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 シュートボクシング(※以下SB)最大の祭典「S−CUP」の開催が迫っている。トーナメントには前回覇者の緒形健一、K−1 MAXを2度制したアンディ・サワー、悲願の初優勝を狙う宍戸大樹が参戦。世界各国の予選を勝ち抜いた強豪たちと、因縁の相手を加えた計8名が、1日3試合の過酷なトーナメントで鎬を削り合う。
(構成・文:佐々木亜希)

シュートボクシング協会 「SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup2008」
11月24日(月・祝)さいたまスーパーアリーナ
開場15:00 開始16:00
※オープニングマッチは15:15開始

★公演詳細とチケット申込みはコチラ!

◇テーマは“リベンジ”! 緒形、サワー、宍戸がトーナメントで激突!!  

 緒形は、昨年10月の「GROUND ZERO TOKYO 2008」で、ブライアン・ロアニューと対戦。アルバート・クラウスの欠場を受けて急遽参戦したロアニューは、緒形の苛立ちをぶつけ、海の向こうのクラウスに自身の実力を見せつけるはずの相手だった。しかし、結果は、飛びヒザとパンチで2度ダウンを奪われた緒形が失神、まさかのKO負け。両国の観客が騒然とする中、緒形は担がれて会場をあとにした。  日本人初のS−CUP連覇を成し遂げるために、緒形は因縁の相手をトーナメント初戦で迎え撃つ。  

 トーナメント逆ブロックには、アンディ・サワー、宍戸大樹が参戦。前回の「S−CUP」では決勝で緒形に敗れ、今年10月のK−1 MAXでは、アルトゥール・キシェンコ相手にまさかの敗北を喫したサワー。「今の自分は挑戦者だ。失くすものは何もない」と語るサワーは、過去に類を見ないほど高いモチベーションで、トーナメントを見据えている。  

 そして、宍戸大樹もまた、今トーナメントでの“リベンジ”を狙っている。宍戸は前回の「S−CUP」で、緒形と同門対決を行い、そして敗れた。先輩越えのチャンスは、キャリアの上でそう何度も巡ってこない。互いに最高の状態で対峙できるのは、今回が最後となる可能性も高い。  

 リベンジというキーワードで彩られた今トーナメント。勝ち残った者だけが、敗北の払拭と優勝の栄冠を手にすることとなる。


◇アイドルレスラー風香参戦! DEEP王者MIKUもSB初登場!

さらにトーナメント以外にも、さいたまアリーナという大会場らしい注目カードが並ぶ。  

 女子プロレスラー風香は、以前からシュートボクシング本部ジム・シーザージムへ熱心に通い、打撃のトレーニングを行ってきた。満を持してのSB初参戦となる今回。SBの“正装”であるロングスパッツも新調、会場を華やかなムードに添えるべく意気込んでいる。

DEEP王者・MIKUの参戦も決定。DEEP富山大会でドロー決着となった及川道場・レーナとSBルールで激突する。投げが認められるSBルールは、SBファイターであるレーナにとって有利になるとは限らない。総合をベースに持つMIKUが、SBルールでどれだけ魅せる試合をするか。王者として他団体へ乗り込むMIKUと、ホームリングで迎え撃つレーナ。ともに負けが許されない女の戦いだ。勝ち名乗りを受けるのは、はたしてどちらか。


◇アウトサイダーvs教師対決も実現! 驚異の16歳がデビュー!

 アンダーカードとして、下町の熱血先生・菱田剛気と「アウトサイダー」参戦の“伝説のカリスマアウトロー”与国秀行の対決も実現。熱血先生とアウトロー。自身の生き様を賭けた男同士の戦いは、高い緊張感で会場を包むだろう。

 オープニングファイトには“ホームレス中学生”こと、高嶋龍弘がデビュー。両親の離婚を経験した高嶋は、ホームレスに一時弟子入りし、青テントで生活をしていたという人生の深みを持つ16歳だ。「この世に食えないものはない」という独自の人生哲学(?)を持つ高嶋の戦いは、見る者の胸を打つに違いない。    

 リベンジ、先輩越え、優勝、女の戦い。そして熱血先生vsアウトロー、ホームレス中学生のデビュー。そして、すべての戦いを見守るシーザー会長の厳しく暖かい視線が、戦士たちを包んでいる。戦いを越えた人生劇場は、会場で見届ける価値十分だ。画面越しには届かない緊張感と感動が、11月24日のさいたまアリーナには詰まっている。


シュートボクシング協会 「SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup2008」
11月24日(月・祝)さいたまスーパーアリーナ
開場15:00 開始16:00
※オープニングマッチは15:15開始
<チケット料金> SRS席25,000円 RS席15,000円 SS席10,000円 S席7,000円 A席5,000円 B席4,000円

<決定対戦カード>

【S-cup2008トーナメント】

▼S-cup2008トーナメント決勝戦
準決勝第2試合の勝者 VS 準決勝第1試合の勝者

▼S-cup2008トーナメント準決勝戦 第2試合
宍戸VSホロデッキーの勝者 VS サワーVSキバスの勝者

▼S-cup2008トーナメント準決勝戦 第1試合
緒形VSXの勝者 VS シュナイドミラーVSアゼレードの勝者

▼S-cup2008トーナメント一回戦 第4試合
アンディ・サワー(オランダ/S-cup2002・2004王者) VS エドウィン・キバス(エストニア/S-cup2008バルト3国トーナメント優勝)

▼S-cup2008トーナメント一回戦 第3試合
宍戸大樹(シーザー/S-cup2008日本トーナメント優勝) VS クリス・ホロデッキー(カナダ/Team Tompkins)

▼S-cup2008トーナメント一回戦 第2試合
デニス・シュナイドミラー(ドイツ/S-cup2008ヨーロッパトーナメント優勝/ヨーロッパ代表) VS ルイス・アゼレード(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/ブラジル代表)

▼S-cup2008トーナメント一回戦 第1試合
緒形健一(シーザー/S-cup2006王者) VS ブライアン・ロアニュー(オランダ/RED DEVIL/SLAM)

▼S-cup2008リザーブマッチ 金井健治(ライトニング/SB日本ウェルター級王者) VS 魏 守雷(中国/2006年全国武術散打70kg王者)

▼S-cup2008リザーブマッチ
グレッグ・フォーリー(オーストラリア/S-cup2008オ−ストラリア推薦枠) VS オ・ジュソク(韓国/S-cup2008韓国推薦枠)


【ワンマッチ】

▼60kg契約 3分3R
パジョンスック・ポー・プラムック(タイ/ポー・プラムック) VS ジュン・ビュング(韓国/太雄會館)

▼72kg契約 3分3R
菊地浩一(寝屋川ジム/SB日本スーパーウェルター級2位) VS 梅野孝明(シーザージム/SB日本ミドル級)

▼59kg契約 3分3R
歌川暁文(UWFスネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級2位) VS 白鳥 剣(新東金ジム/アマチュアキックボクシング世界選手権Sフェザー級王者)

▼70kg契約 2分3R
菱田剛気(シーザー力道場) VS “伝説のカリスマアウトロー”与国秀行(フリー)

▼57kg契約 2分3R
高嶋龍弘(シーザー力道場) VS 坂村アツシ(POWER-X)


▼レディースファイト
MIKU(クラブバーバリアン/DEEP女子ライト級王者) VS レーナ(及川道場)

▼レディースファイト
風香(フリー) VS 市井 舞(フリー/UKF女子総合格闘技インターナショナルフライ級王者)


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 総合格闘技に新たなる歴史が刻まれようとしている。戦極の初代ライト級&ミドル級王座への道、GPシリーズがいよいよクライマックス! 1日2試合のトーナメントを制し、2009年1月4日(日)さいたまスーパーアリーナで開催されるニューイヤーイベントにて、初代ライト級チャンピオンの座を五味隆典と、初代ミドル級チャンピオンの座を三崎和雄と争うのは誰になるのか!? その男は11月1日(土)さいたまスーパーアリーナ『戦極〜第六陣〜』で決定する!


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★大会名:『戦極〜第六陣〜』
★開催日:11月1日(土)
★会 場:さいたまスーパーアリーナ


[対戦カード]
<ライト級GPシリーズ 決勝戦>
準決勝の勝者 vs 準決勝の勝者

<ライト級GPシリーズ 準決勝>
北岡悟 vs 光岡映二
横田一則 vs 廣田瑞人

<ライト級GPシリーズ リザーブマッチ>
ハン・スーファン vs ホルヘ・マスヴィダル

<ミドル級GPシリーズ 決勝戦>
準決勝の勝者 vs 準決勝の勝者

<ミドル級GPシリーズ 準決勝>
中村和裕 vs 佐々木有生
ジョルジ・サンチアゴ vs シアー・バハドゥルザダ

<ミドル級GPシリーズ リザーブマッチ>
竹内出 vs ジョー・ドークセン

<ライト級>
五味隆典 vs セルゲイ・ゴリアエフ

<ライトヘビー級>
キング・モー vs ファビオ・シウバ
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ vs モリス・リンボン


■ライト級トーナメントは全て日本人対決!

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 今年8月に開幕したライト級GPシリーズは、日本人と外国人それぞれ4名による8人トーナメントで争われたが、日本人ファイターがこの階級での強さを発揮してチャンピオンクラスの強豪外国人ファイターたちを一網打尽、準決勝・決勝戦はいずれも日本人対決で行われることになった。

 勝ち残ったのは、強打が売り物のケージフォース第2代ライト級チャンピオンの廣田瑞人(GUTSMAN修斗道場)、関節技の極めの強さには定評があり対外国人無敗を誇る北岡悟(パンクラスism)、レスリングをバックボーンに持ち数多くの強豪外国人と対戦してきた光岡映二、そして今年5月まで無敗の快進撃を続けていた第3代DEEPライト級チャンピオンの横田一則(GRABAKA)である。どの選手もパンクラス、DEEP、ケージフォースなどの他団体でトップファイターとして君臨してきた男たちで、戦極に出場することによって世界にその名を轟かせることになった。

 準決勝の組み合わせは北岡VS光岡、横田VS廣田に決定。4人は9月28日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された『戦極〜第五陣〜』のリング上で挨拶を行ったが、ここで気を吐いたのが北岡だ。司会者から戦極4人衆=S4(エスフォー)として紹介されると、それに対して不満爆発。「S4として4人1つみたいに言われましたが、僕はそれが不愉快です。11月1日は自分だけ違う世界に行きます」と宣言したのである。

 それに対して光岡は、「どっちが勝ってもKOか一本、ドロドロした試合になると思います。北岡選手は『UFCやDREAMに負けない試合になると思います』とか言ってるけど、出来るのかな? ドロドロになりそうで心配はあります。もしドロドロになったら北岡選手の耳元でささやこうかな。『それでいいのか?』と(笑)。向こうは怒っちゃいそうですけど」と挑発した。

 一方、廣田は「二連続KOを狙います。意識がなくなるまでぶっ飛ばしますよ」とKO宣言。対する横田は「1回戦は僕以外の3人、KOか一本で勝ったんですけど、僕だけしょっぱい試合をしてしまい、叱られました。さらに反省したのがその後のマイクで、言い訳みたいになってしまいました…次はいい試合をして、マイクも最高だと言われるようにがんばります。トーナメントで優勝して、マイクでも優勝します」と、試合後のマイクパフォーマンスまで考えている余裕っぷりを発揮した。
 日本人対決だけに、お互いの意地とプライドを賭けた激戦になることは必至! それぞれ団体を背負う立場にいることも、絶対に負けられない理由になる。



■五味が自ら出場を志願、ロシア人ファイターを迎え撃つ

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 そのライト級GPを「みんな横一線でしょう。見事に横一線。これだけ横一線も珍しいくらい」と、誰が優勝してもおかしくない実力伯仲だと評するのは、トーナメント優勝者と初代ライト級王座を争う五味だ。彼らに挑発され続けたことで、「試合のことを選手に言われるのは特に嫌なんです。リングで向かい合った時、思い知らせてやろうと思っていますよ」と怒りを露にし、「同じ大会に出た方が、ファンも僕とGPの優勝者を比べやすいでしょう?」と、自ら8月大会に続いて今大会に出場することを志願、セルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/MMA BUSHIDO)と対戦する。

 ゴリアエフはロシアムエタイ王者という肩書きを持ち、総合格闘技でも活躍する選手。183cmの長身を活かした打撃を武器に、グラウンドによる一本勝ちも多いというトータルファイターである。五味は「荒削りなところに気をつけて、あとは油断しないこと。全力で仕留めに行きますよ」と、百獣の王ライオンがウサギ一匹を仕留めるのにも全力を尽くすという心構えだが、「自分らしいプレッシャーのかけ方で戦えば問題ないと思ってます」と余裕の言葉を残している。

 五味の言う通り、ライト級GPの優勝者と実力を比べやすいのと、試合内容でも勝負という見方が出来るため、すでに闘いは始まっていると言えるだろう。


■ミドル級トーナメントでも大物日本人対決!

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 9月に開幕したミドル級GPシリーズも今大会でファイナルを迎える。日本人3名、外国人5名の8人トーナメントで争われた開幕戦では、優勝候補の近藤有己が敗れるという波乱が勃発、中村和裕(吉田道場)、佐々木有生(GRABAKA)、ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム/2007年Strikeforceミドル級トーナメント優勝)、シアー・バハドゥルザダ(アフガニスタン/ゴールデン・グローリー/修斗ライトヘビー級王者) の4名が勝ち上がった。

 決勝トーナメントの組み合わせは中村VS佐々木、サンチアゴVSバハドゥルザダに決定。日本人対決と外国人対決になり、決勝戦は日本人VS外国人という図式になる。

 PRIDEで活躍後、アメリカのUFCに参戦していた中村は、9月大会で日本のマットに復帰。階級をこれまでのライトヘビー級(93kg以下)から下げてトーナメントに臨み、第3代CAGE RAGE英国ライトヘビー級チャンピオンのポール・カフーンから約2年ぶりの勝利を手にした。対する佐々木は開幕戦で近藤からチョークスリーパーで一本勝ちを奪い、好調ぶりをアピール。お互いにオールラウンドプレイヤーだけに、こちらの日本人対決も壮絶な“潰し合い”が展開されそうだ。

 その佐々木に勝利しているのが外国人の実力者サンチアゴである。トーナメントの勝者と初代ミドル級王座を争う三崎が「早く闘いたい」と熱望している相手だ。一方のバハドゥルザダは三崎に敗れており、こちらは三崎へのリベンジを誓っている。どちらが勝っても手強い相手となり、中村・佐々木共に決勝戦も苦しい闘いが待っているだろう。


■アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラが緊急参戦!

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 さらに、ワンマッチではあのアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル/チーム・ノゲイラ)の緊急初参戦が決定。モイス・リンボン(フランス/ヨーロッパ・トップチーム) と対戦する。前回9月大会で旋風を巻き起こした“怪物”キング・モー(アメリカ/チーム・クエスト)も連続参戦、ファビオ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)との激突が決定している。第7代ミドル級キング・オブ・パンクラシストの竹内出(SKアブソリュート)が初参戦、ジョー・ドークセン(カナダ/チーム・エクストリーム)とワンマッチで対戦するカードも見逃せない。

 今年最後の開催となる戦極は、1・4のニューイヤーイベントへ向けて新たなる展開が生まれそうなカードばかりが揃った。過酷な1日2試合のトーナメントを制し、五味と三崎の対戦相手となるのは誰か? 怒れる五味はどんな“スカ勝ち”を見せてくれるのか? そしてワンマッチに出場するファイターたちの実力は? 完全実力主義の戦極マットが、熱く燃え上がる!

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 ワールドカップ日本代表の座を射止めるのは誰か、そして今年の空手日本一は!? 新極真会の『第40回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』は、10月18日(土)19日(日)の2日間に渡り、東京・千駄ヶ谷の東京体育館にて行われる。今大会は来年の2009年6月20日・21日にロシアで開催される『第4回カラテワールドカップ』の日本代表最終選抜戦となり、男女共に無差別級でその座を争うため、新極真会を代表する選手たちが一同に会し、熱戦を繰り広げる。
(構成・文:熊久保英幸[GBR編集長])

★新極真会『第40回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』大会詳細とチケット申込みはコチラ!
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■男子97名、女子22名による過酷なトーナメント

 新極真会には、4年に一度の無差別級世界大会、同じく4年に一度のウエイト制(体重別)世界大会であるワールドカップ、毎年初夏に行われる全日本ウエイト制大会、そして毎年秋に行われる全日本選手権と4つの大きな大会がある。

 試合は直接打撃制(フルコンタクト)と呼ばれるルールで行われ、突き(顔面への手技は除く)、蹴り、膝蹴りなどを駆使して闘い、制限時間内で一本(KO)または判定によって決着がつく。ダウンを奪えば技あり、技あり二つで合わせ一本勝ち。制限時間内で決着がつかない場合は、計量によって10kg以上の体重差があれば体重の軽い方、または大会2日目に行われる試し割り(競技用の板を4種目の技によって割る)の枚数の多い方が勝利者となる。

 大会は2日間にわたって男子97名、女子22名によるトーナメントで争われ、男子は最大7試合、女子は最大5試合を勝ち抜かなければ優勝することが出来ないという過酷さ。いかにダメージを負わず勝ち上がるかということが重要になってくるが、もちろん無傷で勝ち上がるのは至難の業だ。勝ち上がる毎にダメージを負い、それでも闘い続ける…まさに肉体と精神の限界を引き出す、“新極真魂”のぶつかり合いが最大の見どころ。


■鈴木国博が史上初の全日本5度目の優勝を目指す

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 昨年開催された『第9回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』で世界チャンピオンの座に輝いた塚越孝行が欠場するため、優勝争いは混沌としてきた。その中でも優勝候補は、長きに渡ってトップ選手として君臨してきたゼッケン1番・鈴木国博(厚木赤羽支部)とゼッケン97番・塚本徳臣(世田谷杉並支部)の二人だろう。

 鈴木は重い突きと“七色の中段廻し蹴り”と呼ばれる多彩な蹴り方のミドルキックを得意とし、史上初の全関東大会&全関西大会の東西王者となり、1993年の『第10回全日本ウエイト制』以来、実に15年間もトップ選手としての実力をキープしている。『第12回全日本ウエイト制』(1995年)重量級優勝、全日本大会は第32回から34回(2000〜2002年)まで三連覇、2005年の第37回全日本大会でも優勝し、計4度の全日本チャンピオンに輝き、2003年の『第8回全世界大会』では世界チャンピオンの座にも就いた。

 これだけ輝かしい戦績を収めている鈴木が、唯一手にしていないタイトル、それがワールドカップの王座なのである。2005年の『第3回カラテワールドカップ』重量級に出場するも、この時は第3位に終わっているのだ。ワールドカップを制することが出来れば、新極真会の4大タイトルを全て手にした塚越・塚本と肩を並べることが出来る。そのためには、まず今大会で日本代表出場権を手にしなければならない。もちろんそれだけでなく、史上初となる全日本大会5度優勝(現在の4度も史上最高記録)という金字塔を打ち立てることが最大の目標となるだろう。


■一本勝ちに拘る男・塚本徳臣が完全復活するか?

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 鈴木の永遠のライバル塚本は、上段廻し蹴りや飛び膝蹴り、胴廻し回転蹴りなどの足による大技を得意とし、“倒す組手”を身上としている選手だ。代名詞でもある“マッハ蹴り”はまさに一撃必殺、目にも止まらない速さで相手の顔面を打ち抜く。

 塚本は1996年の『第6回全世界大会』で優勝し、全日本チャンピオンよりも先に世界チャンピオンとなった。その後、第28回&第29回(1996、1997年)全日本大会を二連覇、1997年の『第1回カラテワールドカップ』重量級優勝、『第15回全日本ウエイト制大会』重量級優勝と4大タイトルを全て手中に収め、驚異の33戦無敗記録を樹立。

 さらに2000年と2004年の『第17回&第21回全日本ウエイト制大会』重量級優勝、一昨年の『第38回全日本大会』でも優勝と実績を残し、今年は5月の『第25回全日本ウエイト制大会』重量級で第3位に終わったが、8月の『第7回福岡県大会』に連続出場して優勝を勝ち取っている。
 これまで4度の全日本大会と1度の全世界大会の決勝戦を争っている鈴木と塚本が、6度目の宿命の対決を実現させるかどうか? その点も興味深い。


■鈴木、塚本を追うベテランと新鋭勢

 しかし、宿命の対決に“待った”をかける強豪が数多くいることを忘れてはならない。
 ゼッケン49番・山田一仁(兵庫山田道場)は今年の『第25回全日本ウエイト制大会』で中量級四連覇という記録を達成、すでにワールドカップ出場権を獲得している。順当に勝ち上がれば準決勝で鈴木との対戦が待つ。同じく軽量級で優勝したゼッケン85番・山野翔平(福岡支部)もすでにワールドカップ出場権を獲得しているが、海外勢との闘いを見据えてエントリー。こちらは順当に勝ち上がることが出来れば、準々決勝で塚本と対戦することになる。

 他にも『第7回全世界大会』第3位&『第11回全日本ウエイト制大会』重量級優勝の新保智(鹿児島支部)、『第6回全世界大会』第3位&『第1回&第3回カラテワールドカップ』軽量級優勝の谷川光(西神奈川支部)、『第32回全日本大会』準優勝の阪本晋治(大阪東部支部)、『第32回全日本大会』第4位&『第8回全世界大会』準優勝の逢坂祐一郎(徳島西南支部)などのベテラン勢が健在。

 若手ではウエイト制重量級で2年連続ベスト4入りを果たしている『第20回全日本ウエイト制』中量級王者の森健太(福岡支部)、重量級の超新星・青柳茂瑠(福岡支部)、ユースチーム出身で今年のウエイト制大会中量級準優勝の島本一二三(広島支部)などが注目される。


■女子空手の新エース将口恵美が初制覇を狙う

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 同時開催される女子の無差別級全日本大会では、ウエイト制重量級二連覇を達成している将口恵美(愛知山本道場)が優勝候補ナンバーワンだ。まだ18歳ながら空手歴は10年を超え、中学2年生の時点でライトコンタクトルールの国際女子大会で優勝。小学生の時から出始めた空手大会で数々の優勝を収め、トロフィーを保管するために倉庫を借りているという天才空手少女なのである。

 今年の春、女子大生になったばかりで、まだまだ伸び盛り。「彼女なら日本人初の女子世界チャンピオンになれる」との声も多く、日本のエース候補として期待を集める、いま最もアツい女子空手家だ。今回は初の無差別全日本制覇を目指す。

 その将口の目の前に立ちはだかるのは、昨年の『第9回全世界大会』で3位に入賞した福田美み子(群馬)である。世界大会では顔面殴打の反則を見舞われ、口から血を流してダウンするも、不屈のガッツで試合場に戻ってきて闘い抜いた伝説を築いた。男顔負けのパワフルな突きの連打を得意技とし、ウエイト制よりも無差別を得意としている。こちらの“女王決定戦”も今大会の見逃せないポイント。

 例年よりもさらに大混戦が予想される今大会。過酷なトーナメントを勝ち抜き、ワールドカップ出場権、そして今年のカラテ日本一の座に就くのは誰か? いま、真剣勝負が始まる!