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■蝶野正洋囲み

――身体を絞って臨むとのことでしたが。
「もう3〜4キロぐらい落としました。いま100(キロ)ちょうどぐらい」
――今の時点で佐山さんより重いのでは…?
「いや、(佐山さんの体重は)知らないですけどね(苦笑)」
――どういう減量の仕方をされたんでしょうか?
「食事療法と、サウナスーツなんかでダイエットしました」
――動きの方はいかがですか?
「いいですよ。いいです、凄く。対戦がシングルになるかタッグになるかハッキリ出てないって言われてるんですけど、ヘビー級の中に佐山さんが1人ってことはないと思うんで。自分だけに動きについていけないというのもアレだし。6月の大会まであと数試合しかないし、一大会に合わせて(調整を)やってみようかなという、初めてなんですけど、そういう感じですね」
――寝技は避けたいということでしたが、蝶野さんご自身としては立ち技中心に攻めたいと。
「そうですね。仕掛けるんなら、クイックで決めにいかないと。逆に返し技もあるし。長州さんやライガーから、佐山さんの極めるスピードの速さとかは聞いてますから、なるべく自分の不利なカタチには持っていかないようにしたいなと。あと、今回はスピードという点も大事ですけど、ある程度は年齢に合った持久力もつけていきたいんで、そういう意味で、佐山さんが持久戦の面で有利じゃないのはわかってますから。リングに上がる以上、自分に有利な状況を作りたいなということです」
090617_realjapan_05.jpg――佐山さんと絡むのは完全に初めてですか?
「初めてですねえ。佐山さんと話したのも、こないだの昭和プロレスの控室で初めてじゃないかな。ちょうど、あの時は俺と長州さんとライガーが同じ控室で、そこで初めてご挨拶した感じですね。先程ちょっとお話してて、なんて言うんですか、昭和の世代の選手たちって、遊び心のところ、それから本気になるところのブレ幅がすごい。先程(会見の冒頭に)もショートパンツで会見場に登場したりとか(笑)。ああいうところもブレ幅の大きい人だなって。その分、熱い心があるから試合になるとガッとね、試合の時のモードの変化っていうのは、それなりのモノが出てくるんだろうなと予測してます」
――リアルジャパンは長州選手や三沢選手とか色んな選手が出てますけど、そろそろ自分のところに来るだろうなっていうのはありました?
「いや、全然してなかったですね。ホント去年から色んな団体上がって、3月にもみちのくプロレスに上がったりしましたけど、今まで新日本中心にしか見てなかったんで、どこの団体がどういう興行をやってるとか知識がなかった。だから(リアルジャパン)から話があった時には、驚きましたね。あとで長州さんとかライガーあたりにどういう興行か聞きました」
――では、それ以前にリアルジャパンがどういう団体かは、まったく知らなかったと。
「そうですね」
――昭和の選手はブレ幅がすごいという話がありましたけど、初代タイガーを本気にさせようというのは…?
「いや、本気になってくると思いますよ。長州さんもそうですよね。長州さんも右だけに振ってたアレが、逆にコッチの遊び心も出てきてる。凝り固まってた思想みたいなのを持ってる人は、逆への振り幅もあるし。遊び心も本気のところもオープンに出してきてる。それに遊ばれないようにしないといけないなという気持ちがあります」
――今回タッグマッチになる可能性がありますけど、ご自身の中でパートナー候補はいらしゃるんでしょうか?
「いや、俺の中では、まだ全然わからないですねえ。基本的には佐山さんの絡みということで、それがシングルなのかタッグなのかっていうことだけなんで」
――佐山選手にこれだけは決めたいというのはありますか? 強いて公約を掲げるとすれば。
「そうですね。自分の締め技としてやってるシャイニング・ケンカキックとかは確実に決めていきたいなと。やっぱり昔の選手たちは今の選手たちよりインサイドワークっていう、要は相手をはぐらかすことがものすごく巧いですから。たぶん佐山さんは、そのトップクラスだと思うんですよ。だから、俺のイメージでは、最初に組み合ったら力が全然入ってないようなカタチで、その油断してるところにボンッとソバットが入ってくるようなことが絶対あると思うんで。そこは警戒しないと。昔の人は駆け引きを常套手段として使いますから。それは猪木さんもそうだったし。一直線にブツかるんじゃなくて、引いて引いて引いて押してくるみたいな。そういう駆け引きを楽しみたい部分も少しあります」
――佐山選手は蹴り技を中心にした激しいスタイルもできますし、空中殺法もありますけど、どういうスタイルでくると思いますか?
「基本は全部出してくると思うんですよね。数はわからないけど、持ってるバリエーションは、全部出してくると思うんですよ。逆にそこらへんをどういう順序で出してくるのか、または出させるのか。プロレスっていうのは、どっちが力配分をコントロールできるかっていうモノですから、その辺のリードはぜひ取りたいなと」
――では、技を出させて、その上で勝つと。
「そうですね、はい」
――佐山さんって今、橋本真也さんくらいあるかもしれないです(笑)。
「そうなんですか(苦笑)。俺が減量して、向こうがウエイトアップしてくるかわからないけど、そういうアレも面白いかもしれないですね。下手したら俺、95キロくらいまで持っていくかもしれないし」


初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス
『STRONG STORM』 6/17(水) 後楽園ホール

≫チケット申込みはコチラ!

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■初代タイガーマスク
「本日はお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。6月17日の大会、大変な選手が参戦していただいて、今から胸が高鳴る思いです。蝶野選手とリングの上に立って、にらみ合い、リングで戦う。これが実現できるなんていうのも、僕としてはすごく幸せです。1つ1つの技がどんなものなのか、思いきり受けてみたいですし、今から胸が高鳴ってしょうがありません。全力のファイトをお見せして、プロレス界のために頑張っていくつもりです。皆さん、今回の大会もよろしくお願いします」

■蝶野正洋
「新日本プロレスの蝶野正洋です。佐山さんの方からオファーをいただいて参戦することになりました。
ウチの選手の長州さんだったり、ライガーであったりから、リアルジャパンの興行の話は聞いてました。自分のプロレスに入るキッカケで、その当時の本当のスーパースターのタイガーマスクとリングで向かい合えるということが、まずこういうチャンスがあるとは思ってなかったんで、非常に自分も夢のような感じでいます。ホントに佐山さんを見て育った人間ですので。初代タイガーマスクというのが出てたあの衝撃というのは、それを見て育った選手たち、ファンの人たちの中から消えることはないと思います。そんな佐山さんがまだリングの上で戦われていて、プロモーターとしてやられていると。自分もプロモートという事業も少しやってますけど、本当に今、不況の中で、プロレスを1つでも多くお客さんに提供していくことの大変さというのは、十分わかります。
レスラーとしても、プロモーターとしても、大先輩の佐山さんに、リングの上で色いろなものを、まだこの歳になっても学んでいきたいなと思っていますんで、6月17日の後楽園大会でも、非常に楽しみにしています。よろしくお願いします」

■初代タイガーマスク(※蝶野のコメントを受け)
「何度も申し上げている通り、リアルジャパンプロレスだけの問題というのは一切考えません。プロレス界全体の盛り上がりとして、蝶野選手の技術と、僕の持っているものが真っ向からぶつかり合い、プロレスファンが喜んでくれるような試合展開、凄さ、そういうのが注目されて、“プロレスってこんなに面白いのか?”と言われるような戦いを肝に銘じてやっていきます。
お互いプロレス界に対して責任ある者同士で、責任のある試合を、凄い迫力でやっていきたい。毎回毎回そうですけど、その試合でもう終わりになってもいいからと僕は思ってます。そのぐらいのいつもの迫力でやるつもりですので、もちろん蝶野選手もその気持ちの中でやってきてくれることでしょうし、思いきりぶつかってみたいなと思います」

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■質疑応答
――蝶野さんが新日本に入門された時は、佐山さんと入れ違いになってしまって、非常に残念だったと思いますが、当時を思い浮かべて、あの時の悔しさというのはありますか?
蝶野「悔しさというか、道場での佐山さんの伝説というのは、自分らも話を聞いてましたし、その後も自分たちが選手として巡業へ出るようになってから、新日本の第一次黄金期というか、巡業のきつさであったりとか、年間200以上の試合をやってたというのを聞いてましたから。興行的にも、選手的にも、本当に伝説を作られてきている方なんでね。
接点はもう本当にないんです。佐山さんが歩かれた道というのは、ドンドンドンドン新日本と離れていった部分もあったので。そういう意味では、もう本当に自分が入る前のテレビで見たスーパースターだというところで終わってしまうのかなと思ってましたね。この間の昭和プロレスの時の藤原さんとの試合なんかを見ても、やっぱり我々の世代とも違う、今の若い選手たちとも違う、藤波さん、猪木さんたちとも違う。佐山さんが唯一持っているオリジナルのカタチというか、そういったものが今現在もリングの上で見せられるというのは、凄いなと。今回、自分はヘビーウエイトということですけど、ライガーや長州さんなんかと控え室で話をしてて、“佐山さんのスピードと破壊力というのは気を付けないとケガするよ”ということは言われているので。なるべく自分のウエイトを絞って、ジュニアの枠とまではいかないですけど、それに近いウエイトトレーニングをしたいと思います」
――佐山さん。蝶野さんのプロレスに対する印象は?
タイガー「そうですね、隙がなく、危ない技でドンドン攻めてくる。ブラック・タイガーのヘビー級版かなと思っています。非常に危ない試合展開になるのではないかなと。そういうのは覚悟してます」
――お互いに相手のこの技だけは喰いたくないというものは?
タイガー「本来ならすべては喰いたくないですけど、喰いたくないから、すべてを受けてみたいみたいな。蝶野選手ってなんだろうっていうような、あのテレビで見る蝶野選手はなんだろうというのを、実感したいところがあります」
蝶野「自分はライガーとかに“ソバットは本当に気を付けないと、見えない形で入ってくる”と言われているんで。それも、自分たちが見ていたタイガーマスクから衝撃を受けた技の1つですから、受けてみたいというのもあるし、両方ですね」
――蝶野さんも昔、海外遠征でヨーロッパに行かれていますが、それ以前に佐山さんもヨーロッパで活躍されていました。そういうところで意識した部分はありますか?
蝶野「忘れちゃったな。当時はないですけど、今度こうして戦うということになって、佐山さんもヨーロッパというところでレスリングをされていた。で、自分もオーストリアやドイツで修行しているし、佐山さんにもクラシックな部分も引き出しの中にあるということなんで、そういう展開も出てくるのかなと。ただ、寝技とかになると俺は勝てないと思ってますんで、そこは逆に寝技に持っていかれないようにしたいですね」
――タッグかシングルか決定しない状況ですが、タッグとシングル、どちらをやりたいですか?
タイガー「シングルですと試合の駆け引き。タッグになりますと、破壊力の注意。この両方がありますが、それはどちらでも結構です。試合展開を考えるのか、蝶野選手の破壊力と自分の破壊力をモロにぶつけ合うのか。それはどちらでも結構です」
蝶野「ちょっとヨーロッパの話が出たんで、もしシングルでやるんだったら、ラウンド制でやってみたらいいんじゃないかと。お互いの力が出せるようなカタチが。見せる側としても見せれると思うし、見る側も面白いと思うんで。もしタッグになるんだったら、スピード感溢れるようなものにしたい。自分がその中に入るとついていけるかどうか分からないですが、タイガーマスクという佐山さんの世界の中に飛び込めるようなカードが組まれたら面白いなと思います」
タイガー「ラウンド制というのは非常に面白いと思います」
蝶野「力配分とか、自分も全然やってないので、どういう風になるのか。たぶん10年以上やってないので」
タイガー「ぜひ検討してください。ラウンド制を。1分やって5分休むという(笑)」
――最後に意気込みをお願いします。
タイガー「とにかく体調をベストに持っていきます。この試合はプロレスの復興に関わる歴史の1つになると、重要な局面になると思いますので、全力でやりたいと思います。よろしくお願いします」
蝶野「上がるリングによって、選手というのは見られ方とか変わってきたりというのはある。それはもう興行によって変わってくる。今回は佐山さんが仕切られる興行の中で、自分がどういう風に映るのか、自分がどういう風に変わっていくのかというのかを、非常に楽しみにしています。海外でもヨーロッパのリングでは、ヨーロッパのリングの中の蝶野正洋になるし、アメリカのリングに上がれば、アメリカの中での蝶野になるし。その中で、自分のカラーというものが消されずに、どれだけアピールできるかってことなんですけど、佐山さんが創る世界の興行の中で、自分がどういう風に映るのかというのを、非常に楽しんだカタチで試合ができれば。
自分から言うのもあれですけど、“黒のカリスマ”ともし言われているんであれば、その“黒のカリスマ”と言われる蝶野が、佐山さんとぶつかった時にどういうカラーになるのか。そういうのを楽しみにしてリングに上がりたいと思います。よろしくお願いします」


初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス
『STRONG STORM』 6/17(水) 後楽園ホール

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ラウンド制導入か!? 初代タイガーと蝶野の初対決が実現!!/リアルジャパン6・17後楽園大会記者会見

 約1ヵ月後に後楽園ホール大会を控えたリアルジャパンプロレスが13日、掣圏真陰流総本部・興義館にて記者会見を開き、メインイベントで激突する初代タイガーマスクと蝶野正洋が出席した。

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 現時点ではシングルマッチになるかタッグマッチになるかは未定。だが、いずれにせよプロレス界に残された数少ないドリームマッチだけに、試合に対する期待感は大きい。はじめに会見場へ登場したタイガーは、長州力、天龍源一郎、三沢光晴に次ぐ大物日本人選手の招聘に早くも興奮の色を隠せない。「蝶野選手との戦いが実現できるなんて、スゴく幸せ。大変な選手に参戦していただいた」と胸を踊らせた。

 続いて現れた蝶野にとっても、初代タイガーマスクは幼き頃に憧れた存在だった模様。まずはタイガーとガッチリ握手を交わし「こういうチャンスがあるとは思ってなかったので、夢のような感じでいる。初代タイガーが与えた衝撃というのは、それを見て育った者の中から消えることはない」と敬意を払い、自身と同じくレスラー兼プロモーターという立場の初代タイガーに「この参戦で、色んなモノを学ばせてもらいたい」と、謙虚な姿勢を見せた。

 タイガーが新日本プロレスを退団したのが1983年8月。蝶野は翌年4月に入門しているため、ほぼ入れ違いに。シューティングを経てプロレス界に復帰したタイガーは、タイガーキングやUFO(世界格闘技連盟)のプレジデントとしてたびたび新日本のマットに足を踏み入れたものの、なかなか両者の接点は生まれなかった。

 その2人がようやく正式に挨拶を交わしたのが、2008年5月12日に後楽園ホールで開催された『第2回 昭和プロレス』での控室。メインで藤原嘉明を破ったタイガーの動きを見たという蝶野は「藤波(辰爾)さん、(アントニオ)猪木さんとも違う、佐山さんだけが唯一持っているオリジナルのカタチ」と、タイガーの天才性を改めて実感。タイガーと肌を合わせたことのある長州力、獣神サンダー・ライガーからは「あのスピードと破壊力は注意しないとケガする」とアドバイスを受けたとのことで、食事療法やサウナスーツなどを取り入れ減量に着手。約100キロまで体重を落とし、スピード面・スタミナ面の強化に成功したという。

 初対決ということで、“一流”と言われる互いの実力を心ゆくまで体感したい両者は「とことんまで技を受けてみたい」と口を揃えたものの、そこはやはり勝負の世界。やはり勝利が第一条件だ。タイガーは「蝶野選手は隙がなく、危ない技でドンドン攻めてくるタイプ。ブラック・タイガーのヘビー級版」と評し「危険な展開も覚悟してる」と警戒心を露わに。一方で蝶野は、互いにヨーロッパ武者修行を経験した者同士ということで“ラウンド制”の導入を提案。だが、蝶野は「寝技になると勝てない」とも明言しており、ラウンド制の裏には“タイガーの寝技封じ”という黒い計算が働いていたことは間違いなさそうだ。

 これにタイガーは「1分やって5分休む(笑)」とボケつつも、スタッフに「検討しておいて」と、ラウンド制に対して満更でもない模様。確かに寝技が封じられる可能性が増えるものの、スタミナ面に不安を抱えるタイガーにとって、ラウンド制はもってこい。両者ともに短所をカバーできるものの、長所をも封じられかねないラウンド制がもし採用された場合、どちらの選手に吉と出るのか。今後の展開に注目したい。

 最後に、リアルジャパンの理念“プロレス復興”を掲げ、「この試合はプロレスの今後に関わる重要な局面となる」と見据えたタイガー。蝶野は「“黒のカリスマ”が、佐山さんが創る世界の中で、佐山さんとブツかった時、どういうカラーになるのか楽しみ」と“俺だけ見てりゃいいんだ”節で締め括った。新日本道場で育ち、ヨーロッパで下積みしたという根っこを共有しつつも、対照的な道を歩んできた“黄金の虎”と“黒いカリスマ”。長年すれ違い続けてきたレジェンド同士のクロスオーバーは、マット界にどのような地殻変動を起こすのか。

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リアルジャパンプロレス第17弾興行『STRONG STOME』
6月17日(日)東京・後楽園ホール開場17:30開始18:30
■決定対戦カード
▼シングルマッチorタッグマッチ
初代タイガーマスク(RJPW)
vs
蝶野正洋(新日本プロレス)

▼レジェンドチャンピオンシップ60分1本勝負
アレクサンダー大塚(第3代王者/AODC)
vs
交渉中(交渉中)

■参戦決定選手
スーパー・タイガー(RJPW)、折原昌夫(リアルダーク/メビウス)、石川雄規(バトラーツ)、タイガー・シャーク(リアルダーク/RJPW)、ブラック・シャドー(リアルダーク/フリー)、グラン浜田(フリー)、ケンドー・ナカザキ(RJPW)、間下隼人(RJPW)、斎藤彰文(RJPW)

■チケット VIP席12,000円、RS席8000円、A席6000円、B席5000円

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