2016年11月に当時のNJKFライト級王者・階勇弥との決定戦を制しWBCムエタイ日本統一ライト級王者となった小川翔は、「NJKF 2018 1st」(18年2月25日、東京・後楽園ホール)で初防衛戦を迎える。挑戦者として立つのは、階を降し昨年NJKFライト級王者となったNAOKI。インターナショナル王座を見据える小川と、昨年の連敗で溜まったフラストレーションを爆発させんとするNAOKI。両者の思いが交錯する。

小川翔
■小川翔

――今年の第1戦となりますが、調子と2017年は振り返っていかがだったでしょうか。

小川 ずっと練習もしているので、調子はいいです。昨年は外国人が多かったのでいい経験ができて、最後は63kgでやって負けてしまったんですけど(11月、REBELSで潘隆成に判定負け)、本体重のライト級で今年初めてやるにあたってパワーは負けないなっていう感じです。去年はブラジル人とも63kg、64kgでやっていて“ちょっと重いな”っていうのがありました。パワーで行っちゃう感じもあるし、重さで動きづらい面もあるので、やっぱり本調子で動けるのは61kgのライト級です。

――今回は2016年末に同じNJKFのリングで階勇弥選手を破って獲得したWBCムエタイ日本統一王座の防衛戦になります。

小川 WBCはムエタイの中ではやっぱり名のあるベルトだと思っているので、懸ける思いは強かったです。そうやって、これは欲しくて獲ったベルトでしたし、次のインターナショナルっていう目標もあるので、今回は死んでも取らなきゃいけない試合だと思ってます。防衛してインターナショナルをやらせてほしいというのを訴えたいです。

――いい経験ができたという昨年、ご自身ではどんな成長があったと思いますか。

小川 一番大きいのはスーパーレック(※本場タイでも5本の指に入ると言われる実力者にして人気選手)とやれたことです。ヒジで斬られてストップされちゃったんですけど(3R TKO負け)、あれぐらいのトップ選手とやれたっていうのは大きくて、結果としては負けたんですけど、内容としては自分的にそんなに差はなかったと感じましたし、やれるなっていう感触はありました。

――では国際戦の多かった昨年を経て、初の防衛戦で相手に迎えるNAOKI選手の印象をお願いします。

小川 この防衛戦が決まってから映像を見たんですけど、その試合はNAOKI選手が圧倒的に勝っている試合だったのであまり参考にならなくて(苦笑)。映像はそれしか見ていないのでちょっと分からないんですけど、勝てる感触はあります。

――NAOKI選手の3倍近い戦績を持ち、強豪との豊富な対戦経験を持つ小川選手だけに自信を感じます。

小川 去年の4月ぐらいにトレーナーが変わったんですけど今回のタイ人トレーナーが一番よくて、自分には合っている感じがしています。タイのトレーナーにしては変わっていて、前に前に出て倒しに行けっていうスタイルなんです。いまだに試合をやって勝っても「もっと行かないとダメだ」ってダメ出しを受けて、それはジムのみんなが言われてます(笑)。最初はちょっとやり辛いところもあったんですけど、今は自分のスタイルと組み合わせて身についてきている感じがあります。

――それでは、そんなトレーナーの指導と昨年の経験を活かして防衛を狙う一戦へ、意気込みをお願いします。

小川 勝つのはもちろん当たり前で、盛り上がる試合をしてKOを取って防衛したいと思います。

NAOKI
■NAOKI

――挑戦者として挑むWBCムエタイ日本統一王座のタイトルマッチが近づいてきましたが、調子はいかがですか?

NAOKI 練習でいじめられているので今はシンドい時期ですが、結構疲れが溜まってきているのでいい感じで追い込めていると思います。とりあえず今回は5ラウンドなので、スタミナは意識しています。あと向こうは手数が多いと思うので、パンチも意識して練習しています。ただ、できれば5ラウンドはやらずにKOで終わらせたい気持ちはあります。練習の手応えはあって、向こうも前に来てくれるタイプで距離を取るタイプじゃないと思うので、KO決着の可能性は高いと思います。自分はあまりタイ人みたいなスタイルは得意じゃないので(苦笑)、やっぱり前に来てくれる方が全然戦いやすいです。

――そんなタイ人と昨年後半は対戦が続き、2連敗と残念ながら白星なりませんでした。

NAOKI 去年はタイトルマッチで勝った7月ぐらいまではまぁまぁよかったんですけど、後半のタイ人との試合は完全にいなされた感じがあって勉強になりました。自分自身でも去年後半の印象がすごく悪かったです。

――実際にタイ人と対峙して感じたこと、勉強になったのはどんなことですか。

NAOKI 向こうは距離の取り方が上手くて、引くところは引くし来るところは来る。それで首相撲に持っていかれてコカされてというパターンばっかりで、距離の詰め方がすごく難しかったです。タイ人とやって一番勉強になったのは相手との間合い、距離の測り方ですかね。そういうのは練習だと身につけるのはちょっと難しいと思います。ただ相手のそういうのに付き合っちゃうとダメなので、自分のリズムを崩すのが一番よくないなと思いました。だから今年はもっと積極的に行きたいです。特に今回の試合に関して言えば、こっちは挑戦者なので。

――そんな今年第1戦の相手となる小川選手の印象をお願いします。

NAOKI パンチとローキックが多くて“ザ・日本のキックボクサー”っていう感じです。だから去年後半のタイ人たちに比べたら自分的にはやりやすいです。なので自信はあります。日本人は打ち合いだったり、“相手にやらせない”っていうスタイルの人はあまりいないですけど、タイ人はこっちのやりたいことをやらせてくれないんです。相手の良いところを削る、みたいな感じで。

――では、実体験したそのやり方を今度は逆にNAOKI選手が試合で使ったり?

NAOKI そういうつもりもないですね。基本的に自分はテクニックの選手じゃないので、相手の良いところを潰すとか考えていると全然いい方向にに行かないんです(苦笑)。だから自分の持っているものをとりあえず出してやろうっていう気持ちです。

――それでは最後に改めて、意気込みをお願いします。

NAOKI 昨年最後の方はしょうもない試合ばっかりしちゃったので、ここでパッと勝って憂さ晴らしじゃないですけど、ベルトをもらいに行きます。もう相当フラストレーションが溜まってます。なのでそれを全部ぶつけてやろうという気持ちです。憂さは今回晴らせるし、晴らします(笑)。



■大会名:NJKF 2018 1st
■開催日:2/25(日)
■会場:後楽園ホール (東京都)

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2018-02-22 18:28 この記事だけ表示


「NJKF 2018 1st」(18年2月25日、東京・後楽園ホール)では3試合のWBCムエタイ日本統一王座戦が行われるが、その中で大会のトリを務めるのが能登龍也とタネヨシホによるWBCムエタイ日本統一フライ級王座決定戦。昨年10月にKNOCK OUTで対戦するもドローに終わった両者は決着戦でもあるが、ともに昨年末敗戦を喫しており再起を懸ける一戦でもある。どちも敗戦を受けて取り組みを変え、進化した自分を感じており、3Rから5Rに変わって勝敗とベルトを争う。

また、同大会で大田拓真と対戦する予定であった岩浪悠弥が練習中の怪我(三角線維軟骨複合体損傷)により欠場。大田はタイ出身のダウサヤーム・ウォーワンチャイ(1996年11月5日生まれ、53戦42勝11敗、オーソドックス)と対戦する。

能登龍也
■能登龍也

――タネ選手との決着戦にして新たな王座の懸かった試合が近づいてきました。調子はいかがですか?

能登 今までにないくらいの出来なので、まだ少し時間があるんですけど、その間で今以上の仕上がりになるのかと思うと自分でもワクワクします。パンチの距離感だったり蹴りの距離感、あと体の流れない打ち方が分かってきて、蹴っていても打っていても疲れないんです。疲れないでなおかつ強く打てて。この間負けちゃったので自分でもやり方を変えて考えながらやって、それを生み出しちゃいました(笑)。

――12月の石井一成戦は苦い結果(判定負け)となってしまいましたが、そうした新たなことに気がつくきっかけとなったよい面もあったのですね。

能登 敗戦で“何か変えないと”と思って考えていたら生み出してしまいました(笑)。前回一番の問題は自分的には気持ちだと思っています。前は練習の中でも抜いたりした部分があったのでスタミナの心配があって、それが試合に出てしまって手数が出なかったり、そういうことありました。でも練習で1発1発集中して全力でやっていたら、距離とか打ち方が分かって、しっかり打てるようになってきました。今は威力もスピードも上がった感じがして、もう全然違います。

――前回対戦してドローとなったタネヨシホ選手の印象、試合の振り返りをお願いします。

能登 効いたパンチは1回ももらってないし、前に来てくれてやりやすかったっていう印象しかないです。それともうちょっとで倒せる、倒せたなっていう。前回は引き分けてしまったんですけど、もうちょっとで倒せるかなという感じだったので、今回は前回倒せなかった悔しさの分、絶対倒してやろうと思ってます。

――再戦への自信を感じますが、改めて最後に意気込みをお願いします。

能登 メインでやるなんて夢にも思っていませんでしたが、初のメインです。これに勝つか負けるかで僕の人生がだいぶ変わってくるし、今は人生を懸けて練習しているので、楽しみにして頂きたいです。

タネヨシホ
■タネヨシホ

――能登選手との決着戦にしてWBCムエタイ日本統一王座の決定戦が近づいてきました。調子はいかがですか?

タネ いつも通りに仕上がっていて、いい感じです。今回特別意識していることはないですけど、普段の練習の質を上げてやってます。10月に能登選手と試合をしてドローで、12月は初めて負けて(※滉大にプロ初黒星を喫し、DEEP☆KICK王座を失った)、負けてから練習の仕方は変わりました。やっぱり勝ち続けていたら分からない部分もあったし、勝っていたらよい部分しか見なかったと思います。なので負けて初めて、悪かった部分をちゃんと見たと思います。今まではずっと勝っていたけど、やっぱりこのレベルになると通用しないなというのがありました。

――プロ無敗の勢いを止められたドローと敗戦の結果を受け、どんなところを改善したのでしょうか。

タネ 技が雑なところとかです。今まではそれでも勝てていたんですけど、それでは勝てないようになってきて、アカンなと思っています。でも今はそれも練習して改善されているので、今度の試合では違うと思います。

――前回引き分けとなった能登選手の印象、試合を振り返っていかがでしょうか。

タネ 印象は身長が意外と一緒ぐらいで、あとは組んだ時の力が強かったです。あの試合は技だったり首相撲だったり技のチョイス、バランスが全体的に悪かったと思います。

――そんな感想を経て、今回の一戦はどんな気持ちで臨みますか。

タネ 今回はやっぱり冷静にやりたいです。試合中はいつも焦って焦って熱くなって、それでまた焦ってみたいな繰り返しで、そうするとまた雑になってしまうんです。なので、今回は冷静になろうかと。なれたら、ですけど(笑)。

――そんな試合へ向けての意気込みを、改めて最後にもう一度お願いします。

タネ KOを狙いたいですけど判定になると思います。ただ勝てそうとは思うので、勝つことを目標に頑張ります。


NJKF 2018 1st

■大会名:ニュージャパンキックボクシング連盟『NJKF 2018 1st』
■開催日:2/25(日)
■会場:後楽園ホール (東京都)

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2018-02-21 17:50 この記事だけ表示

NJKF 2018 1st
2018年02月25日(日) 東京・後楽園ホール 開場16:45/開始17:00

<トリプルメインⅢ WBCムエタイ日本統一フライ級王座決定戦 3分5R>
 能登龍也 (VALLELY) WBCムエタイ日本フライ級1位/NJKFフライ級王者
   VS
 タネヨシホ (直心会) WBCムエタイ日本フライ級2位/INNOVAIONフライ級1位

<トリプルメインⅡ WBCムエタイ日本統一ライト級タイトルマッチ 3分5R>
 小川翔 (OISHI) WBCムエタイ日本統一ライト級王者
   VS
 NAOKI (立川KBA) WBCムエタイ日本ライト級1位/NJKFライト級王者

<トリプルメインⅠ WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R>
 白神武央 (拳之会) WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者
   VS
 YETI達朗 (キング) WBCムエタイ日本スーパーウェルター級1位/NJKFスーパーウェルター級王者

<セミファイナル 交流戦 59kg契約 3分3R>
 新人 (E.S.G) WBCムエタイ日本統一フェザー級王者
   VS
 岩城悠介 (PCK連闘会) 聖域統一60kg級王者

<第7試合 WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座挑戦者決定戦 3分3R>
 波賀宙也 (立川KBA) WBCムエタイ日本スーパーバンタム級1位
   VS
 前田浩喜 (CORE) WBCムエタイ日本スーパーバンタム級2位/NJKFスーパーバンタム級王者

<第6試合 WBCムエタイ日本統一バンタム級挑戦者決定戦 3分3R>
 大田拓真 (新興ムエタイ) WBCムエタイ日本バンタム級1位/NJKFバンタム級1位
   VS
 岩波悠弥 (橋本道場) WBCムエタイ日本バンタム級2位/ INNOVATIONバンタム級王者

<第5試合 NJKFスーパーライト級挑戦者決定トーナメント 3分3R>
 真吾YAMATO (大和) NJKFスーパーライト級2位
   VS
 嶋田裕介 (Bombo Freely) NJKFスーパーライト級3位

<第4試合 交流戦 60Kg契約 3分3R>
 TAaaaCHAN (PCK連闘会) WBCムエタイ日本スーパーフェザー級5位
   VS
 梅沢武彦 (東京町田金子) NJKFスーパーフェザー級7位

<第3試合 NJKFバンタム級ランキング戦 3分3R>
 日下滉大 (OGUNI) NJKFバンタム級2位
   VS
 俊YAMATO (大和) NJKFバンタム級3位

<第2試合 交流戦 スーパーバンタム級 3分3R>
 久保田雄太 (新興ムエタイ) NJKFスーパーバンタム級3位
   VS
 永井健太朗 (Kick Box)

<第1試合 NJKFスーパーライト級 3分3R>
 村中克至 (ブリザード) NJKFライト級1位
   VS
 野津良太 (E.S.G) NJKFスーパーライト級9位



■大会名:NJKF 2018 1st
■開催日:2/25(日)
■会場:後楽園ホール (東京都)

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2018-02-21 17:37 この記事だけ表示