【西島洋介 インタビュー後編】

(インタビュー前編はコチラからご覧下さい。)

『PRIDE無差別級グランプリ2006 開幕戦』公演詳細

■ 静かなる家族:多くを語らない結びつきの中で

煽りの映像の中でも、非常に強調されていたのが、西島選手の息子さんたちの事でした。「子供達に自分の闘う姿を見せたい」というモチベーションが紹介されていて、それが印象に残っているんですが

西島「会場に来たのは、初めてですね、この前が」

お子さん達は、なんか感想とかは言ってましたか?

西島「いや、試合に関しては…何もなかったですね。試合後は。何も言わなかったですね」

おいくつでしたっけ?

西島「八歳と四歳です」

八歳の子のほうはもう判るんじゃないですか?

西島「もう判りますね」

お父さんがリングの上で他人と殴り合ってるのを観て、びっくりしたんじゃないですか?

西島「そうですね…だけど、そんな会話は全くしなかったんで」

やるよって時も何も言わなかった?

西島「『頑張って』っては何回か言ってくれましたけど。それだけですね」

お父さんがボクサーであったと言うのは彼らは知ってます?

西島「知ってますね」

なるほど。『お父さん、ボクサーなのになぜ試合しないの』とか聞かれたりしませんでした?

西島「いや、それは聞いて来なかったですね。」

お父さんと一緒で、寡黙なんですかね(笑)

西島「んー、寡黙じゃないですよ、全然(微笑)。多分興味がちがっちゃうんでしょうね」

ああ、子供ですからねえ。今は何に夢中なんですか?

西島「友達と遊ぶ事とか、ですよね。そのほうが面白いみたいですから(笑)」

奥さんが苦労時代を支えられたと伝えられてるんですが、試合後はなんかおっしゃってました? 

西島「いや、何言ってたか…もう覚えてないですね…すみません(微笑)」

今、ダンナがやっとまた一生懸命にやることを見つけたばかりなんで、余分な事は言わずに置こうって思ってられるのかもしれないですね

西島「はい…はい。…はい(微笑)」

■ 勝利至上主義:自分の倒れている姿は見たくない

実際、ボクシングと総合格闘技で一番違うのはグローブの問題かなとも思ったりするんですが、オープンフィンガーグローブを付けてリングに上がって闘ってみて、実際の所はどうでした?

西島「ボクシンググローブと違って、やっぱり軽いんで。パンチは出し易いですね。そのかわり、ちょっと薄いんで拳を壊してしまいそうで、怖いっていうのはあるんですよね」

ああ、打撃系専門の選手はみんなそう言いますね。他にも試合展開に関しては、組み付かれたりという未知の次元で闘ったわけですが。練習ではもちろんあったんでしょうけど、試合では、これまで無い体験ですよね。どうでした?

西島「あの時の試合はあんまり覚えてないんで…。そのときどう思ったのかとか、あんまり覚えてないんですよね。倒されたときとかも」

試合の記憶ってあまりない方ですか?

西島「あのときのは無いですね」

他の試合はちゃんと覚えてる?

西島「ええ」

じゃあ、それだけ夢中だったってことなんでしょうかね

西島「多分、そうだと思います」

逆に第三者の目から見ると、総合は初めてのはずなのに慌てもしないで凄く冷静に闘ってるなあという印象があったんですけどね。

西島「そうですか」

後で、試合のビデオとか見たりは?

西島「いや、まだ見てないですね」

そうなんですか? それはワザと見てない?

西島「観たくなったら観ようと思ってて…まだ観たくならないんで、だから観ないんですけど。…やっぱり自分が倒れてる所はあまり観たくないですね」

じゃあ、やっぱりあの試合が終わった後の感想は、不本意だと

西島「そうですね。…やっぱり勝負は『勝ちが全て』だと思うんですよ」

結果が出せなかった事が…

西島「そうですね。悔しいですね」

PRIDEを観ているお客さんというのは、スポーツファンとしては非常に優しいと言うか、まあプロレスから流れて来たファンが多いと言う事もあって、試合内容が面白ければ勝った負けた結果はあまり求めないで応援してくれる部分があるんですが。西島選手とはちょっとその辺考え方が違うかもしれないですね。

西島「僕は『勝ちが第一』なんです」

今日はいい動きが出来たな、お客さんが喜んでくれたな、という考え方は、西島選手には無い?

西島「そうですね。ボクシングではそうだったんで」

逆に、そういう形で勝負にこだわる西島選手が、体重差のある、自分が不利な無差別級トーナメントに出て行くと言うのは、単純に損というか、矛盾する部分もでてくるんじゃないかなと思ったりもするんですが。

西島「それはあんまり考えてなかったですね」

でもボクシングの世界ではキチンと体重制が引かれてて、無差別戦とかないですよね? 

西島「今までだって90キロ越えたら全部ヘビー級だったですからね。だから関係ないですよね」

じゃあ、前回の試合でも体重差とかは関係なくて、ハントと言う選手個人を倒すことだけを考えてた?

西島「そうっすね。はい」

確かに勝負にこだわるという部分では、パンチにこだわるんじゃなくて、隙があるならキックも入れてやろうって感じで、技として決まりはしなかったんですけど、自然に蹴りなんかもでてましたもんね。全くサービスとかの“見せ技”じゃなく
西島「キックはオランダで学んできたり、いろんな所でも練習させてくれたんで、それを試そうかなと思って…自然に出たんでしょうね。」

でも、言ってみればキックは相手の“庭”じゃないですか? 敵の得意なジャンルの技で闘うって、恐怖心はなかったですか?

西島「いや、闘ってる間はずっと怖かったですよ」

怖かった?

西島「はい」

ああ、そうですか。僕の知ってる限りでは、その逆が多いんですよね。試合するまではどんな事をしてくるだろうって、想像が膨らんじゃって「辛い」とか「怖い」とか思ってしまうんだけど、リングに上がっちゃうともうアドレナリンが出て来て、相手が何して来ようと夢中で闘っちゃう、みたいな事を言う選手が多くて

西島「ボクシング時代から、試合中も、怖いんですよ。重量級は一発があるんで。ラッキーパンチ貰ったら終わっちゃうんで。試合中はずーっと怖いんですよね。一応リング上がる前も怖いんですけど。怖さが取れるのは、最後のゴングが鳴った時だけですよね。試合が終わったときだけですよね。」

勝っても負けても、『ああ、終わった』って

西島「そうそう」

『ああ、生き延びられた』って感じですね

西島「そうですね」

そう言う意味では、スーパーヘビーの相手とわざわざやらなくていいんじゃないですか?

西島「90キロ以上は体重差関係ないですよね。90キロの人が200キロの相手を倒す事もあるんで。あんまり気にすることもないですよね」

俺のパンチなら倒せるぞと

西島「逆に大きい人には大きい人の欠点があるんで。どうしても動きがニブくなったり。あまり体重は気にする事もないと思うんですよね。40キロの人が100キロの人とやったら、また話が違って来ちゃいますけど」

まあ、平気だと言ってる選手に食い下がっちゃうようでアレなんですけどもう一個だけ(笑)。前回のハント戦は、やっぱり体重差がキーだったと思うんです。べったり押さえ込まれて、いきなりジャンピングニーで潰されそうになったり。ああいうのはは見せ物的にはオイシいし、競技としては危険なシーンを作ってた気もするんですね。やってる人としては、それこそ『怖さ』のピークだったと思うんですけど。僕はそこまで『怖く』なくてもいいんじゃないかと思ったりするんですよね。スポーツとしては。

西島「そー…イヤ、怖かったですけどね。技術が足りなかっただけなんで。ああいうのは、実力があれば、やらせる前に対処できたと思うんですけどね」

■吉田対策:グローブにこだわるつもりは無い
その意味では、次の試合にさらに問われるものがあると思うんですが。次は吉田選手が相手と決まりました。実力を見せられそうですか?

西島「まあ、やるしかないですからね」

いきなり日本人トップとの対戦です。もう少し経験を積んでからでもいいんじゃないかという気もしますが。

西島「いや…チャンスを頂いてうれしいと思います」

前回は組み技が専門じゃないハントにもテイクダウンを奪われると言う状況でしたけど、今回は柔道の金メダリストが相手ですからさらに厳しい展開が予想されますね。

西島「高田道場で稽古付けてもらって、少しずつ伸びて来てると思うんで。段々上手くなって来てると思います」

今、高田道場でのスパーリングパートナーというと桜庭選手とか?

西島「ええ、桜庭さんにアドバイスしてもらったり。松井(大二郎)さんとか、ユンさん…ユン・ドンシクさんとか、小路晃さんとか、いろんな人に教えてもらってます」

じゃ、寝技対策は十分出来てると

西島「はい」

ハント戦でもマウントをブリッジで抜け出したり、想像以上に対処は出来てるんだなというのは感じましたね

西島「ええ。かなりハードに教えてもらってますから…そう言うのが試合に出てよかったですね」

対戦相手にあわせた作戦とかも練る方ですか?

西島「はい」

今回吉田選手の対策で、何か考えてる事はありますか? 

西島「いや、それは…あまり言いたくないですね」

そうでしょうね。まあ基本的にはパンチ勝負に徹する事になるとは思います。その流れで聞くんですが、記者会見では、ボクシンググローブを付けたいというプランも浮上してましたね。

西島「まあ、僕は今どっちでもいいかなって考えてるんで」

じゃあ、特にボクシンググローブにこだわってるわけでもないんですね

西島「はい…」

今日、たまたま吉田選手の方でも記者の前に出るイベントがあって(吉田道場川崎支部道場開き)そこで、「ボクシンググローブ付けてもいい」みたいな発言があったみたいですけど。

西島「ホントですか。でもまあ、どっちに決まっても、全力で闘うだけですから」

今回のトーナメントに関しては、全体の流れが「総合格闘技」というより「異種格闘技戦」の集大成だっていうような考えが、DSEの方にもあるようなんですが。

西島「あんまり関係ないですね、僕は。ただ『勝ちたい』だけなんで。」

勝ちたい…ひたすら?

西島「はい」

■ PRIDEを選んだ理由:欲しいものは一つだけ

そういう西島選手の気持ちとは裏腹に、何をやっても騒がれるって状況もあるじゃないですか? 

西島「そうですか?」

まあ変な例になるかもしれないんですが、リングネーム一つにしても、すごく話題になりましたね。もうスポーツより芸能の領域の話だなあと思ったりもしたんですが(笑)。

西島「(笑)あれはあれで残念でしたね。あのリングネーム使いたかったんで」

以前も、「洋介山」だったり、今回の幻の「陽海山」だったり。結構名前を変えられえるんですが、ゲン担ぎみたいなものでもあるんですか? 

西島「ありますね、それは」

パンツとかも縁起のいい色にこだわったりしてましたもんね。

西島「結構、気にする方なんですよ、そういうのは。パンツの色はこうだとか…それぐらいですけどね」

スポーツ新聞では「勝負パンツだ」とか書かれてましたけど(笑)

西島「(笑)まあトランクスの色だけは、五月五日に運のいいカラーにしようかなと思ってます」

ずっとお話を伺って来て、西島選手の勝負へのこだわりと言う物が非常に伝わって来たんですが、一方でPRIDEという舞台は強いだけじゃ意味がない、人気があってプロとしてお客さんを呼べて、注目を浴びる選手がホントの勝者なんだという傾向があります。その辺で、まだ勝ったわけでもないのに、トーナメントにも抜擢されて、注目も浴びているという西島選手の今のポジションというのは、非常に微妙ですよね。

西島「はい」

まあ人気も大事なので、ファンに感情移入をしてもらうために、「ボクシングでは開花できなかった挫折の人生」みたいな煽りもされてるのもまあ致し方ないかなと思うんですが。なんかちょっと違う、それだけで浪花節にしちゃったらダメだって気もするんですよね。

西島「挫折、じゃないですね」

周囲のちょっとウェットな扱いと、西島選手の「今の気持ち」は違うんじゃないかなーと、思って、そこに戸惑ったり、落差を感じたりする事はないのかなと思ったんですね。

西島「戸惑ったりは、ないですね。ただ僕は“注目を浴びたい”んじゃなくて、ベルトが欲しいんです」

ベルト?

西島「PRIDEのベルトが(笑)。注目が浴びたくてやってるんじゃなくて、そのベルトが欲しくてやってるんで」

なるほど、きっとベルトが自分の中のオトシマエなんでしょうね。それはずっと前からの気持ちですか?

西島「そうですね。ボクシングやってる時も、ベルトが欲しかったんですよね。PRIDEに入ったときもベルトが欲しかったんで入ったんで」

そうか、自分の力が実感できるものが欲しいんでしょうね

西島「たぶん、そうだと思います」

では、PRIDEに来てくださるファンにむけて何か、「これを観てください」というメッセージをお願いします。

西島「まあ、五月五日は一回戦なんで全てのカードが面白いと思うんですよ。全てのカードを観て欲しいですね」

(笑)いや西島選手自身の試合で、ですよ(笑)

西島「いや、みんないいファイターなんで…(笑)。もちろん僕の試合も見て欲しいですけど…」

まあそうなんですけどね(笑)。強いて一点、オレの試合のココが見所だよってセールスポイントはないですか?

西島「(苦笑)…えー、結果を見てください」

ああ。それ凄くいいですね。西島選手らしい。「結果を見てくれ」。ばっちりだと思います。

西島「そうですか?」

ええ、またその「結果」が出てから、リングで感じた事を聞かせてください。

西島「はい、お願いします」

以上。

【取材・文 井田英登

 今年前半の格闘技界の話題を独り占めしそうな「PRIDE GP 2006」が、ついに開幕する。今回のトーナメントでは、階級を取っ払った「無差別」がテーマとなり、ウェルター、ミドル、ヘビーの三階級から選抜されたPRIDE最強メンバー14名が、これまで以上に過酷な闘いを繰り広げる事になる。体重枠が消えた事によって、厳密な総合格闘技の「スポーツ」性が後退し、その代わりに浮上して来たのが、かつての「異種格闘技戦」の趣ではないだろうか。

 一回戦の組み合わせのなかで、特にその匂いを感じさせるのが「吉田秀彦vs西島洋介」のカードだ。この、金メダル柔道家とヘビー級ボクサーの対戦の構図からは、往年の格闘技ファンなら誰もが妄想せずには居られなかった “最強格闘技は何か”という、抗し難いエクスキューズが立ちのぼって来る。

 まして、西島は、あの衝撃的であったPRIDEデビュー戦からまだニヶ月少ししか過ごしていない。恐らく、まだ彼の戦闘技術の大半は、「ボクサー」のままのはずだ。果たしてこの世紀の一戦を、西島はボクサーとして闘うのだろうか? 

それとも、一介のPRIDEルーキーとして? 決戦直前の四月末、テレビへのゲスト出演を控えた西島に、その真意を聞いてみた。(前編と後編の2回に渡りお届けします。)

『PRIDE 無差別級グランプリ 2006 開幕戦』

5月5日(金・祝) 大阪ドーム大会

“吉田秀彦(吉田道場) vs 西島洋介(高田道場)”

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【西島洋介 インタビュー前編】

静かな人だな、と思った。

あのアグレッシブな試合ぶりとはあまりにかけ離れた細い声。いくら質問を畳み込んでも、饒舌な答えは返って来ない。じっくり考える“…”の間があって、まるで岩間から沁みだす清水のような言葉が、ぽつり、ぽつりと落ちてくる。

しかし、それは無味乾燥な常套句ではない。

単なる合づちにしか聞こえない言葉であっても、彼の中で一点に焦点を絞られた深い想いがあるのだ。たった三十分のインタビューではあったが、僕はそれを感じた。思いを伝える道具として、彼は言葉を多用しないだけなのだ。

僕の知る格闘家の大半は、饒舌だ。巧い下手の違いはあっても、リングでの不全や不満を言葉で補おうとするし、また補う事を当然と感じる、“普通の人”であった。彼らは本質的な意味では“純アスリート”とは言えないのかもしれない。

だが西島は違った。

宗教的とも言える深い確信を得るために、拳を磨き、肉体を研ぎ澄ましてきたのだ。言葉などその前では、幼稚なおもちゃでしかない。

世の人は言う。

「西島はボクシングではちゃんとした団体の王者になれなかった挫折者だ」

「パフォーマンスだけの人気先行のイロモノだ」

なんと浅はかな決め付けだろう。

なんと見る目のない表面的な分析だろう。

アスリートはその限界を超えるために、己の肉体を道具に変える。もっと確かで、色彩に満ちた瞬間を観るために。どんな恐怖も苦痛も、無言で越えて行く。

言い訳も説明もしない。する必要もない。

そもそも彼の肉体は、誰にも説明をしない。ただ、選ばれしもののみが知る、恍惚の“あの瞬間”に至るためにだけ機能する。

その絶対の高みを、今度こそ我がものとするために、彼はPRIDEのリングを選んだ。今まで話題性も、苦節のストーリーも、無差別のトーナメントも、グローブの違いも、異種格闘技戦も、単なる雑音だ。ただ、それだけのことなのだ。

こんなピュアな男を僕は他に知らない。

ボクシングからPRIDEへ:二年のブランクは、「いい休暇」だった。

前回の初の総合の試合(PRIDE)は、壮絶なKOで終わった訳ですが、その後、怪我とかの具合はどうですか?

西島「試合後、すぐ病院にいって検査してもらったんですけど、何も異常もなかったんで。大きな怪我はないですね」

その後、また一ヶ月少しで次の試合ということになりますが、ボクシング時代もこんなハードなスケジュールで試合した事っていうのはなかったんじゃないですか?

西島「そうですね。何回かは…ありましたけど。コンスタントに試合をすれば、試合勘も戻るんで、いいかなと思いますけど」

まあ試合勘と言う事で言えば、今回PRIDEでリング復帰するまでに二年近いブランクがあったわけですが

西島「いい休養が出来たと思ってますね…」

やっぱりファイターは試合をしてナンボって言う部分もあるので、特に西島選手の場合、日本でのボクシングライセンス剥奪という状況もあって、その間モチベーションを維持するのは並大抵の事ではなかったと思うんですが

西島「試合は、早くしたかったですねぇ…練習はしてたんで」

その二年間の間にPRIDEを次の舞台に、っていう切り替えをしたのはいつごろのことでしょう?

西島「だんだんと気持ちが変わって行ったんで、どこがきっかけとかはわかんないですね…自然と、ですかね。ずっと興味はあったですから。…PRIDEの始まった前半の頃から試合はちょこちょこ観てて。いろんな競技の人が競い合ってるんで、いつかはやりたいなって、思ってました」

観客時代、これは凄いなって感じた試合は何かありますか

西島「結構ありますね。それぞれインパクトがあるんで、どれとは決められないですね」

僕らはやっぱり観るだけの人間なので判らないんですが、やっぱりファイターとしては、コイツと俺が闘ったらどうなるだろう? みたいなことを考えながら観るもんですか?

西島「そうすねえ。それはちょっとは考えちゃいますね…」

実際そう言う状態で居た時に、PRIDEからオファーがあった?

「いや、それは自分からですね。やらせて欲しいって言ったのは。自分から挑戦させて欲しいって言って、入ったんですね。…去年の五月、六月ですかね。」

それから丁度一年になるんですね

西島「はい」

以上、前編。

→【西島洋介インタビュー後編はコチラからご覧下さい!】

堀田、阿部への刺客はV3!手へ爆弾投下!

(資料提供:T-1)

『リアルプロフェッショナルレスリングT−1スペシャル〜ワンマッチ興行』

★日時:2006年5月3日(祝) 

 開場:18:00  開始:18:39 ※イッパイ・サンキュー 

★会場:埼玉・バトルスフィア

公演の詳細とチケットのお申込みはコチラ!

 5・3[T-1スペシャル バトルスフィア大会]の対戦カード発表会見が行なわれ、T−1二見社長が冒頭から「前回予告した通り、堀田、阿部も対戦したことがない未知の選手を連れてきた」とスタートからハイスパートで飛ばす。二見劇場が始り、暫くして、腹に溜まっているのを吐き出し落ち着いたのか、

「今日はニューヒロインになれる可能性を秘めたT−1マスクを、堀田、阿部の刺客として用意しました」と冷静に語り、堀田&阿部のAtoZコンビを迎え撃つ。「この子を抜擢した理由ですが、オファーして断れなかったからです。それ以上もそれ以下もないです。」

と、さすが女子レスラーの9割以上嫌われている二見らしい説明。

「○○シリーズでは技の1号、力の2号でしたが、T−1マスク1号、2号は力の1号、技の2号と逆ではあるが、それをミックスしたV3!その名も“T−1マスクV3”とさせていただきます。このV3に託したい。“T−1のTは託しのT”でもあるから。」

V3に最高の言葉を贈り、

「今まで、たくさんの女子レスラーに裏切られてきたが、V3を信じたいし、賭けたい。」というV3に、T−1の命運を全てV3に委ねる決意を固めた。

現時点ではT−1軍が1対2という状況で、気になるV3のパートナーに関しては、「他は当日発表。1vs2になるかもしれないし、1vs3、1vs4。もしくは2vs2、3vs2、4vs2になる可能性やX、アマゾン…」

と、T−1マスクの増殖計画の可能性を示唆し、同日昼におこなわれるONLY ONE後楽園大会ではT−1の刺客が、AtoZの、ど新人、水沼&中島と対戦するが、堀田!夜に中島と水沼は連れてくるな。悪いが昼で病院送りにするので。ナメたら、オマエら潰されるぞ!」

新人2人をこきおろし

「堀田も阿部も昼の大会で怪我をしないように。夜の大会に穴を空けられると困るんで。しかし堀田も賢いよな。T−1選抜が怖いんだろ?阿部も1日4試合で大丈夫なのか?」

と小馬鹿にすると、

「申し訳ないが、T-1マスクV3が出て来たので堀田とはこれで決着をつけます!」

と、自信満々に抗争に終止符を打つことを宣言。

「ハッキリ言ってプロレスラーもどきの選手は相手にしてないんで。このV3を学芸会レベルのその辺の選手と一緒にしてもらいたくない。」

と、全幅の信頼を寄せる一方、

「ガチならアメコンと藪下以外の女子レスラーには負けないと常々言っているが、誰も噛み付かないし、電話すらない。もうアスリートではない。だからといって、エンターテイナーでもない。ダメ出しを許さない発表会を、いつも決まった人を対象に、ちまちまやって下さい。それでこのV3が今回援軍に入ったが、味方になったからと言って、V3には勝てないとは言わない。だが、今回妨害がありながら参戦していただけるという事で、相当ハートが強いと思っている。これを聞いて悔しかったら俺をギャフンと言わせるような試合してみろ!

と、V3へ独特のエールを送った。

さらに、「いつも言うように俺は本気でキレてないですから。それに“二見劇場”とかよく書かれるけど、他の大会の会見とはジャンルもカテゴリーも違う。俺の発言はアングルじゃなくて全部ガチなんで。爆弾でもなんでもない普通の興行に爆弾投下と書いて、T−1も爆弾では、一緒と思われる。同列扱いは困るので、これからは、過激の“激”に情熱の“情”で“二見激情”にしてください。」

と、報道陣に逆要求。

質疑応答に入り、肝心のV3のコメントが一切ないので早速記者から質問が及ぶと、V3は二見社長に耳打ちをし、

「堀田、阿部の23倍練習しています。」

と二見社長の口を通して伝えられた。

引き続きV3へ必殺技を聞かれると、耳打ちで二見社長を通して

「あらかじめ言うと研究されるので、得意技は試合で」

と、二見社長が代弁し、依然謎のベールに包まれたままだ。

それなら角度を変え、二見社長の印象を尋ねると、またもや二見社長に耳打ちし

「デビュー前に1階の看板前まで来た事があったが、怖い噂があったので7階まで上がる勇気がなかった。でも実際お会いして優しい方でしたので、今日は7階まで上がって来れました。」

と、二見社長が代弁すると、すかさず報道陣から笑いが起こり、「本当に優しいですか?」と、突っ込みを入れると、V3は笑顔で大きくうなずき、緊張感漂う会見場が和やかな雰囲気に変わった。その後、「残りの選抜選手はアメコンと藪下か?」、との質問に対して、

「当日、アメコンはゼロワン、藪下はスマックがあるんでどうなんでしょうか?ムフフフ…。」

と、ヨロイ元帥ばりに不敵な笑みを洩らし、再び、いつもの空気に戻り

「昼にV3は出しません。」

と、V3を「T-1SP」の切り札と考えているようだ。この日、二見社長が着用していた、“俺が最強”Tシャツに関して、 これは伝説の興行『LEGEND』の「小川直也vsマット・ガファリ」戦の際に出した非売品のTシャツです。店の方針で客がすべて正しいとは言わないし、金を出す方が偉いとも言わない。実際、金を出すから言う事を聞け、と命令をしていないだろう!下手に出て裏切ってな。それで今回感じたのは、やっぱりお金を払う側の人間が偉いですし、最強ですよ!」

とおもむろに“俺が最強”というTシャツを誇示。

「批判があれば受け入れるが、リスクを背負わない奴にガタガタ言われたくない。俺は店の看板を背負っているし、ここで逃げも隠れもしない。今の時代、文句だけは一丁前の奴が多いから。」

と、一瞬謙虚さも見せたが、いつもの毒舌は変わらなかった。

配布資料に記載されている、女子プロ破壊へ協力してくれる助っ人募集の件を質問すると、上機嫌に「1人来ました。東城並みの爆弾投下になる。昼になるか、夜になるか、それとも4回目になるか、秘密です。」

と爆弾予告をした。

民主党の小沢一郎先生も負けると言われていた選挙で勝った。だから俺も今回は勝ちに行く!」V3と共に怪気炎を上げて

「7月に参議院選挙並みのSP大会を開いて、忘れもしない昨年1月の全女で言ったムーブメントを起こすために、いずれ行われるだろう解散総選挙級のT−1グランプリを必ず復活する。」とブチ上げた。

いよいよ来週に迫った「T−1SP」。“T−1マスクV3”投入をして、遺恨深まる堀田祐美子抹殺を宣言した、二見社長。

堀田危うし!を印象付けた会見であったが、ともあれ5月3日は、昼の「ONLY ONE」、そして夜の「T-1SP」と両大会とも見逃せないのは間違いなし!

そして、“二見激情”から目を離すな!!

★対戦カード:T−1マスクV3、(他の選手は当日発表)vs堀田祐美子、阿部幸江 

★参戦要請選手:T−1マスク1号、T−1マスク2号

※ ほか、二見社長の毒舌トークショー&第1回と第2回大会の上映会。堀田に壊されたサングラスのオークションを行い、堀田のサインを強行で入れさせる予定。

リングアナ:パンチ田原(リングスタッフ)

レフェリー:松井幸則(DDTプロレス)