【“トンパチ”折原昌夫率いる「リアル・ダーク」2/24(火)記者会見 コメント全文アップ!】

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リアルジャパンプロレス第16弾興行『CHAOS』
3月1日(日)東京・後楽園ホール開場17:30開始18:30

★大会詳細とチケット申込はコチラ!


★団体フロント「当初6人タッグマッチに出場が決定しておりましたリアル・ダークのリーダーである折原昌夫が、2月20日・金曜日の自身が主催するメビウス千住大会で、高岩選手との対戦中に右腕を骨折いたしまして、3月1日のリアルジャパンプロレス後楽園大会をやむなく欠場することになりました。症状と致しましては診断書によりますと、右橈骨骨間部骨折ということで、全治6週間となっております(東京厚生年金病院で診断)。本日はその怪我と欠場に関して、本人からの説明と、リアル・ダーク他2名(タイガー・シャーク、ブラック・シャドー)も出席の上、3月1日はどうするのかというのを発表させていただきたいと思います」


★折原「2月20日、メビウスという私の自主興行の北千住大会において、右腕を試合中に骨折してしまい、3月1日のリアルジャパン後楽園大会に出場することが不可能な状況になりました。長い間、レスラー生活をしていますけど、骨折したのは初めてで。決して注意を怠っていたわけじゃないんですけど、終わってみれば、とても相手方に迷惑をかけたなという気持ちでいっぱいです。誠に申し訳ありません。今まで私たちを応援してくれてたリアルジャパンのファンの人たちに頭を下げます。本当に申し訳ありませんでした(立って深々と頭を下げる)」

※リアル・ダーク(折原昌夫、タイガー・シャーク、ブラック・シャドー)勢揃い
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★折原「このリアルジャパンにおいて、リアル・ダークというチームを結成しましたけども、そのリアル・ダークは果たしてリアルジャパンにおいて何を目標にこれから動き出していくのか、ということと、3月1日、私が穴を開けてしまった大会について、その2つの点について述べたいと思います。
私が怪我をした2月20日の次の日に、隣にいるシャドーとシャークに電話で呼び出されまして、某ホテルで相談をされました。彼たちが言うには、3月1日はこのままの体制で、折原昌夫抜きの3対2での強行突破を会社側とマスコミにリリースしてくれと。まだリアルジャパン側からはOKはもらっていません。今日はその答えと色々なことを話にきました」

★ブラック・シャドー「折原さんが抜けたことで、今の時点では3対2ということになっているんでしょうけど、自分としては楽しみが増えたというか、別に3対2でも負ける気はしないので。まあまあ、ちょっとシャークとは不仲ですが、そこの鮫野郎と3人まとめてぶっ倒してやろうと思います」

★ タイガー・シャーク「まあ、そこの黒いのが言った通り、2人でも十分だろうと。あとはこの(折原)教官の抜けた穴に代わりもいねえだろうというのが俺の考えでもあるし。1人でも十分って言いたいところだけど、さすがにそこまではナメられないんで、協力できればと思ってます。だけど、長くこの2人という体制ではやるつもりないんでね。早く教官にも復活してもらわないといけないんだけど、とりあえず今回はチームとしてしっかり相手を倒しにいければと」

★団体フロント「先ほどの折原選手の要望を昨夜受けまして、リアルジャパンが団体としてそういう試合をしてもいいのか簡単に決められる話ではありませんので、初代タイガーマスクこと佐山先生に話をしました。佐山先生としては“その形式であっても本当にリアルジャパンプロレスとしてプロレスを見せられるという自信がリアル・ダーク側にあるのであれば”と。折原選手はずっとリアルジャパンでも教官をしていた経歴もあり、佐山先生の方からも実力は保証されている男です。その折原昌夫がそこまで言うのであれば、特別にその対戦カードでいけというお許しを、昨夜いただきましたので、リアル・ダークの要望通り、3対2のハンディキャップマッチということにさせていただきたいと思います」

■質疑応答
――折原選手はどの大会で復帰を目指すんでしょうか?

★折原「3月1日に他団体の試合に穴を開けてしまったというのは、先ほど言ったようにすごく重く捉えています。ただ、自分の復帰に関しては、4月4日にメビウスの新宿FACE大会がありますから、そこの大会までには何が何でも体を整えて、リングに立ちたいと思ってます」

――シャドー選手とシャーク選手は仲が悪いということで有名ですが、今回のタッグ戦に向けて、お互いの関係をよくするために合同練習などは予定されてますか?
ブラック・シャドー「まあ、仲が悪いと言われるのもどうかと思うんですけど、合同練習はなくても、各々が持っている力というのは本物だと思うんで、それを出し合えば別に3対2でもまったく問題ないと自分は思ってます」

タイガー・シャーク「このチームでお互いを信じているものがあるとしたら、お互いの実力だけだからね。それを出し合えばいいんじゃないかと」

★折原「一見、2人ともいがみ合っているように見えるんですけど、今回は間に入っているまとめ役の僕が出られないということで、実はとても心配なんです。ただ、試合においてはまったくその心配は感じておりません。どうして仲が悪そうに見えるこの3人が1つのチームを組んでやっていけるのかという理由ですけど、今、僕たちリアル・ダークはリアルジャパンの中において、あることを始めようとしています。それは、今回の3対2のハンディキャップマッチに勝利した時に大々的に発表します。もうすでにその行動については動きを出しています。リアルジャパンをより一層活性化するために、そして、来たお客さんにたくさんの思い出を残せるように、その第一歩の行動を始めています。ただ、今ここでは言うことができません。そこの一番上にある目標が3人とも同じだということで、仲が悪そうには見えますけど、目標が同じである間は2人もうまくやっていけるんじゃないかと。僕はそういう心配はしてません」

――折原選手は前回の会見の時に「プロレスの形は1つじゃない。従来の形だけがプロレスじゃないという試合を見せたい」と話していたが、今回ハンディキャップマッチになったことで、2人はどんな試合を期待していますか?

★折原「リアルジャパンのプロレスリングというのはしっかりとした基盤の上に、派手ではないですけど、要所要所にキツい攻めがあるプロレスになっていると思います。シャークに関しても、シャドーに関しても、今まで勝ち取ってきた格闘技の中で、しっかりとしたものを持ってますから。決して1人が欠けたからといって、ヘコむ部分というのはないですね。2人の気持ちの中にもないと思います。何を表現するかというのは、今のリアルジャパンにはない色ですね。折原昌夫なしでも、この虎のマスクを被った2人も十分に表現できると思います。さきほど言いましたように、僕たちには物凄い大きな企みがありますから、それを早く発表したいですね。そこで勝利を得て」


■会見終了後の囲み
――怪我をした試合は高岩選手とタッグだったと?
折原「私とディック東郷、そして高岩竜一選手と藤田ミノル選手のタッグマッチ。セミファイナルですね。試合では最後、強引にマヒストラルで藤田ミノルを押さえたんですけど、開始5分ぐらいでもう負傷してましたね」

――その時の技は脇固めですか?
★折原「いや、何でやったかはハッキリで分からないですね。後でVTRでも見てみます。記憶の中では右の脇を極められた時に凄い音がしたんで、そこじゃないかなと」
団体フロント「試合後、救急車で新宿区にあります東京厚生年金病院に運ばれまして、そこで治療を受けて。右橈骨骨間部骨折ということで、全治6週間の診断を受けました」

――さきほど話していた大きな計画というのは、今回の怪我をする前から考えていたことですか?
★折原「リアル・ダークとしてチームを組んだ時からですね。こういう動きにしていこうということは考えていました。もう全てのことは発表できる段階にありますけど、まず僕も穴を開けてしまったことだし、この虎の2人に勝利をしてもらってから、リングの上でお客さんとマスコミの皆さんに発表するという形にしたいです」

――それは初代タイガーマスク選手も了承済みですか?
★折原「知らないです。別に述べる必要はないです。彼の団体ですけど、いちいち彼に断りを入れて行動を起こすことはないと思います。まずは3月1日にこの2人の虎に勝利してもらってからの話ですね」
折原負傷欠場を受け、リアル・ダークがハンディ戦を敢行!/リアルジャパン3・1後楽園変更カード発表会見

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リアルジャパンプロレス第16弾興行『CHAOS』
3月1日(日)東京・後楽園ホール開場17:30開始18:30

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24日、折原昌夫率いるリアル・ダークが掣圏真陰流総本部・興義館にて記者会見を開き、3月1日に控えたリアルジャパンプロレス後楽園ホール大会の折原の負傷欠場、および変更カードを発表した。

まずはリーダー・折原が単独で登場。欠場となった経緯を説明した。折原は22日のメビウス千住大会にてディック東郷と組み、高岩竜一&藤田ミノルと対戦。試合には勝利したものの、右橈骨骨間部骨折の重傷を負い、全治6週間と診断されたという。これにより、リアルジャパンで予定されていた折原&タイガー・シャーク&ブラック・シャドーvsサミー・リーJr.&グラン浜田&ケンドー・ナカザキのカードは消滅。リアル・ダーク揃い踏み第1戦目だっただけに、やや思い詰めた表情の折原は、リアルジャパンファンに謝罪し、深々と頭を下げた。負傷の原因となった相手・高岩にも噛みつくことなく、自己責任と判断。沈痛な面持ちで「注意を怠ってたワケじゃないが、迷惑をかけてしまった」と侘びを入れた。

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折原欠場を受けて発表されたカードは、シャーク&シャドーvsサミー&浜田&ナカザキのハンディキャップマッチ。シャーク&シャドーは、折原骨折の報を受けるや、すぐさま2vs3のハンディキャップマッチを折原に提案。実力を認める折原はこれを認め、昨晩リアルジャパン側に連絡したところ、初代タイガーマスクが「リアルジャパンとしてのプロレスを見せる自信がリアル・ダークにあるならば。そして折原がそこまで言うならば」と承諾。リアルジャパン初のハンディキャップマッチ決定に至った。

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息巻くシャドーは「負ける気はしない」「楽しみが増えた」「鮫野郎と3人まとめてブッ倒してやる」と、まったく臆する様子はない。シャドーに比べやや冷静に感じるシャークも「黒いのが言った通り、俺ら2人で十分。折原教官の代わりもいねえだろうし」と余裕を見せつけた。
問題視されるのは、2人のチームワーク。リーダー折原が2人をまとめていたという印象が強いだけに、懸念の色はぬぐえない。互いを「鮫野郎」「黒いの」とぶっきらぼうに呼び合い、コメントの端々からは、多少の不信感が垣間見える両者。試合に向けた合同練習を否定し、シャークは「互いに信じているモノがあるとしたら、互いの実力だけ。それを出し合えれば」と、必要以上の歩み寄りは断乎として拒否した。
折原も「彼らは格闘技という、しっかりとしたモノを持ってる。1人が欠けたからといって、ヘコむことはない」と実力的なことは認めつつも、やはり「まとめ役がいないのは、とても心配」と不安は隠せない。しかし、「仲が悪そうに見える俺たちが、なぜチームを組んでやっているのか、それには、ある“理由”がある」と前置きすると、「俺たちは目標が同じである以上、うまくやっていける。同じである間は心配はしてない」と、不仲説を一蹴した。

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では、その“リアル・ダークを結成した理由”とは一体何か? 折原は「俺たちはリアルジャパンの中で、あることを始めようとしている。すでに動き出してるから」とニヤリ。「2vs3のハンディキャップマッチに勝利した時、大々的に発表する」と、よりセンセーショナルにブチ上げるつもりのようだ。

「リアルジャパンをより一層活性化させるために、そして、お客さんにたくさんの思い出を残せるように」と、ルードらしからぬ発言を続けた折原。従来のルードなら「団体征圧」「ベルト総ナメ」「ギャラアップ」などワガママ言い放題のハズだが、折原の真意は別のところにありそうだ。果たして、そのリアル・ダークの企みとは? 3月1日、ハンディキャップマッチを制し、野望の記念すべき第一歩を記す。

なお、折原の復帰は4月4日のメビウス新宿FACE大会を予定。全治6週間から考えれば無謀とも言えるが、「他団体の試合に穴を空けてしまったことを重く捉えている。何が何でも体を整えて、リングに立ちたいと思ってます」と、強い責任感とともに復活を誓った。


リアルジャパンプロレス第16弾興行『CHAOS』
3月1日(日)東京・後楽園ホール開場17:30開始18:30

■決定対戦カード
▼メインイベント60分1本勝負
初代タイガーマスク(RJPW)、4代目タイガーマスク(NJPW)
vs
長州力(リキプロ)、高岩竜一(フリー)
▼ハンディキャップマッチ30分1本勝負
タイガー・シャーク(RJPW)、ブラック・シャドー(フリー)
vs
サミー・リーJr.(RJPW)、グラン浜田(フリー)、ケンドー・ナカザキ(フリー)
▼シングルマッチ30分1本勝負
鈴木みのる(パンクラスMISSION)
vs
石川雄規(バトラーツ)
▼『レジェンドチャンピオンシップ』60分1本勝負
アレクサンダー大塚(第3代王者/AODC)
vs
スーパー・タイガー(挑戦者/RJPW)
▼シングルマッチ30分1本勝負
“仮面シューター”スーパー・ライダー(RJPW)
vs
石井智宏(リキプロ)
▼第1試合30分1本勝負
間下隼人(RJPW)、吉川祐太(バトラーツ)
vs
斎藤彰文(RJPW)、矢野啓太(バトラーツ)
■チケット VIP席12,000円、RS席8000円、A席6000円、B席5000円
■チケット発売所 e+ イープラス http://eplus.jp/tiger/(パソコン&携帯) 

■問 KIAI PROJECT03−3833−3662


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【見るぞ!ヤスカクが語る!0301リアルジャパン決戦見所特集!】初代タイガーvs長州、鈴木みのるvs石川雄規、リアル・ダーク登場他!
(構成・文:安田拡了)

リアルジャパンプロレス第16弾興行『CHAOS』
3月1日(日)東京・後楽園ホール開場17:30開始18:30


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俺たちは闘うのが定めだった!

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リアル・ジャパンという団体は、その多様な人脈を駆使して、面白いカードを毎回提供してくれている。時には痛快で、また時には三沢光晴が登場したように仰天カードも飛び出す。今回(3・1後楽園ホール大会)も「ほう」と思いもよらなかったカードを出してくれた。「長州、高岩組vs初代タイガー、四代目タイガー組」だ。そしてもうひとつ。「鈴木みのるvs石川雄規」のシングルマッチである。この2試合とも闘うのが定めだったような…。きっと熱い試合になる!



初代タイガーが熱くなっている

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さあ、初代タイガーと長州力との闘いはタッグ対決となった。2004年のWJ横浜大会でタッグ対決をしているが、ほとんど闘っておらず、今回が事実上の激突になりそうで初代タイガーは「リキ・ラリアットがどのくらいのものなのか体感してやる! 思い切り食らって死んでもいい」と、熱い熱い。また長州も「顔見せ的な試合にはしない。インパクトを残す!」とタイガーの熱さに応える。まるで闘うのが定めだったかのような2人だ。
初代タイガーと組むのは、かゆいところに手が届く四代目タイガー。そして長州と組むのはフリーの高岩竜一だ。
高岩はZERO1を退団し、フリーとしての初仕事となるため、力が入る。しかも、このタッグ対決は両サイドとも息が合っている点が興味深い。つまり、四代目は初代タイガーを、高岩は長州の性格を知り抜いていることだ。
リアル・ジャパンの狙いは、長州と組ませることによって噴出する高岩の意気込みをファンに見せつけてやろうというもの。高岩もそれを十分に承知。本人も「長州さんと組むからには100のうち80くらいは出る気」と怪気炎。
しかし、高岩にそう意気込まれると黙っちゃおれないのが初代タイガーだ。ただでさえ長州とぶつかることで熱かったのが、体調もすこぶるいいのだろう。「四代目に電話した。今回は9:1で俺が行くからね」と関係者をハラハラさせていた。


トラウマからの脱出

 いまから18年前の1991年1月。UWFが崩壊解散した。そしてこの年、UWF出身のレスラーたちによって3団体が生まれる。前田日明はリングス、高田延彦はUインターを、そして藤原喜明が新UWF藤原組を設立する。この藤原のもとに集まったのが船木誠勝と鈴木みのるらだった。そして藤原組に新弟子として入団してきたのが石川雄規だった。
 石川は大学卒業と同時にフロリダのカール・ゴッチに会いに行くほどのプロレス好きだった。その熱意を喜んだゴッチの推薦でマレンコ道場の道場生としてプロレスを勉強した。そういう異色ともいえる経歴をもって藤原組に入ったのだ。
 新弟子となった石川は、毎日先輩たちに“かわいがられ”た。当然、“かわいがり”の筆頭は鈴木。半端ではなかったという。
 私は旧UWFの頃から取材しているが、あの頃のことを思い出すと、当時ゴッチは若手プロレスラーたちにとって特別な存在であり、ゴッチの指導を受けられるのは俺たちだけだという特権意識のようなものがUWF系の選手たちにあったと思う。石川はそういうものを飛び越してフロリダでゴッチに愛された。ひょっとしたら、それゆえに鈴木は嫉妬に近いまなざしで石川をとらえていたのかもと思う。ともかく石川は鈴木の“かわいがり”をふり返って、よくぞ耐えられたものだと苦笑いするしかない。
「入門したてで右も左も分からない。毎日ボコボコでしたよ。おかげで、精神的に鍛えられましたし、強くしてもらいましたけど。しかし、今回、鈴木さんと対戦することになって、新弟子の頃の思い出がトラウマになっているのではないか。鈴木さんの呪縛から逃れるためにも、是非、倒さなければならないと思います」
 なるほど、トラウマか…。
 しかし、あの頃、みんな夢を探していた。夢を掴み取ろうとして、必死にもがいていた時代だった。石川もそうだったし、鈴木もそうだった。夢と現実のギャップに胸を焦がし、目の前の練習を懸命にやることで一日一日を過ごすしかなかった。そういう日々の中で鈴木の“かわいがり”は青春の憂さ晴らしだったのかもしれないし、石川は耐えることで夢を掴み獲ろうとしていたのかもしれない。
藤原組時代に石川は鈴木とシングルを1回やっている。しかし、鈴木は「そんなのはいちいち覚えていない。誰も覚えてないよ、そんなの。記憶力はいいほうだけど何年の夏に何匹蚊を殺して、2匹目の蚊は何p何oだったなんて覚えてる? 覚えてないでしょ、一緒だよ」と暴言を吐いて石川を三流呼ばわりしたが、当時の新弟子扱いの潜在意識があるからだろう。
 石川にとって、まったく、いまいましい限りだろう。しかし、石川は黙っていた。やはり面と向かうと身がすくむのか? これが青春時代のトラウマってやつか。

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石川という男の価値の重さ

 そこで私は「先輩という意識があるから、黙っているんですか」とすかさず石川に聞いた。そう言われたたら、何かを言わねばならないのがプロレスラーという生き物だ。
 石川は言った。
「いやね、中学生の時は3年生は凄くでかい先輩に見えましたけど、39歳と40歳、40歳と41歳となるとあまり差はないんじゃないかと」
 違う道をたどってきたが、それぞれキャリアを積んでこの歳になっているんだから、もう新弟子のころではないということ。つまりは、もう16年前の関係ではないということをハッキリと伝えたのだ。面白い! ぜひ青春時代にケリをつけてもらいたい。
鈴木が船木らとともに藤原組を飛び出してパンクラスを旗揚げした時、石川はこれまで世話になった藤原に寄り添って離れなかった。それだけで石川という男の価値はとてつもなく大きい。飛び出した先輩たちと比べて“義”の点では勝っていたわけで、鈴木にとやかく言われる筋合いはないということを私が石川の義のために言っておかねばならぬ。
 石川という男は不器用だが、不器用なりに厚みのある16年間を過ごしてきた。鈴木もまたパンクラスでチャンピオンベルトを巻く時期もあったが、頚椎をやられて挫折を味わい、その中でプロレスのリングに上がってきて成功をおさめた。
 どちらも厚いキャリアがある。ことに16年前の新弟子石川雄規はトラウマから脱するために、青春時代にケリをつけるために全身全霊をかけたプロレスをしてくるだろう。おそらく、この辺のところがストロングプロレスを提唱するリアルジャパンがカードを組んだ最大の理由。現実の心のひだひだを延長させた、熱〜いドラマをお客さんに見せたいのである。


どんな技でも受ける石井を攻め立てよ!

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長州力の弟子・石井智宏が参戦することになった。相手は初代タイガーのスーパータイガージムからの弟子で、ここ20年は武道修行をしてきたベテランのスーパー・ライダーだ。
この試合のテーマとは何か。それは初参戦の石井をライダーがどのくらい攻め立ててくれるかということに尽きる。
石井は攻撃技はさほどではないが、実は誰にも負けないものを持っている。プロレスというのは、相手の技をどのくらい受けられるかが評価の分かれ道になるが、石井はどんなエゲツナイ技でも受ける。その覚悟を持つことで光っているレスラーなのだ。
ライダーが攻め立てれば攻め立てるほど、この試合は光が当てられていくはずだ。

王者としてのアレクの幅に期待

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第3代レジェンド王者になったアレクサンダー大塚が初防衛戦をスーパー・タイガーと行なうことになった。このベルトは大塚が生まれて初めて手にしたもので、それだけで愛着がある。昔からベルトの価値は巻いている王者の強さで重くなっていくといわれるが、大塚は真面目なだけにそれをひしひしと感じている。
プロレスラーとして総合にも出たり、いつの間にか「男盛」としてふんどしプロレスラーまでやったりして、幅のあるレスラーに成長してきた。スーパー・タイガーを相手にどう闘うか。ベルトを獲った時にあれだけ歓喜したのだから、王者ぶりをじっくり見せてくれるだろう。一方、スーパー・タイガーはプロレス3年目。このタイトル戦を「思った以上の力を発揮しないと」と焦り気味だ。だが、思い切っていけ。アレクは、十分、受け止めるだけのレスラーだ。なにせ苦節14年のキャリア王者なんだから。

“トンパチ”折原昌夫プロレスが異彩を放つ!

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折原昌夫と共闘を結んだタイガー・シャーク、ブラック・シャドウーはリアル・ダークというユニットを結成した。「本気を出して、リアル・ジャパンに(プロレスの)色を付けたいと思います。対戦相手がどうのこうのよりも、新しいチームができて、そのチームをうまくまとめていくという気持ち方が、僕はこれからの楽しみではあります」と意気込む。対するはグラン浜田、サミー・リーJr、ケンドー・ナカザキ組。前回、ブラック・シャドウーが浜田とタッグを組んでいたが、折原と水面下でつながって試合途中で浜田を裏切った。したがって今回は浜田の復讐戦となる。
この試合、サミー・リーJrが左肩負傷のために欠場を強いられていたが9ヶ月ぶりに復活。それを狙ったかのようなリアル・ダーク結成だったため、サミー・リーJrもかなりテンションが上がっている模様だ。
しかし、こういうテンションを小気味よく利用して、いらだたせるのも折原プロレスだ。「復帰第1戦で、また大ケガしなきゃいいけど」とカラカラと笑い、さらにいらだちを増幅させるのだった。なお、ナカザキはベビーフェイスに転向し、今回、サミーと組む。

リアルJ&バトラーツ若手混成対決!

第一試合はいつものように間下隼人と斎藤彰文のシングル戦かと思ったが、今回はお互いにバトラーツの若手と組んで、まさかのタッグ対決となった。パートナーを気づかい、タッチのタイミングの良し悪しが勝負を決めるタッグ。お客さんにプロレスを見せようとするのではなく、パートナーを気づかい気持ちを伝えるプロレスを見せつけてほしい。