格闘技ファンの夢を乗せて、新総合格闘技イベント『DREAM』が3月15日(土)さいたまスーパーアリーナで発進する!

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 昨年の大晦日で、格闘技界は大変革の時を迎えた。“大連立”の名の下に、長年敵対関係にあったK-1&HERO'Sを運営するFEGと旧PRIDE製作チームが手を結び、夢の対抗戦を実現させたのだ。


3月15日(土)『HEIWA DREAM.1』さいたまスーパーアリーナ大会詳細とチケット申込みはコチラ!


“けじめのイベント”として旧PRIDE製作チームがさいたまスーパーアリーナで開催した『やれんのか!大晦日!2007』では、PRIDEウェルター級GP覇者・三崎和雄とHERO'Sライトヘビー級トーナメント覇者・秋山成勲、PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードルとチェ・ホンマンがそれぞれ激突する夢のカードが実現。大阪ドームで開催された『K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』では、ズールVSミノワマン、メルヴィン・マヌーフVS西島洋介、ヨアキム・ハンセンVS宮田和幸と3試合の対抗戦が行われ、話題を呼んだ。
 ファンにとってまさに夢のような一日であったが、夢は一夜限りでは終わらなかった。夢の続きがまた見られるのである。

 2月13日(水)東京のホテルメトロポリタンエドモントにて、新総合格闘技イベント『DREAM』の開催発表記者会見が、約300人のファンの前で行われた。会見に出席した谷川貞治FEG代表は、イベントプロデューサーの座を元DSEスタッフの笹原圭一氏に譲ることを発表。笹原氏はPRIDE.1からPRIDEに関わっていた生粋のスタッフである。また、製作スタッフは“煽りVTRの巨匠”佐藤大輔氏を始め、PRIDEの世界を築き上げてきた製作チームが務めることも併せて発表された。

 谷川氏は「新総合格闘技イベントに関しましては、もちろんPRIDEでもないですし、HERO’Sでもないです。大連立で集まった夢の続きを、新たなイベントとして行ないたいと思っています」と挨拶。この言葉を受けて笹原イベントプロデューサーも「何かが生まれ変わるのではなく新しいイベント。中身に関しましては、お客様に喜んでいただけるような熱のある大イベントを作っていきたいと思っております。とはいってもやるからには今までの財産、過去の実績にすがることなく、新しいものを皆さんがまだ見たことのないような素晴らしいものを作って行きたいと思っております」と、これまでのPRIDEややれんのか!、HERO'Sを超えるイベントの製作を目指すと宣言した。

 会見にはHERO'Sの山本“KID”徳郁、宇野薫、所英男、宮田和幸、秋山成勲、田村潔司、ミノワマン、桜庭和志ほか、やれんのか!の青木真也、川尻達也、石田光洋、桜井“マッハ”速人ら総勢22名の日本人選手が出席。ホイス・グレイシーとJ.Z.カルバンがVTRで参戦を表明し、エメリヤーエンコ・ヒョードルもメッセージを送ってきた。
 しかし、最もファンを驚かせたビッグサプライズは、あのミルコ・クロコップの登場である。「そして皆様、もう一人、この男の参戦も決定しました!」と司会者が言い、場内に『Wild Boys』の曲が流れると大きなどよめき! PRIDEからUFCに移籍したはずのミルコが会見場に姿を現し、DREAMへの参戦を表明したのだ。UFCに移籍してしまった選手を除き、総合格闘技のオールスターとでも言うべき選手たちがこのDREAMに集結、夢の格闘舞台を作り上げていくことになる。

 その第一弾は、前述の通り3月15日(土)さいたまスーパーアリーナで『HEIWA DREAM.1』として開催される。しかも、旗揚げ戦から70Kg級の最強決定トーナメント『DREAMライト級GP2008』が行われることも発表された。この階級は、強豪日本人ファイターが数多くひしめく、まさに最激戦区。誰が優勝してもおかしくないほどのトップファイターがラインナップされている。 出場予定選手は以下の通り。

<ライト級GP出場予定選手>
川尻達也(日本/T-BLOOD)
石田光洋(日本/T-BLOOD)
アンドレ・ジダ(ブラジル)
宇野薫(日本/和術慧舟會東京本部)
チョン・ブギョン(韓国)
宮田和幸(日本/フリー)
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントラインアカデミー)
アルトゥール・ウマハノフ(ロシア/SKアブソリュート・ロシア)
ギルバート・メレンデス(アメリカ/ジェイク・シールズ・ファイトチーム)
ルイス・ブスカペ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
朴光哲(日本/KRAZY BEE)
他、計16名

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 戦極への参戦が決定した初代PRIDEライト級チャンピオン五味隆典の出場こそないものの、まさに元PRIDEとHERO'Sの実力者たちがついに雌雄を決するのである。これまで実現しなかった夢のカードが、続々とこのトーナメントで現実のものとなるだろう。

 そして、開幕戦(1回戦)の第一弾カード発表として、HERO’Sミドル級世界最強決定トーナメント二連覇のJ.Z.カルバンVS青木真也の一戦が決定した! 本来なら昨年の大晦日に対戦するはずだった両雄だが、この時はカルバンの負傷欠場によって試合が流れている。GPの優勝候補同士が、いきなり1回戦で潰し合うことになった。

 青木は「新しい舞台でいきなり第一発目のカード発表が僕ってことで、非常に感謝と共に幸せを感じています。正々堂々と僕の背負ってきた看板と、向こうの看板を賭けて世界最高峰の熱い試合をして僕が勝ちたいと思います」と、これは“PRIDE対HERO’S”であるという意味を込めたコメント。カルバンはビデオレターで「いま次に行われる3月15日の青木選手との試合に向けて猛練習中です。“HERO’S”で2回チャンピオンになった者としてこれから自分の本拠地となる“DREAM”でHERO’SとK-1の全てのファンを歓迎します。より多くのファンにMMAの世界とエキサイティングな試合を見せることを楽しみにしています。3月15日“DREAM”でお会いすることを楽しみにしています」とメッセージを送った。

 ライト級GPは5月11日(日)さいたまスーパーアリーナの『HEIWA DREAM.3 ライト級GP2008 2ndROUND』、7月21日(月・祝)大阪城ホールの『HEIWA DREAM.5 ライト級GP2008 決勝戦』と3大会に別けて争われ、初代チャンピオンを決定する。しかし、オールスターの16人が全員揃うのは開幕戦のみで、カルバンVS青木だけではなくファン垂涎のビッグカードがいくつも実現するだろう。他の階級のスーパーファイトも2〜3試合が組まれる予定だという。歴史的開戦を、新たなる総合格闘技の歴史の1ページ目を見逃すな!

 また、DREAMはライト級GPと並行してミドル級(84Kg未満)のトーナメント『DREAMミドル級GP2008』を4月29日(火・祝)さいたまスーパーアリーナ『OLYMPIA DREAM.2 ミドル級GP2008 開幕戦』を皮切りに、6月中旬に韓国or横浜アリーナで開催する『OLYMPIA DREAM.4 ミドル級GP2008 2ndROUND』、9月下旬のさいたまスーパーアリーナ『OLYMPIA DREAM.6 ミドル級GP2008 決勝戦』と同じく3大会に別けて行うことも発表している。
 
格闘技ファンが待ちに待った総合格闘技の新世界、DREAMから今後も目が離せない!

(構成・文:GBR編集長 熊久保英幸)
【“クマクマンボ”こと、GBR編集長の熊久保英幸氏が語る『戦極ーSENGOKU−』の見所はコレだ!】
(構成・文:GBR編集長 熊久保英幸)

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★『戦極ーSENGOKU−』の大会詳細とチケットのお申込みはコチラ!

PRIDEの日本人エースたちが続々と集結! 3月5日(水)東京・国立代々木競技場第1体育館で開催される新総合格闘技イベント『戦極ーSENGOKU−』旗揚げ戦が凄いことになっている。

『戦極』とは読んで字の如く、戦いを極めるということをテーマにしたイベントだ。コンセプトは対峙する選手それぞれのバックボーンとなる格闘技がハッキリと見える“異種格闘技戦”的な匂いを感じさせるマッチメイク。これまでの大規模な総合格闘技イベントとの違いは、競技性を強く打ち出し、コミッションや協会の制定、階級制度などを真っ先に発表したところにある。発足記者会見では「いずれ総合格闘技をオリンピック競技にするのが目標」という発言も飛び出したほど。

 その趣旨に賛同し、旗揚げ戦に名乗りを挙げたのは元PRIDEのミドル級&無差別級のエースであるバルセロナ五輪柔道金メダリストの吉田秀彦(吉田道場)、昨年末の『やれんのか!大晦日!2007』でムリーロ・ブスタマンチ戦で勝利を収め、覚醒した感のある同じくシドニー五輪柔道金メダリストの瀧本誠(吉田道場)というトップアスリートたちである。彼らに加え、パンクラス期待の大型ホープ川村亮(パンクラスism)も旗揚げ戦のメンバーに名を連ねた。

 吉田は「新しい団体で格闘技の熱をさらに上げていきたいと思います。出場選手で力を合わせて、いい試合をお見せできればなと思います」と、新たなる戦場での意気込みを語っている。

 年が明けて行われた記者会見では、PRIDEウェルター級GP覇者で昨年末の『やれんのか!』において、秋山成勲と名勝負を展開した三崎和雄(GRABAKA)も旗揚げ戦への参戦を表明。さらに、PRIDEライト級GP覇者&初代PRIDEライト級王者の五味隆典(久我山ラスカルジム)、PRIDEヘビー級のエースとして活躍した藤田和之(フリー)までもが旗揚げ戦に参戦することが発表された。これにより、昨年10年間にわたる活動にピリオドを打ったPRIDEの無差別級、ヘビー級、ミドル級、ウェルター級、ライト級全ての階級の王者及び日本人エースが勢ぞろいしたことになる。実は、この4大エースが同じ日に試合をしたことはPRIDE時代にもなく、今回が史上初。

 三崎は「まだ旗揚げしていないのでどういう大会になるのかは分かりませんが、非常に可能性を感じました。世界へ向けてどんどん発信できる場所という印象を受けます。自分は格闘家として強い相手を望んでいますので、充分な相手と闘える場所と感じて選びました」、藤田は「いくつかの選択肢がありましたが、今日、この『戦極』のリングで戦うことを決意しました。決して後ろには下がらない、そんな戦いをみなさんに観てもらえたらと思います」、五味は「新しいリング、団体ということで気持ちも新たに、新鮮な気持ちでやっていきます。やるからには今まで以上の試合でインパクトを残したい。1回目なのでどういう大会になるかまだ分からないので楽しみです。新鮮な気持ちで挑めるのが自分でも楽しみ。あとはファンに楽しんでもらいたい」と、それぞれ戦極参戦にあたってコメントしている。

 そして、吉田の対戦相手はあのPRIDE無差別級GP準優勝者で、PRIDEの外国人エースと呼ばれた“青い眼のケンシロウ”ジョシュ・バーネット(フリー)に決定! PRIDEで実現しなかったビッグカードが戦極の旗揚げ戦で行われることになったのである。ジョシュは記者会見で戦極のコンセプトを熟知しているかのように、「これは柔道VSキャッチレスリング、古くからのライバル同士の闘いだ」と異種格闘技戦のテーマをぶち上げた。
「内股VSジャーマンスープレックス、腕十字VSアキレス腱固めといった技を出し合いたいね。吉田選手にはジャーマンスープレックス、キック、サブミッションを決めたい」とジョシュ。吉田は「バックを取られたら投げられるかも…」と珍しく弱気な発言もしたが、「足関節は気をつけないといけないが、上体の関節をとられることはないと思う」と寝技では負けないとの姿勢を見せた。

 吉田は今年1月からWBA世界スーパーフライ級王者&同世界バンタム級暫定王者の戸高秀樹のジムでボクシングを学んでおり、「週3回、打撃の練習をきちっとやってます。グラウンドの強い選手とは久々の試合なので、自分的にはやりづらい。だから打撃を練習しているというのもある。打ち合う可能性もありますね」と、打撃勝負を挑む可能性もあることを示唆している。

 ジョシュは異種格闘技戦の色を濃くするために吉田が柔道衣を着てくることを望んでいるが、ジョシュ自身も柔道経験者ということもあり、吉田は道衣を着るか着ないかについて頭を悩ませている。「道衣を着るか着ないかは一番の悩みですね。着てやらないと僕らしくないし…。正直、下だけでも脱ぎたいですね。ジョシュは足とか極めにくるから、道衣下を履いていたら滑らないから抜けなくなってしまう。でも、上だけ着てても柔道にならないんで…うーん……」とギリギリまで考えるという。吉田が道衣を着たまま試合をするのか、それとも脱ぐのか? 試合当日はこの点にも注目だ。

 三崎の対戦相手は修斗世界ライトヘビー級チャンピオンのシアー・バハドゥルザダ(アフガニスタン/ゴールデン・グローリー)に決定。「相手が修斗世界チャンピオンに決まりとてもハードな試合になると思っています。当日は魂のぶつかり合い。技と技のぶつかり合い。旗揚げの舞台にふさわしい、最高の試合をしたいと思います」と激闘を宣言した。対するシアーは「試合では、なぜ私が“本当のアフガン戦士”と呼ばれるか証明します。三崎選手との試合は、私にとって最大のチャンスだと思います。日本の皆様に私の全てをお見せします。ご期待ください」と、三崎を破って名を挙げることを誓っている。

 今回が約1年ぶりの復帰戦となる五味は、元K-1ファイターで2003年に武田幸三を僅か1RでKO、あの魔裟斗とも対戦経験があり、UFCでは五味の盟友・須藤元気に判定勝利しているドゥエイン・ラドウィック(アメリカ/ハイ・アルティチュード)との激突が決定した。これも異種格闘技戦的な匂いが漂う。

「ラドウィック選手は世界のトップ選手だと思います。また僕と同い年なんで、どっちが世界のトップにいられるかの戦いにもなるでしょう。打撃系の選手なんで、こっちも打撃で打ち負けないようにKO狙っていきたいと思います」と、元K-1ファイターとの殴り合いを予告する五味。今大会で軽量級の試合はこの一戦だけになったが、「この階級の先駆者になっていけたらいいなと思いますね。戦極の70kgは僕が盛り上げて行きたいと思います」と熱く語っている。

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 そして、その待望の参戦が決まった“リアルビースト”藤田和之の対戦相手は、K-1のリングで活躍し、サム・グレコ、アレクセイ・イグナショフ、バダ・ハリといった超強豪を撃破したオーストラリアのピーター・グラハムに決定!こちらも旗揚げ戦にふさわしい相手となった。また、瀧本はPRIDEで西島洋介に勝利しているエヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)と対戦、川村は総合格闘技4戦全勝でブラジルの若手グラップラーの中では1、2を争う有望株であるというアントニオ・ブラガ・ネト(ブラジル/グレイシー・フュージョン)との日本VSブラジル新星対決に挑む。ファブリシオ“ピットブル”モンテイロ(ブラジル/グレイシー・フュージョン) VSニック・トンプソン(アメリカ/フリースタイル・アカデミー)の外国人対決も決定した。

 いよいよベールを脱ぐ新総合格闘技団体『戦極』。元PRIDEの4大エースたちが新しいリングをどんな色に染めてくれるのか? その答えはもう間近に迫っている!

『戦極ーSENGOKU−』
■開催日時:3月5日(水) 開場17時00分・開始18時30分
■会  場:国立代々木競技場 第一体育館
■対戦カード:
★吉田秀彦(吉田道場) vs ジョシュ・バーネット(フリー)
★藤田和之(藤田事務所) vs ピーター・グラハム(A・E FACTORY) 
★五味隆典(久我山ラスカルジム) vs ドゥエイン・ラドウィック(ハイ・アルティチュード)
★三崎和雄(GRABAKA) vs シアー・バハドゥルザダ(ゴールデン・グローリー) 
★瀧本誠(吉田道場) vs エヴァンゲリスタ・サイボーグ(シュート・ボクセ・アカデミー) 
★川村 亮(パンクラスism) vs アントニオ・ブラガ・ネト(グレイシー・フュージョン)
★ファブリシオ“ピットブル”・モンテイロ(グレイシー・フュージョン) vs ニック・トンプソン(フリースタイル・アカデミー)

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(C) DEEP2001事務局

前代未聞!  2月22日(金)東京・後楽園ホールで開催されるDEEP事務局主催『ファイティングロード presents DEEP 34 IMPACT』にて、格闘技史上まれに見る異色のトーナメントが二つ同時開催される。この度、DEEPのテレビ中継の解説者も務める“クマクマンボ”こと熊久保英幸(最強格闘技WEBマガジンGBR編集長)氏が、本大会の見所を思う存分語り尽くしてくれた!これを読めば、あなたも会場に行きたくなる!

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 今大会は2001年1月に旗揚げされたDEEPの7周年記念イベント第一弾として行われるため、格闘技界の名物プロモーター佐伯繁代表の力の入れようが分かるカードがラインナップされた。

 まず男子のトーナメントとして、前王者・長南亮が米格闘技団体UFCとの長期契約のため、防衛戦が行えず返上したDEEPミドル級王座の新王者決定トーナメントが開幕する。出場選手は
“長南の弟分”白井祐矢(Team M.A.D)
“元WJプロレス”福田力(GRABAKA)
“GRABAKA第二世代”石川英司(GRABAKA)
“第6代ミドル級キング・オブ・パンクラシスト”中西裕一(フリー)
“炎のグラップラー”松井大二郎(フリー)
“第2代DEEPミドル級王者”桜井隆多(R-BLOOD)
“最強サンボ軍団からの刺客”大類宗次朗(SKアブソリュート)
“崔リョウジの兄”RYO(ランズエンド・ZERO-ONE MAX)
 以上の8人となる。

 このトーナメント、何が異色かというと、トーナメントの組み合わせ方法が当日リング上での公開抽選なのだ。つまり、試合直前まで対戦相手が誰になるか分からず、研究や対戦相手に合わせた練習が出来ないため、文字通り“ぶっつけ本番”の試合となるのである。
 DEEPでは2004年7月に行われたDEEPウェルター級王座決定トーナメントでもこの当日抽選を採用、青木真也や中尾受太郎らが挑み、1回戦4試合はいずれも面白い試合となった。

 誰と誰が闘うのか、組み合わせによって優勝戦線は左右されてくるだろう。格闘家としての“武運”が大きくものをいうことになる。そのため優勝予想は難しいものとなるが、関係者の間で評価が高いのは福田力だ。
 福田力は山本“KID”徳郁と同じレスリングの名門・山梨学院大学レスリング部出身、2002年の全日本学生選手権96Kg級では優勝の実績を残す。大学卒業と同時に長州力率いるWJプロレスに入門し、2003年6月にはプロレスデビューを果たしたが、格闘技志向が強かったためと団体の経営不振のため退団。エンセン井上のPUREBRED大宮に移籍して総合格闘家に転向し、2004年9月に全日本アマ修斗クルーザー級で優勝、修斗でプロデビューしたが、その後は金網格闘技のDOG、パンクラスなどで試合を行う。KID率いるKILLER BEEに所属したが、昨年10月には郷野聡寛や三崎和雄が所属するGRABAKAへ円満移籍した。
 身長182cm、体重84Kgの体格に加え、ベースとなるレスリングのテクニックはもちろん、打撃もパワフルで強い。アマ修斗優勝前の海外での試合こそ敗れたものの、これまで10戦してきて8勝2敗、そのほとんどが打撃によるKO勝ちであり、海外でも2勝している。

 その福田と共に優勝候補に挙げられるのは、ここ数年、DEEPのエース格として団体を引っ張ってきた桜井隆多だ。日本人離れした筋肉の鎧を身に付け、PRIDEにも三度出場。外国人トップクラスと長南亮には分が悪いが、石川英司や滑川康仁からも勝利を収めている。一度は自分の腰に巻いたベルトを、取り戻したいところだ。

 出場8選手は次のように意気込みを語っている。
白井祐矢「2007年はあまり試合がなくてつまらなかったが、2008年は2月から面白そう。必ずチャンピオンになります」
福田力「チームを移籍して毎日最高の環境でいい練習が出来てます」
中西裕一「実績も実力も一番低いと思いますが、練習して頑張ります」
松井大二郎「試合までハードな練習をして頑張ります」
桜井隆多「生活がかかっているので頑張ります」
大類宗次朗「チャンスをもらったからには、一生懸命練習して、強い人ばかりのトーナメントですが、いい意味で周りの期待を裏切りたいと思います。一発格上の選手を喰いたい」
RYOの代理として崔のコメント「僕から見てもプロレスラーだなと感じる選手です。プロレスラーにも格闘技で強い選手はいる。負けてもいいなら出る必要がない。僕は確実に優勝できる、頭一つ抜けていると思います」

 果たして、「第3代ウェルター級王座」は誰の手に!? 当日は会場で組み合わせ抽選から選手と一緒にハラハラドキドキ感を味わおう!

 そして、もうひとつのトーナメントは男子でも過酷な1日で優勝者を決める1DAYトーナメントに女子4選手が挑む、「DEEP初代女子フライ級王者決定1DAYトーナメント」だ。
 
こちらにエントリーしたのはスマックガール・フライ級女王のベルトに続き、二冠王を目指すしなしさとこ(フリー)、アイドル的ルックスで人気急上昇中のSACHI(禅道会豊橋支部)、そしてスマックガールのネクストシンデレラトーナメントの王者である永易加代(パラエストラ東京)、浜田福子(総合格闘技コブラ会)の4名。

 佐伯代表は「この階級は“しなし階級”と言ってもいい階級です。ただしその通りになるのか? また何かが起こるのか? 世の中、何が起こるか分かりません」と混戦を予想し、しなし自身も「しっかり実力を出して勝って、すべて一本勝ちして優勝したいと思います。ただ優勝はしたいけれど、そう簡単じゃないことも分かっています」と他の3人に対して警戒心を示している。

 永易加代は「競馬で言うなら万馬券を狙うつもりでやります」と番狂わせを狙い、SACHIは「このトーナメントに出場できることをうれしく思います。ベルトを狙って頑張ります」と初々しくコメント、浜田福子は「トーナメントに出ることが出来て嬉しいです。みんな実績もあって有名な選手ばかりなんですが、精一杯最後まで頑張ります」と健闘を誓った。

 優勝候補しなしが独走するのか、それともやはりトーナメントには魔物が棲むのか? 1DAYだけに何が起こるか分からない。

 トーナメントとは別に、女子の試合がもう1試合組まれている。
前DEEP女子ライト級王者で、先日、漫画家のSP☆なかてま氏との結婚を発表した渡辺久江(フリー)が、玉田育子(AACC)と対戦。“ギャル格闘家”から“人妻格闘家”となった渡辺久江の結婚後第一戦となり、ベルトを奪われた現王者MIKU(クラブバーバリアン)との再戦へ向けて絶対に落とせない試合となる。なお、トーナメントに出場するしなしさとこも昨年11月に結婚しており、今大会では“人妻パワー”が吹き荒れそうだ。

 他には、ひとつの引き分けを挟んで現在四連勝中の元リングス・滑川康仁(TeamM.A.D.)が、カルロス・トヨタ(HARD COMBAT)と対戦する。カルロス・トヨタは勝ち星には恵まれないものの、小路晃、山宮恵一郎らとも闘って判定にまで持ち込んでいる粘り強い選手。滑川康仁が再び浮上するためには、ここで足元を掬われるわけにはいかない。

 DEEP常連で常に激しい打撃戦を展開するBarbaro44(クラブバーバリアン)は、2007年フューチャーキングトーナメント70kg級を制した新人王・井上誠午(和術慧舟會GODS)を迎え撃つ。井上誠午はフューチャーキングトーナメントにて予選から決勝まで5戦連続一本勝ち中と波に乗っており、侮れない相手。滑川同様、サバイバルマッチとなった。

 常連選手が大挙出場し、それぞれのテーマの元で栄光を目指すという、これまでのDEEPの集大成的イベントとなった。昨年同様、ファンを満足させて帰す“格闘技界の優良イベント”DEEP後楽園ホール大会にハズレなし!総合格闘技ファンには必見の大会だ!

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