが初代タイガーマスク、タイガーマスク、飯伏幸太組。

なんとタイガーマスクの現在過去未来か!

たとえば長州にタイガーの「現在過去未来」が飛びかかっていく光景を想像するだけでも楽しい。


新時代プロレスと昭和プロレスの素敵な融合

懐かしがっているだけではもの足りない。現在の勢いも堪能してもらおう。IWGPヘビー級王者になったばかりの中邑真輔に大谷晋二郎が挑戦する。

中邑は初防衛戦。中邑のスタイルは総合系スタイルで打撃、関節技が中心。試行錯誤して、ようやくこのスタイルを確立してきた。旧プロレススタイルの熱い熱い大谷のプロレスが、新スタイルの中邑プロレスにどう食い込んでいくか興味深い。

プロレスファンは、よく、こいつとこいつを闘わせたら、どんな試合になるんだろうと頭の中で想像を巡らすものだ。

その一つが、この試合だ。
曙vsジャイアント・バーナードvs吉江豊のボディスラム3WAY戦だ。なんと一番最初にボディスラムで投げた選手を勝者とするらしい。ここまで単純明快!だと、思わず「やばいぜ、吉江!」と叫びたくなってくる。ちなみに勢いで決まったといわんばかりに特別レフェリーをKONISIKI(小錦)がつとめ、立会人は坂口征二というむやみな贅沢さ。この素敵な雰囲気もプロレスならではだ。


継続こそがプロレスの力

プロレスというのは実に面白い。それを体現させてくれるのが今大会だと思う。

最後に蝶野に仕切ってもらおう。けっこう説得力がある。
「K-1とかPRIDEとかが席巻してきてプロレスの危機とかいわれたこともありました。しかし、この大会のカードを見てもらえば、いかにプロレスが長い歴史を経てきたのかがわかります。継続してきたこと。これこそプロレスの力なんだということを見せつけたい」

 なんども氷河期を経てきて、この経済危機にもなんのその。かつての格闘技ブームにもつかず離れず。参戦した時期もあって、一筋縄ではいかないものがある。プロレスには得体の知れない底力がある。

蝶野25周年10・12両国大会。我々はプロレスの力を見に行く。


【対戦カード】
<蝶野正洋デビュー25周年記念試合>
蝶野正洋、武藤敬司、小橋建太
vs 中西学、小島聡、秋山準

<IWGPヘビー級選手権試合>
[王者]中邑真輔 vs [挑戦者]大谷晋二郎

<6人タッグマッチ>
長州 力、獣神サンダー・ライガー、AKIRA
vs 初代タイガーマスク、タイガーマスク、飯伏幸太

<ボディスラム3WAYマッチ>
曙 vs ジャイアント・バーナード vs 吉江豊
※3選手同時に試合を行い、一番最初にいずれかの選手をボディスラムで投げた選手を勝者とする

<シングルマッチ>
大森隆男 vs カール・アンダーソン

<時間差バトルロイヤル 時間無制限勝負>
スーパー・ストロング・マシン、金本浩二、タイチ、本間朋晃、
平澤光秀、岡田かずちか、吉橋伸雄、グレート小鹿、タイガー戸口、
グラン浜田、ドン荒川、藤原喜明、小林邦昭(13選手)
※3カウント、ギブアップ、オーバーザトップロープにより失格となる。
※特別レフェリー:山本小鉄

 
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フィールズPresents レッスルキングダムIII
2009年1月4日(日)4:00pm 東京ドーム

【全対戦カード】

<第10試合 IWGPヘビー級選手権試合 〜Real professional ,real wrestling 〜>
武藤敬司 vs 棚橋弘至


<第9試合 NJPW vs NOAH Battle Tendencies 〜the encounter〜>
中邑真輔、後藤洋央紀
vs
三沢光晴、杉浦貴

<第8試合 IWGPタッグ選手権試合 3WAYマッチ 〜Three correct answers〜>
真壁刀義、矢野通
vs
天山広吉、小島聡
vs
ブラザー・レイ、ブラザー・ディーボン

<第7試合 NJPW vs NOAH Battle Tendencies 〜the invasion〜>
中西学 vs 秋山準

<第6試合 Crusade for Justice>
永田裕志 vs 田中将斗

<第5試合 Fighting Holdings Competition>
長州力、蝶野正洋、カート・アングル、ケビン・ナッシュ
vs
ジャイアント・バーナード、飯塚高史、石井智宏、カール・アンダーソン

<第4試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合 〜Ballistic interception〜>
ロウ・キー vs タイガーマスク

<第3試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合 〜Tread on!!〜>
裕次郎、内藤哲也
vs
アレックス・シェリー、クリス・セイビン


<第2試合 獣神サンダー・ライガー デビュー20周年記念試合 -LIGER 20th anniversary match->
獣神サンダー・ライガー、佐野巧真
vs
井上亘、金本浩二


<第1試合 Wrestle Kingdom Grand Opening VIENTO DORADO>
ミスティコ、田口隆祐、プリンス・デヴィット
vs
アベルノ、邪道、外道

※3WAYタッグマッチルール
▼3チームの代表者3名が同時に闘う
▼2チーム間で勝敗が決した時点で試合終了、勝者をチャンピオン(防衛or奪取)と認める

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>>三沢、杉浦、秋山がノアから参戦! 記者会見の様子はコチラ!
三沢、杉浦、秋山がノアから参戦!

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 12月11日夜、都内のホテルグランドパレスにて、2009年1月4日「レッスルキングダムV IN 東京」に関する記者会見が開かれた。発表された2試合のテーマは、新日本プロレスリングVSプロレスリングNOAH。約3年半の歳月を越え、2つのメジャー団体が再び交錯する。

 まず、最初に登場したのは中西学選手とNOAHの秋山準選手。レスリングの名門、専修大学の先輩後輩で、学生時代から面識があるという間柄だけに、2人だけにしか分かりえない感情、思惑が燻ぶっている。会見に同席した菅林直樹社長は、中西選手が“NOAHの至宝”GHCヘビー級王座への次期挑戦権を獲得している秋山選手を下し、挑戦権を強奪する事に期待を寄せた。

=中西選手のコメント=
中西「ドームというデッカイ舞台にNOAHが来るっていう話やから。せやったら、チャンピオン連れて来いっちゅうんで言うたんですよ。それはチャンピオンクラスちゅう意味で、期待してくれたのに申し訳無いんですが、先の事は考えて無かった。せやけど、チャンピオンクラスの秋山が来てくれたから、俺は言う事は無いですよ。非常に楽しみです。非常に正統派の秋山と、自分なりのプロレスをやっている中西学、(同じ大学出身で)これ程スタイルの違う2人がいるのかと」

=秋山選手のコメント=
秋山「最初に聞いた時には、中西さんがウチの白のGHC(無差別級王座)に挑戦してくれるのかなと思って、(チャンピオンの)橋誠に行かそうと思ったんですけど。どうやら黒(GHCヘビー)という事で。黒は今残念ながらNOAHに無くて、佐々木健介選手が持っているんですけど。まぁ、ここは次期挑戦者の僕が出てという事だったので。中西さんからチャンピオンクラスという言葉を頂いたので、新日本の東京ドームでそれ相応の闘いをしたいと思います」

103.jpg 2人の対戦は過去に1度だけ実現しており、その時は秋山選手が一瞬の丸め込みで勝利している(2008年8月12日静岡グランシップ)。「試合はちょくちょく見ています、気になりますからね。せやけど、5年前よりも随分風貌が変わっているので、ビックリした」(中西)、「たまにテレビで見ています。5年前の事はそんなに覚えていなくて、試合のクオリティ的にはあまり高く無かった。今回はそれを踏まえていい試合をしたい」(秋山)。

 また、秋山選手は、GHCの挑戦権を懸けて闘う事に異論は無いとし、対する中西は新日本を背負いつつも、あくまでもいちレスラーとしての出撃を宣言。ドームという大舞台でのリベンジを誓った。


 続いて、登場したのは中邑真輔、後藤洋央紀、三沢光晴、杉浦貴の4選手。菅林社長も「改めてこの2試合は負けられないという事と、新日本とNOAHさんが交わるからには、ドームを満員にした上で、最高に熱のあるイベントをお客さんに提供しなければいけないというプレッシャーを感じています」と熱っぽく語った。

=後藤選手のコメント=
後藤「自分はもともと他団体にはあまり興味が無かったのですけど、今回の対戦カードを見て、相手に不足はありません。組まれた以上は新日本プロレスを背負って全力で闘いたいと思います。パートナーも中邑真輔という事で、組む分には大変心強い選手なのですけど、中邑だけにおいしいところを持って行かせません」

=中邑選手のコメント=
中邑「まずは、自分の希望を聞き、交渉に当たってくれた菅林社長、それに応えてくださった三沢選手、杉浦選手、NOAHの関係者の方に感謝しています。交流戦では無く対抗戦、容赦なく闘って、新日本プロレスの凄みを見せ付けたいと思います。交わる事の無かったNOAHという世界と闘う事で、自分には大きな変化があると信じています」

102.jpg=杉浦選手のコメント=
杉浦「新日本プロレスのドーム(参戦)は2度目なので、緊張とかもしてないんですけど。NOAH代表という事なので、社長に迷惑をかけないように頑張りたいと思います」

=三沢選手のコメント=
三沢「こういう機会が無いとできない選手ですから、中邑選手、後藤選手、いい選手だと思います。楽しみにしています。若い力に負けないように頑張りたい」


※マスコミとの質疑応答の模様

――中邑選手からの対戦要求を受け入れた理由は?
三沢「こういう機会じゃないとできないカードなので。僕の場合、後どれくらい(現役で)できるかという部分がありますので、やれる時にやっておこうかなという気持ち。ご指名を受けたという事で、いい意味で期待に応えなきゃいけないというプレッシャーを感じています」
杉浦「僕は会社の人に『正月ヒマか?』と言われて。『ヒマです』みたいな事言ったら、ドームに行ってくれと。行く事に決めました」

――中邑&後藤の試合を見た事はあるか?
三沢「会場では無いですけど、テレビでは見ています。いい選手だと思います」

――三沢&杉浦の警戒する点は?
中邑「三沢選手については、武藤(敬司)選手に並ぶ、もしくはそれ以上の日本のプロレス界を代表する顔だと思っています。その経験という意味での強さを警戒したい。杉浦さんに関しては、NOAHの中でも総合格闘技に参戦する力を持っている。そういう部分での怖さもある」
後藤「今回2人とも初対決となるので、警戒する部分は全てです。プロレス界を代表する2人だと思っているので、リスペクトする部分はあります」
中邑「自分としては、杉浦選手を(三沢選手の)“用心棒的”な感覚で捉えてしまったので」

――パートナーに杉浦選手を選んだ理由は?
三沢「理由はと言われても、彼よりも心強い選手はいないので、それに尽きると思います」

――メインイベントに登場する同世代の武藤選手については?
三沢「僕だけじゃなく、ここにいる4人みんなそうだと思いますけど、やっぱりメインを食うつもりで務めたい。武藤選手に限っては、年も一緒なので頑張ってくれればなというだけです」

――試合では三沢選手を狙うのか?
中邑「もちろん自分が指名した以上、狙っていくつもりです」
後藤「誰から獲るというものよりも、勝ちに、勝負に拘りたい」
三沢「狙われるのは当然だと思って試合に臨みますので。今回に限っては、勝ちに拘りたいので、チャンスがあればどちらでも(獲りに行く)」

――今後も対抗戦は続くのか?
菅林「正直ここまで来るのに色々な交渉があって、やっと実現した次第です。私は選手を信じて勝利を奪ってもらって、勝てば次に繋がる物語が始まると思うので、その辺を期待したいと思います」
三沢「現段階ではファンの人もそれを期待すると思いますけど、まだ試合もやってませんし、結果も出てませんので、何も言えないですけど。そういう機会があれば、前向きに考えたいと思います」


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