■大晦日『Dynamite!!』で歴史的敗戦を喫したK-1

 K-1が総合格闘技にリベンジ! 2009年初のK-1ワールドGPシリーズ大会となる『K-1 WORLD GP 2009 IN YOKOHAMA』は3月28日(土)神奈川・横浜アリーナで開催。そこで、K-1にとって命運を懸けた大勝負とでも言うべきサプライズカードが組まれた。
(構成・文:GBR編集長 熊久保英幸)

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 昨年の大晦日に開催された『Dynamite!!』で、K-1ファイターが惨敗を喫したのは記憶に新しい。長年K-1ジャパンの頂点に君臨してきた武蔵が、DREAMミドル級チャンピオンのゲガール・ムサシに1RでKO負け。MAX日本トーナメント準優勝の実績を持つ武田幸三が、立ち技初挑戦の川尻達也にやはり1RでKO負け。極めつけは昨年のK-1で主役を張っていた『K-1 WORLD GP 2009』ファイナリストのバダ・ハリが、アリスター・オーフレイムに1R僅か2分2秒でKO負けしたことだ。

 その他にも総合格闘技ルールでチェ・ホンマンがミルコ・クロコップに1RでKO負け、昨年ワールドGPベスト4のエロール・ジマーマンがミノワマンに1Rで一本負けとK-1ファイターは総合格闘家たちの前に歴史的な大惨敗を喫したわけだが、ファンにとって最も驚きとショックだったのは、武蔵、武田、バダ・ハリが自分たちにとって圧倒的に有利なはずのK-1ルールでKO負けしたことだろう。これがもし総合格闘技ルールの試合だったならば「不慣れだったからしょうがない」との言い訳も立つが、寝技のない立ち技限定ルールで負けてしまっては完敗を認めるしかない。

 谷川貞治K-1イベントプロデューサーも「バダ・ハリが負けたことは想定外」とし、「Dynamite!!のプロデューサーの立場としてはサプライズでよかったと思います。でも、K-1プロデューサーの立場として見ると『ふざけるな!』という憤りの気持ちがあります。大変残念で、腹立たしいです。自分のルールで負けたことを真摯に受け止めて、もう一回0(ゼロ)からスタートしてもらいたい」とK-1ファイターたちに厳しい意見を述べている。


■K-1が存亡を懸けた大勝負!王者ボンヤスキーVSアリスター

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 そして今回、捲土重来を期すK-1が驚くべき勝負カードを投げた。バダ・ハリをKOしたアリスター・オーフレイムに、昨年のワールドGP覇者レミー・ボンヤスキーをぶつけると発表したのである。昨年のワールドGPで実質的に準優勝(反則により取り消し)したバダ・ハリが敗れた今、そのバダ・ハリと決勝戦を争って反則勝ちながら優勝したボンヤスキーが出るしかないということだ。王者ボンヤスキーは大晦日の結果を受けて「俺がやります」と総合格闘家の征伐に名乗りを挙げ、アリスターも「次はレミーだ!」と王者を指名していたという。

 K-1にとっては実にリスクの高い闘いだ。ボンヤスキーは昨年以外にも2003年と2004年に二連覇を達成し、K-1史上4人しかいないV3を達成しているK-1を代表するファイター。しかも、今年のGP王者が決まるまでは現時点で“K-1最強の男”ということになる。そのボンヤスキーまでもが、もしもアリスターに負けてしまったら、“立ち技最強決定戦”として15年もの歴史を持つK-1自体の権威が失墜してしまうことになりかねない。谷川EPも、「K-1の看板をかけてぜひリベンジしてもらいたいと思います。レミーがもし負けるようなことがあれば、えらいことになる。あとはピーター・アーツかセーム・シュルトが残っているが、シュルトとアリスターは同じジムなので難しいです」と、ボンヤスキーが最後の砦であると語っている。

 不安要素はいくつかある。ボンヤスキーは過去GP王者になった翌年、早い段階で負けを経験しているのだ。2003年の初優勝の翌年、第1戦は格下の中迫剛にKO勝ちしているが、次の5月でフランシスコ・フィリォにダウンを奪われての判定負け。2004年に二連覇を達成した翌年は、3月に元プロボクサーのレイ・マーサーにKO勝ちしているが、次の4月はマイティ・モーに判定負けを喫した。優勝したことで一時的にモチベーションが落ちたり、油断してしまうことは他の格闘家にもよく見られる傾向。また、楽勝と見られていた総合格闘家&プロレスラーのザ・プレデターには大苦戦を強いられ、判定2−1のスプリット・デシジョンで辛くも勝利を収めたこともある。他の総合格闘技経験者であるゲーリー・グッドリッジ、ヴォルク・アターエフにはKO勝ちしているが、アリスターの実力は間違いなく彼らよりも上だ。

 K-1の存亡を懸けた一戦と言っても過言ではないリベンジマッチ、勝つのはK-1ファイターのボンヤスキーか、それとも総合格闘家のアリスターか!? 文字通りお互いの“看板”を懸けた見逃せない他流試合である。


■一夜にしてヘビー級王者が決定するトーナメント開催

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 今大会のもう一つの見所は、バダ・ハリが剥奪されたK-1ヘビー級タイトルを懸けた4人による王者決定トーナメントが行われることである。出場選手は昨年のワールドGPベスト4のルスラン・カラエフの欠場で代打出場となるタイロン・スボーンとグーガン・サキ『Dynamite!!』でマーク・ハントを豪快にKOしたメルヴィン・マヌーフ、そして2006年ワールドGPベスト8のハリッド“ディ・ファウスト”の4選手。いずれのファイターもヘビー級とは思えないスピードが持ち味の選手で、“スピード化時代”を迎えたと言われるK-1を象徴するような闘い方をする。

 まずは1回戦でマヌーフとハリッド、カラエフとサキが対戦し、その日の内に決勝戦が行われて第2代K-1ヘビー級チャンピオンが決定する。カラエフとサキは昨年のワールドGP準々決勝でも対戦し、この時はサキがダウンを奪っての判定勝ち。しかし、両者はかなり実力伯仲している。マヌーフは本来なら一階級下のクルーザー級の選手だが、一撃の破壊力は4人の中でもトップなのではないかと思われるほどのパワーを持つ。トーナメントという性質上、1回戦でのダメージが決勝戦に大きく影響してくるため、勝敗予想は非常に難しい。誰が優勝してもおかしくない、白熱したワンデートーナメントになりそうだ。


■リザーブマッチも見逃すな!また、ジェロム・レ・バンナ、極真空手の世界王者エヴェルトン・テイシェイラ、澤屋敷純一、グラウベ・フェイトーザの豪華ファイターも登場!

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 また、このトーナメントのリザーブマッチにはマニア注目の選手が初出場する。昨年のジャパンGP準優勝の前田慶次郎(チームドラゴン)と対戦するタイロン・スポーンである。元々はスーパーミドル級で、16歳でプロデビューして以来、驚異的な勝率とKO率を誇り「キング・オブ・ザ・リング」(リングの王)と称えられるほどの実力者。歴代のK-1王者であるピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、ボンヤスキーらもその才能と実力を認めている。近年はヘビー級より一階級下のクルーザー級で試合を行い、K-1に出場経験のあるサミール・ベナゾーズやザビット・サメドフらからも勝利を収めた。まだ23歳と若く、身体をヘビー級用に作り変えているため、近い将来、必ずK-1トップ戦線に食い込んでくる存在だと思われる。要注目だ。

 K-1の番長ジェロム・レ・バンナと、昨年K-1初挑戦ながらベスト8入りする大活躍を見せた極真空手の世界王者エヴェルトン・テイシェイラの世代交代マッチ、澤屋敷純一VSグラウベ・フェイトーザのサバイバルマッチも両者の意地と意地が激突しそうである。

 一撃でKOするパワーに加えて、スピード&テクニックが格段に増して新時代を迎えたK-1。それぞれの負けられない理由を胸に、2009年初頭から大勝負が繰り広げられる!

【3/28(土) K-1 WORLD GP 2009 IN YOKOHAMA 大会情報】
<対戦決定カード>
レミー・ボンヤスキー vs アリスター・オーフレイム
ピーター・アーツ vs エロール・ジマーマン
ジェロム・レ・バンナ vs エヴェルトン・テイシェイラ
澤屋敷純一 vs グラウベ・フェイトーザ

<第2代K-1ヘビー級王者決定トーナメント1回戦>
メルヴィン・マヌーフ vs ハリッド“ディ・ファウスト”
タイロン・スボーン vs グーガン・サキ

<第2代K−1ヘビー級王者決定トーナメント決勝戦>
1回戦の勝者 vs 1回戦の勝者

<リザーブマッチ>
タイロン・スポーン vs 前田慶次郎

【前半はコチラよりご覧ください!】

「K-1 WORLD MAX 2009〜日本代表決定トーナメント」
2009年2月23日(月)
東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:00 開始17:00
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■高校サッカー出身で蹴りを得意とする期待のホープ参戦!

 もう一人、話題の初出場選手がいる。K-1待望の22歳という若き新鋭、日菜太(湘南格闘クラブ)である。高校サッカー出身の湘南ボーイは蹴り技を得意とし、特にサウスポースタイルから繰り出される左ミドルキックは“黄金の左ミドル”と称される。パンチ主体のK-1の中で、蹴りを主体としたファイトスタイルは異彩を放つであろう。昨年は白須康仁、龍二、HAYATOとK-1MAXに出場している選手を立て続けに撃破し、R.I.S.E.70kg級初代チャンピオンの座に就いた。

 その日菜太は1回戦で二連覇を狙う城戸と激突。トーナメント組み合わせ抽選会では、誰もがこの若き新鋭との対戦を避けて日菜太の隣には誰も行かず、最後に残った城戸が否応なしに対戦枠に入った。この時、日菜太はガッツポーズ。昨年のチャンピオンに勝つ自信があるかのように見えた。現役大学生で試合3日前には卒業検定を控えている身であるが、「今まで昨年度準優勝のHAYATO選手、(同大会に出場した)龍二選手を倒して、やるなら次は城戸選手しかいないなと思っていました。ずっとやりたかったんです」と城戸の二連覇を阻止する構え。迎え撃つ城戸もまた「偉大な3名の先輩(魔裟斗、佐藤、小比類巻)が二連覇しているので、僕も二連覇して歴史を崩さないようにしようと思います」と二連覇の目標に意欲を燃やしている。


■小比類巻の完全復活なるか?因縁のボビー弟と再戦!

 昨年、怪我での長期欠場から復帰するも、KO負けを喫した小比類巻が原点である日本トーナメントから再スタートを切る。しかも、対戦相手は因縁の“ボビーの弟”アンディ・オロゴン(チームオロゴン)だ。両者は2007年の日本トーナメントで激突し、アンディが延長Rでダウンを奪って判定勝ちするという番狂わせを起こして勝利。今回が約2年ぶりの再戦となる。小比類巻が調子を崩したのはまさにこのアンディ戦からで、「新しくスタートを切るために、日本トーナメントには自ら志願して出場することにしました」という小比類巻にはまさに絶好の相手。アンディも「日本トーナメントでアフリカ人が優勝するところを見せたいと思います」と意気込んでいる。

 トーナメント1回戦のもうひとつのカードは2006&2007準優勝の実績を持つTATSUJI(アイアンアックス)と全日本キックボクシング連盟ウェルター級チャンピオンの山本優弥(青春塾)が対戦。両者ともパンチによる手数の多さを得意とし、実力が拮抗したもつれつ試合となりそうだ。この試合の勝者が長島×HAYATOの勝者と準決勝を争い、城戸×日菜太の勝者VS小比類巻×アンディの勝者と決勝戦を争うことになる。

 実績的には小比類巻と城戸が優勝候補だが、長島と日菜太は未知の力を秘めているだけに初出場初優勝があるかもしれない。準優勝の実績があるHAYATOとTATSUJIが悲願の初優勝を飾る可能性もあれば、アンディと山本も侮れない実力者だ。まさに誰が優勝してもおかしくないデッドヒートが繰り広げられるであろう今年のMAX日本トーナメントは、昨年を上回る激闘の数々を生み出しそうである。


■闘う電通マンVSヤンキー代表、究極の格差社会対決!

 また、スーパーファイトには昨年の世界トーナメント準決勝で魔裟斗を苦しめた佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー)が登場、総合格闘技イベント『戦極』であの五味隆典を破ったセルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/アクションフォース/MMA武士道)と対戦する。年末の『Dynamite!!』ではK-1ファイターが総合格闘家に全員KO負けを喫しているだけに、佐藤にはK-1の逆襲が期待されるところ。

 同じくスーパーファイトには“闘う電通営業マン”として有名になったエリートサラリーマン格闘家・大渡博之(正道会館)と、元暴走族でヤンキー代表の我龍真吾(ファイティングマスター)が対戦するという“究極の格差社会対決”もある。その他のカードもHIROYA(フリー)VS才賀紀左衛門(大誠塾)のフレッシュな対決、ISKA世界ライト級王者・上松大輔(チームドラゴン)VS元プロボクシング日本フェザー級王者・渡辺一久(フリー)の異種格闘技戦など話題のカードが目白押し。今年もK-1MAXから目が離せない!

【見所特集前半はコチラ!】


「K-1 WORLD MAX 2009〜日本代表決定トーナメント」
2009年2月23日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:00 開始17:00

【決定対戦カード】
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/NJKFスーパーウェルター級王者)
VS
HAYATO(FUTURE_TRIBE/2008日本準優勝)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
TATSUJI(アイアンアックス/2006・2007日本準優勝)
VS
山本優弥(青春塾/全日本キックボクシング連盟ウェルター級王者)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
城戸康裕(谷山/2008日本王者)
VS
日菜太(湘南格闘クラブ/R.I.S.E. 70kg王者)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
小比類巻太信(BRAVI RAGAZZI/2004・2005日本王者)
VS
アンディ・オロゴン(チームオロゴン/2008日本ベスト4)
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
長島×HAYATOの勝者
VS
TATSUJI×山本の勝者
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
城戸×日菜太の勝者
VS
小比類巻×アンディの勝者
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者

▼スーパーファイト 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2006・2007日本王者)
VS
セルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/アクションフォース/MMA武士道)
▼スーパーファイト 3分3R延長1R
上松大輔(チームドラゴン/ISKA世界ライト級王者)
VS
渡辺一久(フリー/元プロボクシング日本フェザー級王者)

▼スーパーファイト 3分3R
HIROYA(フリー/K-1甲子園2008優勝)
VS
才賀紀左衛門(大誠塾)
▼日本代表決定トーナメントリザーブファイト 3分3R延長1R
尾崎圭司(チームドラゴン/2007日本ベスト4)
VS
白須康仁(花澤/WMAF世界スーパーウェルター級王者)

▼スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
アルバート・クラウス(オランダ・チーム・スーパー・プロ/2002年世界王者)
VS
イ・スファン(韓国/KHAN/仁川ムビ/2003年韓国ミドル級王者)
▼オープニングファイト K-1ルール 3分3R
我龍真吾(ファイティングマスター/WMAF世界&M-1ミドル級、UKF世界ライトミドル級王者)
VS
大渡博之(正道会館/全日本空手道選手権軽量級4度優勝)

 小比類巻太信の復活か、城戸康裕の二連覇か、それとも新王者が誕生するのか!? 日本最強の男を決定する『K-1 WORLD MAX 2009〜日本代表決定トーナメント』が2月23日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される。

 今年も日本一の座を目指して8人の実力者たちが集結、1日3試合を勝ち抜かなければいけない過酷なワンデートーナメントに挑む。優勝者は4月21日(火)福岡マリンメッセから開幕する『K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament』に日本代表選手として参加する権利が得られる。昨年は佐藤嘉洋、アルトゥール・キシェンコと歴史的な大激闘を展開した魔裟斗が世界王座に返り咲き、今年も日本人選手の活躍が期待されるところ。
(構成・文:GBR編集長 熊久保英幸)


「K-1 WORLD MAX 2009〜日本代表決定トーナメント」
2009年2月23日(月)
東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:00 開始17:00
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■アニヲタのコスプレイヤーがK-1を制圧!?

 日本トーナメントの歴代チャンピオンは、魔裟斗(2002&2003年)、小比類巻(2004&2005年)、佐藤嘉洋(2006&2007年)、城戸康裕(2008年)の4人。魔裟斗から佐藤までいずれも二連覇を達成しているだけに、昨年チャンピオンの城戸にも二連覇の期待がかかるところだが……ここで思わぬ伏兵が現れた。
「全世界のアニメファンの皆さん、こんにちは」と現れたのは、アニヲタ(アニメおたく)で2ちゃんねらーだという長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)だ。アニメの主題歌とコスプレで入場し、いざ試合が始まると驚異のハードパンチャーぶりを発揮して相手をKOしてしまい、11戦全勝(8KO)と無敗の快進撃を続けている新鋭である。その特異なキャラはまずネットで話題となり、ニュージャパンキックボクシング連盟のスーパーウェルター級タイトルを奪取した翌日から彼のブログへのアクセス数が急増。昨年11月21日の「初音ミク」のコスプレ写真が掲載された日記では、“1日の閲覧ユニークユーザー数が世界で最も多いブログ”としてギネスに認定されたタレント上地雄輔のブログを、コメント数で上回ってしまった。その時、書き込まれたコメント数はなんと24万件!
 これほど話題の選手をメディアが放っておくわけがなく、長島には取材が殺到し、一躍時の人となったのである。昨年からアピールしてきたK-1出場も実現させ、メディアへの露出はさらに増えた。ついには念願だったアニメの声優出演も実現し、今年のMAX日本トーナメントの話題は長島一色だと言っても過言ではない。
 長島は記者会見で「自分はアルバイトで格闘家、本業はコスプレイヤー。入場が仕事なんです。好きなアニメのキャラクターになりたいという願望でこうなりましたけど、リング上がって服脱いだら、『闘わないと、しゃあないやん(仕方ない)』という感じでやっています」と言い放ち、「1日3回の入場は激務」と決勝戦まで3つのコスプレを用意すると堂々の優勝宣言。K-1の谷川貞治イベントプロデューサーも「スター性がある。K-1初のオタク選手として頑張ってもらいたいですね」とエールを送った。
 その長島と1回戦で対戦するのは、昨年準優勝のHAYATO(FUTURE_TRIBE)だ。こちらも強力なパンチを武器に、昨年は1回戦から大激闘の連続で決勝戦まで勝ち上がり、ボロボロの状態になりながらも城戸にダウンを奪われた後にダウンを奪い返すなど、最後は敗れるも大会を大いに盛り上げた。最近の長島の活躍を聞いたHAYATOは「ナメてますね。僕はそこまで余裕ないです」と苛立ちを隠せず、「(長島は)キックがアルバイト? 本業はコスプレイヤー? 入場がメインで試合はオマケ? 決勝戦まで3回コスプレを用意している? いや、1回のコスプレだけで終わらせます。アニメは嫌いじゃないが、あそこまでディープなのは、ちょっとどうかなと思う。長島選手は僕のことを『アニメだったらスラムダンクしか知らない』と言ってるんですか? そこで競おうと思ってませんし(笑)。自分が負けたら周りから『あのコスプレイヤーに負けたの?』という流れになるので負けられないです」と、何が何でも勝ちにいくつもりだ。
 両者ともパンチ力と打ち合いの強さには定評があるだけに、試合はバチバチの殴り合いとなるだろう。特に長島は1Rに強く、HAYATOは逆転が多いため、前半KOなら長島、後半戦にもつれ込めばHAYATOということになりそうだ。

【大会見所特集の後半はコチラ!】


「K-1 WORLD MAX 2009〜日本代表決定トーナメント」
2009年2月23日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:00 開始17:00

【決定対戦カード】
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/NJKFスーパーウェルター級王者)
VS
HAYATO(FUTURE_TRIBE/2008日本準優勝)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
TATSUJI(アイアンアックス/2006・2007日本準優勝)
VS
山本優弥(青春塾/全日本キックボクシング連盟ウェルター級王者)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
城戸康裕(谷山/2008日本王者)
VS
日菜太(湘南格闘クラブ/R.I.S.E. 70kg王者)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
小比類巻太信(BRAVI RAGAZZI/2004・2005日本王者)
VS
アンディ・オロゴン(チームオロゴン/2008日本ベスト4)
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
長島×HAYATOの勝者
VS
TATSUJI×山本の勝者
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
城戸×日菜太の勝者
VS
小比類巻×アンディの勝者
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者

▼スーパーファイト 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2006・2007日本王者)
VS
セルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/アクションフォース/MMA武士道)