(聞き手=中村カタブツ君)


 再び『ハッスル』に出場が決まったグラビア・アイドル海川ひとみ。昨年のデビュー戦ではジャイアント・バボVS海川ひとみ&KUSHIDA&\(^O^)/チエという1対3のハンディキャップマッチで惨敗している彼女が、雪辱を期して挑むのが今回の試合だ。しかも、名古屋は海川の地元。いつも以上に大勢のファンが見守る中で、果たしてどんな試合を見せるのか? その意気込みの数々を独占インタビュー!

『ハッスル22』4・21(土)大阪府立体育会館 、『ハッスル・ハウス vol.23 』4・19(木)後楽園ホール 大会の詳細とチケット購入はコチラ!

“ハッスル”最高権力者・高田総統より【直筆サイン入り大会ポスター】プレゼント「ハッスル・ハウス22」「ハッスル21」のチケット購入者の中から、各5名様(合計10名様)に「高田モンスター軍総統の直筆サイン」をプレゼント!(注:応募は終了しました)


──去年のハッスルデビュー前は「いまグラビア・アイドルとしても、正直、忙しくないので、プロレスに専念できます」とか自ら言ってましたけど、いまかなりパッとしてますよね。
海川 あ、そうですか?
──ここ最近毎週のように多くの雑誌のグラビアを飾ってるじゃないですか。
海川 あ、そうですね(笑)。


──ねえ。いまや完全にグラビア・アイドルなんで、そろそろプロレスはやめましょうよ(笑)!
海川 いえいえいえいえいえ、やります、やります、やります! せっかくいただいたチャンスですから!
──やるんですかぁ!?
海川 やりますやります。もう、そうくるとは(笑)。
──その理由はやっぱりバボ(デビュー戦で惨敗した相手)ですか。
海川 バボですね、やっぱり。お仕置きしないといけないんで、鼻を折られたんで。
──いや、「鼻を折られた」って言われても。いまグラビア仕事してますけど(苦笑)。
海川 う〜ん(苦笑)。でも、やっぱり悪いことしたらお仕置きしないとダメじゃないですか!
──ダメですね(笑)。どういう風にしてやりましょうか、ヤツを。
海川 う〜ん、仕返しがしたいですね、同じような。うふふ。
──え!? つまり鼻を折りたいと!?
海川 や、折りたいというか、「こんなに痛いんだよ」って。
──だから、折りたいんですよね(笑)。いやぁ〜、意外にサディスティックな方だったんですねぇ、ショックです(笑)。
海川 えーー! 違います違います! 私、どっちかというと受け身です。ねえ?
マネジャー う〜ん(苦笑)。


──マネジャーさんは微妙な顔してますけど(笑)。ま、でも、受け身の楽しさを知ってる感じはしますね。だって、blog(http://kaikawahitomi.cocolog-nifty.com/blog/)を見てると顔を汚すのが好きなようですから。
海川 あ、大好きです。自衛隊体験とかした時とか顔にペイントして。
──迷彩ペイントで真っ黒になってましたよね(笑)。
海川 ああいうのが大好きです。あと落書き。私、ある番組で株をやってまして。
──株界のアイドル、株ドルですね。
海川 そうです。で、株で負けると顔に落書きされて(苦笑)。
──見ました、それも(笑)。しかも現在ハッスルでは鉄仮面まで被ってますもんね。
海川 はい。原型を留めてないような感じで(苦笑)。
──こんなに顔を大事にしないアイドルって初めて見ました(笑)。
海川 あ、そうかも。初めてかもしれない。うふふ。
──「うふふ」って(苦笑)。だから、意外にタフなのかもしれませんね。
海川 だいぶ鍛えてきたんで、最近一回りも二回りも身体を大きくなったと言われたんですよ。
──身体もハートも強くなってきたと。とはいえ、3月18日に対戦するバボは別格でしょう。なにしろ、身長が──。
海川 2メートル弱あるんですよね。
──ぶっちゃけ怖くないですか。
海川 怖いと思ったことはないですね。
──前回の試合ではネックハンギングツリーとか食らったじゃないですか。
海川 いやぁ、あんまり効かなくて。
──あんなヤツの技は大したことないと。
海川 まあ、正直に言うとあの時の試合って、あんまり記憶がないんですよ。アドレナリンが分泌しまくっていたんで「痛いな」ぐらいの記憶しかなくて。で、いつの間にか鼻が折れてた(苦笑)。
──今回の試合はその雪辱戦となるわけですが、なにか必殺技があるそうですね。
海川 必殺技の“しゃちほこ”があります(笑)。
──名古屋だけに(笑)。どういうところから技のヒントがあったんですか。
海川 最近絞め技を特訓してて、結構得意なんです。ホントに、キレイに入るんですよ。スピードアップしてるんです。
──ほぉー。では最近寝技にも力を入れているんですね。
海川 はい。毎日やってます。
──毎日? 地方ロケが入った時もですか? blogを見たら、一昨日とか地方ロケに出てましたよね?
海川 そういう時は歩いて基礎体力をつけてます。昨日は8駅も歩いたんですよ。3時間ぐらいかかりました。
──8駅!? それは凄いですよね。
海川 少しでも時間があると体力つけようと思って、歩こうって。
──そしたら3時間(笑)。頑張ってますね。
海川 頑張ってます!


──ただ寝技の練習はやりすぎないほうがいいと思いますけど。耳が沸きますから。
海川 耳が沸く?
──耳がカリフラワー状態になるんですけど。
海川 なってます?
──なってないです。
海川 なるもんなんですか?
──あんまりやってると。
海川 う〜ん、じゃあ、あんまりやってないと思われちゃうのかなぁ……。
──いやいや、ならないほうがいいですって! そんなアイドルいませんから! 
海川 う〜ん……。
──ホント面白い人ですね。耳が沸くことより、練習をやってないと思われるほうがイヤなアイドルなんですね。
海川 だって、やってるから……。わかった! 立ち技にすればいいんですね(笑)!
──ワハハハ! わかりました、練習を本気でやってるってことは(笑)。
海川 立ち技やります! そしてバボに仕返しします!
──わかりました、期待してます(苦笑)。ところで、折りに触れて挑発してくれる高田モンスター軍のアン・ジョー司令長官とかに関してはどう思ってます?
海川 アン・ジョーさんは優しいですね。さっきの記者会見で手紙をいただいたんですけど、『SPA!』のグラビアも見てくれてるみたいだし、私が株ドルだってことも知ってくれてるし。もしかしたらブログでも読んでくれてるのかなと(笑)。
──挑発の手紙なんですけど、海川さんにとってはファンレターだと(笑)。
海川 そうです。優しいなと。手紙を出してくれる時点で優しいですよね。だからお返しの手紙を書いてあげないとですよね。ありがとうございますって。うふふ。


──ただ、今回負けたら“ハッスル追放”という厳しい言葉もありましたけれども、どうしましょう?
海川 いえ、負けるつもりで戦ったり、練習しないんで。もう勝つだけなんで。負けるつもりでいったら本当に負けちゃうんで。
──やる前から負けることを考えるバカがいるかよと。
海川 そうですね。
──猪木イズムですね(笑)。
海川 猪木イズム????
──まあ、いいです(苦笑)。ところで子供時代はどんな子だったんですか?
海川 ヤンチャなところがありました。男の子とよく喧嘩しましたね。男の子にからかわれたりして、「そんなこと言っちゃダメなんだよ」とか言ったりしてましたね、小学生の頃ですけど。
──口喧嘩が強かったんですね。
海川 いえ、ドッヂボールで対決して。
──直接対決! “よしわかった、ドッヂボールで話をつけよう”と(笑)。
海川 はい! で、勝ったこともあります(笑)。
──素晴らしい! じゃあ、ボールもちゃんと受け止められるんですね。
海川 できます、できます。意外と反射神経がいいんですよぉ。
──バボが打ってくるバレーボールも。
海川 止められるといいですねぇ(笑)。
──いいッスよね(笑)。ほかにヤンチャな思い出ってあります?
海川 あとは3歳ぐらいの頃に交通事故にあったんですよ。で、凄い血がダラダラ出てるのに、かなりの距離を走って家に帰って、お母さんに「引かれた〜」とか言って。お母さんは車に引かれたことより、血だらけで帰ってきたことに引いてました(笑)。
──ヤンチャっていうか、無茶ですね(笑)。痛みに強いんですかね?
海川 我慢強いんです。凄い坂があるじゃないですか、それを登る時は休憩せずに行こうとか、自分にノルマを課すのがクセなんですよ。体育のマラソンだったら、「少しでも休んだら今日はおやつを食べない」とか自分でノルマをかけて。
──じゃあ、基本的に練習は苦じゃないんですね。
海川 身体を動かすのは大好きです。
──運動神経はいいほうなんですか。
海川 運動神経はわからないんですけど、部活はやってたんですよ。
──ソフトボール部ですよね。
海川 ソフトボールは昔やってて、あとはクッキング部って料理を作る部活。
──はあ(苦笑)。体育の成績は?
海川 体育の成績は要領が良かったんで5点満点で5とか。
──要領がいいってどういうことですか?
海川 ペーパーテストで頑張ったりとか。
──みんなが頑張らないところで頑張るわけですね(笑)。実技はどうだったんですか。
海川 実技はまあまあです。
──足は速かったんですか。
海川 小学校の時は早かったんですけど、中学生になったら50メートル走で10秒ぐらいになっちゃったんですよぉ(苦笑)。
──それ結構遅いでしょ。
海川 遅いですねぇ。凄い痩せちゃったんですよ、それで体力が落ちちゃって。だから、運動することにあんまり慣れていないですね。
──ワハハハ! それでよくプロレスをやる気になりましたね。
海川 楽しいんですよ。
──人前で何かするってことも含めてですか。
海川 う〜ん、それもあるんですけど、『ストリートファイター』みたいな感じで。ああいうゲームが大好きなんで、その主人公になったみたいな感じで戦えるんで(笑)。
──格闘ゲーム感覚なんですね。
海川 はいはいはい。
──じゃあ、バボみたいなデカイほうが、逆に戦いがいがあると。
海川 はい。もし私が倒しちゃったら凄いカッコイイじゃないですか(笑)。
──カッコイイですよ。去年は1回金的蹴りで倒したこともありましたけど。あれ、よくやりましたね。
海川 あれは昔からいざという時に披露しようと思っていたんですよ(笑)。私がまだちっちゃい時、お父さんとプロレスごっこしてて、エイってたまたま蹴っちゃったら凄い痛がって。「ひとみ、男の人のそこだけは蹴っちゃダメだぞ」ってずっと教えられてたんですよ。だから、そこは急所なんだってことが身に付いてて、いざという時に披露しようと思ってて、この前使いました。
──わかってやってたんだ!
海川 はい!
──キラーですね(笑)。で、3月の試合は海川さんの地元・名古屋での試合ですけど、応援団も凄いんじゃないんですか。
海川 両親も呼びますし、友達もみんな呼びます。私、学生の頃は結構弱々しいイメージが強かったと思うんですけど、そんな私がこれだけ成長したよっていうのを見てほしいですね。
──もちろん、バボにも見せてあげたいと。
海川 はい!
──わかりました。で、最後の質問ですけど、ちょっと前のハッスル・ハウスで「私が仮面を取ったら凄いことになる」と宣言されていたんですけど、一体どうなるんですか?
海川 う〜ん、内緒です。
──決まってないでしょ(笑)。
海川 いやいやいや、●●なるんです(笑)。
──え!? そんなことになるんですか! 
海川 はい! 期待してください!
──ところで顔を隠すっていう部分は、タレント的にどうなんですか?
海川 う〜ん、チラリズムでいいんじゃないですか? 逆にどんな顔だろうって見たくなっちゃうんで(笑)。
──で、グラビアで確認していただくと(笑)。
海川 そうですそうです(笑)。
──戦略家ですね。ますます試合が楽しみになりました!
海川 絶対勝ちますので、皆さん見に来てください!

 

【“ジャイアント馬場さんにプロレスを教わって、天龍源一郎に酒を教わって、佐山聡に葉巻を教わった”男の今後のプロレス人生】世界一のトンパチ”折原昌夫の独占インタビューB

(取材・構成:中村カタブツ君)

2006.9.20大会では、“世界一性格の悪い三冠王者”鈴木みのるに一敗地にまみれた“世界のトンパチ”折原昌夫が、鈴木みのるに再び宣戦布告だ!

 3.7リアルジャパンプロレス大会の詳細とチケット購入はコチラ!

“世界一のトンパチレスラー”として、プロレス界では独特のオーラを発しているヒールレスラーが折原昌夫(メビウス)である。刺青にモヒカン(あるいは金髪)といういでたちで、対戦相手のレスラー達を恐怖で震え上がらせる悪役レスラーとしてのイメージが強い折原昌夫だが、プロレスラーとしての出発点である全日本プロレス入門前には、レスリングの全日本王者に君臨するという、実力をも兼ね備え、その素質は初代タイガーマスク・佐山サトルも認めるというマット界きっての“陰の実力者”であることは、一般のファンには浸透していない・・・。現在は、「第2代レジェンド・チャンピオン」のベルトを持ちながら“世界一厳しい”と噂されるリアルジャパンプロレス道場の道場長を務める今回のインタビューでは、彼にプロレス人生の始まりから、最初の師匠であるジャイアント馬場、そして“昭和の怪物”天龍源一郎、現在の自分、リアルジャパンプロレス道場、初代タイガーマスク、佐山サトル、そして、来る3月7日大会で再戦する、鈴木みのる(三冠王者)評など、プロレスファンでさえ、なかなか知ることが出来なかった“プロレスラー・オリハラマサオ”を教えてもらうこととする!

──わかりました。ところで、いままでは折原さんの指導者的な話を聞いてきたんですけど、今後の選手としての方向性も聞きたいです。
折原 だから、その部分はここまで先生のもとにいながら、なぜリアルジャパンに所属しないかという理由にも繋がるんですよ。僕はこれからも佐山聡は好きですし、憧れていますけど、そこに刃向かっていくのが折原昌夫なんですよ(笑)。
──そこは変わらないんですね。
折原 やはり僕はタイガーマスクじゃないですから。若い頃はいろんなスタイルを試して、タイガーマスクを意識したものもやりましたよ。ただ自分には合ってなかったですねぇ。自分ではかっこいいと思っていたんですけど、お客さんからはなんの反応もなかったですね(苦笑)。
──SWSの田中社長には反応が良かったようですけど。
折原 あれはケブラーダを出した時ですね(苦笑)。いまのスタイルに目覚めたのは、ちょうど僕がスキンヘッドにしてWARで齋藤彰俊と、青柳(政司)館長とかとやった時ですね。あの時は異常な反応があったんですよ。僕のたたずまいとか、しゃべり方、殴り方すべてにおいて。それで気付きましたよね、僕はタイガーマスク側じゃないなと(笑)。
──気付いちゃいましたか(笑)。
折原 気付いちゃったとな。それからはお客さんの思ってる世界と、僕の思ってる世界がクロスしてきましたね。
──そのスタイルでUインター時代の桜庭和志さんともやりましたからね。
折原 やりましたね(笑)。
──あれはいい試合でした。
折原 だから、僕って自分の思ってるままにやればいいんだって開き直った部分ですよね。その後はエスカレートしてイスで殴るとか、試合中に何回も金玉蹴るとか、そんなスタイルになってしまいました(笑)。だから、佐山さんからは「なんでアマレスっていう基盤がちゃんとしてて、全日本っていうちゃんとした団体から出てるのに、目の回りを黒く塗って金玉蹴るようなスタイルなの?」って聞かれたことはありますね(苦笑)。
──普通の疑問ですよね(笑)。なんて答えたんですか?
折原 いや〜、すいませんと(笑)。ただ、もともとは初代タイガーマスクに憧れてこの世界に入ったんですよ、僕。ところが自分はタイガーマスク側じゃないと気付いて、こうなったわけですから、佐山先生さえ、テレビに出ていなければ、こうはなってないですよね。大元の原因は、「先生、あなただ」と(笑)。でも、それってカリスマですよね。例えば、山口百恵を見て歌手になりたいと思ったのと同じですからね。
──それがいま身近にいるという幸せですね。
折原 うん。僕ね、ある人に言われたんですよ。ジャイアント馬場さんにプロレスを教わって、天龍源一郎に酒を教わって、佐山聡に葉巻を教わったと(笑)。
──贅沢ですね(笑)。
折原 それを聞いて僕も笑ったんですけど、ジャイアント馬場、天龍源一郎、佐山聡に現役中につけたって凄いことですよ。
──まだ17年しか経ってないのにですよね。
折原 今日でちょうどデビュー17年ですよ。たった17年で馬場さんの付き人もしましたし、天龍さんの付き人もしましたし、そしていま最終的に、僕が憧れてプロレス界に入った人のところに来て、その人の思想のもとでレスラーを育てているというのが楽しくて仕方ないですね。だから、明るいですよね、みんなに同じことを言われます(笑)。
──凄く顔がキラキラしてますから。
折原 ただ、選手としていま僕が思ってることは、あの人のもとにいて、あの人の練習方法、あの人の考え方をすべて吸収しようということです。それを吸収した上で刃向かっていこうということですね。いまは佐山聡の頭の中にあるのは鈴木みのる。それ一つでいいと思うんですよ。だけど、鈴木みのるなんて本当は先生の敵ではないんです。それよりも先生の頭を悩ませるような、どうしてこいつがリアルジャパンの中にいるんだろうという選手がいないきゃいけないと思うんですよ。
──それが折原さんなんですね。
折原 そうです。いま佐山聡は何かを作る立場の人だと思います。それはわかるんですが、それだけだとのんびりし過ぎますよね。僕たち若い奴らは牙を剥いて、いろんな手を使ってあの人に向かっていかないと。
──ケツに火をつけるような。
折原 そうですね。
──じゃあ、3月7日に対戦する鈴木みのる(初代タイガーマスク&折原昌夫組VS鈴木みのる&飯伏幸太組)というのはそれほどの壁ではないんですね。
折原 いま目の前にあるただの壁ですね。
──去年、一騎打ちで当たった時はどうでした?
折原 負けちゃったんですけど、記憶に残らない選手でしたね。「なんでこんなヤツが三冠を持っているんだ」って思いました。だから、負けた時はホントに悔しくて大声でマット叩いちゃいましたね。ちょっと恥ずかしかったんですけど。
──叩いてましたね。
折原 こんなに何もできないヤツになぜ負けたんだろうと。ただ、張り手は効きましたね。何回も脳しんとう起こして、それで気が付いたら最後にドライバーを。
──でも、鈴木さんも相当警戒してて、いつも試合ぶりじゃなかったですよね。
折原 考えてきてましたよね。
──鈴木さんもアマレス出身じゃないですか。アマレスの展開みたいなものをしてみようとは思わなかったですか。
折原 アマレスどうこういうのはなかったですね、プロレスですから。ま、そんなもんですね、アイツに関しては。
──タッグパートナーとなる佐山さんの体調はいいですか。
折原 正直言って体重はオーバーしてますね。ヒザをずっとケガしてますから、ロードワークとか、瞬発力を使った練習が全然できてないですね。それは本人がイライラしてる部分じゃないですかね。
──では、そこは折原さんが補って。
折原 そうですね。僕はそれを補って、勝負をつけるタイミングを先生に見極めてもらってスリーカウントを鈴木みのるから取ってもらいたいですね。彼はね、正直言ってプロレスに慣れてきてます。昔、プロレスのことをくそみそに言ってた人間がね。
──そういえば、SWS時代、藤原組で参戦した鈴木さんはプロレスを否定した試合をしたことがありましたね。
折原 ありましたねぇ。でも、いまはちゃんとプロレスラーになってますね。ただね、それはアピールの仕方がうまくなっただけで、プロレス自体はヘタクソですよ。いまのお客さんのニーズに応えられるというのはわかりますけど、プロレスってそれだけじゃないですからね。だから、やっぱり、「なんでアイツが三冠持ってるんだよ」っていう気持ちに戻りますね。
──全日本育ちの折原さんとしては納得できないんですね。
折原 「三冠ってどうなっちゃったんだよ」って思いますよ。
──しかもSWS時代の因縁もありますし、凄く楽しみですね。
折原 こっちは絶対負けないですよ! 
──わかりました。最後に2代目スーパータイガーの仕上がりはどうですか。
折原 やはり気持ちは相当焦ってますね。彼は格闘技界に長くいた人間ですけども、プロレスのリングに立つっていうのはまったく違うものなんでしょうね、世界が。
──違うプレッシャーですよね。
折原 それでいきなり2代目スーパータイガーですからね。免許取り立てでベンツ乗るようなものですから。重圧ありますよね。
──お客さんには温かい目で見てもらいたいと言いたいですが、先生はどうなんですか。
折原 先生は完璧主義なんで、完璧を求めてますね。「最初だからね」という優しい言葉も出てますけれど、気持ちの上ではスーパータイガーはそういうものじゃないと。ローリングサバット一つにしても、もの凄く時間かけて練習してます。
──もう十分にやってるはずなんですけども。
折原 はずなんですけど、スーパータイガーの動きといままでやってきた動きとは別ですから。
──ではもう一回作り直してると。
折原 作り直してるんじゃなくて、磨き直してる部分ですね。特にスピード。それは、これからリアルジャパンでデビューする選手にもいえますけど、スピードと間の取り方は徹底して指導してますね。初代タイガーの動きっていうのはいまビデオで見ても凄いですからね。
──いまでも沸く試合ですよね。そんな方を敵にまわすと宣言しましたけれども。
折原 う〜ん、やっぱり自分が信頼できる人、尊敬できる人はいつまでもトップにいてほしいという気持ちの裏返しですよね(苦笑)。
──複雑な思いですね。佐山さんはそれほどプロレスを長くできないと言ってますけど。
折原 やめさせないですね。まだまだ先生に牙を剥いてくる人はたくさんいますから。そんなあと数年でやめるとか、何をほざいているんだと(笑)。
──ファンもまだ納得してないと思いますし。
折原 そうでしょう。やっぱりファンは虎が獲物をくわえて振り回してるところを見たいと思いますよ。それをリアルジャパンで見せられるよう、僕も頑張りますよ(笑)。

(取材・構成:中村カタブツ君)

2006.9.20大会では、“世界一性格の悪い三冠王者”鈴木みのるに一敗地にまみれた“世界のトンパチ”折原昌夫が、鈴木みのるに再び宣戦布告だ!

 3.7リアルジャパンプロレス大会の詳細とチケット購入はコチラ!

“世界一のトンパチレスラー”として、プロレス界では独特のオーラを発しているヒールレスラーが折原昌夫(メビウス)である。刺青にモヒカン(あるいは金髪)といういでたちで、対戦相手のレスラー達を恐怖で震え上がらせる悪役レスラーとしてのイメージが強い折原昌夫だが、プロレスラーとしての出発点である全日本プロレス入門前には、レスリングの全日本王者に君臨するという、実力をも兼ね備え、その素質は初代タイガーマスク・佐山サトルも認めるというマット界きっての“陰の実力者”であることは、一般のファンには浸透していない・・・。現在は、「第2代レジェンド・チャンピオン」のベルトを持ちながら“世界一厳しい”と噂されるリアルジャパンプロレス道場の道場長を務める今回のインタビューでは、彼にプロレス人生の始まりから、最初の師匠であるジャイアント馬場、そして“昭和の怪物”天龍源一郎、現在の自分、リアルジャパンプロレス道場、初代タイガーマスク、佐山サトル、そして、来る3月7日大会で再戦する、鈴木みのる(三冠王者)評など、プロレスファンでさえ、なかなか知ることが出来なかった“プロレスラー・オリハラマサオ”を教えてもらうこととする!

折原 だから、テレビで見る通りの人ですよ。北原さん、小橋さん、菊地さんの3人は心から尊敬してましたね。イコールそれは、自分たちも一緒になって辛い練習をしてた人たちだからですよ。ある先輩のように、口に楊枝をくわえてリングの鉄柱に座ってですね、やれスクワットしろ、腕立てしろとか言わなかったですよ。そんな姿を後輩が見たら、「こいつの言うことだけは聞きたくないな」と思いますよね。だから、いまリアルジャパンの道場でも、僕は練習生たちと一緒になってやってます。
──折原さんも一緒に同じメニューでですか。
折原 そうです。さすがに腰が悪いんで、できない時もありますけど、ほとんど一緒になってやってますよ。
──リアルジャパンの練習ってどんなことをしてるんですか、ファンは凄く気になると思うんですけど。
折原 いまプロレスの練習は月曜から金曜まで1時から6時ごろまでやってます。その後、掣圏真陰流の練習に交じってパンチ、キック、寝技の練習を夜10時ぐらいやってます。
──ということは1日10時間ぐらい?
折原 やってますね。そういう意味では、プロレスラーになりたくてウチに来た子たちは正直面食らってる部分はあるんじゃないですかね。正直、中には「こんなにキツイ練習はイヤだよ。俺はプロレスラーになりに来たんであって、K─1選手やPRIDE選手になるつもりはない」と、そんな風に思ってる子もいると思うんですよ。ただ、先生がいま思ってることは、プロレスラーがK─1やPRIDEでちやほやされている世界に殴り込んでいって勝利を勝ち取るんだっていうことだと思うんですよ。イコール、それはプロレスラーになるための練習と平行して格闘技の練習をするということですね。
──両方やってるんですか、それはめちゃくちゃハードだと思いますが。
折原 そうですね。彼らはよく途中でトイレに行ってゲーゲー吐いてますね。倒れて病院に行って点滴打ってもらった子もいましたね。これは誇張じゃなくて日常茶飯事ですね。あとパンチの練習で拳を壊して、その後のプッシュアップで「すいません、折れてます」と。そういう時はさすがに「片手でいいよ」とは言います。
──えーー! 「休んでいいよ」じゃないんですか!
折原 そうですね。なぜなら彼らはそれでもやりたいんですよ。佐山聡に技術を習いたくて来てますから。だから、今日も昨日の練習がハード過ぎちゃって全員絶滅です。骨折してたり、リンパ腺が腫れちゃって来ないヤツもいる。そういうことはとにかく年柄年中ですね。でも、それでもいいんです。先生も「今日は全滅で誰も生徒がいません」というと、「仕方ないな〜、まだ弱いな」ってだけですから。生徒たちにしても、「今日はすいません! 明日はいきますからクビにしないでください!」って電話してきますから。だから、彼らにしても来たいんですね。あと、いまウチには有名な格闘技の選手も来てます。
──DEEPのチャンピオンになったばかりの長谷川秀彦さんとかですね。
折原 そういう人たちと彼らはいまの段階からスパーリングをしてますから。ケチョンケチョンにやられて、歯が折れて血だらけになってますが、チャンピオンクラスと毎日練習してますから、それは強くなりますよ、自然に(笑)。
──しかも後ろには佐山さんが竹刀持っていますからね(笑)。
折原 いや、竹刀はないです。そういうものは道場に置かないようにしてるんですよ、僕もわかってますから(苦笑)。ただ、そうなると先生は、ベンチプレスの鉄棒あるじゃないですか。あれを使ってみたりしますね。よく見ると畳に穴が空いてますから。もちろんあれで殴られれば、骨折しますし、実際骨折してますしね。
──骨折ですか……。
折原 ただ、先生はかなり気を遣ってるんですよ。
──それでですか(苦笑)。
折原 もちろんもちろん。相手はまだ素人ですから。練習中、「トイレに行きたいんですけど」と言えば行けますし、「頭がクラクラするんで休ませてください」と言えば、「どうぞ」と。別にそれは何もいいません。意思表示をしてきた者に対しては、昔のある先輩みたく「てめえ、顔じゃねーんだよ」みたいなことを僕は言いません。そんなことは悪い風習だと思ってますから。そういう風な意思表示をしてきた者にはキチンと対応します。
──いい部分だけを残していくわけですね。1時から6時までの、プロレス部門の練習はどんなことをしているんですか。
折原 5時間も何するんだと思うでしょ。でもね、5時間がアッという間に経っちゃうんですよ。例えば、スクワットは千回必ずしますし、首の運動も何種類もありますし。そして背筋、腹筋、あとは息を上げた状態で動ける運動とか、タックルの打ち込みを5分続けてすぐに受け身とか、受け身が終わったらまたタックルとか。で、その合間の休憩時間は30秒です。それをずっとやってますね。そりゃあ、途中でゲロ吐きに行きますよね(笑)。
──行きますね(苦笑)。
折原 でも、それが当たり前ですよね。お客さんにお金払って見てもらうことをするわけですから。そのためには、いま僕が持ってる精一杯のものを教えていかないとと思ってますね。
──でも、そうなると練習生は結構やめたりしませんか。
折原 やはりそういう人間は多いです。ただ、先生の考えは、なんでもいいから人を入れたいというものではないんです。リアルジャパンというものを少しでも早く作りたいんだと、そのためには選手を強くすることが一番の近道だと思ってますね。
──少数精鋭ということですね。1人でも強い人が出てくればいい。そのためにはギュウギュウ絞るのも当然ですね。あ、絞るってわけでもないんですね。
折原 そう。絞るってわけでもないんですよ。残ってる人間はみんな自主的に来てるわけですから。だから、そこの部分では昔僕が●●選手に感じてたものを感じてないから、痛くても骨が折れても練習に来ると思うんですね。僕も一緒にスクワットもやれば、スパーリングもやりますし。すべての面になるべく付き合います。口だけでああしろ、こうしろとは絶対言いませんよ。いま37歳ですけど、一緒に練習してます。
──それもハードですね。
折原 ハードです。だから、今日みたいに全員が絶滅してしまう時には僕もお休みになります(笑)。
──神様がくれた休日だと(笑)。ところで、いま練習生は寮に住んでるんですか。
折原 いま二つのパターンがあります。大宮のほうに一軒家がありまして、そこに月2万円家賃を払ってもらって、そこから通う。もしくは家賃、敷金、礼金ゼロの都内のワンルームに住んで貰って、仕事もこっちが用意しますというものですね。ともかく練習生にはプロレス・格闘技に集中してほしいんです。1年間から2年間は集中してほしいと思ってますからね。
──練習環境も整っていると。
折原 だから、環境面でもほかの団体にはないです。ケガしたら先生の知り合いの医者に診て貰えますしね。もちろん先生は大変でしょうけど。

【B“ジャイアント馬場さんにプロレスを教わって、天龍源一郎に酒を教わって、佐山聡に葉巻を教わった”男の今後のプロレス人生】世界一のトンパチ”折原昌夫の独占インタビューBへ続く!

【A“世界で一番過酷な佐山サトル道場(リアルジャパンプロレス)”の鬼コーチとしての新しい自分の確立】“世界一のトンパチ”折原昌夫の独占インタビューの第2弾アップ。