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 魔裟斗、引退へのファイナルカウントダウン、残りあと2つ! 7月13日(月)『K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament FINAL8』で、魔裟斗はMAXのリングにおける最後の試合を闘う。会場は昨年、世界王座に返り咲いた思い出の地・日本武道館だ。今大会では世界トーナメント準々決勝が4試合行われる他、なんと山本“KID”徳郁が約4年ぶりにMAXへ登場! 佐藤嘉洋、城戸康裕、日菜太らもスーパーファイトで出場するオールスター戦となった。
(構成・文:最強格闘WEBマガジンGBR編集長 熊久保英幸)


★大会名 :『K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament FINAL8』
★開催日時:7月13日(月)
★開催会場:日本武道館
●大会詳細とチケット申込はコチラ!


■KO決着は必至!舌戦を繰り広げる魔裟斗VS川尻

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 大晦日でのファイナルマッチを前に、魔裟斗はMAXで“やり残した仕事”に臨む。事の発端は昨年の大晦日で、かつての魔裟斗のライバル・武田幸三を1Rでマットに沈めた総合格闘家・川尻達也の発した言葉だった。初挑戦となるK-1ルールで、ベテランの武田に何もさせず3度のダウンを奪ってKO勝ちした川尻は、「次にK-1ルールで試合をやるとしたら、魔裟斗選手しかいない」と発言。これで魔裟斗の闘志に火が付いた。

 4月1日に行われた引退発表会見で、川尻のことを聞かれた魔裟斗は「僕もそれは雑誌を見て知っているので。それが皆さんが見たいカードなら、喜んでやります。それでもう、立ち技ナメんなよっていうのを俺が教えてやろうと思います」と宣戦布告。それに対し、川尻は5月26日に開催された『DREAM.9』でJ.Z.カルバンを破った後、「こういう時代だからこそ2人で格闘技を盛り上げませんか? 魔裟斗選手。僕もガッツン、ガッツン、面白い打ち合いが出来るんでよろしくお願いします」と対決をアピールしたのである。

 かねてから魔裟斗の引退試合第一弾の候補として川尻の名前を挙げていた谷川貞治K-1イベントプロデューサーは、川尻のカルバン戦での勝利を受けて交渉を開始。両者とも異存はなく、6月10日の公開記者会見での発表となったのだが、この会見がまた凄かった。

090713_k1max_03.jpg 川尻が「“何で川尻なんだ?”“川尻が勝てるわけないだろう”と思っているファンはたくさんいると思います。でもちょっと思い出して欲しいんですけど、半年前のDynamite!!でも試合が決まったときの周りの反応も(今回と)一緒でした。試合が終わったあと、周りの反応がどう変わったかも皆さんは知っていると思います。もちろん(魔裟斗は)K-1ルールのチャンピオンなのでK-1ルールでは正直実力差はかなりあると思います。それでもオレは前に出ます。オレの拳にはMMAファンの、そしてDREAMファンの思いが詰まってます。その拳を魔裟斗選手に思いっきりぶつけたいと思います」と挨拶すると、魔裟斗は「本当に打ち合ってくれるの?」と川尻を睨みつけて挑発。

090713_k1max_04.jpg 川尻が「もちろん。足を止めてノーガードで打ち合いましょう」と応戦すると、「あっそ! 3分持つ?」(魔裟斗)、「どっちが勝つとしても3分持たないんじゃないですか?」(川尻)、「本当にノーガードで打ち合うんだったらみんな見逃さない方がいいよ。あっという間に終わっちゃうよ。オレ今めちゃくちゃ強いよ。前よりもパワーがあるから。よろしく」(魔裟斗)と、激しい舌戦を繰り広げたのである。

 両者はどんどんヒートアップしていき、「何をそんなに偉そうに言うんだろうという感じです。魔裟斗選手が強いのはK-1ルールであって、偉いのもK-1ルールだと思うんですけど、僕はMMAファイターなのであんまりよくわからないです」(川尻)、「どんな印象? うーん、ムカッときたぐらい。K-1ファイターとやるときとMMAファイターとやるときのオレの気持ちは全く違って、これでMMAファイターとは3戦目(過去2戦は山本“KID”徳郁、J.Z.カルバン)だけど、いつも喧嘩腰でいっている。今回も喧嘩腰でいく」(魔裟斗)、「魔裟斗選手は『MMA選手とは喧嘩だ』と言っていたが、僕が知る限り、喧嘩の割にはいつも判定決着。僕が闘うので勝っても負けてもKOで終わらせたいと思います」(川尻)と、今にもバトルが始まりそうな不穏な空気となってしまった。

 最後には魔裟斗が「勝つことで12月31日につながる。でもラスト2試合と言っているけど、負けたら終わりだという気持ちがあるから。次の試合で負けて、大晦日にやるというのはオレの性格上、言わないかもしれない。今回勝たないと大晦日はない。相当覚悟してやりますよ」と、もし川尻戦で負けたら大晦日のファイナルマッチをやらずして引退すると宣言してしまった。

 K-1ルールでやる以上、魔裟斗の圧倒的有利は否めない。しかし、昨年の大晦日でバダ・ハリや武蔵が1RでKO負けした例もあり、総合格闘家の破壊力やリズムは侮れないものがる。特に川尻はキック専門家も高く評価する右ストレートを持っており、魔裟斗が倒しに行くための打ち合いに持っていけば一発もらう可能性は十二分にあるのだ。魔裟斗がフットワークを使って距離を取り、ジャブとローキックでダメージを与えていけば間違いなく勝つだろうが、昨年の世界トーナメント同様、倒しに行くスタイルを貫くことが濃厚である。そうなれば佐藤嘉洋戦やアルトゥール・キシェンコ戦のように一発をもらってダウンの可能性も……。ただ、その2戦でもそうだったように、魔裟斗はダウンを奪われた後の反撃が尋常ではない。もし川尻にダウンを奪われたとしても、驚異的な追い上げを見せるだろう。まさに最後まで目が離せないエキサイティングな一戦となりそうだ。

 果たして、魔裟斗は大晦日のファイナルマッチへ駒を進めることが出来るのだろうか!? この試合はメインイベントで行われる。

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■日本人唯一の生存者・山本優弥がドラゴと対戦

 世界トーナメントはいよいよ準決勝を迎える。2002年の第1回大会から魔裟斗が毎年必ず決勝トーナメント進出を果たして盛り上げてきたが、今回は1回戦で優勝候補の佐藤嘉洋がまさかの敗退、ファン投票で第1位に選ばれた長島☆自演乙☆雄一郎も1回戦で姿を消し、ベスト8に残った日本人は世界トーナメント初出場の山本優弥のみとなってしまった。こうなれば山本の孤軍奮闘に期待するしかないが、今回の相手はその佐藤を延長戦の末に破った強敵ドラゴだ。ドラゴはこれまで魔裟斗以外の日本人選手に敗れたことは無く、2006年には第4位に入賞している。

 2001年に17歳でプロデビューし、8年のキャリアを持つ山本は外国人選手との対戦経験も豊富だが、ドラゴほどの大物から勝利を収めたことは無い。ここは持ち前の手数と得意の左ミドルキックで打ち合いを避けてのアウトボクシングに徹し、何としてでもファイナルまで残ってもらいたいところだが……かなり厳しい闘いとなるだろう。

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 他にも10月の決勝トーナメント進出を目指し、2005&2007年世界王者アンディ・サワーと昨年準優勝のアルトゥール・キシェンコが激突! ブアカーオ・ポー.プラムックVSニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケン、アルバート・クラウスVSジョルジオ・ペトロシアンと好カードが並ぶ。歴代王者が追撃するヤングジェネレーションを振り切るのか、それともヤングジェネレーションたちが歴代王者を葬って新時代の扉を開くのか!? 見逃せないサバイバルマッチが繰り広げられる。


■KIDが原点の大会で仕切り直しの復帰戦、相手は韓国王者

090713_k1max_07.jpg さらに、今大会ではあの山本“KID”徳郁が参戦! 5月26日の『DREAM.9』で約1年6カ月ぶりに復帰したKIDだが、まさかの判定負けでフェザー級GPから脱落。原点であるK-1MAXで仕切り直しの再起戦を行うことになった。「5月の試合は不完全燃焼で納得いかない部分があった。自分でもどんどんリングに上がらないと試合勘を取り戻せないと思った」とK-1への出場理由を語るKIDは、「総合の選手の打撃のレベルが上がっている。(総合とは)違うフィールドだけど、総合の打撃が通用するところを見せたい」と自信を漲らせる。

 対戦相手のチョン・ジェヒは、24戦20勝の戦績を誇る韓国ムエタイジュニアライト級王者。KIDは「いきなり韓国のチャンピオンとやれることに凄く感謝している。キック専門の選手だから強いとわかっているけど、自分のムエタイスタイルを試したいね。ワクワクする」と語っている。久しぶりに得意の右クロスを爆発させて欲しいところだ。

 リザーブファイトでは佐藤嘉洋と小比類巻をKOしたユーリー・メス、城戸康裕とリーロイ・ケスナーが対戦。この勝者同士が次回の決勝戦でリザーブファイトを行う予定になっており、佐藤VS城戸の初対決が実現するかどうかにも注目。佐藤はリザーブファイトを勝ち上がり、奇跡の逆転優勝を目指しているだけに、そのためにもここで負けるわけにはいかない。

 全ての試合が10月の決勝トーナメント、そして大晦日へと繋がるビッグファイト。負ければそこで終わりという熾烈な闘いをライブで見届けよ!

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 魔裟斗、引退へのカウントダウンは4月21日(火)福岡マリンメッセで開催される「K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament -FINAL16-」から始まる! 4月1日、帝国ホテルで行なわれた記者会見にて、これまで長きに渡ってMAXの顔として、いや、格闘技界全体を牽引してきた魔裟斗が年内に2試合を行なって引退することを発表した。
(構成・文:GBR編集長 熊久保英幸)

●大会名:『K-1 WORLD MAX 2009〜CHAMPIONSHIP TOURNAMENT FINAL16〜』
●日 時:4月21日(火)18時試合開始
●会 場:福岡マリンメッセ

★K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament -FINAL16-」の大会詳細とチケット申込はコチラ!


 魔裟斗は7月13日(月)東京・日本武道館で開催される『K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament -FINAL8-』でMAX最後の試合。そして、10月上旬に横浜アリーナの決勝戦で決まる今年のK-1MAX世界チャンピオンと、大晦日の『Dynamite!!』でラストマッチを行いたいと希望。会見に同席した谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「魔裟斗くんの希望通りにしたい」と、魔裟斗の提案を全面的に受け入れる方向性のようだ。つまり、今回の世界トーナメントは例年通り70s級の世界最強ファイターを決めると共に、大晦日で魔裟斗の引退試合の相手となるファイターを決めるという二つのテーマを持ったトーナメントとなる。


■魔裟斗が最後の九州登場、HIROYAと伝承マッチ

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 その開幕戦となる今大会、ファンにはたまらない魔裟斗からのビッグなプレゼントがある。ラストファイト2試合とは別に、今大会でエキジビションマッチを行なうことが決定したのだ。しかも、その相手を務めるのは昨年の高校生最強決定決定トーナメント「K-1甲子園」で優勝し、“魔裟斗二世”への道を着々と歩んでいるHIROYAになった。
「HIROYAには僕がいなくなった後にK-1を背負う可能性があると僕は思っているので、話すよりリングの上で実戦……本当の闘いは出来ないですけれど何か伝えられることがあればな、と。3分間は短い時間だけれど、俺が今まで積んできた経験を口で言うより実戦で教えたいなと思います」と魔裟斗。体格も年齢も実績も違いすぎるということから、エキジビションマッチは14オンスの大きいグローブ(通常の試合は8オンス)を着用、すねあて有りの3分1Rで行なわれるが、ヘッドギアはなし。魔裟斗の言葉から推測するとエキジビションマッチとはいえ、実戦に近いガチガチの戦いを仕掛けていきそうだ。

 谷川イベントプロデューサーも「HIROYA君には魔裟斗選手を倒すつもりで向かっていって欲しい。エキシビジョンですが闘ってもらってけっこうです。魔裟斗選手が倒してもいい」と、両者には単なる顔見せではなく“闘い”を求めている。

 HIROYA自信も臨むところだ。「いつも通りの試合に臨むように走りこみや練習を毎日こなしています。エキシビジョンマッチだからといって気を抜かないし、いつも以上に頑張ろうと思っています」と、試合と同じ態勢で臨むと語り、「軽い気持ちではいけないなと思いました。自分を選んでくれたので持っている力を全て出さないといけないと思います。倒しにいくということではなく、魔裟斗さんと対戦する一生に一度のチャンスなので、魔裟斗さんに認められるような試合をします」と高いモチベーション。HIROYAにとってもファンにとっても、忘れられないエキジビションマッチとなりそうだ。


■怒りの佐藤嘉洋が初優勝へ向けてドラゴを3RKO予告

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 しかし、魔裟斗の引退ロードは肯定的な声ばかりではない。「あれはこっちからしてみたら失礼です。世界ト−ナメントに出ている16人に対して失礼。今年の優勝者が魔裟斗選手への挑戦権をかけた感じになってますけど、ふざけんなよ」と怒りの声を挙げるのは、昨年の世界トーナメント準決勝で魔裟斗からダウンを奪う大激闘を演じた佐藤嘉洋だ。「今年の世界チャンピオンが魔裟斗選手の挑戦者だとは思って欲しくないし、そういう書かれ方もしたくない」と真っ向から反論。

 その上で「僕が世界チャンピオンになったら、その時は上から目線で『過去のチャンピオンとやってあげましょう』って言いますよ」と、魔裟斗との完全決着戦に臨むつもりだ。

 ただし、その道のりは決して平坦なものではない。佐藤自身が「去年も相当すごく強い選手が集まったなと思いましたけど、それはベスト8での話。でも今年はベスト16でそういう思いがあります。とんでもないメンバーが集まったと思うし、毎年過去最高の大会になっていると思います。こんなイベントは他にないし、これは盛り上がらないといけないでしょう」とハイレベルなトーナメントになることを予想しているのだ。

 開幕戦で佐藤が対戦するのは、昨年、魔裟斗にワンサイドで敗れたドラゴだ。2006年の世界トーナメントでベスト4入りし、その後もMAXのトップ常連ファイターとして活躍する選手であるが、最近は黒星が増えてきており今回の佐藤戦には背水の陣で臨んでくるだろう。迎え撃つ佐藤は「向こうがガンガン来ると思うので、自分も打ち合っちゃおうかな。引いてしまうと向こうのペースになるので技を出していく。見ている暇はないと思う。気持ちいい試合になると思います。前からやってみたかった。あいつだったらいい試合になるって。お互い身体が頑丈だから、凄いタフなお互いに大変な試合になる。3R目でKOしようと思っています。僕はキレがないけれど、コツコツ攻撃して3R目に仕留めるよさもある。それを皆さんにお伝えしたい」と、3RでのKOを予告している。


■長島☆自演乙☆雄一郎、クラウスに「コスプレは渡さない」

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 人気ではもはや日本人ナンバーワンの座を獲得しつつある、“コスプレ戦士”長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)は、いきなり2002年世界王者アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ)と激突。両者とも強打が持ち味だけに、KO必至の一戦と見られている。クラウスは「僕が勝ったら長島のコスプレをオランダに持って帰る」と挑発的なメッセージを残し、それに対して長島は「命より大切なコスプレを持って帰られるのは無理。命をかけて阻止します。逆に僕が勝ったら、アルバートおじさん(クラウスのこと。アニメっぽいということでこういう呼び名)の入場時の鎧を寄こせ、といいたいですね」と逆要求だ。さらには、「アルバートおじさんはマッチョなので露出の多いコスプレを着させたいですね。リング上で着替えてもらいたい? OK、把握」とアニメ『天元突破グレンラガン』のヨーコのコスプレを用意すると予告、クラウスが負けた場合はリング上で生着替えしろと言いはなった。

 小比類巻太信の欠場によって、リザーブマッチから山本優弥(全日本キックボクシング連盟/青春塾)が繰り上げ出場となり、今回は日本人3選手が出場する。山本はアジア予選を制したイム・チビン(韓国/KHAN)と対戦、実はこの二人、2002年にも韓国で対戦しており、その時はイムのヒジ打ちで顔面を切り裂かれた山本が判定で敗れている。今回はリベンジマッチとなるわけだが、山本は「客観的に見てチビン選手の方が強いと思いますよ。僕はトーナメントに出る選手の中で一番弱いですよ。何も特別なものを持ってないし、他の人より秀でたものもない。でも僕には今まで色んなことを教えてもらったり経験があります」と、センスや才能以外でチビンを攻略したいとコメントしている。


■過去最強メンバーが集った世界最高峰の闘いが始まる!

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 佐藤が「とんでもないメンバーが集まった」と言うように、今回の世界トーナメントには最強の外国人ファイターが集結している。ヴァージル・カラコダを1RでKOしているニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケン(オランダ/ゴールデングローリージム)、ドラゴに勝っているシャヒッド(モロッコ/ゴールデンチーム)、2009年ヨーロッパ王者でピーター・アーツの愛弟子リーロイ・ケスナー(オランダ/チーム アーツ/アファファ)、アルビアール・リマ(カーボヴェルデ共和国/チームスーパープロ ビーストオブザイースト)、アンディ・サワーも破り60戦近く闘ってなんと1回しか負けてないジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリイウム・ネメシス)、2009年北欧王者ジャバル“チンギスハン”アスケロフ(UAE/WMC キャンプ ラマイ)。

 さらに昨年準優勝のアルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ)はさらに強くなっていることが予想され、ブアカーオやアンディ・サワー、クラウスといった歴代世界王者もまったくウカウカしていられない状態。MAXは今年も“世界最高峰”の戦いを見せてくれそうだ。

【対戦決定カード】
<エキシビジョンマッチ>
魔裟斗 vs HIROYA

<FINAL16>
佐藤嘉洋 vs ドラゴ
ブアカーオ・ポー.プラムック vs アンドレ・ジダ
アルバート・クラウス vs 長島☆自演乙☆雄一郎
アンディ・サワー vs リーロイ・ケスナー
ニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケン vs シャヒッド
アルトゥール・キシェンコ vs アルビアール・リマ
山本優弥 vs イム・チビン
ジョルジオ・ペトロシアン vs ジャバル“チンギスハン”アスケロフ

<リザーブファイト>
城戸康裕 vs イ・スファン

<オープニングファイト>
TATSUJI vs 龍二
山本真弘 vs 裕樹
濱崎一輝 vs 晴矢

※小比類巻太信選手が練習で負った重度の捻挫により欠場。
 代わりに山本優弥選手が本戦に繰り上がり、リザーブファイトに城戸康裕が出場。
■大晦日『Dynamite!!』で歴史的敗戦を喫したK-1

 K-1が総合格闘技にリベンジ! 2009年初のK-1ワールドGPシリーズ大会となる『K-1 WORLD GP 2009 IN YOKOHAMA』は3月28日(土)神奈川・横浜アリーナで開催。そこで、K-1にとって命運を懸けた大勝負とでも言うべきサプライズカードが組まれた。
(構成・文:GBR編集長 熊久保英幸)

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 昨年の大晦日に開催された『Dynamite!!』で、K-1ファイターが惨敗を喫したのは記憶に新しい。長年K-1ジャパンの頂点に君臨してきた武蔵が、DREAMミドル級チャンピオンのゲガール・ムサシに1RでKO負け。MAX日本トーナメント準優勝の実績を持つ武田幸三が、立ち技初挑戦の川尻達也にやはり1RでKO負け。極めつけは昨年のK-1で主役を張っていた『K-1 WORLD GP 2009』ファイナリストのバダ・ハリが、アリスター・オーフレイムに1R僅か2分2秒でKO負けしたことだ。

 その他にも総合格闘技ルールでチェ・ホンマンがミルコ・クロコップに1RでKO負け、昨年ワールドGPベスト4のエロール・ジマーマンがミノワマンに1Rで一本負けとK-1ファイターは総合格闘家たちの前に歴史的な大惨敗を喫したわけだが、ファンにとって最も驚きとショックだったのは、武蔵、武田、バダ・ハリが自分たちにとって圧倒的に有利なはずのK-1ルールでKO負けしたことだろう。これがもし総合格闘技ルールの試合だったならば「不慣れだったからしょうがない」との言い訳も立つが、寝技のない立ち技限定ルールで負けてしまっては完敗を認めるしかない。

 谷川貞治K-1イベントプロデューサーも「バダ・ハリが負けたことは想定外」とし、「Dynamite!!のプロデューサーの立場としてはサプライズでよかったと思います。でも、K-1プロデューサーの立場として見ると『ふざけるな!』という憤りの気持ちがあります。大変残念で、腹立たしいです。自分のルールで負けたことを真摯に受け止めて、もう一回0(ゼロ)からスタートしてもらいたい」とK-1ファイターたちに厳しい意見を述べている。


■K-1が存亡を懸けた大勝負!王者ボンヤスキーVSアリスター

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 そして今回、捲土重来を期すK-1が驚くべき勝負カードを投げた。バダ・ハリをKOしたアリスター・オーフレイムに、昨年のワールドGP覇者レミー・ボンヤスキーをぶつけると発表したのである。昨年のワールドGPで実質的に準優勝(反則により取り消し)したバダ・ハリが敗れた今、そのバダ・ハリと決勝戦を争って反則勝ちながら優勝したボンヤスキーが出るしかないということだ。王者ボンヤスキーは大晦日の結果を受けて「俺がやります」と総合格闘家の征伐に名乗りを挙げ、アリスターも「次はレミーだ!」と王者を指名していたという。

 K-1にとっては実にリスクの高い闘いだ。ボンヤスキーは昨年以外にも2003年と2004年に二連覇を達成し、K-1史上4人しかいないV3を達成しているK-1を代表するファイター。しかも、今年のGP王者が決まるまでは現時点で“K-1最強の男”ということになる。そのボンヤスキーまでもが、もしもアリスターに負けてしまったら、“立ち技最強決定戦”として15年もの歴史を持つK-1自体の権威が失墜してしまうことになりかねない。谷川EPも、「K-1の看板をかけてぜひリベンジしてもらいたいと思います。レミーがもし負けるようなことがあれば、えらいことになる。あとはピーター・アーツかセーム・シュルトが残っているが、シュルトとアリスターは同じジムなので難しいです」と、ボンヤスキーが最後の砦であると語っている。

 不安要素はいくつかある。ボンヤスキーは過去GP王者になった翌年、早い段階で負けを経験しているのだ。2003年の初優勝の翌年、第1戦は格下の中迫剛にKO勝ちしているが、次の5月でフランシスコ・フィリォにダウンを奪われての判定負け。2004年に二連覇を達成した翌年は、3月に元プロボクサーのレイ・マーサーにKO勝ちしているが、次の4月はマイティ・モーに判定負けを喫した。優勝したことで一時的にモチベーションが落ちたり、油断してしまうことは他の格闘家にもよく見られる傾向。また、楽勝と見られていた総合格闘家&プロレスラーのザ・プレデターには大苦戦を強いられ、判定2−1のスプリット・デシジョンで辛くも勝利を収めたこともある。他の総合格闘技経験者であるゲーリー・グッドリッジ、ヴォルク・アターエフにはKO勝ちしているが、アリスターの実力は間違いなく彼らよりも上だ。

 K-1の存亡を懸けた一戦と言っても過言ではないリベンジマッチ、勝つのはK-1ファイターのボンヤスキーか、それとも総合格闘家のアリスターか!? 文字通りお互いの“看板”を懸けた見逃せない他流試合である。


■一夜にしてヘビー級王者が決定するトーナメント開催

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 今大会のもう一つの見所は、バダ・ハリが剥奪されたK-1ヘビー級タイトルを懸けた4人による王者決定トーナメントが行われることである。出場選手は昨年のワールドGPベスト4のルスラン・カラエフの欠場で代打出場となるタイロン・スボーンとグーガン・サキ『Dynamite!!』でマーク・ハントを豪快にKOしたメルヴィン・マヌーフ、そして2006年ワールドGPベスト8のハリッド“ディ・ファウスト”の4選手。いずれのファイターもヘビー級とは思えないスピードが持ち味の選手で、“スピード化時代”を迎えたと言われるK-1を象徴するような闘い方をする。

 まずは1回戦でマヌーフとハリッド、カラエフとサキが対戦し、その日の内に決勝戦が行われて第2代K-1ヘビー級チャンピオンが決定する。カラエフとサキは昨年のワールドGP準々決勝でも対戦し、この時はサキがダウンを奪っての判定勝ち。しかし、両者はかなり実力伯仲している。マヌーフは本来なら一階級下のクルーザー級の選手だが、一撃の破壊力は4人の中でもトップなのではないかと思われるほどのパワーを持つ。トーナメントという性質上、1回戦でのダメージが決勝戦に大きく影響してくるため、勝敗予想は非常に難しい。誰が優勝してもおかしくない、白熱したワンデートーナメントになりそうだ。


■リザーブマッチも見逃すな!また、ジェロム・レ・バンナ、極真空手の世界王者エヴェルトン・テイシェイラ、澤屋敷純一、グラウベ・フェイトーザの豪華ファイターも登場!

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 また、このトーナメントのリザーブマッチにはマニア注目の選手が初出場する。昨年のジャパンGP準優勝の前田慶次郎(チームドラゴン)と対戦するタイロン・スポーンである。元々はスーパーミドル級で、16歳でプロデビューして以来、驚異的な勝率とKO率を誇り「キング・オブ・ザ・リング」(リングの王)と称えられるほどの実力者。歴代のK-1王者であるピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、ボンヤスキーらもその才能と実力を認めている。近年はヘビー級より一階級下のクルーザー級で試合を行い、K-1に出場経験のあるサミール・ベナゾーズやザビット・サメドフらからも勝利を収めた。まだ23歳と若く、身体をヘビー級用に作り変えているため、近い将来、必ずK-1トップ戦線に食い込んでくる存在だと思われる。要注目だ。

 K-1の番長ジェロム・レ・バンナと、昨年K-1初挑戦ながらベスト8入りする大活躍を見せた極真空手の世界王者エヴェルトン・テイシェイラの世代交代マッチ、澤屋敷純一VSグラウベ・フェイトーザのサバイバルマッチも両者の意地と意地が激突しそうである。

 一撃でKOするパワーに加えて、スピード&テクニックが格段に増して新時代を迎えたK-1。それぞれの負けられない理由を胸に、2009年初頭から大勝負が繰り広げられる!

【3/28(土) K-1 WORLD GP 2009 IN YOKOHAMA 大会情報】
<対戦決定カード>
レミー・ボンヤスキー vs アリスター・オーフレイム
ピーター・アーツ vs エロール・ジマーマン
ジェロム・レ・バンナ vs エヴェルトン・テイシェイラ
澤屋敷純一 vs グラウベ・フェイトーザ

<第2代K-1ヘビー級王者決定トーナメント1回戦>
メルヴィン・マヌーフ vs ハリッド“ディ・ファウスト”
タイロン・スボーン vs グーガン・サキ

<第2代K−1ヘビー級王者決定トーナメント決勝戦>
1回戦の勝者 vs 1回戦の勝者

<リザーブマッチ>
タイロン・スポーン vs 前田慶次郎