「NJKF 2018 1st」(18年2月25日、東京・後楽園ホール)で3度目の対戦を迎える白神武央とYETI達朗。ドローに終わった初戦(15年5月)の後、第2戦は16年2月に行われ、白神が2R KO勝ち。YETIによいところを出させない完勝で、しかしそこから“復讐鬼”となったYETIは16年10月から負けなしの5連勝で第3戦に漕ぎ着けた。返り討ちかリベンジか、両者の思いがぶつかり合う。

白神武央
■白神武央

――防衛戦にしてYETI選手と3度目の対戦となる試合が近づいてきました。仕上がり具合はいかがですか?

白神 まだもう少し仕上がり切っていないのですが、今回はYETIさんがすごく気合いが入っているという情報を聞いたので、あまり油断はできないと思ってます。でも、元々そんなに弱いとは思っていないし、ただ最近の試合を見てもそんなに人が変わるほど強くなったという印象はありません。

――前回は2R KOで完勝と言っていい内容でしたし、今回も自信がある?

白神 でもいい勝ち方をした2回目より1回目の均衡した感じというか、今回は苦しい試合にはなるかと思っています。ただ、初めてやった時も均衡した試合でしたが、そこまで向こうの力が上とかそういうことは思わなかったので、だから今回も何とか踏ん張れるかなとは思っています。

――昨年は国際戦や海外遠征と様々な経験を積んだ1年となりましたね。

白神 強い選手といろんな環境で試合をさせてもらって、全然結果は残せなかったけど、すごくいい経験ができた1年になったと思っています。こないだベルギーでやった時(17年11月、ISKA世界王座決定戦)も観客がみんな向こうを応援して、すごいアウェーだったんです。試合は負けましたけど、そういう経験というのはみんなができるものではないし、いい経験ができたので精神的に成長できたんじゃないかと思ってます。

――そんな中で迫ってきたYETI選手と3度目の対戦についてお願いします。

白神 2回やった相手はいるんですけど、3回目となると今回が初めてです。今回きっちり防衛できたらもう2度とやることはないかなと思っています。だから今回きっちり勝って防衛をして、YETI選手との因縁は終わらせます。泥試合というか均衡した感じになっても、自分の方がYETI選手に劣っているとは思っていません。自分の階級は重たい分1発があるので“早いラウンドでそんなのをもらってしまったら……”という恐怖心みたいのはありますが、自分は最初から前に出るしかないので、2回目に戦った時みたいに、どんどんどんどんYETI選手を下がらせて前に出ます。いつも練習の時から自分が下がった時が負ける試合なんだと会長に言われているので、もう前に出ることしか考えていません。

――それでは改めて、最後に意気込みをお願いします。

白神 “またこのカードやるのかよ”みたいに思われる方もいるかもしれませんが、自分の中ではYETIさんとの試合は面白くないとは全然思わないし、“何回見ても面白いな”と思ってもらえるそんな試合をして、きっちり倒して防衛したいと思います。

YETI達朗
■YETI達朗

――昨年は負けなし、現在5連勝と好調のYETI選手です。

YETI 結果がついてきたかなと思います。昨年は白神選手に挑戦するまで絶対負けたくないという気持ちがあって、そのプレッシャーはありました。挑戦者決定戦の後の試合(昨年11月、MA王者・真樹親太郎と対戦し1R KO勝ち)も、あそこで負けたら“何であいつ負けてるのに挑戦するんだ?”って思われちゃうので負けられなかったです。

――好調の理由はご自身ではどう分析していますか?

YETI 気持ち的な面でガムシャラというか、そういうところがよかったのかなと思います。リベンジが原動力になって、ずっと目指していたものだったので。

――ここに来てパンチの精度と破壊力が目立ってきています。

YETI やっと会長も喜ぶような試合ができるようになってきた感じです(笑)。2年前ぐらいからボクシングジムへ通い出して、それでも結果は出ていなかったんですけど、それがやっと去年出るようになってきました。チャンスがあったら倒したいという気持ちは常にあったんですけど、ただそれが当たらなくて。でもボクシングジムのトレーナーがパンチ力は強いから当たれば倒れるというのをずっと言ってくれていて、それがようやく当たるようになってきました。自分でも当て勘はよくなってきたんじゃないかと思います。

――これまで2度対戦し1敗1分の白神選手の印象を教えてください。

YETI 距離が遠くて上手さがあるなっていう印象です。“遠いな”というのは1戦目でも2戦目でも感じました。2戦目の試合(2R KO負け)は振り返って単純に俺が弱かったからだと思います。あの時はあれが実力で、負けたということは弱かっただけです。ただ今回はもちろん勝てると思ってやっています。

――2年前と現在を比べ、YETI選手はどのように成長しているのでしょうか

YETI 2年前の俺だったら、それこそ今はKOで勝てます。当て勘もバッチリだし、もう1発です。体重の乗せ方とかで威力にしても防御にしても、技術的にもう全然違うと思います。彼ももちろん強くなっていると思うので、すごく楽しみです。

――それでは改めて、試合の意気込みをお願いします。

YETI やっと来たな、ここまで辿り着いたなという感じです。早くやりたいです。やっぱり男だから、やられたまんまじゃ終われないじゃないですか。悔しいし。前回はもう完敗です。もちろん今回はやり返します。チャンスがあれば開始30秒でも行きたいです。

――前回はショックの残る負け方でしたし、あそこで辞めようとは思いませんでしたか?

YETI 前回負けた時は正直もういいかなと思いましたし、何百回も辞めようかなと思いました。でも、やっぱり朝起きると胸くそ悪くて、このままやめてもこれが一生頭の片隅にあって生きるんだなと思うと、もう1回やりたいというのがやっぱりありました。本当にやりたかったので準備は万端です。必ずリベンジします。



■大会名:NJKF 2018 1st
■開催日:2/25(日)
■会場:後楽園ホール (東京都)

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2018-02-22 18:30 この記事だけ表示


 2016年11月に当時のNJKFライト級王者・階勇弥との決定戦を制しWBCムエタイ日本統一ライト級王者となった小川翔は、「NJKF 2018 1st」(18年2月25日、東京・後楽園ホール)で初防衛戦を迎える。挑戦者として立つのは、階を降し昨年NJKFライト級王者となったNAOKI。インターナショナル王座を見据える小川と、昨年の連敗で溜まったフラストレーションを爆発させんとするNAOKI。両者の思いが交錯する。

小川翔
■小川翔

――今年の第1戦となりますが、調子と2017年は振り返っていかがだったでしょうか。

小川 ずっと練習もしているので、調子はいいです。昨年は外国人が多かったのでいい経験ができて、最後は63kgでやって負けてしまったんですけど(11月、REBELSで潘隆成に判定負け)、本体重のライト級で今年初めてやるにあたってパワーは負けないなっていう感じです。去年はブラジル人とも63kg、64kgでやっていて“ちょっと重いな”っていうのがありました。パワーで行っちゃう感じもあるし、重さで動きづらい面もあるので、やっぱり本調子で動けるのは61kgのライト級です。

――今回は2016年末に同じNJKFのリングで階勇弥選手を破って獲得したWBCムエタイ日本統一王座の防衛戦になります。

小川 WBCはムエタイの中ではやっぱり名のあるベルトだと思っているので、懸ける思いは強かったです。そうやって、これは欲しくて獲ったベルトでしたし、次のインターナショナルっていう目標もあるので、今回は死んでも取らなきゃいけない試合だと思ってます。防衛してインターナショナルをやらせてほしいというのを訴えたいです。

――いい経験ができたという昨年、ご自身ではどんな成長があったと思いますか。

小川 一番大きいのはスーパーレック(※本場タイでも5本の指に入ると言われる実力者にして人気選手)とやれたことです。ヒジで斬られてストップされちゃったんですけど(3R TKO負け)、あれぐらいのトップ選手とやれたっていうのは大きくて、結果としては負けたんですけど、内容としては自分的にそんなに差はなかったと感じましたし、やれるなっていう感触はありました。

――では国際戦の多かった昨年を経て、初の防衛戦で相手に迎えるNAOKI選手の印象をお願いします。

小川 この防衛戦が決まってから映像を見たんですけど、その試合はNAOKI選手が圧倒的に勝っている試合だったのであまり参考にならなくて(苦笑)。映像はそれしか見ていないのでちょっと分からないんですけど、勝てる感触はあります。

――NAOKI選手の3倍近い戦績を持ち、強豪との豊富な対戦経験を持つ小川選手だけに自信を感じます。

小川 去年の4月ぐらいにトレーナーが変わったんですけど今回のタイ人トレーナーが一番よくて、自分には合っている感じがしています。タイのトレーナーにしては変わっていて、前に前に出て倒しに行けっていうスタイルなんです。いまだに試合をやって勝っても「もっと行かないとダメだ」ってダメ出しを受けて、それはジムのみんなが言われてます(笑)。最初はちょっとやり辛いところもあったんですけど、今は自分のスタイルと組み合わせて身についてきている感じがあります。

――それでは、そんなトレーナーの指導と昨年の経験を活かして防衛を狙う一戦へ、意気込みをお願いします。

小川 勝つのはもちろん当たり前で、盛り上がる試合をしてKOを取って防衛したいと思います。

NAOKI
■NAOKI

――挑戦者として挑むWBCムエタイ日本統一王座のタイトルマッチが近づいてきましたが、調子はいかがですか?

NAOKI 練習でいじめられているので今はシンドい時期ですが、結構疲れが溜まってきているのでいい感じで追い込めていると思います。とりあえず今回は5ラウンドなので、スタミナは意識しています。あと向こうは手数が多いと思うので、パンチも意識して練習しています。ただ、できれば5ラウンドはやらずにKOで終わらせたい気持ちはあります。練習の手応えはあって、向こうも前に来てくれるタイプで距離を取るタイプじゃないと思うので、KO決着の可能性は高いと思います。自分はあまりタイ人みたいなスタイルは得意じゃないので(苦笑)、やっぱり前に来てくれる方が全然戦いやすいです。

――そんなタイ人と昨年後半は対戦が続き、2連敗と残念ながら白星なりませんでした。

NAOKI 去年はタイトルマッチで勝った7月ぐらいまではまぁまぁよかったんですけど、後半のタイ人との試合は完全にいなされた感じがあって勉強になりました。自分自身でも去年後半の印象がすごく悪かったです。

――実際にタイ人と対峙して感じたこと、勉強になったのはどんなことですか。

NAOKI 向こうは距離の取り方が上手くて、引くところは引くし来るところは来る。それで首相撲に持っていかれてコカされてというパターンばっかりで、距離の詰め方がすごく難しかったです。タイ人とやって一番勉強になったのは相手との間合い、距離の測り方ですかね。そういうのは練習だと身につけるのはちょっと難しいと思います。ただ相手のそういうのに付き合っちゃうとダメなので、自分のリズムを崩すのが一番よくないなと思いました。だから今年はもっと積極的に行きたいです。特に今回の試合に関して言えば、こっちは挑戦者なので。

――そんな今年第1戦の相手となる小川選手の印象をお願いします。

NAOKI パンチとローキックが多くて“ザ・日本のキックボクサー”っていう感じです。だから去年後半のタイ人たちに比べたら自分的にはやりやすいです。なので自信はあります。日本人は打ち合いだったり、“相手にやらせない”っていうスタイルの人はあまりいないですけど、タイ人はこっちのやりたいことをやらせてくれないんです。相手の良いところを削る、みたいな感じで。

――では、実体験したそのやり方を今度は逆にNAOKI選手が試合で使ったり?

NAOKI そういうつもりもないですね。基本的に自分はテクニックの選手じゃないので、相手の良いところを潰すとか考えていると全然いい方向にに行かないんです(苦笑)。だから自分の持っているものをとりあえず出してやろうっていう気持ちです。

――それでは最後に改めて、意気込みをお願いします。

NAOKI 昨年最後の方はしょうもない試合ばっかりしちゃったので、ここでパッと勝って憂さ晴らしじゃないですけど、ベルトをもらいに行きます。もう相当フラストレーションが溜まってます。なのでそれを全部ぶつけてやろうという気持ちです。憂さは今回晴らせるし、晴らします(笑)。



■大会名:NJKF 2018 1st
■開催日:2/25(日)
■会場:後楽園ホール (東京都)

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2018-02-22 18:28 この記事だけ表示


「NJKF 2018 1st」(18年2月25日、東京・後楽園ホール)では3試合のWBCムエタイ日本統一王座戦が行われるが、その中で大会のトリを務めるのが能登龍也とタネヨシホによるWBCムエタイ日本統一フライ級王座決定戦。昨年10月にKNOCK OUTで対戦するもドローに終わった両者は決着戦でもあるが、ともに昨年末敗戦を喫しており再起を懸ける一戦でもある。どちも敗戦を受けて取り組みを変え、進化した自分を感じており、3Rから5Rに変わって勝敗とベルトを争う。

また、同大会で大田拓真と対戦する予定であった岩浪悠弥が練習中の怪我(三角線維軟骨複合体損傷)により欠場。大田はタイ出身のダウサヤーム・ウォーワンチャイ(1996年11月5日生まれ、53戦42勝11敗、オーソドックス)と対戦する。

能登龍也
■能登龍也

――タネ選手との決着戦にして新たな王座の懸かった試合が近づいてきました。調子はいかがですか?

能登 今までにないくらいの出来なので、まだ少し時間があるんですけど、その間で今以上の仕上がりになるのかと思うと自分でもワクワクします。パンチの距離感だったり蹴りの距離感、あと体の流れない打ち方が分かってきて、蹴っていても打っていても疲れないんです。疲れないでなおかつ強く打てて。この間負けちゃったので自分でもやり方を変えて考えながらやって、それを生み出しちゃいました(笑)。

――12月の石井一成戦は苦い結果(判定負け)となってしまいましたが、そうした新たなことに気がつくきっかけとなったよい面もあったのですね。

能登 敗戦で“何か変えないと”と思って考えていたら生み出してしまいました(笑)。前回一番の問題は自分的には気持ちだと思っています。前は練習の中でも抜いたりした部分があったのでスタミナの心配があって、それが試合に出てしまって手数が出なかったり、そういうことありました。でも練習で1発1発集中して全力でやっていたら、距離とか打ち方が分かって、しっかり打てるようになってきました。今は威力もスピードも上がった感じがして、もう全然違います。

――前回対戦してドローとなったタネヨシホ選手の印象、試合の振り返りをお願いします。

能登 効いたパンチは1回ももらってないし、前に来てくれてやりやすかったっていう印象しかないです。それともうちょっとで倒せる、倒せたなっていう。前回は引き分けてしまったんですけど、もうちょっとで倒せるかなという感じだったので、今回は前回倒せなかった悔しさの分、絶対倒してやろうと思ってます。

――再戦への自信を感じますが、改めて最後に意気込みをお願いします。

能登 メインでやるなんて夢にも思っていませんでしたが、初のメインです。これに勝つか負けるかで僕の人生がだいぶ変わってくるし、今は人生を懸けて練習しているので、楽しみにして頂きたいです。

タネヨシホ
■タネヨシホ

――能登選手との決着戦にしてWBCムエタイ日本統一王座の決定戦が近づいてきました。調子はいかがですか?

タネ いつも通りに仕上がっていて、いい感じです。今回特別意識していることはないですけど、普段の練習の質を上げてやってます。10月に能登選手と試合をしてドローで、12月は初めて負けて(※滉大にプロ初黒星を喫し、DEEP☆KICK王座を失った)、負けてから練習の仕方は変わりました。やっぱり勝ち続けていたら分からない部分もあったし、勝っていたらよい部分しか見なかったと思います。なので負けて初めて、悪かった部分をちゃんと見たと思います。今まではずっと勝っていたけど、やっぱりこのレベルになると通用しないなというのがありました。

――プロ無敗の勢いを止められたドローと敗戦の結果を受け、どんなところを改善したのでしょうか。

タネ 技が雑なところとかです。今まではそれでも勝てていたんですけど、それでは勝てないようになってきて、アカンなと思っています。でも今はそれも練習して改善されているので、今度の試合では違うと思います。

――前回引き分けとなった能登選手の印象、試合を振り返っていかがでしょうか。

タネ 印象は身長が意外と一緒ぐらいで、あとは組んだ時の力が強かったです。あの試合は技だったり首相撲だったり技のチョイス、バランスが全体的に悪かったと思います。

――そんな感想を経て、今回の一戦はどんな気持ちで臨みますか。

タネ 今回はやっぱり冷静にやりたいです。試合中はいつも焦って焦って熱くなって、それでまた焦ってみたいな繰り返しで、そうするとまた雑になってしまうんです。なので、今回は冷静になろうかと。なれたら、ですけど(笑)。

――そんな試合へ向けての意気込みを、改めて最後にもう一度お願いします。

タネ KOを狙いたいですけど判定になると思います。ただ勝てそうとは思うので、勝つことを目標に頑張ります。


NJKF 2018 1st

■大会名:ニュージャパンキックボクシング連盟『NJKF 2018 1st』
■開催日:2/25(日)
■会場:後楽園ホール (東京都)

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2018-02-21 17:50 この記事だけ表示