【前半はコチラよりご覧ください!】

「K-1 WORLD MAX 2009〜日本代表決定トーナメント」
2009年2月23日(月)
東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:00 開始17:00
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■高校サッカー出身で蹴りを得意とする期待のホープ参戦!

 もう一人、話題の初出場選手がいる。K-1待望の22歳という若き新鋭、日菜太(湘南格闘クラブ)である。高校サッカー出身の湘南ボーイは蹴り技を得意とし、特にサウスポースタイルから繰り出される左ミドルキックは“黄金の左ミドル”と称される。パンチ主体のK-1の中で、蹴りを主体としたファイトスタイルは異彩を放つであろう。昨年は白須康仁、龍二、HAYATOとK-1MAXに出場している選手を立て続けに撃破し、R.I.S.E.70kg級初代チャンピオンの座に就いた。

 その日菜太は1回戦で二連覇を狙う城戸と激突。トーナメント組み合わせ抽選会では、誰もがこの若き新鋭との対戦を避けて日菜太の隣には誰も行かず、最後に残った城戸が否応なしに対戦枠に入った。この時、日菜太はガッツポーズ。昨年のチャンピオンに勝つ自信があるかのように見えた。現役大学生で試合3日前には卒業検定を控えている身であるが、「今まで昨年度準優勝のHAYATO選手、(同大会に出場した)龍二選手を倒して、やるなら次は城戸選手しかいないなと思っていました。ずっとやりたかったんです」と城戸の二連覇を阻止する構え。迎え撃つ城戸もまた「偉大な3名の先輩(魔裟斗、佐藤、小比類巻)が二連覇しているので、僕も二連覇して歴史を崩さないようにしようと思います」と二連覇の目標に意欲を燃やしている。


■小比類巻の完全復活なるか?因縁のボビー弟と再戦!

 昨年、怪我での長期欠場から復帰するも、KO負けを喫した小比類巻が原点である日本トーナメントから再スタートを切る。しかも、対戦相手は因縁の“ボビーの弟”アンディ・オロゴン(チームオロゴン)だ。両者は2007年の日本トーナメントで激突し、アンディが延長Rでダウンを奪って判定勝ちするという番狂わせを起こして勝利。今回が約2年ぶりの再戦となる。小比類巻が調子を崩したのはまさにこのアンディ戦からで、「新しくスタートを切るために、日本トーナメントには自ら志願して出場することにしました」という小比類巻にはまさに絶好の相手。アンディも「日本トーナメントでアフリカ人が優勝するところを見せたいと思います」と意気込んでいる。

 トーナメント1回戦のもうひとつのカードは2006&2007準優勝の実績を持つTATSUJI(アイアンアックス)と全日本キックボクシング連盟ウェルター級チャンピオンの山本優弥(青春塾)が対戦。両者ともパンチによる手数の多さを得意とし、実力が拮抗したもつれつ試合となりそうだ。この試合の勝者が長島×HAYATOの勝者と準決勝を争い、城戸×日菜太の勝者VS小比類巻×アンディの勝者と決勝戦を争うことになる。

 実績的には小比類巻と城戸が優勝候補だが、長島と日菜太は未知の力を秘めているだけに初出場初優勝があるかもしれない。準優勝の実績があるHAYATOとTATSUJIが悲願の初優勝を飾る可能性もあれば、アンディと山本も侮れない実力者だ。まさに誰が優勝してもおかしくないデッドヒートが繰り広げられるであろう今年のMAX日本トーナメントは、昨年を上回る激闘の数々を生み出しそうである。


■闘う電通マンVSヤンキー代表、究極の格差社会対決!

 また、スーパーファイトには昨年の世界トーナメント準決勝で魔裟斗を苦しめた佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー)が登場、総合格闘技イベント『戦極』であの五味隆典を破ったセルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/アクションフォース/MMA武士道)と対戦する。年末の『Dynamite!!』ではK-1ファイターが総合格闘家に全員KO負けを喫しているだけに、佐藤にはK-1の逆襲が期待されるところ。

 同じくスーパーファイトには“闘う電通営業マン”として有名になったエリートサラリーマン格闘家・大渡博之(正道会館)と、元暴走族でヤンキー代表の我龍真吾(ファイティングマスター)が対戦するという“究極の格差社会対決”もある。その他のカードもHIROYA(フリー)VS才賀紀左衛門(大誠塾)のフレッシュな対決、ISKA世界ライト級王者・上松大輔(チームドラゴン)VS元プロボクシング日本フェザー級王者・渡辺一久(フリー)の異種格闘技戦など話題のカードが目白押し。今年もK-1MAXから目が離せない!

【見所特集前半はコチラ!】


「K-1 WORLD MAX 2009〜日本代表決定トーナメント」
2009年2月23日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:00 開始17:00

【決定対戦カード】
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/NJKFスーパーウェルター級王者)
VS
HAYATO(FUTURE_TRIBE/2008日本準優勝)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
TATSUJI(アイアンアックス/2006・2007日本準優勝)
VS
山本優弥(青春塾/全日本キックボクシング連盟ウェルター級王者)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
城戸康裕(谷山/2008日本王者)
VS
日菜太(湘南格闘クラブ/R.I.S.E. 70kg王者)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
小比類巻太信(BRAVI RAGAZZI/2004・2005日本王者)
VS
アンディ・オロゴン(チームオロゴン/2008日本ベスト4)
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
長島×HAYATOの勝者
VS
TATSUJI×山本の勝者
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
城戸×日菜太の勝者
VS
小比類巻×アンディの勝者
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者

▼スーパーファイト 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2006・2007日本王者)
VS
セルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/アクションフォース/MMA武士道)
▼スーパーファイト 3分3R延長1R
上松大輔(チームドラゴン/ISKA世界ライト級王者)
VS
渡辺一久(フリー/元プロボクシング日本フェザー級王者)

▼スーパーファイト 3分3R
HIROYA(フリー/K-1甲子園2008優勝)
VS
才賀紀左衛門(大誠塾)
▼日本代表決定トーナメントリザーブファイト 3分3R延長1R
尾崎圭司(チームドラゴン/2007日本ベスト4)
VS
白須康仁(花澤/WMAF世界スーパーウェルター級王者)

▼スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
アルバート・クラウス(オランダ・チーム・スーパー・プロ/2002年世界王者)
VS
イ・スファン(韓国/KHAN/仁川ムビ/2003年韓国ミドル級王者)
▼オープニングファイト K-1ルール 3分3R
我龍真吾(ファイティングマスター/WMAF世界&M-1ミドル級、UKF世界ライトミドル級王者)
VS
大渡博之(正道会館/全日本空手道選手権軽量級4度優勝)

 小比類巻太信の復活か、城戸康裕の二連覇か、それとも新王者が誕生するのか!? 日本最強の男を決定する『K-1 WORLD MAX 2009〜日本代表決定トーナメント』が2月23日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される。

 今年も日本一の座を目指して8人の実力者たちが集結、1日3試合を勝ち抜かなければいけない過酷なワンデートーナメントに挑む。優勝者は4月21日(火)福岡マリンメッセから開幕する『K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament』に日本代表選手として参加する権利が得られる。昨年は佐藤嘉洋、アルトゥール・キシェンコと歴史的な大激闘を展開した魔裟斗が世界王座に返り咲き、今年も日本人選手の活躍が期待されるところ。
(構成・文:GBR編集長 熊久保英幸)


「K-1 WORLD MAX 2009〜日本代表決定トーナメント」
2009年2月23日(月)
東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:00 開始17:00
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■アニヲタのコスプレイヤーがK-1を制圧!?

 日本トーナメントの歴代チャンピオンは、魔裟斗(2002&2003年)、小比類巻(2004&2005年)、佐藤嘉洋(2006&2007年)、城戸康裕(2008年)の4人。魔裟斗から佐藤までいずれも二連覇を達成しているだけに、昨年チャンピオンの城戸にも二連覇の期待がかかるところだが……ここで思わぬ伏兵が現れた。
「全世界のアニメファンの皆さん、こんにちは」と現れたのは、アニヲタ(アニメおたく)で2ちゃんねらーだという長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)だ。アニメの主題歌とコスプレで入場し、いざ試合が始まると驚異のハードパンチャーぶりを発揮して相手をKOしてしまい、11戦全勝(8KO)と無敗の快進撃を続けている新鋭である。その特異なキャラはまずネットで話題となり、ニュージャパンキックボクシング連盟のスーパーウェルター級タイトルを奪取した翌日から彼のブログへのアクセス数が急増。昨年11月21日の「初音ミク」のコスプレ写真が掲載された日記では、“1日の閲覧ユニークユーザー数が世界で最も多いブログ”としてギネスに認定されたタレント上地雄輔のブログを、コメント数で上回ってしまった。その時、書き込まれたコメント数はなんと24万件!
 これほど話題の選手をメディアが放っておくわけがなく、長島には取材が殺到し、一躍時の人となったのである。昨年からアピールしてきたK-1出場も実現させ、メディアへの露出はさらに増えた。ついには念願だったアニメの声優出演も実現し、今年のMAX日本トーナメントの話題は長島一色だと言っても過言ではない。
 長島は記者会見で「自分はアルバイトで格闘家、本業はコスプレイヤー。入場が仕事なんです。好きなアニメのキャラクターになりたいという願望でこうなりましたけど、リング上がって服脱いだら、『闘わないと、しゃあないやん(仕方ない)』という感じでやっています」と言い放ち、「1日3回の入場は激務」と決勝戦まで3つのコスプレを用意すると堂々の優勝宣言。K-1の谷川貞治イベントプロデューサーも「スター性がある。K-1初のオタク選手として頑張ってもらいたいですね」とエールを送った。
 その長島と1回戦で対戦するのは、昨年準優勝のHAYATO(FUTURE_TRIBE)だ。こちらも強力なパンチを武器に、昨年は1回戦から大激闘の連続で決勝戦まで勝ち上がり、ボロボロの状態になりながらも城戸にダウンを奪われた後にダウンを奪い返すなど、最後は敗れるも大会を大いに盛り上げた。最近の長島の活躍を聞いたHAYATOは「ナメてますね。僕はそこまで余裕ないです」と苛立ちを隠せず、「(長島は)キックがアルバイト? 本業はコスプレイヤー? 入場がメインで試合はオマケ? 決勝戦まで3回コスプレを用意している? いや、1回のコスプレだけで終わらせます。アニメは嫌いじゃないが、あそこまでディープなのは、ちょっとどうかなと思う。長島選手は僕のことを『アニメだったらスラムダンクしか知らない』と言ってるんですか? そこで競おうと思ってませんし(笑)。自分が負けたら周りから『あのコスプレイヤーに負けたの?』という流れになるので負けられないです」と、何が何でも勝ちにいくつもりだ。
 両者ともパンチ力と打ち合いの強さには定評があるだけに、試合はバチバチの殴り合いとなるだろう。特に長島は1Rに強く、HAYATOは逆転が多いため、前半KOなら長島、後半戦にもつれ込めばHAYATOということになりそうだ。

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「K-1 WORLD MAX 2009〜日本代表決定トーナメント」
2009年2月23日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:00 開始17:00

【決定対戦カード】
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/NJKFスーパーウェルター級王者)
VS
HAYATO(FUTURE_TRIBE/2008日本準優勝)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
TATSUJI(アイアンアックス/2006・2007日本準優勝)
VS
山本優弥(青春塾/全日本キックボクシング連盟ウェルター級王者)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
城戸康裕(谷山/2008日本王者)
VS
日菜太(湘南格闘クラブ/R.I.S.E. 70kg王者)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
小比類巻太信(BRAVI RAGAZZI/2004・2005日本王者)
VS
アンディ・オロゴン(チームオロゴン/2008日本ベスト4)
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
長島×HAYATOの勝者
VS
TATSUJI×山本の勝者
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
城戸×日菜太の勝者
VS
小比類巻×アンディの勝者
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者

▼スーパーファイト 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2006・2007日本王者)
VS
セルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/アクションフォース/MMA武士道)

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“世界最強”の称号は誰の手に? 16年目を迎える『K-1 WORLD GP』が、12月6日(土)に横浜アリーナでいよいよファイナルを迎える。空手、キックボクシング、カンフー、喧嘩、そして格闘技の頭文字である“K”の名を冠し、統一ルールでナンバーワンを決めようとのコンセプトで1993年に始まったK-1グランプリ。この日本発の格闘技イベントは瞬く間に世界中に浸透し、現在では世界135カ国でテレビ放映が行われているほどの人気ファイティングスポーツとなった。


★大会名:『K-1 WORLD GP 2008 FINAL』
★開催日:12月6日(土)17:00開始
★会 場:横浜アリーナ

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 K-1の魅力は何と言ってもヘビー級ならではのド迫力なKOシーンだ。一瞬の“一発”で勝敗が決まるカタルシス、“一発”で不利だった選手が流れを引っ繰り返すスリル、その“一発”がいつ当たるのかというサスペンス。ヘビー級という規格外の怪物たちが見せてくれる試合の興奮度は、他のスポーツや階級ではなかなか味わえない。

 もうひとつの魅力はトーナメントという試合形式。1日3試合を闘わなければ優勝できないため、ファイターたちはいかにダメージを負わずに勝ち上がるかが重要となってくる。そのため、優勝候補と思われていた選手が途中で負けたり、予想もしなかった選手が勝ち上がってくる場合もあるのだ。「トーナメントには魔物が棲む」という言葉もあるほど、誰が勝ち上がってくるのかが読めず、観客は試合と共にハラハラドキドキして見守らなければならない。


■絶対王者シュルト敗退でトーナメントは群雄割拠に

 今年もアメリカ、ヨーロッパ、アジアで行われた予選トーナメントを勝ち抜いた優勝者、昨年のベスト8、主催者推薦を加えた16名のファイターによって、9月27日に韓国で『K-1 WORLD GP 2008 IN SEOUL FINAL16』(世界トーナメント開幕戦)が行われた。そこでさっそく、大異変が起こったのである。2005〜2007年と三連覇を達成し、“難攻不落の絶対王者”と呼ばれていたセーム・シュルト(オランダ)が、ピーター・アーツ(オランダ)に判定で敗れてトーナメントから姿を消したのだ。絶対本命がいなくなったことで、今年のGPは優勝争いが混沌とし、誰が優勝するのか分からなくなってきた。

 また、開幕戦では昨年ベスト8のチェ・ホンマン(韓国)、2003&2004準優勝の武蔵(日本)、2005年準優勝のグラウベ・フェイトーザ(ブラジル)、2006年ベスト8のハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ)、2000年準優勝のレイ・セフォー(ニュージーランド)、2007年ベスト8の澤屋敷純一(日本)ら有力選手も敗れるという熾烈な争いが繰り広げられている。

 開幕戦を勝ち上がり、12・6決勝トーナメントに駒を進めたのは以下の8人。

★ピーター・アーツ
(オランダ/チームアーツ/1994・1995・1998年優勝)
★バダ・ハリ
(モロッコ/ショータイム/初代K-1世界ヘビー級王者)
★エヴェルトン・テイシェイラ
(ブラジル/極真会館/2008年JAPAN GP優勝者)
★レミー・ボンヤスキー
(オランダ/チーム・ボンヤスキー/2003・2004年優勝)
★エロール・ジマーマン
(オランダ/ゴールデン・グローリー/2008年EUROPE GP優勝者)
★グーカン・サキ
(トルコ/チーム・レベル/2008年USA GP優勝者)
★ジェロム・レ・バンナ
(フランス/Le Banner X team Team/1995・2002準優勝)
★ルスラン・カラエフ
(ロシア/フリー/2008年ASIA GP王者)


 今年の特徴としては、まだ20代の若手が5人もベスト8に進出したことが挙げられる。これまでは30代のベテラン勢が圧倒的な強さを発揮していたのだが、20代の選手たちがそのベテランたちを破るという世代交代の波が一気に押し寄せたのだ。谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「新チャンピオン誕生の予感がします」と、若くて勢いのある新世代ファイターの優勝を期待する。


■1回戦最大の山場はバダ・ハリVSピーター・アーツ!

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 その筆頭が“悪魔王子”ことバダ・ハリだ。長い手足から繰り出される技の数々はヘビー級とは思えないほどのスピードを誇り、これまで藤本祐介を56秒、セフォーを2分43秒、グラウベを2分30秒、ドマジョフ・オスタジックを僅か19秒でKOに沈めている。開幕戦では体格差のあるホンマンを戦闘不能状態に追い込み、TKO勝利で決勝トーナメントへの切符を手にした。「3試合全部KOするので、瞬きしていると見逃すよ」と、“全試合KO”での優勝宣言をしているバダ・ハリ。「日本人選手はトーナメントにいないが、その分、自分がトーナメントを盛り上げたいと思う」と、日本のファンにために闘うとも。

 だが、バダ・ハリの第一関門には強敵が立ちはだかっている。決勝トーナメント1回戦の相手は、あの“20世紀最強のキックボクサー”ピーター・アーツだ。第1回K-1グランプリから16回連続出場し、史上初の3度優勝の偉業を成し遂げたこの大ベテランは、開幕戦でシュルトを破るという快挙をやってのけた。38歳にしていまだ世界トップクラスの実力を保持しているのは、驚異的と言うしかない。両者の対決は世代交代を象徴するような闘いとなるため、1回戦最大のクライマックスだと言えるだろう。


■極真空手の世界王者か、ボーンクラッシャーか?

 その勝者と闘うことになるのは、エヴェルトン・テイシェイラVSエロール・ジマーマン戦“若手対決”の勝者。テイシェイラはあのフランシスコ・フィリォの後輩にあたり、極真空手の現役世界チャンピオンである。今年のジャパンGPに初出場し、グローブを着けての顔面攻撃ありの練習は僅か3ヵ月という初心者だったにも関わらず、高萩ツトム、中迫強、前田慶次郎を破って優勝。さらには開幕戦で武蔵を撃破して、恐るべき潜在能力の高さを見せ付けた。

 対するジマーマンは対戦相手の腕の骨や頭蓋骨を骨折させたことがあるというパワーの持ち主で、ボーンクラッシャーというニックネームを持つスリナム共和国出身のファイター。現在10連勝中で、開幕戦ではグラウベから2度のダウンを奪って判定勝ちし、グラウベの決勝トーナメント進出を阻止した。谷川プロデューサーは「僕はテイシェイラの潜在能力に期待していますが、ジマーマンは大化けする可能性があります」と、両者共に次代を担う旗手であると期待を寄せている。


■バンナとボンヤスキーが因縁の決着戦

 反対側のブロックでは、レミー・ボンヤスキーVSジェロム・レ・バンナという決勝トーナメント常連選手同士の対戦が行われる。

 ボンヤスキーは跳躍力を活かしたフライング・ニー(飛びヒザ蹴り)やフライング・ハイ(飛び上段廻し蹴り)を武器に、27歳で2003年のK-1グランプリを制覇。新時代の扉を開けて翌2004年も優勝し、史上初の三連覇が期待されたが、2005年に準決勝でシュルトに敗れて夢を断たれた。その後は王座返り咲きを果たせない状態が続いているが、メルヴィン・マヌーフ、バダ・ハリ、グラウベらから勝利を奪っており、今回4年ぶりの優勝も夢ではない。

 バンナについては説明の必要はあるまい。強力なパンチを武器にKOを量産し、“K-1の番長”と呼ばれる男である。ワンマッチ最強の呼び声も高いがK-1グランプリでは一度も優勝経験がなく、今年こそ無冠の帝王というありがたくない称号を返上したいところ。

 両者は2006年5月13日に対戦し、この時はボンヤスキーが判定2-0で勝利を収めたが、「判定がおかしい」とバンナ側から抗議があり、後日、判定3-0でバンナの勝利と勝敗が覆った因縁がある。今回が完全決着戦であり、両者ともモチベーションは高いだろう。


■カラエフVSサキの若手対決、一体誰が優勝するんだ!?

 その勝者と対戦するのは、グーカン・サキVSルスラン・カラエフのこれも20代の若手対決。サキはヘビー級としては小柄だが、重いローキックとバダ・ハリのようなスピードを誇り、その気性の荒さもバダ・ハリ級。一度敗れたことのある本家バダ・ハリに何度も再戦要求をしている。現在なんと15連勝中で、その間に7連続KO勝利も達成している。開幕戦では大ベテランのセフォーを延長戦の末に降した。

 カラエフは谷川プロデューサーが「バダ・ハリと並ぶ次世代のスター候補」と期待を寄せ、実際、両者の直接対決はダウンの応酬というスピード感溢れるK-1史上に残る名勝負になった。しかし、その後はマヌーフにまさかのKO負けを喫し、交通事故で怪我を負うなどの不運もあり、目立った活躍がなかった時期も。バダ・ハリに遅れをとった分、今回のGPで一気に巻き返しを図りたいところだ。

 アーツとボンヤスキー以外は誰が優勝しても初優勝。たしかに新チャンピオン誕生の可能性は高い。世代交代というテーマも含めて、見所の多いGPとなるだろう。まさしく、今回のトーナメントは何が起こるか分からない!

 また、リザーブファイトとしてチェ・ホンマンVSレイ・セフォー、ポール・スロウィンスキーVSメルヴィン・マヌーフとお馴染みの顔ぶれも揃う。