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“世界最強”の称号は誰の手に? 16年目を迎える『K-1 WORLD GP』が、12月6日(土)に横浜アリーナでいよいよファイナルを迎える。空手、キックボクシング、カンフー、喧嘩、そして格闘技の頭文字である“K”の名を冠し、統一ルールでナンバーワンを決めようとのコンセプトで1993年に始まったK-1グランプリ。この日本発の格闘技イベントは瞬く間に世界中に浸透し、現在では世界135カ国でテレビ放映が行われているほどの人気ファイティングスポーツとなった。


★大会名:『K-1 WORLD GP 2008 FINAL』
★開催日:12月6日(土)17:00開始
★会 場:横浜アリーナ

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 K-1の魅力は何と言ってもヘビー級ならではのド迫力なKOシーンだ。一瞬の“一発”で勝敗が決まるカタルシス、“一発”で不利だった選手が流れを引っ繰り返すスリル、その“一発”がいつ当たるのかというサスペンス。ヘビー級という規格外の怪物たちが見せてくれる試合の興奮度は、他のスポーツや階級ではなかなか味わえない。

 もうひとつの魅力はトーナメントという試合形式。1日3試合を闘わなければ優勝できないため、ファイターたちはいかにダメージを負わずに勝ち上がるかが重要となってくる。そのため、優勝候補と思われていた選手が途中で負けたり、予想もしなかった選手が勝ち上がってくる場合もあるのだ。「トーナメントには魔物が棲む」という言葉もあるほど、誰が勝ち上がってくるのかが読めず、観客は試合と共にハラハラドキドキして見守らなければならない。


■絶対王者シュルト敗退でトーナメントは群雄割拠に

 今年もアメリカ、ヨーロッパ、アジアで行われた予選トーナメントを勝ち抜いた優勝者、昨年のベスト8、主催者推薦を加えた16名のファイターによって、9月27日に韓国で『K-1 WORLD GP 2008 IN SEOUL FINAL16』(世界トーナメント開幕戦)が行われた。そこでさっそく、大異変が起こったのである。2005〜2007年と三連覇を達成し、“難攻不落の絶対王者”と呼ばれていたセーム・シュルト(オランダ)が、ピーター・アーツ(オランダ)に判定で敗れてトーナメントから姿を消したのだ。絶対本命がいなくなったことで、今年のGPは優勝争いが混沌とし、誰が優勝するのか分からなくなってきた。

 また、開幕戦では昨年ベスト8のチェ・ホンマン(韓国)、2003&2004準優勝の武蔵(日本)、2005年準優勝のグラウベ・フェイトーザ(ブラジル)、2006年ベスト8のハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ)、2000年準優勝のレイ・セフォー(ニュージーランド)、2007年ベスト8の澤屋敷純一(日本)ら有力選手も敗れるという熾烈な争いが繰り広げられている。

 開幕戦を勝ち上がり、12・6決勝トーナメントに駒を進めたのは以下の8人。

★ピーター・アーツ
(オランダ/チームアーツ/1994・1995・1998年優勝)
★バダ・ハリ
(モロッコ/ショータイム/初代K-1世界ヘビー級王者)
★エヴェルトン・テイシェイラ
(ブラジル/極真会館/2008年JAPAN GP優勝者)
★レミー・ボンヤスキー
(オランダ/チーム・ボンヤスキー/2003・2004年優勝)
★エロール・ジマーマン
(オランダ/ゴールデン・グローリー/2008年EUROPE GP優勝者)
★グーカン・サキ
(トルコ/チーム・レベル/2008年USA GP優勝者)
★ジェロム・レ・バンナ
(フランス/Le Banner X team Team/1995・2002準優勝)
★ルスラン・カラエフ
(ロシア/フリー/2008年ASIA GP王者)


 今年の特徴としては、まだ20代の若手が5人もベスト8に進出したことが挙げられる。これまでは30代のベテラン勢が圧倒的な強さを発揮していたのだが、20代の選手たちがそのベテランたちを破るという世代交代の波が一気に押し寄せたのだ。谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「新チャンピオン誕生の予感がします」と、若くて勢いのある新世代ファイターの優勝を期待する。


■1回戦最大の山場はバダ・ハリVSピーター・アーツ!

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 その筆頭が“悪魔王子”ことバダ・ハリだ。長い手足から繰り出される技の数々はヘビー級とは思えないほどのスピードを誇り、これまで藤本祐介を56秒、セフォーを2分43秒、グラウベを2分30秒、ドマジョフ・オスタジックを僅か19秒でKOに沈めている。開幕戦では体格差のあるホンマンを戦闘不能状態に追い込み、TKO勝利で決勝トーナメントへの切符を手にした。「3試合全部KOするので、瞬きしていると見逃すよ」と、“全試合KO”での優勝宣言をしているバダ・ハリ。「日本人選手はトーナメントにいないが、その分、自分がトーナメントを盛り上げたいと思う」と、日本のファンにために闘うとも。

 だが、バダ・ハリの第一関門には強敵が立ちはだかっている。決勝トーナメント1回戦の相手は、あの“20世紀最強のキックボクサー”ピーター・アーツだ。第1回K-1グランプリから16回連続出場し、史上初の3度優勝の偉業を成し遂げたこの大ベテランは、開幕戦でシュルトを破るという快挙をやってのけた。38歳にしていまだ世界トップクラスの実力を保持しているのは、驚異的と言うしかない。両者の対決は世代交代を象徴するような闘いとなるため、1回戦最大のクライマックスだと言えるだろう。


■極真空手の世界王者か、ボーンクラッシャーか?

 その勝者と闘うことになるのは、エヴェルトン・テイシェイラVSエロール・ジマーマン戦“若手対決”の勝者。テイシェイラはあのフランシスコ・フィリォの後輩にあたり、極真空手の現役世界チャンピオンである。今年のジャパンGPに初出場し、グローブを着けての顔面攻撃ありの練習は僅か3ヵ月という初心者だったにも関わらず、高萩ツトム、中迫強、前田慶次郎を破って優勝。さらには開幕戦で武蔵を撃破して、恐るべき潜在能力の高さを見せ付けた。

 対するジマーマンは対戦相手の腕の骨や頭蓋骨を骨折させたことがあるというパワーの持ち主で、ボーンクラッシャーというニックネームを持つスリナム共和国出身のファイター。現在10連勝中で、開幕戦ではグラウベから2度のダウンを奪って判定勝ちし、グラウベの決勝トーナメント進出を阻止した。谷川プロデューサーは「僕はテイシェイラの潜在能力に期待していますが、ジマーマンは大化けする可能性があります」と、両者共に次代を担う旗手であると期待を寄せている。


■バンナとボンヤスキーが因縁の決着戦

 反対側のブロックでは、レミー・ボンヤスキーVSジェロム・レ・バンナという決勝トーナメント常連選手同士の対戦が行われる。

 ボンヤスキーは跳躍力を活かしたフライング・ニー(飛びヒザ蹴り)やフライング・ハイ(飛び上段廻し蹴り)を武器に、27歳で2003年のK-1グランプリを制覇。新時代の扉を開けて翌2004年も優勝し、史上初の三連覇が期待されたが、2005年に準決勝でシュルトに敗れて夢を断たれた。その後は王座返り咲きを果たせない状態が続いているが、メルヴィン・マヌーフ、バダ・ハリ、グラウベらから勝利を奪っており、今回4年ぶりの優勝も夢ではない。

 バンナについては説明の必要はあるまい。強力なパンチを武器にKOを量産し、“K-1の番長”と呼ばれる男である。ワンマッチ最強の呼び声も高いがK-1グランプリでは一度も優勝経験がなく、今年こそ無冠の帝王というありがたくない称号を返上したいところ。

 両者は2006年5月13日に対戦し、この時はボンヤスキーが判定2-0で勝利を収めたが、「判定がおかしい」とバンナ側から抗議があり、後日、判定3-0でバンナの勝利と勝敗が覆った因縁がある。今回が完全決着戦であり、両者ともモチベーションは高いだろう。


■カラエフVSサキの若手対決、一体誰が優勝するんだ!?

 その勝者と対戦するのは、グーカン・サキVSルスラン・カラエフのこれも20代の若手対決。サキはヘビー級としては小柄だが、重いローキックとバダ・ハリのようなスピードを誇り、その気性の荒さもバダ・ハリ級。一度敗れたことのある本家バダ・ハリに何度も再戦要求をしている。現在なんと15連勝中で、その間に7連続KO勝利も達成している。開幕戦では大ベテランのセフォーを延長戦の末に降した。

 カラエフは谷川プロデューサーが「バダ・ハリと並ぶ次世代のスター候補」と期待を寄せ、実際、両者の直接対決はダウンの応酬というスピード感溢れるK-1史上に残る名勝負になった。しかし、その後はマヌーフにまさかのKO負けを喫し、交通事故で怪我を負うなどの不運もあり、目立った活躍がなかった時期も。バダ・ハリに遅れをとった分、今回のGPで一気に巻き返しを図りたいところだ。

 アーツとボンヤスキー以外は誰が優勝しても初優勝。たしかに新チャンピオン誕生の可能性は高い。世代交代というテーマも含めて、見所の多いGPとなるだろう。まさしく、今回のトーナメントは何が起こるか分からない!

 また、リザーブファイトとしてチェ・ホンマンVSレイ・セフォー、ポール・スロウィンスキーVSメルヴィン・マヌーフとお馴染みの顔ぶれも揃う。
 高校野球にも高校サッカーにも負けないゾ! 高校生たちの熱闘がリング上でも繰り広げられる! 立ち技格闘技イベント『K-1』が、格闘技を学ぶ高校生たちを対象にして主催するイベント『K-1甲子園』がいよいよ佳境を迎えた。

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(構成・文:熊久保英幸GBR編集長、画像提供:GBR)

 全国の予選を勝ち抜いてきた5選手に、HIROYAや藤鬥嘩裟など4人の推薦選手、それに地区大会で目立った活躍をした地区大会選抜選手7選手を加えて、計16名による『K-1 甲子園 KING OF UNDER 18〜FINAL16〜』が、8月29日(金)東京・ディファ有明で開催される。


★『K-1 甲子園 KING OF UNDER 18〜FINAL16〜』8月29日(金)東京・ディファ有明大会の大会詳細とチケット申込はコチラ!


■格闘技会場がアルプススタンドに!?全出場選手が決定

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 昨年12月31日の大晦日『K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』で初開催されたK-1甲子園。前回は雄大、HIROYA、久保賢司、才賀紀左衛門の4名によってトーナメントが争われたが、今年は規模を一気に全国区へ拡大し、まさに“甲子園”のような形で展開されている。出場選手の規定は10代の高校生(国内もしくは海外の高校在学中)で、日本人及び日本の高校に在学している外国人の選手。体重は60Kg以下のみ(ただし55Kg以上)。

 予選は6月15日の西日本ブロックを皮切りに、7月6日に中部ブロック、同21日に関東ブロック、同27日に九州・沖縄・四国ブロック、そして8月3日に東北・北海道ブロックと全国5地区で行われ、それぞれ熱闘が繰り広げられた。8月4日に都内ホテルで行われた記者会見で発表された、今大会に出場する各地区の優勝者と、推薦選手、地区大会選抜選手は以下の通り。※昨年のK-1甲子園王者・雄大(治政館)は、8月31日に治政館主催の興行に出場するため辞退。

▼<推薦選手>
HIROYA(セントジョーンズインターナショナルハイスクール/フリー)
藤鬥嘩裟(勇志国際高校/藤ジム)
嶋田翔太(西武台高校/島田塾)
小林幸太(埼玉県立大井高校/藤ジム)

▼<地区大会優勝選手>
卜部功也(千葉県立岬高校/西山道場)
木谷典史(近畿大学付属高校/無名塾)
日下部竜也(愛知県立豊田高校/大石道場)
園田顕悟(宮崎県立門川高校/小比類巻道場)
山本宣明(宮城県立仙台東高校/ドラゴンジム)

▼<地区大会選抜選手>
佐々木大蔵(都立山崎高校/チームドラゴン)
山口裕人(大阪府立平野高校/多田ジム)
坪井悠介(静岡県立天竜林業高校/斬刀拳)
村越 凌(神奈川県立平塚農業高校/湘南格闘倶楽部)
平塚大士(愛知県立安城農林高校/稽道会)
林 恭平(大阪府立東百舌鳥高校/Atsuki Muaythai)
戸邊隆馬(神奈川県立荏田高校/シルバーウルフ)

▼<リザーブファイト出場予定選手>
上田 龍(新潟県立東高校/チーム我強)
前田勇人(真颯館高校/リアルディール)
相良修亘(福岡県立小郡高校/興気塾)
秋本優也(青森県立北高校/DEIONジム)

 それぞれ学校名を名乗っているのは、谷川貞治イベントプロデューサー(以下EP)の「学校全体で応援に来てもらって、会場を甲子園のアルプススタンドのようにしたい」との考えからだ。学校ごとの応援団やチアリーダーが観客席を埋めれば、これまでの格闘技会場とは一味違った華やかな舞台となるだろう。


■初優勝を狙うHIROYAとそのライバル藤鬥嘩裟も出場!


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 注目選手はやはり主催者推薦選手に集まる。まず、現在タイで寝泊りし、タイのインターナショナルスクールに通っている“魔裟斗二世”HIROYAは「(出場する)みんなとは違う環境で練習していて、強くなっている実感がある。絶対に負けられない試合になるので、自分の強さを見せて勝ちたいと思います」と力強いコメント。昨年は優勝候補と言われながらも決勝戦で雄大に敗れて初代王者の座を逃したが、今年4月9日にはライバル藤鬥嘩裟を破り、改めて実力を証明した。全国の高校生ライバルたちに勝ち、今年こそ優勝トロフィーを獲得したいところだ。

 そのHIROYAには敗れたが、谷川EPが「幻想がある」と高く評価しているのが藤鬥嘩裟である。記者会見で久しぶりに公の場に登場となった鬥嘩裟は司会者から意気込みを聞かれ、今までと同じ「絶対負けません。以上です」という淡々としたお決まりの台詞が出ると思われたのだが……。事前に用意していた書面を広げ「前回の試合(HIROYA戦)に負けてしまったのに呼んでいただきありがとうございます。強気のコメントを言ったのにも関わらず試合で負けてしまって、家族や友だち、ご近所の人に会わせる顔がなくなりました。これからは練習を一生懸命して1試合1試合頑張ります。ベルトを取って、家族や友だち、ご近所の皆さんの信頼を取り戻したいと思います」と、これまでほとんど見せることがなかった笑顔で決意表明を読み上げた。


■新空手トーナメント四連覇の嶋田と天才児・小林

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 HIROYAと鬥嘩裟は誰もが認めるライバル関係だが、この二人に割って入るのが嶋田翔太と小林幸太だ。嶋田は昨年7月、9月、11月と大人も出場している新空手の交流大会に出場し、三連覇を達成して今年5月3日の全日本大会に臨み、見事、軽量級で初優勝した驚異の16歳。今年2月2日に日本武道館で開催された『K-1 WORLD MAX 2008 日本代表決定トーナメント』内で行われた「K-1 WORLD YOUTH 2008 日本VSオランダ」の先鋒戦に出場、バックブローで見事なKO勝ちを収め、「全試合を通じて良かったのは嶋田選手。今日のMVPです」と谷川貞治K-1イベントプロデューサーを唸らせた。

 小林は鬥嘩裟を育てた加藤重夫会長(魔裟斗や極真空手の世界チャンピオン松井章圭も育てた名伯楽)が、いま手塩にかけて育てている選手。天空ジュニアキックボクシングで4戦4勝、8月3日には『はまっこムエタイジム主催アマチュアキックボクシングトーナメント』に出場し、58kg級で優勝した。また、昨年10月には大人も出場する『第1回J-NETWORKアマチュアキックボクシング全日本選手権大会』に出場、フェザー級で堂々3位に入賞。得意技は鬥嘩裟同様に加藤会長直伝の前蹴りだが、鬥嘩裟にはないパンチとローキックも得意としている。高校の部活動では軽音楽部に所属し、ギターをやっているという今どきの少年だ。


■大晦日の決勝トーナメントに勝ち進む最強高校生は誰だ!?

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 しかし、推薦選手たちも油断は出来ない強豪高校生たちが地区大会では次々と名乗りを上げているのも事実。代表決定戦を全て視察した前田憲作K-1 WORLD YOUTH監督は「HIROYA君に負けないぐらいの将来性を持った選手を発掘することが出来ました。西日本地区代表の木谷(典史)君は18歳の時に会った魔裟斗を最初に見たようなオーラを感じました。将来スターになることは間違いありません。中部地区の日下部(竜也)君も天才だと思います」と評している。

 今回の8・29ディファ有明では16名によるワンマッチ8試合が行われ、そこで勝った8名が10月1日『K-1 WORLD MAX 2008〜World Championship Tournament〜 FINAL』内で、さらにワンマッチ4試合を行って4名へ絞られる。そして、12月31日『Dynamite!!』で4名による『K-1甲子園2008決勝戦』にてワンデイトーナメントを闘う。

 果たして、優勝を勝ち取り“最強高校生”と“魔裟斗二世”の称号を手に入れるのは誰か? プロ顔負けのハイレベルな高校生たちの闘いを応援しに、8・29はディファ有明へ行こう!

 また、今大会では才賀紀左衛門(大誠塾)、瀧谷翔太(全日本新武道連盟/桜塾)、卜部弘嵩(西山道場)らが出場するK-1 WORLD YOUTHのワンマッチも行われる。

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K−1プロデューサー 谷川貞治FEG代表


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DREAMイベントプロデューサー 笹原圭一リアルエンターテインメント代表