最終戦となるか!? 初代タイガーマスクvs鈴木みのるのタッグ対決。1年半をかけた大河プロレスの結末はどうなる!?

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6月19日、後楽園ホール。この日、あの鈴木みのるがリアルジャパンに来襲する。4人タッグマッチ。もちろん、対戦相手は因縁の初代タイガーマスクだ。この試合が複雑なのは鈴木をパートナーにして先生の初代タイガーと当たりたいと申し出たのが4代目タイガーマスクであることだった。4代目とすれば鈴木をパートナーにすることで、師匠に遠慮せずに向かっていけると考えたからだろうが、そうは問屋がおろさない。鈴木は4代目のそういう気持ちなどお構いなく2人の関係をズタズタにする挑発発言してしまう。混乱の4人タッグ対決はいったい!


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じっくりいこうよ、プロレス界

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 テンポの速い世の中だ。プロレス界も1ヶ月も目を離していると何がなんだかわからなくなってくる。

 先日、私の友人が数ヶ月ぶりに新日本を見に行った。すると永遠のベビーフェイス飯塚高史があろうことか眉と頭髪を剃って、恐ろしげなヒールに変身していたのに仰天。おかげで、私はここ数ヶ月間の顛末をこと細かく説明しなくてはならなくなった。

 リアルジャパンは何よりも説明が要らない。そういう速いテンポにわれ関せずで「これでもか、これでもか」と初代タイガーマスクと憎々しい鈴木みのるとの対戦カードを提示してくる。

 対戦は今回で4回目。「じっくりいこうよ、プロレス界」と、まるで世の中の動きの速さに警鐘を鳴らしているかのようで、そう思うと「これは人生の快事だな」と思えてきた。

 視聴率が悪いと3ヶ月で放送打ち切りになる短期決戦のTVドラマとは違って、初代タイガーvs鈴木対決は視聴率の高低関係なしで1年間放送が決まっているNHKの「大河ドラマ」のようなものである。テーマを長い時間をかけてぐいぐいと絞っていくのだ。


4代目タイガーはあんたのトドメを刺したがっている!

080619_realjapan_10.jpg6月19日、後楽園ホール。
 この日、初代タイガーはサミー・リーJrと組んで鈴木、4代目タイガー組と対戦することになった。

 ここまでに至る経過は、2006年12月12日のシングル対決で初代タイガーが鈴木にヒザ十字をかけられヒザを壊したことから始まる。タッグ対決をはさんで2007年12月20日に復讐マッチが行なわれ、ついにタイガーが3度目の遭遇で鈴木を下したのだ。

 となると鈴木と初代タイガーの勝負はテンポの速いプロレス界では完結となる。しかし、リアルジャパンは違う。かつて初代タイガーが身が擦り切れるまで抗争を繰り返してきた小林邦昭戦は初代タイガーがプロレス界を離れるまで続いたし、昨年も行なわれた。

 この初代タイガーvs鈴木戦も、そう簡単に終わるわけがない。

 初代タイガーが言う。
 「前回、鈴木選手には勝ってますし、対戦の手ごたえも感じています。どんどん前に出て行って、思いっきりぶつけていきますよ」
 危険な相手だけに何を狙いにいくかは明かさない。

 すると、さっそく鈴木が憎々しげにこう言い放った。初代タイガーに狙い定めているものを吐き出させたいかのような挑発である。

 「前回、あんなんで勝ったと思われるのもシャクにさわるね」
 「弟子の4代目タイガーがどうしてもトドメを刺したいヤツがいる。4代目という言葉を消すためには、ほかに生き残っているタイガーを消さないと、自分が唯一のタイガーとして残れないからというから、おう、だったら組んでもいいよとなったんだよ。もしかして弟子だと思っているのは自分だけかもよ。まあ、リングに上がればわかる。いやあ、どろどろした人間関係というのは面白いねえ」とも。
 4代目タイガーは師匠の初代タイガーと戦うにあたって「デビューして10数年。ここまで成長したというものを先生の初代タイガーには見せたい。鈴木選手とは組みますが、自分は正々堂々と戦う」とリアルジャパンに伝えてきた。

 鈴木はそんな発言は大嘘であり、4代目は初代タイガーをはなっから潰すつもりなんだというのである。鈴木は初代タイガーをボロボロにしてから4代目にトドメを取らせるという。

 明らかに師弟関係に亀裂をつくろうというハラだ。


心ズタズタの師弟

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 まったく鈴木の口は超一流である。

 師弟の心をズタズタにいたぶることができるのなら、どんなことだってやるのが鈴木だ。
 もちろん、この挑発に初代タイガーが乗るわけがない。乗ってしまえば鈴木の思うツボ。

 「4代目のコメントについては鈴木選手が勝手に言っているだけ。相手の術中にはまるわけにはいかない」

 しかし、こうなると気になるのは4代目の行動だ。こんなはずじゃなかったと思ってももう遅い。パートナーに選んでしまった鈴木とどんな連携をするかである。

 あくまで初代タイガーはサミー・リーJrと連携をとって鈴木を追い込む作戦。それはブレない。だが鈴木と4代目の攻撃はバラバラになる可能性が強くなった。

 バラバラの行動は初代タイガー組に有利だが、海千山千の鈴木はそんなこともお見通しで、さらに謀略を仕掛けてくるだろう。

 混乱のメインタッグとなりそうだ。サミーも鈴木に「じゃまだから端っこにいて」とグサリとくるような言葉を投げかけられた。鈴木との対決はもつれもつれて初代タイガーもキレる可能性もある。知る限りにおいてリアルジャパンのリングでキレたことがない初代タイガーだが、そうなってしまったら収拾がつかない。ひょっとすると鈴木戦はこれで最終戦になるかも!?


バチバチの真骨頂が見られる
 
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 今回はダブルメインで石川雄規とアレクサンダー大塚戦。バトラーツでは超ストロングなバチバチプロレスを展開しているが、ストロングを標榜するリアルジャパンでもバチバチの真骨頂を見せつけ、身を削ることになった。石川は「これに勝ってレジェンドチャンピオンシップに挑戦したい」といえばアレクも「俺は業界一しつこいといわれたが、自分以上に石川社長はしつこい。この前のバトラーツの借りを返して、俺こそレジェンドチャンピオンシップのチャンスを頂く」と気を吐く。

 そのほかレジェンドチャンピオンシップの王者・折原昌夫vs仮面シューター・スーパーライダー戦。スーパーライダーは「自分の真価が問われる。すべてをぶつける」。折原は「その言葉を聞いて負ける気がしなくなった」と貫禄を見せる。

 今大会には長井満也も参戦。2代目スーパータイガーと対戦する。両方とも総合が得意。思う存分の試合をしてくれることだろう。

 そのほかタイガー・シャークvsケンドー・ナカザキ戦、リアルジャパン若手(間下、斎藤)vsバトラーツ若手(吉川、矢野)のタッグ決戦も行なわれる。
 
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(情報提供:日本文化チャンネル桜)

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 3月8日(土)22:00より放送される「魁!武道通信TV」(スカパー241ch ハッピー241)終了後に、サミー・リー・ジュニア[3/8(木)リアルジャパンプロレス『激突』後楽園ホール大会にて初来日デビュー!]の動画映像か公開されます!!
【サミー・リー・ジュニアの秘密のベールが?!】

この「魁!武道通信TV」は、無料放送なので是非ご覧下さい。
尚、「魁!武道通信TV」はインターネット放送でも、ご覧になれます。以下のURLをご覧ください!

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怖いプロレスが見たけりゃ、この試合!

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リアル・ジャパン3・13後楽園ホール大会で初代タイガーマスクが“ミスタープロレス”天龍源一郎とタッグながら初対決することになった。あの気の強い初代タイガーマスクが「本当に怖い。どう闘ったらよいか、わからない」と、ブルッと武者震いした。表情もカチカチだ。今回ばかりは通常の試合のようにはいかないと覚悟を決めたのだろう。天龍も「タイガーマスクは70年代に一世を風靡した男。いつかは見てろとジェラシーを持っていた。初めて交えることができて嬉しい」と二つ返事でオファーを受けた。それだけに意気込みは凄い。怖さのなくなったプロレスに飽き飽きしてきたというファンに言いたい。怖いプロレスが見たけりゃ、この試合だ!

リアルジャパンプロレス 『激突!』3月13日(木)後楽園ホール大会
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なんと初代タイガーが緊張している!

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58歳にして衰えを知らず。自分を刺激させるような相手でないと興味が向かない。そして、どんなプロレスラーも会えば畏敬の念を抱かざるを得ない威圧感を持つ。何よりも怒らせたら、もっとも怖いプロレスラーと形容されているのが天龍源一郎だ。
1月中旬頃、そんな天龍に折原昌夫が何度も電話をした。天龍はまたやっかいな話だろうとほっておいたのだが、何度目かに電話に出ると「タイガーマスクと試合やってもらえますか」と意外な内容。「え、何だって?」。驚いて聞き返した。
「相手は初代タイガーの佐山さんですが、やってもらえませんか」
 実をいうと、長年、付け人をやってきた折原だけにタイガーとの試合をオファーすれば絶対に受けてくれるだろうという確信があったらしい。プロレスラーの中で天龍ほど“刺激”“驚き”を大切にするレスラーはいなかったからだ。かつて男女ミックスドマッチも、大仁田との電流爆破も、そして神取忍とのシングルマッチもやってのけ、プロレス関係者やファンを大いに驚かせたものだった。折原は「絶対に天龍さんは興味を示す。だって俺が見てみたいんだから」と心の中で思っていたのだ。
天龍は思いも寄らない対戦相手の名前に「ほう」と感嘆した。
そして直感的に「面白い!」と思った。
(どう考えても噛み合わない。どうするんだよ。しかし、面白れえじゃねえか。噛み合わないから、どんなプロレスになるのか。こりゃ、面白れえな)
「いいねえ、タイガーか。やりたいねえ!」
二つ返事だ。
ゾクゾクしたのは2月15日に行なわれた記者会見だった。通常のプロレスの記者会見はお互いに強がって睨み合うとか、罵声を浴びせて意気込むことが多い。
ところが、この日の会見はそうではなかった。天龍がいて初代タイガーがいるだけでピーンと緊張感が張りつめ、雰囲気に重量感が漂うものになった。
「壊されそうな気がしてならない。本当に怖い。どう闘っていいのかわからない。でも天龍さんだったら壊されようがなんであろうがやりあえるような気がします。キックが通用するかどうか。全力でぶつけていくしかない」
 ガチガチに緊張しているのだろう、初代タイガーはトツトツとして話す。
天龍はやけに明るく饒舌だった。天龍は喜怒哀楽が激しい。控室でムスッとしている時などは、誰も近寄らないくらい怖い。それを考えるとよほど初代タイガーとの対戦が気に入ったに違いなかった。
「30数年間、プロレスをやってきたが、こんなカードはめったにない。夢にも思わなかった。こいつは春から縁起がいいや」


30年前のジェラシーがフツフツと燃え上がった

 それにしても、どうして天龍がタイガーに興味を持ったののだろうか。
それは1981年にさかのぼる。この年、全日本プロレスの天龍は1年3ヶ月ぶりに凱旋帰国し、馬場&鶴田組のインタータッグ王座に挑戦。高い評価を受けて、それ以降、昇り龍のごとくトップへの階段を登っていくことになる。しかし、世間は四次元殺法を駆使して闘いまくる新日本プロレスの天才タイガーマスクで沸きかえっていた。これが現在の初代タイガーで、全日本プロレスにとってタイガーマスクの存在は興行上、目の上のたんこぶでもあった。そして天龍にしてみれば、プロレスファンの大半の目が自分に向けられるチャンスなのに「クソッタレ!」ということだったのだ。
 天龍は実にストレートだ。
「タイガーマスクは70年代に一世を風靡した男。いつかは見てろとジェラシーを持っていた。タイガー選手がトップロープに上がった時、失敗しないかな、この野郎と思ったもんだった。そのくらいジェラシーがあったのさ。しかし、30年間、まったく接点がなく、いま初めて交えることができた。単純に嬉しい。大げさに言わせてもらえば、これは東京ドームのカードだと思っています」
そして、こんな刺激的な言葉も忘れない。
「これはミスマッチだろ。ミスマッチの面白さを堪能してほしいね。サマーソルトキックとかタイガーの猛攻をあえて受けてみたいなと思ってるよ。言わせてもらえば、ツームストン(タイガーのフィニッシュ技)をタイガー選手に使ってみたいね。お客さんに俺はツームストンを見せなきゃいけないと思ってますよ。それとトペもやってみたいね。こんなチャンスない。小林邦昭みたいにマスク剥ぎだってやりたい。おお、そうだ。タイガー選手には俺のパワーボムを出してみろよと言いたいね」


噛み合わないから面白れえ!(天龍)

最近のプロレス界、なんとなく展開が予測できてしまう試合が多くなった。この試合は天龍も「噛み合わないから面白れえ」というほど予測不能。選び抜かれた百戦錬磨のベテランだけが咄嗟の判断で芸術的なプロレスを産むことができる。
 会見後、天龍にオファーした折原も興奮していた。
「俺は前々から狙っていたんですよ。天龍さんはかつて鶴田さんと鶴龍と呼ばれていたけど、じゃあ、虎とはどうなんだと。絶対に対決してほしかったし、俺は見たかったんですよ。今回は俺と天龍さんで元レボリューションコンビ。相手はタイガーコンビ。天龍さんはいまのタイガーのことは知らないと言ってましたが、とんでもない。けっこう調べてますよ。そういう人ですからね。だから怖いんですよ」
 折原も天龍にツームストンを出してもらうために全力を投入するつもり。責任重大だ。まったく凄い試合になりそうだ。さらに天龍はツームストンのほかにいろんな技を出すと宣言した。これは初代タイガーに向けての挑発だ。もちろん初代タイガーも重々承知。きっと場面場面で裏をかいたプロレスを展開していくに違いない。


サミー・リーJrの華麗なデビューも期待!

 今大会は天龍源一郎と初代タイガーの対決で怖いプロレスが見られそうだが、そのほかに華麗なプロレスが期待されるサミー・リーJr(国籍不明)のデビュー戦も行うことになった。サミー・リーという名前を聞くと思い出す方も多いだろうが、かつて英国中のプロレスファンを釘付けにしたプロレスラーで、初代タイガーマスクの前身だ。
初代タイガーはサミー・リーJrを「単に飛んだり跳ねたりする選手ではない。すごい蹴りもやる。動きはサミー・リー以上だ」と評価する。いまや幻となっているサミー・リーの復活!というわけだ。対戦相手はダイナマイトキッドのようなふさわしい相手ということ。当日まで楽しみにしておこうということか、未定(X)となっている。
このほか二代目スーパータイガー、石川雄規組VSタイガー・シャーク、KUDO組。二代目sタイガーは総合を得意としており、プロレスは石川を師と仰いでいで修行してきた。そのコンビぶりが見所になる。すっかりお馴染みになった前座の“超激辛”ストロングプロレスは恒例の間下隼人VS斎藤彰文のリアルジャパン同門対決だ。

怖さ充満の今大会だが、目下、初代タイガーは栃木県で万全のコンディション作りに入っている。

(構成・文:安田拡了)