3月24日(木)東京・後楽園ホールで開催される『初代タイガーマスク黄金伝説〜LEGEND OF THE GOLD W』のメインイベントに於いて、関本大介(大日本プロレス)のレジェンド王座に挑む長井満也の25周年目の“覚悟”を聞け!




――3・24後楽園でのレジェンド王座挑戦、関本大介戦が近づいてきました。

「(関本とは)過去にもシングル、タッグ両方で闘ってますが、彼がチャンピオンで自分がチャレンジャーという立場になってからは初めて。大会のメインで当たるというのもあって、ワクワクしながらも少し緊張していますね」

――昨年12月9日のタイトルマッチ、船木誠勝vs関本大介をどう感じましたか。

「いちファンとして見ると、ボクが思っていた想像を超えたすごくいい試合というか、船木さんの持ち味がすごくよく出てたなかなと思うし、関本君がここ数年でレスラーとしての力をすごい伸ばしてきたなと感じた試合でしたね」

――フィニッシュのジャーマンスープレックスをどうご覧になりましたか。

「やっぱりあれは説得力ありますよね。ボクのなかでですけど、ジャーマンスープレックスってつなぎ技じゃなくてピンフォールが取れる(大技)。むかしはジャーマンって一年に何回かしか見られなかったですから」

――完全なる必殺技でしたよね。

「ボクが小学生とか中学生のころのプロレスではホントに年に数回出るかどうかの大技だったので、それをつなぎ技じゃなくて彼がそれで3カウントを取って会場のみんなが納得する必殺技に戻してくれたという感じがします」

――その試合後に長井選手がリングに上がり挑戦へ名乗りを上げました。その理由は?

「自分は今年デビューして25年、年齢も47歳になってやっぱりそれくらいになると、いますぐにではないにしろ、引退っていうんですかね、自分がリタイアする時期とかタイミングを考えるようになってきたんです。それで自分の引退試合、自分の最後の試合ってどうなるんだろう、誰とやるんだろうみたいなことを漠然と考えたとき、自分のなかで関本君みたいなああいう(選手とやってみたい)。レスラーとしても尊敬してるし、ひとりの人間としてもリスペクトできる。いつになるかわからないけど、選手としてリタイアする引退試合は関本君とやれたらいいなということをちょっと漠然と考えてて。それを考えたときに、自分がホントに体力的にも落ちてきたときにやるよりはまだコンディションを維持できるときに関本君と自分の節目になるような試合ができたらいいなと思ったんですね。そんなときに、関本君が船木さんとの試合でチャンピオンになったので、これはオレがいまいくチャンス、タイミングなんじゃないかなと思って行動に出たんですよ」

――引退試合ではなく、それよりも前にいまの段階でやっておきたいと。

「引退試合の前に引退試合のカードをやるみたいな感じですね。自分はデビューから15年、20年とかいう節目的なものをやったことがなくて、それを自分が引退試合のときにやりたいなと思ってた彼と、それもリアルジャパンのタイトルマッチでできるって、もしかして最高のステージなんじゃないかと思って、自分でアピールしたんです」

――関本選手とは長井選手がレジェンド王者時代に2回ベルトを賭けて闘っています。両方とも両者リングアウトでスッキリした決着がついていませんが、当時と現在の関本選手で強さに違いは感じられますか。

「上から目線なようでへんですけど、ボクも当時から彼のことをすごい認めてて、もし彼があと10センチ身長が高かったら世界チャンピオンになってると思うし、来るべくして上がってきた選手だと思う。当時もやっぱり、試合の攻めの迫力もあるし、受けの迫力もありました。いい選手だと思ってて。そこからキャリアを重ねて成熟してきて、これからが関本選手の全盛期じゃないけどレスラーとしてもっと上に上がっていく時期なのかなって感じていますね」

――レジェンド選手権は長井選手が過去2回巻いているベルトですけども、いまのレジェンド王座と違いはありますか。現在、初代タイガーマスク選手が欠場していることもあると思うのですが、レジェンドタイトルマッチがメインでおこなわれるようになってきていますよね。今回もメインです。過去はほとんどがメインではなく大会の中盤で組まれることもあった。王座の価値に違いが出てきたと思いますか。

「佐山(初代タイガーマスク)さんが欠場しているのはやっぱりリアルジャパンプロレスの大ピンチだと思うんですけど、佐山さんがいなくなるのはいつの日か来てしまうわけで、その日を迎えるためのいい時間なのかなって感じはありますね。団体のベルトってその団体の顔だと思うし、たとえば佐山さんが復帰して佐山さん絡みの注目カードが出たとしてもやっぱりメインはそこの団体のベルトのタイトルマッチがメインイベントになるみたいな、そうもっていけるようないい流れなんじゃないかなと思いますね」

――船木選手が巻いて関本選手が巻いて、こんど長井選手が挑戦する流れは明らかに過去のレジェンド王座の価値とは違うと思うんです。注目度がグンと上がってると思います。

「これで注目度が落ちないように頑張るだけですね(笑)」

――関本選手のどんなところを警戒しますか。

「警戒というか、ああいうごっついタイプの選手って攻めるときはすごいんだけど、自分が相手の技を受けたり守りになるとけっこうハートが弱い人だったりというのは多いんです。でも彼は受けるときも怖がらないで受けるし、攻めるときは迫力があるんで、(警戒すべきは)それですね」

――カードが決まってからは初代タイガーマスク選手が会見でも言ったように、長井選手に期待していると。すごく期待しているという話を聞いて、ご本人はどう感じますか。

「うれしいですけど、プレッシャーがきますよね。まあでもボクがリングスを辞めてK−1や他の団体に出させてもらった後に、本来のプロレスを一番最初に手ほどきをしてくれたのが佐山さんなので、そういう意味では佐山さんの団体の後楽園ホールのメインイベントで良い内容と結果を出して、佐山さんに恩返ししたい気持ちもありますね」

――長井選手に上がってもらわないと困るというようなコメントもあります。

「なにぶんボクも47歳なんで。でも船木選手もそうなんですよね」

――船木選手もリアルジャパンに来てからベルトを巻きましたから、負けてられないですよね。

「そうなんですよね」

――ただ長井選手はしばらくリアルジャパンのリングから消えていたようなんですけど、どこでなにをしていたんですか。

「そうなんですよ。ボクがなんでリアルジャパンのリングから消えていたのかは、平井(代表)さんのほうへ…」

――代表に聞かないといけない?

「ハイ(苦笑)」

――ただ、船木vs関本のタイトルマッチは直接見ていたんですよね。

「見てましたよ、ハイ。久しぶりに会場に来て(笑)」

――久しぶりのリアルジャパンはどう見えましたか。

「特にメイン(船木vs関本)はすごくいい雰囲気で熱がありましたね」

――個人的印象ですけど、リアルジャパンのベストマッチだと思いました。

「すごく悪い言い方ですけど、ここ数年の船木さんのベストマッチでもあると思います。初めからいい試合にはなるなと思ってましたが、船木さんはやっぱり船木誠勝というスタイルもあるしブランドもある。やっぱり会場に来てた人って船木さんと関本君の試合ってこうなるだろうなっていう、ボクらもそうですけど、その人たちの試合を想像するじゃないですか。その想像をたぶん超えるものを見せたから、あの日の会場は熱くなったと思うんですよね。船木さんもよかったけど、それを超えさせたのは関本君のレスラーとしての成長と成熟度がそうさせたと思うんですよね」

――次の長井選手との試合も想像を上回ることが期待されると思うんですが。

「そうですね。ボクのプロレスラーとしてのひとつの節目として残したい試合でもあるので、そこは自分がいままで学んできたものもそうだし、佐山さんに旭川の道場で教えてもらったものをボクなりに守ってずっとやってきたつもりなので、それをリングで出せればと思いますね」

――佐山さんは長井選手の蹴りにすごい期待しているようです。

「こないだの記者会見でもそうですけど、長井ちゃんの蹴りは遅いんだよって怒られているので、それはいま気にしてます(苦笑)」

――威力があるからこそ、そう言っているんでしょうね。もっとスピードを上げればすごいことになると。そういうアドバイスがあったうえで大会を迎えるわけです。

「このアドバイスがきちんと反映できなかったらちょっと怖いですね(笑)。でもそれだけ自分のことを気にかけてくれてるんだなっていう気持ちがありがたいですね」

――リアルジャパンでのメインは久しぶりですね。

「ボクがチャンピオンだったときにスーパー・タイガーと防衛戦をやったときがメインでしたね。佐山さんが大仁田さんとやった後楽園大会。そのとき以来だと思います」

――この25年間でプロレス団体、格闘技団体、実にさまざまな団体で試合をしてきた長井選手ですが、リアルジャパンに上がる意味とは?

「そうですね、ボクはプロレスが好きで見てたけど、自分もなりたいと思わせてくれたのが初代タイガーマスク。やっぱり初代タイガーマスクがいなかったらプロレスラーになっていないと思うし、佐山さんがキックを使ったからボクも使ってると思う。だからこの25年というか、むしろ12歳のときからずっとボクのなかで佐山さんを追い続けてると思う。すごく不思議な感じです。ボクは北海道の田舎にいた、ただのプロレスファンだったのに、それが実際にプロレスラーになれて、しかも憧れてた人がやってる団体に出て、そのメインでベルトに挑戦するという、なんかこう不思議といったらあれですけど、12歳のときからずっと追いかけ続けたものを追いかけ続けてここにたどり着いてるのかなって感じはします」

――もともと格闘技のキャリアはスーパー・タイガー・ジムから始まってるんですよね。

「それが初めてですね。まったくホントのド素人で、学生時代に格闘技なんてやったことないんで。それがたしか17歳のときですか。もう30年になるんですね」

――デビューにたどり着くまで団体が変わったりもしました。デビュー後もプロレス、格闘技、全方位のリングに上がってきました。次のタイトル戦は、ある意味でキャリアの集大成でもあるのでは?

「そうですね。ボクが格闘技を始めて佐山さんのところで手ほどきを受けて、リングスでデビューしたり、ほかのプロレス団体上がったりしましたけど、自分のひとつの集大成みたいなものですね。それをリングの上で出せられればと思います」

――リアルジャパンはストロングスタイルの復興を標榜しています。長井選手の考えるストロングスタイルとはどういうものですか。

「どうしてもこうリアルジャパンで佐山さんがストロングスタイルというのを口にするとやっぱりみんなUWFスタイル、あれに傾いていく(勘違いする)と思うんですけど、でもやっぱりそれだけじゃなくて、佐山さんのお言葉を聞くとスペクタクルじゃないとダメだし、飛んだり跳ねたりでもそこに意味のある、大きな会場にいるファンを惹きつけるようなものもないといけないという感じがあるんですよね。佐山さんのスタイルってただUWFスタイルを黙々とやるのでは全くなく、「ストロングスタイルの闘いを見せるせるもの」。自己満足に終わらないファンの気持ちというのか惹きつける動きだったりがあると思うので、そのへんってすごく難しいのかなと思いますね。たぶん選手一人ひとりによっても解釈は違うと思うし、ボクは残念ながら佐山さんみたいなセンスも運動能力もないですけど、やっぱりこうタイガーマスク時代から見てきたボクのなかの佐山さんの言うストロングスタイルとはこういうことなんじゃないかなというのをこの試合で出せられればと思いますね」

――いまセンスも運動能力もないとおっしゃいましたが、両方なければ25年も現役でできませんよ。しかもいろんな団体に出ている。U系もそうだし、純粋なプロレス、エンターテインメント性の高いプロレスも出ている。実に幅が広いです。

「う〜ん、それだけにストロングスタイルってすごく難しい言葉ですね」

――関本選手の場合はストロングBJと呼ばれる大日本のストロングスタイル。それとUWFの系統からやってきた長井選手がぶつかる。そこが興味深いところでもありますね。

「やっぱりこう、異質っていうんですか。異質の者同士がリングでぶつかり、お互いの個性がぶつかり合うのがおもしろいと思うんですよね。関本君は大日本プロレスのスタイルというんですか、あれは俗に言うU系ではないですけど、佐山さんもすごい認めてるじゃないですか。そういうところってあるんじゃないかと思いますね」

――ストロングスタイルのなかでも異質なストロングスタイルがぶつかり合う。

「それがおもしろいんだと思いますよ、やっぱり」

――そこが大きな見どころですね。

「ボクがいまの関本君と正面衝突したらボクのほうが木っ端微塵にされてしまうと思うので、そこはボクのキャリアを使ってボクの持ち味の勝負どころまでどうやってもっていくかだと思いますね」

――王者の関本選手にとっても試練だと思います。キャリアではるかに上回る長井選手。しかも船木選手、長井選手という大日本では対戦できないストロングスタイルとの真っ向勝負が続きます。

「彼はそれだけのことができる技量がありますよ」

――だからこそリアルジャパンでも闘っている。

「そうだと思いますね」

――こんどチャンピオンになれば3度目の戴冠。レジェンド王座の最多戴冠記録になりますが。

「あ、そうなんですか」

――いまのところ、スーパー・タイガー選手と長井選手がともに2回ベルトを巻いています。ベルトを取ったらなにをしたいですか。

「ボクの大きな野望では、ボクがチャンピオンになって最初の挑戦者を船木さんにしたいなと。どうですか?」

――それは見てみたいです。

「ボクは20歳のとき初めて船木さんとUWFで逢って、いろいろ分かれて20数年ぶりに、2年前(2014年)の9月18日にリアルジャパンの後楽園で試合をしたんですよ。船木さんと佐山さんが組んで、ボクとAKIRAさんで闘ったんです。あのときボク、船木さんと初めて試合をしたんですよね。まだシングルで船木さんと試合をしたことがないんです。リアルジャパンのリングでタイトルマッチで船木さんと初シングルができたらおもしろいと、その先のことを思ってます」

――船木、関本、長井というレジェンド王座をめぐるトライアングルができれば。

「そうですね。そこにスーパー・タイガーが入ってきてくれればさらにおもしろいなと思いますね」

――そうなればリアルジャパンがより活性化されますね。

「ハイ」

――実現のためにも次のタイトルマッチは大勝負になりますね。

「大勝負ですね。それがホントにできたらすごくいいですね。船木さんとのシングルってやる機会があるとしたらリアルジャパンのリングくらいしかないと思うので、タイトルマッチという最高の舞台で初めてのシングルになれば、すごくいいなと思ってます」

――なにもなくカードを組むよりもどちらかが王者でどちらかが挑戦者というシチュエーションでやりたいですよね。

「そうなったら最高ですね」

――そうでもないとなかなか実現できないカードかもしれません。

「なんか知らないうちにやってたんだというよりは、ここまでシングルが一度もないんだったらリアルジャパンの後楽園ホールのメインでチャンピオンシップを賭けての初シングルになったらいいなと思ってます」

――おふたりのキャリアを考えてもその方がドラマチックですよね。

「ハイ」

――そのためにも関本戦は勝たないといけない。

「頑張ります!」

(聞き手・新井宏)


対戦カード

佐山サトルプロデュース
<メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[第9代王者]関本大介(大日本プロレス)vs[挑戦者]長井満也(ドラディション)

<セミファイナル 6人タッグマッチ 60分1本勝負>
船木誠勝(フリー)&鈴木みのる(パンクラスMISSION)
&川村亮(パンクラスMISSION)
vs
スーパー・タイガー(リアルジャパン)&タカ・クノウ(チーム太田章)
&佐藤光留(パンクラスMISSION)

<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
藤波辰爾(ドラディション)&石川雄規(Battle Arts Academy)
&アレクサンダー大塚(AODC)
vs
田中稔(WRESTLE-1)&柴田正人(フリー)&ベアー福田(SECRET BASE)

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)&那須晃太郎(フリー)
vs
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)&折原昌夫(メビウス)

<第2試合 バトルロイヤル(10選手)>
スーパー・ライダー(リアルジャパン)、グラン浜田(フリー)、
小笠原和彦(PRO-KARATE 押忍闘夢)、間下隼人(リアルジャパン)、
戸井克成(邪道軍)、松崎和彦(邪道軍)
山本SAN(COMBO)、“力道山3世”力(リキエンタープライズ)、
LEONA(ドラディション)、Freedom Wallace(Battle Arts Academy)

<第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
長谷川秀彦(フリー)vs倉島信行(ドラディション)

※出場選手は諸事情により変更となる場合もあります。

■大会名:『初代タイガーマスク黄金伝説〜LEGEND OF THE GOLDIV』
■開催日時:3/24(木) 開場/17時30分 試合開始/18時30分
■会場:後楽園ホール (東京都)

2016-03-18 22:55 この記事だけ表示

3月24日(木)東京・後楽園ホールで開催される『初代タイガーマスク黄金伝説〜LEGEND OF THE GOLD W』のセミファイナルにて、船木誠勝・鈴木みのる・川村亮組と対戦するスーパー・タイガー(タカ・クノウ・佐藤光留とタッグ)が決戦に賭ける意気込みを語った!




――スーパー・タイガー選手は、リアルジャパン3・24後楽園大会でセミファイナルの6人タッグマッチに出場します。船木誠勝&鈴木みのる&川村亮組vsS・タイガー&タカ・クノウ&佐藤光留組。このカードについて、どのようなイメージをお持ちですか。

「ボクの感じだと、陰と陽、太陽と月みたいな組み合わせですね。今回、ハッキリとそういった部分が色分けできるカードかなと、ボクのなかでは思ってます」

――どちらかのチームが太陽で、一方が月であると。

「船木、鈴木、川村というのは常に陽の当たる場所で、やることなすこと全部にスポットが当たる。やっぱり、ボク、タカ・クノウ、佐藤光留だったりというのは、佐藤君がむかしからハードヒットでよく言ってたようにオレたちは太陽になれない、でも月は月なりに輝くんだと。それが今回おもしろいくらいにそういう色分けができるカードになったなと思って。そのなかでもやっぱり上位概念と上に置くのもあれですけど、陽の当たる人たちと闘うと。それに対して我々は腹に一物持ってるので、いまに見ていろ、いつまでも下に見るなと。月が悪いわけじゃないですけど、ボクのなかでもそういった思いがある。あなたたちを輝かせるための存在じゃないんだと、下剋上に近い気持ちですね。プロレスってボクのなかでは上位概念をいかに崩してアピールしていくものだと思ってるので、今回、技術を越えてやっぱりそういった思いがタカ・クノウも佐藤光留もボクも持ってる。(船木組は)そういったものを一番ぶつけやすい人たちだなと。打てば響く人たちだと思ってます」

――太陽に例えられる対戦チームですが、あまりにも大きな存在ですよね。

「ハイ」

――レジェンド王座を奪われた船木選手とも再び対戦しますが。

「もともとボクがプロレスラーになる前からの大きな存在でしたし、タイトルマッチの前にはタッグも組んで、そういったなかでも常に憧れだったり、そういったものは抜きにして競争相手だとも思います。前回越えられなかったというのは、まだまだボク自身の覚悟の部分で足りなかったから。船木さんは、あの歳でフリーになって守りに入らず攻めに一歩出た。その船木さんにかなわない部分があったのはもう自覚しているので、そういった部分でもそのままでいいのかというとそういうつもりはサラサラない。ここでまた挽回するチャンスがあるのであれば船木さんにも一撃を入れたい。鈴木みのるさんもずっとボクを引っ張ってくれた先輩でもあるので、恩返しの意味でもいかに頑張れるのか。川村亮というのもチャンピオンでありパンクラスの社長もやったくらい責任感のある男なので、また今後、プロレス界、リアルジャパンでも怖い存在でもあると思し、先に潰しておきたいと思います」

――6人タッグということで、このなかで誰が一番のインパクトを残すか、誰がもっとも目立つかという勝負にもなってくると思います。やはり一番目立たないといけないのがスーパー・タイガー選手なのかと思いますが。

「ハイ。試合巧者の鈴木みのる、そして船木さん、ここをいかに崩していくか。この2人のなかでもタッグを組んでいての闘いがあると思うんですよね。要はパートナーであってもオレはオマエに負けないよと、いやいやオレだってという船木さんと鈴木さんの闘いもあるので、そこに着目されないように、ここはウチのリングですからと。あなたたちはこれから下がっていく身、私たちは最前線にもっともっと出ていくためにあなたたちを倒していきますよという覚悟を見せる闘い。そういう試合にしていきたいと思います」

――6人タッグマッチはプロレスならではのルールですが、闘いにくいですか、それとも闘いやすいですか。

「というよりも、一回でこの3人を相手にできるというのは幸せでもあって、この闘いを通してまた個人のシングルマッチをやれるチャンスも出てくるので、この6人タッグをまたきっかけにしたいですね。そうすればいくらでもまた物語を続けていけると思うので、そういった部分ではありがたいです」

――ある意味、おいしいですよね。

「そうですね。リアルジャパンの年4回のペースで船木さんとやって鈴木さんとやって、川村君とやってと考えたら、それで一年が終わってしまうので。相手チームもチーム内での闘いがあるように、我々もオレが目立つ、オレが目立つというみんな個人の闘いだと思うんですよね。そこにやっぱりボクが上がらなかったらリアルジャパンではないとなるんで、メインで関本さんと長井さんが闘う時点でボクの敗北感もある。悪いけどもメインを超えた6人タッグにしたいし、スーパーは誰とやってもシングルで見たいと思わせる試合じゃなかったらダメですね」

――いまメインの話が出ましたけども、メインでは関本選手がレジェンド王者で長井選手が挑戦者。タイガー選手にとってはベルトを取られた船木選手との再戦を見据えていたと思うのですが、船木選手が陥落してしまった。このことについてはどうですか。

「それは残念な部分がありますけど、関本はどの団体においてもチャンピオンになれるし、ホントは自分がその位置にいてそれをやらなくてはいけないところ。でも、関本が船木さんから取ったことでボクは関本という新たな敵と勝負(できる)。リアルジャパンだけじゃなく、この後に続く全日本のチャンピオンカーニバルもあります。リアルジャパンでも一度もやったことのない関本大介とのシングルマッチが(全日本の公式リーグ戦で)組まれますから、ボクとしてはタイトルマッチの延長だと思って闘います。今回もありますし、その先もというように、特に今年はそういった部分でもどんどん攻めて守りにいかない。いまやらなかったらいつやるんだ、もうないと思ってますから。そういった覚悟を闘いで見せていきたいですね」

――メインの関本vs長井のレジェンド王座戦、どう予想されますか。

「予想というよりも、いまは自分のことで精一杯。アタマが回らないですね」

――なるほど。いずれにしても近い将来、タイガー選手がふたたびレジェンド王座戦線に絡んでこないといけないですよね。

「ハイ。でも今回、どっちが勝ってもボクにとってはチャンスが回るまでに自分自身を上げないといけない。またその間にチャンピオンは変わるかもしれないし。その時に強い選手がチャンピオンになるので、がどうというよりも、目の前の敵を倒すことのみを考えます」

――全日本プロレスチャンピオンカーニバルの話も出ましたが、こういったリーグ戦への出場は初めてですよね。どのように準備しますか。

「初めてですね。まずそこ(4・9後楽園での開幕戦)へたどり着くまでにケガをしないこともそうですし、連戦で自分自身が精神的にも肉体的にもガス欠を起こさないように。ただやってみないとわからないので、次もあると考えて闘うことはないですね。終わったら終わったで次だと思うので、一試合一試合、次を考えないですべて全力投球でいきたい。それができないようだったらやらないほうがいいと思ってます」

――他団体本格参戦と言っていいですよね。

「ハイ。これを皮切りにいろんなところでいろんな選手と、今までできなかった分を全部ぶつけていきたい。そしてその上で勝ち残って、リアルジャパンにそれを持ってきて、その時にボクがまたタイトルマッチをして、チャンピオンになれたとしたら、またベルトの価値が上がると思う。いままで2回(レジェンド王座の)ベルトを獲りましたけど、いままでとは比べ物にならないくらい大きなものを持ち帰って、みんながリアルジャパンに出たい、リアルジャパンをめざす、そういう団体になっていけるようにこれから覚悟を決めてやっていきたいというのがあります」

――関本選手とは全日本のリーグ戦でも対戦しますが、同じブロックにはS・タイガー、関本選手のほか、秋山準選手、宮原健斗選手、野村直矢選手、The Bodyguard選手、真霜拳號選手がエントリーしています。意識する選手は?

「秋山さんですね。東京でやれる、後楽園での開幕戦でやれる。下手したらそれで潰される可能性もありますけど。次に現在の三冠王者・宮原選手。ここをどう崩すか。ほかも初めてやる選手が多いので、どの試合も油断できない。まずは初日(秋山戦)、武者震いが起きるくらいのカードですね。これをリアルジャパンでもやりたいくらい。ただ今回、全日本に出られるのも昨年闘った諏訪魔選手、いまケガで欠場してますけどあそこから始まったものだと思ってますし、諏訪魔選手とはまだまだ闘いたい。早く足を治してもらって、その上でもっともっとぶつかれるように。近い将来リングで会えるのであれば、ボク自身も恥ずかしくない状況にもっていって、スーパーはこの期間でこれだけ変わったのかと言われるくらい闘う者同士で見せられる選手になっていきたいなと思います」

――諏訪魔選手との遭遇というのはものすごく…。

「あれはもの凄く大きかったですね。やっぱり全日本プロレスというのはボクのなかで通ってこなかった王道。いままではどちらかというと新日本の系列だったりUWFだったり、それに近い部分が多かった。ある意味で真逆の、全日本の王道に触れて感じるものがものすごくあった。それが今回、王道のなかに入ってどんな闘いを見せられるかもボクの闘いの幅を広げられるものになると思います」

――そこで得たものをリアルジャパンに持ち帰るということですけども、現状では初代タイガーマスク選手の欠場が続いています。そのなかで、いまどんな気持ちですか。

「申し訳ない気持ちが一番ですよね。今回(3・24後楽園で)メインを張れなかった。いろんな人からも言われますけども、リアルジャパン所属じゃない選手がメインを張っていいのかと。いいわけがない。それはもう、はらわたが煮え返るくらいの思いはありますけど、現状として現実としてもボクはいまチャンピオンじゃないので。チャンピオンじゃないとしてもやっぱりスーパーがいればやっていけるんだと思われるように、これから少し旅にも出てしっかりしたものを得て、持って帰りたいというのがあります」

――初代タイガーマスク選手もいずれリングに戻ってくると思います。いままではいないことへの不安が大きかったと思うのですが。

「ハイ」

――これからはもしかしたら戻ってくることへの焦り(カムバックのときにスーパー選手がトップに立っていないといけないというプレッシャー)みたいなものも生じてくるのではないかと…。

「そうですね。そのときにトップに立ってなかったらダメ、ですね。スーパーに安心して任せられるから無理して出なくてもいいなと言われるくらいにしたいですよね」

――そのためにも、チャンピオンカーニバルの経験も重要ですよね。

「そうですね。他団体の闘いで、でもまずはこのリアルジャパンでしっかり見せて、ここで得たものを他団体でも見せて、その上で、他団体で得たものをこちらに何倍にもして持って帰ってきたい」

――プロレスデビューからちょうど9年になりました。いままでを振り返ってみてどうですか。

「いままでは絶対的に試合数が少なかったというのがあるので、ただそれがここにきて増えてくるというのは、ボクはここからが始まりなんだと思ってます。いままではある意味で下積みだと思ってますので、これからもっともっと自由に闘っていきたい」

――いままでがもったいなかったなという気もしますが。

「こればっかりはもうボク個人で動けるものでもなかったんで、そういったものも含めて9年かかったのかなと」

――プロレスキャリア10年目に入りました。団体も旗揚げから11年目になります。今後はどんな闘いを?

「やっぱりストロングスタイルを追求した上で、茶番じゃない闘い。この前の諏訪魔選手との試合もそうですけど、熱い闘いを通して感じるものがあったらまっすぐぶつかればいい。茶番をやるつもりもないし、そういうリングにはしたくないですね。やっぱり男と男がまっすぐな気持ちで闘って、その上で感じるものがあれば融合するし、しなければしないで。やっぱり正統直系のストロングスタイルを見せられるのはやっぱりリアルジャパンなんだって、一見さんからしてもこれってなんか違うよねと、そう思われるようにしないといけないと思ってます、リアルジャパンは」

(聞き手・新井宏)


対戦カード

佐山サトルプロデュース
<メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[第9代王者]関本大介(大日本プロレス)vs[挑戦者]長井満也(ドラディション)

<セミファイナル 6人タッグマッチ 60分1本勝負>
船木誠勝(フリー)&鈴木みのる(パンクラスMISSION)
&川村亮(パンクラスMISSION)
vs
スーパー・タイガー(リアルジャパン)&タカ・クノウ(チーム太田章)
&佐藤光留(パンクラスMISSION)

<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
藤波辰爾(ドラディション)&石川雄規(Battle Arts Academy)
&アレクサンダー大塚(AODC)
vs
田中稔(WRESTLE-1)&柴田正人(フリー)&ベアー福田(SECRET BASE)

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)&那須晃太郎(フリー)
vs
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)&折原昌夫(メビウス)

<第2試合 バトルロイヤル(10選手)>
スーパー・ライダー(リアルジャパン)、グラン浜田(フリー)、
小笠原和彦(PRO-KARATE 押忍闘夢)、間下隼人(リアルジャパン)、
戸井克成(邪道軍)、松崎和彦(邪道軍)
山本SAN(COMBO)、“力道山3世”力(リキエンタープライズ)、
LEONA(ドラディション)、Freedom Wallace(Battle Arts Academy)

<第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
長谷川秀彦(フリー)vs倉島信行(ドラディション)

※出場選手は諸事情により変更となる場合もあります。

■大会名:『初代タイガーマスク黄金伝説〜LEGEND OF THE GOLDIV』
■開催日時:3/24(木) 開場/17時30分 試合開始/18時30分
■会場:後楽園ホール (東京都)

2016-03-18 22:45 この記事だけ表示

スーパー・タイガー&タカ・クノウが船木誠勝&鈴木みのる迎撃に向けて、新兵器披露!
20周年を迎える倉島信行も新必殺技で、リアルジャパン&ドラディションの第1試合シングル2連戦に向けて吼える!

リアルジャパンが3月16日(水)、東京・興義館にて記者会見。3月24日(木)東京・後楽園ホールで開催される『初代タイガーマスク黄金伝説〜LEGEND OF THE GOLD W』のセミファイナルに出場するスーパー・タイガー&タカ・クノウと第1試合の倉島信行が公開練習をおこない其々新技を披露、vs船木誠勝&鈴木みのる&川村亮組、vs長谷川秀彦に向けて士気を高めた。




まず最初に、タカ・クノウと倉島信行がグラップリングのスパーリングを披露。両者は国士舘大学柔道部の先輩後輩の間柄でもある。

続いて、スーパー・タイガーがのミット打ちで蹴り技の練習をおこなった。ミットを持って受けたのはコンバットレスリング82kg級で優勝した佐藤竜太選手。

後楽園大会の第1試合で“元総合格闘技DEEP&全日本サンボ王者”長谷川秀彦と対戦する倉島信行が、新技の『クラシマンドロップ』を公開。いわゆるジャンピングネックブリーカードロップで、デビューから20年で初めての飛び技となる。

倉島「20年やってこられたというものを見せつけてやりたいので、プロレスラーの凄さ(を見せる)。長谷川、待ってろよ!」

――通常のネックブリーカードロップとの違いは?

倉島「どこが違う? やっぱりボクがやることですね。要は、無我のスタイルでずっとやってきて、ボクってレスリング(スタイルで闘ってきた)。プロレスでこういう技ってやったことないですね。だから今年は新たな節目なので、ここから倉島は変わるよって。20周年ですからね。ラリアットをずっと否定してやってこなかったので、そのボクがやるという。そうしないとたぶん、長谷川選手に勝てないですね。どこか出せるところがあったら隙を見て出さないと。さっき、タカ選手とグラップリングをしましたけども、先程、足を取られて、あれをちょっとずらしただけですぐ極められちゃうところだったんで。今はスパーリングの形で手を抜いてますけど、スパーリングでなければ極まっているので、その怖さ(も見せたい)。やっつける、変えるためには彼を仕留めてやらないと」

――この技をあえて見せた理由は?

倉島「ボクって要はレスリング、無我、キャッチレスリングだけでやってきたものをもう一段階上に行くのに、今までやったことのないことを取り入れるのが(必要)。どんどんここから変わっていこうって」

――その第一歩?

倉島「そうですね。とりあえずこれを。まだ完成形では(ない)。まだボクのなかでは完成していないので、試合前までに煮詰めて完成形にもっていきたいです」

なお、倉島は3月29日(火)には本拠地のドラディション後楽園大会で、三州ツバ吉と第1試合でシングルマッチ。20周年記念第1弾の2連戦という形になる。

続いて、スーパー・タイガーとタカ・クノウが、佐藤光留と3人で編み出した合体技を披露。

スーパー「佐藤光留選手は今日来れなかったんですけど。タカさんとは前回、昨年の夏ですか、船木さんと闘ったときもけっこういい手応えがあって、合体技もできたので。当時に使ったやつはボクが水面蹴りでタカさんが上からフライングニールキックの合体技だったんですけど、今回はまた新しく佐藤君を加えての技でそれを実践してみたいと思います」

その新技とは、タカ・クノウがグラウンドで相手の両足を取り立ち上げたところでスーパーと佐藤が両サイドからダブルのミドルキックを放つというもの。

タカ「単純な技だけれども、いろんな用途があって、いろんなところで使えるので、これはいろいろ変形させられるということで磨いていこうと。そのひとつの段階というところで、この技になります」

――技名は?

タカ「絶賛募集中です!」

――相手の足を取る役割はタカと決まっている?

タカ「そうですね」

スーパー「ボクら2人(スーパー&佐藤)で蹴った後にタカさんが次に移行すると」

タカ「基本、2人は蹴りがうまいので」

――対戦相手の誰に一番決めたい?

スーパー「鈴木みのる選手ですね。船木さんよりも川村君よりも鈴木さんに(決めたい)。ボク自身も育ててもらった恩を闘いのなかで返していきたい。勿論この3人のなかだったら誰に決めてもいいと思うんで。船木選手にも前回やられてますし。川村君とも何度もやってますし。でもやっぱり鈴木選手に一番(決めたい)。この技を決めるには(鈴木が)一番豪快なんじゃないかなってボクは思います」


対戦カード

佐山サトルプロデュース
<メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[第9代王者]関本大介(大日本プロレス)vs[挑戦者]長井満也(ドラディション)

<セミファイナル 6人タッグマッチ 60分1本勝負>
船木誠勝(フリー)&鈴木みのる(パンクラスMISSION)
&川村亮(パンクラスMISSION)
vs
スーパー・タイガー(リアルジャパン)&タカ・クノウ(チーム太田章)
&佐藤光留(パンクラスMISSION)

<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
藤波辰爾(ドラディション)&石川雄規(Battle Arts Academy)
&アレクサンダー大塚(AODC)
vs
田中稔(WRESTLE-1)&柴田正人(フリー)&ベアー福田(SECRET BASE)

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)&那須晃太郎(フリー)
vs
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)&折原昌夫(メビウス)

<第2試合 バトルロイヤル(10選手)>
スーパー・ライダー(リアルジャパン)、グラン浜田(フリー)、
小笠原和彦(PRO-KARATE 押忍闘夢)、間下隼人(リアルジャパン)、
戸井克成(邪道軍)、松崎和彦(邪道軍)
山本SAN(COMBO)、“力道山3世”力(リキエンタープライズ)、
LEONA(ドラディション)、Freedom Wallace(Battle Arts Academy)

<第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
長谷川秀彦(フリー)vs倉島信行(ドラディション)

※出場選手は諸事情により変更となる場合もあります。

■大会名:『初代タイガーマスク黄金伝説〜LEGEND OF THE GOLDIV』
■開催日時:3/24(木)
■会場:後楽園ホール (東京都)

2016-03-17 14:04 この記事だけ表示