メキシコ大使館が後援、バックアップし、アエロメヒコの特別協賛がつき、インターナショナルな話題沸騰中の3月20日(金・祝)にZeppTokyoにて開催する『日墨友好400周年記念 ウルティモ・ドラゴンプロデュース LUCHA FIESTA 2009』。
ウルティモ・ドラゴン校長が全対戦カードを発表!

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本場メキシコCMLLの人気ミニ・エストレージャである、マスカリータ・ドラーダとペケーニョ・ダミアンが来日。メキシコでも話題となる大戦カードが日本で実現。また、メキシコより緊急帰国の下田美馬が
男盛とのタッグで、堀田&マクシモ組と対決!妖しいミックスドマッチになりそうだ。

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また、ウルティモ校長の愛弟子、パッション長谷川が2年ぶりのリング復帰。ブラソ・デ・オロ&ブラソ・デ・プラティーノの人気コンビと組み、セミファイナルの重責を担うこととなった。

そして、マンゴー福田、南野たけし、バナナ千賀は、一夜限りの「ロス・サルセロス・ハポネセス」を再結成!

3.1(日)闘龍門メキシコ自主興行で、OHARA(大原はじめ)&OKUMURAとの因縁が深まるウルティモ・ドラゴンが、サントと並ぶメキシコの二大英雄、ブルー・デーモン Jr.(CMLL)と夢の“日墨友好400周年タッグ”結成でこの一大記念大会を勝利で乗り切れるのか!運命のゴングは目の前だ!

また、公募した「新マスクマン デザインコンテスト」には応募が多数殺到とのこと。ウルティモ・ドラゴンが優勝作品を選出。3/20当日に発表となるので、こちらも楽しみだ!

そして、ウルティモと交友の深い、和製マリアッチ「マリアッチ・サムライ」の演奏も見たい!陽気なラテンカントリー、メキシコの風、そして本場「ルチャリブレ」を存分に堪能出来る興行になるだろう。



『ウルティモ・ドラゴンプロデュースLUCHA FIESTA 2009』3/20(金・祝)ZeppTokyo大会
全対戦カード


<第6試合 メインイベント タッグマッチ 時間無制限1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門メキシコ)、ブルー・デーモン Jr.(CMLL)vs 大原はじめ(ハッスルエンターテインメント)、OKUMURA(CMLL)

<第5試合 セミファイナル 6人タッグマッチ 45分1本勝負>
ブラソ・デ・オロ(CMLL)、ブラソ・デ・プラティーノ(CMLL)、パッション長谷川(フリー)vs NOZAWA(東京愚連隊)、MAZADA(東京愚連隊)、 X 

<第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
マスカリータ・ドラーダ(CMLL)  vs  ペケーニョ・ダミアン(CMLL)

マスクコンテスト発表式

<第3試合 スペシャルミックスドタッグマッチ 30分1本勝負>
下田美馬(フリー) 、 男盛(AO/DC)vs  堀田裕美子(フリー)、マクシモ(CMLL)

<第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
グラン浜田(フリー)、アステカ(プロレスリング華☆激)、田島久丸(ドラディション)vs マンゴー福田(フリー) 、南野たけし(闘龍門)、バナナ千賀(ソウルコネクション)

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
アミーゴ鈴木(闘龍門メキシコ)  vs  梶原 慧(闘龍門メキシコ)

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日墨友好400周年記念3・20「LUCHA FIESTA(ルチャ・フェスタ)」でメキシコ文化を楽しもう!

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メキシコ大使館が後援!
熱いぞ、熱いぞ、ルチャで国も踊る


プロレスラー、ウルティモ・ドラゴンが日墨友好400周年記念として3月20日、東京ZeppTokyoで「LUCHA FIESTA(ルチャ・フェスタ)」を行なう。
 ウルティモがメキシコに渡って22年が経つ。1988年には史上最年少でUWA世界ウェルター級王者に。以来、数々の王座に就き、1997年にはルチャドール養成学校をメキシコに設立して、いまや大物ルチャドールとしてメキシコと日本の架け橋的存在となった。そして、今回は日墨友好400周年記念として、なんとメキシコ大使館が後援をする興行を開催。なんと国がバックアップするなんて!? これも地道なウルティモの活動がメキシコの地で認められている証拠だろう。


いろんな人に来て欲しい!

大げさなことでもなんでもないが、かつてアントニオ猪木はモハメッド・アリと格闘技世界一決定戦を行なった。これはプロレスに市民権を与えたいという強い気持ちが根底にあったからだ。
このイベントもまた、限定されたプロレス村の住人に訴えるのではなく、世間に向けてルチャ・リブレというプロレスを楽しんで欲しいと訴えたもので、実に意義深い。こういう志の高さは他のプロレス団体も大いに参考してもらいたい。

ウルティモは言う。
「ルチャを知らない人に、これを機会にこんなにルチャって楽しかったんだなと感じてもらいたい。メキシコとの友好をさらに深めていくためにもメキシコを代表するルチャという文化を知ってもらえばと思うんです。とにかくお祭り。いろんな人にメキシコ文化のルチャを楽しんでもらいたいんです」。

猪木がプロレスを完全引退してから10年あまり、プロレス人気は目に見えないところでどんどん低迷し続けていた。90年代後半のプロレス界がまだ活況だったのは、猪木や馬場の遺産を食っていたからであって、潜在的には下降線をたどっていたのだと思う。
その具体的理由を語るのは目的ではないので、ここでは素通りするしかないが、世間に向けてメキシコ大使館後援を実現させたウルティモの行動力は賞賛すべきことだ。言うまでもなくメキシコ大使館が後援をするのははじまって以来のこと。ウルティモの熱意がそれほど伝わったということだ。

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 先日もメキシコ大使館で記者会見があり、大の日本好きであるミゲル・ルイス・ガバーニョス大使が3・20「LUCHA FIESTA」を宣伝した。
「ルチャはメキシコで始まり、メキシコを代表する文化といえるものにまでなりました。それをウルティモ・ドラゴンが日本で広めてくれていることを嬉しく思います。今年は日本とメキシコが交流をはじめてから400周年。メキシコ人と日本人は太平洋を隔てて物理的には離れていますが、精神的にも文化的にも似通っていると思います。ウルティモがメキシコに20年間居住し、ルチャを吸収し、日本で広めているのはそれを代表する一つの例でしょう。私も大相撲で優勝力士にメキシコ賞を授与する栄誉を得ていますし、親近感を感じています。私の世代は日本の文化、サブカルチャーと言ったほうがいいかもしれませんが、ウルトラマンや鉄腕アトムなどに接してきました。そのヒーローの多くがマスクを被っており、非常に親しむことができました。ウルティモのように日本でマスクを被って人気が出ているのはメキシコ人としてもとても嬉しいです」
 というわけで、ルチャをライブで見たことがない人はぜひ堪能していただきたいと思う。 大使館が後援する文化交流ともなると、ややもするとかたぐるしいものになるが、当日はルチャで楽しむだけではなく、友人の日本人マリアッチ、サム・モレーノ氏(メキシコ音楽のミュージシャン、都内在住)を招き、踊りと演奏も披露される。熱いぞ!
これひとつとっても、メキシコを日本に紹介する文化交流と言っていいだろう。

誇りある日本人として報いたい…

090320_ultimo_15.jpgさっそく対戦カードを見てみたい。いきなり凄い。メキシコ・ルチャの英雄といわれたブルー・デーモンを父にもつサラブレッド、デーモンJrが出場することになったのだ。そして、このデーモンJrのパートナーがなんとウルティモ。対戦相手はOKUMURA&OHARAだ。

個人的OKUMURAこと奥村には思い入れがある。
奥村は全日本プロレス時代、本当に不器用な選手であまりパッとしなかった。しかし、ごっつい顔に似合わず真面目で向上心があるので、ユニットを作ったり、いろんなことをやったものだった。しかし、ことごとく失敗。まだ知名度がなかったので説得力がなかったのだ。
奥村は追われるようにして日本を離れ、メキシコに旅経った。無一文に等しかったから本当に苦労したらしい。しかし、いまやCMLL(メキシコの最大団体)の常連としてやれるようになった。努力が報われたということだろう。

090320_ultimo_16.jpg先日、奥村に会った。奥村は私の顔を見ると懐かしそうに近づいてきた。元気でやっているのだ。自信に溢れた顔つきだった。

「CMLLではこれからもずっとやっていくつもりです」。
何もそこまで言わなくてもいい。受け入れ先さえあれば日本に戻ってきてもいいわけだから、と思ったが、どうやらそれにはちゃんとした理由もあった。
奥村はある試合で右の鎖骨を折ってしまった。なかなかの大手術で、結果的には骨盤を削って、鎖骨の一部に移植したらしい。その費用をCMLLの社長にすべて面倒見てもらった。その恩を返さねばならないと思っているのだ。

異国の地で日本人レスラーとして苦労してきた。その中で助けられた恩。それを誇りある日本人として報いたいと思っているのだろう。よく成長したものである。

今回の試合は日墨友好400周年記念。昔からメキシコは日系移民が多いことでも知られ、日本との関係が深い。ルチャ留学生も多く、かつてのウルティモもその一人で、いまやCMLLの幹部でもある。
だからこそ、ウルティモも今大会には力を入れ、お祭りとして楽しんでもらえるようなカードを作った。

セミファイナルにブラソ・デ・オロ&ブラソ・デ・プラティーノ兄弟、マクシモvs東京愚連隊(MAZADA、NOZAWA、TAKEMURA)の激突。このカードは闘龍門メキシコ自主興行で超満員の観衆を熱狂させたという伝説的カードだ。ちなみに愚連隊のうちTAKEMURAは負傷しているので代打を調整中だが、むろんお祭りカードには変わりなく、たっぷりと沸かせてくれるはずだ。

ウルティモの奇跡は起こるか!?

もうひとつ書いておかねばならないことがある。テレビだったら、いいドキュメント番組になるところだが、今回の主人公であるウルティモはとんでもないアクシデントに見舞われたのだ。

なんと、この大会を準備していた昨年12月に、突然左指が動かなくなってしまったのである。
これまで数々の負傷の蓄積で左手の神経に支障をきたしてきた。そしてついに握力もなくなって、かばんも持てない状態になってしまった。
この左手を治すには神経剥離手術をしなければならず、その緊急手術が行なわれたのは2月25日のことだった。失敗すれば引退しなければならない。当然ながら今回の3・20「ルチャ・フェスタ」にも大きな穴を空けてしまうことになる。

手術前のウルティモは「片腕になってしまっても試合をやるつもりだ」と決意を述べていたが、手術の出来不出来を考えると夜もおちおち眠れないほどだったと思う。
結果、手術は成功した。だが、成功といっても普通の生活をするわけではない。激しいルチャをやるわけだから、果たしてリングで手術した腕が通用するかどうかが心配だ。

奇跡というのは、どんな苦境にもけっしてあきらめない人間に舞い降りてくるという。きっときっとウルティモに奇跡が起こってくれることだろう。
その意味で、この日墨友好400周年記念3・20「LUCHA FIESTA」は、ルチャの華やかさだけではなく、奇跡をめぐるドキュメント作品になりそうだ。

そのほか、下田美馬(フリー)、堀田祐美子(フリー)、グラン浜田(フリー)、アステカ(プロレスリング華☆激)、南野たけし(フリー)、マンゴー福田(フリー)、田島久丸(ドラディション)、バナナ千賀(フリー)、アミーゴ鈴木(闘龍門メキシコ)、梶原慧(闘龍門メキシコ)が登場。

身を削るウルティモ

追伸…海外からニュースが入ってきた。手術したばかりのウルティモが、3月1日(現地時間)メキシコ・アレナコセリオの「自主興行」に乱入参戦したのだ。あまりに無謀すぎる。腕が動かなくなったらどうするんだ!
もっとも試合じゃなく、2人がかりで1人の相手を傷めつけているのを見て、乱入したんだが。

ウルティモは手術後だということを思わず忘れていたというが、「LUCHA FIESTA」で対戦するOKUMURAが傷めつけていたので、余計にエキサイトしてしまったようだ。

しかし、返り討ち。「OKUMURAよ、3・20「LUCHA FIESTA」で仕返しだ!」とウルティモが吠えた。

 

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【Hikaru&前村インタビュー後編】

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≪前編はこちら!


2008年12月16日、ZERO1-MAX新宿大会でプロレスリングSUNのHikaru、前村さきが突然の引退を発表。SUN最終興行となる4月26日六本木大会では、2人のシングルが決定している。引退を決意した理由を探った前編に引き続き、後編では全女時代の思い出話から、電撃入籍を発表したHikaruの“恋話(!?)”まで、プロレス&格闘技ライターのささきぃがイープラス独占インタビューを実現した。

ーー2人とも全女時代、フリーとしてユニットを組んでいた時代を経て、今のSUNにたどり着いたわけですけど、全女時代って振り返ってみて、ひとことで言うとどんな時代でしたか。
Hikaru「……地獄」

ーー「ひとこと」というか漢字二文字でした(笑)。
Hikaru「地獄でしたよ。地獄で、怒られるたびに『いま怒られてること、絶対あとで有り難いと思うよ』って言われてたんですよ。地獄でしたけど、先輩とか、上下関係めちゃくちゃ厳しかったですけど、当時は『絶対そんなこと思うかよ』って思ってたんですけど、今になると確かに思うんですよ」
前村「うん。当時は本当に悔しかったけど、振り返れば思い出ですよ」
Hikaru「うん、本当にそうです。いま常識を知っていられるのは先輩たちのおかげだと思います」

ーー当時は本当にきつかったでしょうね。
前村「泣いてばっかりでしたよ。蹴り落とされて」

ーーHikaruさんは一時逃走したりもありましたから、余計に厳しくあたられてたんでしょうし。覚えてる中で、一番きつかった“しごき”って何ですか?
Hikaru「私は、階段から突き落とされたのと、ストーブに叩きつけられたことですかね」

ーーうわぁ……『蒲田行進曲』みたいな(笑)。
Hikaru「そうそうそう(笑)。ひとり蒲田行進曲でしたよ。私も、泣いちゃうんですけど、すぐにカラっと泣きやんじゃうんですよ。それが気にくわなかったらしくて。毎回、怒られるのはささいなことなんですよ。謝っても、次の瞬間笑ってるとか、それが毎回だったから腹立たしかったみたいですね。すぐ忘れちゃうんで」

ーーストーブは、やけどとか大丈夫だったんですか。
Hikaru「あまりのスピードで叩きつけられたので、逆に大丈夫でしたね。気絶するくらいのスピードだったので。ストーブと私が同時に吹っ飛んだんで」

ーークラッシュしたと。前村さんはどうでしたか?
前村「私はそんなにひどいことされたわけじゃないんですけど……なんですかねぇ」
Hikaru「前村さんは、けっこう当たりがうまかったんです。でも、世界一臆病なんです」
前村「いやいや、違う。最初は同期がいっぱいいて、実は私、楽してたんです(笑)。6人同期がいて、3人が先にプロテスト受かってて、その人たちがどんどん雑用やっちゃうんですよ。そうすると私たちには仕事がなくなっちゃって、楽だったんです。でも、その人たちがだんだん辞めていっちゃったんです」

ーー仕事をやってくれた人たちがいなくなっちゃったんですね。
前村「そうなんです。そしたら仕事分かんないのに私1人だけ残っちゃって、どんどんやらかしてて、まぁ自業自得なんですけど、それが辛かったですね」

ーー全女がなくなっちゃって、ユニットになって、女子プロレスどうなるんだろうみたいに、思わなかったですか?
Hikaru「でもあの時は、うちらはすごい強気だったから。うちらが上がれば大丈夫、とか思ってた」
前村「うちら中心だよね、とか思ってましたね。正直(笑)」
Hikaru「ナチュラルヒールですよ、あれは」
前村「ヒールになるの?とか言われてましたもん」

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ーー当時『格闘美』とか出てたとき、けっこうなヒールぶりでしたよね
Hikaru「だってしょうがないじゃん、強いんだもん。
前村「相手が弱かったから」
Hikaru「プロレスの基準っていうか、私たち強いもん。強いものをヒールと言うなら、ヒールだねって」
前村「(笑)調子こいてましたね」

ーーSUNになったらそれを一回つぶされたというか、考えが変わるような状況になったと思うんですけど。
Hikaru「SUNになったら、やっぱり土台を作って行かなきゃいけないじゃないですか。毎日が勉強で、本当にそれこそ勉強会も開いてやったし、意識改革もしないといけないし」

ーーきつかったですか?
Hikaru「ある意味、全女の新人のときよりしんどかったですね」

ーーレポートとかもやってましたよね。
前村「やってた、やってた」
Hikaru「新人のときって、敷いてあるレールを全力で走れって言われてるようなもんじゃないですか。でもSUN旗揚げのときって、バッて白い紙を渡されて『はい、どうする』って。『書いてもいいよ、折ってもいいよ、破いてもいいよ。どうする』って」

ーーそれは……きついですね。
Hikaru「課題なくして白い紙を渡されたみたいな。真っ黒に塗ってもいいよ、白いままでもいいよって。だから、あの1年はある意味、人生最大の勉強の年だったかな」

ーー前村さんはどうでしたか?
前村「私ですか。私は、SUNになってから毎日毎日葛藤ばっかりで、新しいこととか、新しい世界を見させてもらって、いろんなことを勉強させていただいたんですけど、それに自分が全く追いつかなくて、空回り、空回りでしたね。どうしていいか分かんないんですよ。試合が楽しくできなくなっちゃって」

ーー悩んじゃったんですね。
前村「すっごい悩んで、全然思い通りにできなくて、ずっと辛かったんですよ。いろんなこと教えてもらって、これは合ってるよとか言われて、そうなんだってその通りにやってたんですけど、自分のしたいようにとか、そういうのは無かったんですよ、全く。だから言われたことやって、みたいな。勉強で言うなら点取り虫で」

ーーあぁ、テストのために勉強する……って感じで。
前村「フリーのときまでは、自分勝手に自己中にやってたんですよ。でもSUNのときは、教わったことを真面目に真面目にやってたって感じ」
Hikaru「うん、超真面目でしたよ。私は逆で、すぐに合わないって、逆に戻った、私は」

ーー逆に戻るって、どういう感じですか?
Hikaru「ドロップキックとか、ミサイルキックとか、どこぞの新人でもやるような技を一流にやりたいって思ったんです」
前村「でも一番自分に合ってるものを見つけたんだよねぇ。なんか、合わないことはやらないって決めるHikaruと、教えてもらったことを全部やらなきゃって思う自分で、違いが出た」
Hikaru「正反対でしたね」

ーーそうだったんですね(笑)。
Hikaru「振り返るとそうですね。でも、その当時私は『もっと耳を傾けろ』って怒られてたし。もっと学べって。前村さんは、器用にやるんですけど、全部できちゃうから困ったりして」
前村「飛び抜けたものがないっていうか。平均点で、普通って感じです」

ーーSUNの4人が2人抜けて、2人残って、その先って考えたとき、あの頃どういうふうに思っていましたか?
Hikaru「……ただ、頑張ろうって。だって、SUNがなくなったわけじゃ、ないじゃないですか。2人になっても、SUNだし。旗揚げしたとき、私はSUNで引退するって決めてたし。2人が抜けたとき、私、中村さんに聞いたんですよ。『SUNどうなりますか』って。なくなるならここでやめますって」

ーーそんな気持ちだったんですね。
Hikaru「だって、腹決めて旗揚げしたんだもん。みんな腹決めてやってたから、そう言いました。前村さんも同じ気持ちだったから、2人で考えましたよね、あのときも引退を」

ーーSUNが続かないならあそこで辞める、と。
Hikaru「そしたら、中村さん(※ファースト・オン・ステージ代表)は『SUNはうちのものだから、やればいい』って言われて。その一言で続行できたし、中村さんのおかげで引退ロード迎えられたと思う。下手したら引退ロードなしで、終わりだったかもしれない」
前村「あの時、突如引退だったかもしれないですね」

ーー昨年末に引退を発表した後、Hikaruさんは電撃結婚というニュースで驚かせてくださいましたが、前村さんはそれを最初に聞いたとき、どう思いました?
前村「結婚するってことですか?」

ーーどうでしょう。付き合ってる、が先ですか?
前村「あ〜(笑)。最初ね、バスの中で聞いたんですよ」

ーー女子トークっぽいですねぇ。
Hikaru「そうそう、よく、バスの中でやってるんですよ、女子トーク(笑)。移動が長いでしょ、男の人たちはみんな寝てるから」
前村「あの時はごはん食べた後で、私は音楽聞いたりしながら寝てなかったんで、Hikaruから『ちょっとちょっと』みたいな感じで呼ばれて話をして、そのときに教えてもらって。名前じゃなくて、最初は年齢から聞いたんだっけ?」
Hikaru「そうそう」

ーー修学旅行の夜みたいですねぇ(笑)。「何、好きな人って、同じクラスの男子?」って聞き出すような。
前村「アハハハハ! でも、本当にそのノリでしたよ」
Hikaru「出席番号何番、みたいな(笑)」
前村「なんかね、Hikaruから『手を握ってください』って言われて、手を握って打ち明けられたんですよ。最初に年を聞いて『えーーーっ!?』って。みんな寝てるのに、超大きい声で(笑)」
Hikaru「でも、名前言ったら『あぁ、なら』って言われましたね」
前村「年齢差が開いてたからビックリしたんですけど、あぁ、そうなんだって。嬉しかったですね。結婚っていうのも、自然な流れだなって」

ーー前村さん、Hikaruさんが結婚、ってなったから、前村さんはどうなんですかって聞かれると思うんですけど……
前村「はい。めちゃめちゃ聞かれるんですけど、ないですから!」
Hikaru「でも、ファンの人から結婚してあげるって手紙が来てましたよ」
前村「いやいやいや、いいからいいから(笑)。私は私で、自然な流れで、なるようになる、です」

ーーZERO1と一緒に地方巡業を回ったりもしていますし、男子と試合をする機会も多かったですよね。
Hikaru「あの、私たちが最強なところって、女子の試合もできるし、ミックスも出来るし、男とも戦えるんですよ。多分それが出来る選手って少ないですよ」

ーー男子で、戦って『この人はすごいな』と思った人はいますか?
Hikaru「いっぱいいますし、すごいとは思わないけど、すごくなって欲しいと思うのはナミ(※ZERO1の浪口修)ですね」
前村「そこかぁ(笑)」
Hikaru「ナミにはすごくなってほしいです。運命だから」
前村「運命の人だよね」
Hikaru「出会うべくして出会って、タッグを組んだと思っているんで。最後のパートナーですもん」

ーーあ、そうですね。おふたりは、WDBタッグ王者ですしね。
前村「似合ってるんですよ、すごい」
Hikaru「“ジュニアのカリスマ”になってほしいです」

ーーそのキャッチフレーズを出しますか(笑)。
Hikaru「ここで出しますよ(笑)」

ーージュニアのカリスマ、浪口さんでいいんですか?
Hikaru「なっていいです」

ーー分かりました(笑)。もう1人いますけど、その人じゃなくていいんですか?(※ジュニアのカリスマは……言わずと知れた金本浩二選手のキャッチフレーズです)
Hikaru「その人はもうなってるから、新しく候補として」
前村「希望ですね」

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ーー引退を発表してから2ヶ月たちますけど、あらためて「引退する」ってことを考えて、さみしい気持ちになったりしないですか?
Hikaru「決めたときは無かったですけど、いま、寂しいです。最近。ここ最近」
前村「寂しさ……ないかもしれない。全然変わらないです。普通に練習して、試合に臨んでっていう感じで、引退を決めたからって特別になにも変わらないですね」
Hikaru「私もそうですね。ただ、地方へ行くたびに『あぁ、ここも最後なんだな』っていう寂しさは、なきにしもあらず、ですね。この会場も、この人に会うのも最後かなって」

ーー地方地方で、ああここに来るのも最後か、って。
前村「そう。なかなか……っていうか、会えるの?って感じじゃないですか」
Hikaru「レスラーじゃなかったら会えないから、そういうところで寂しくなったりはしますね」

ーー最後に、ファンの皆さんに対してメッセージをお願いします。
前村「今までありがとうございました。でもまだ、2月、3月、4月とありますんで、最後までしっかり応援してください」
Hikaru「引退の日まで、1試合1試合、ほんとうに『ありがとう』って気持ちをこめて戦って、リングの上で、たくさんの『ありがとう』をみんなに返したいなって思ってるんですよ。応援してきてくれたみんなの声援ひとつひとつに『ありがとう』を返したいんで。ぜひ会場に足を運んでいただいて、私の『ありがとう』を、心からの叫びを、受け取ってもらえたら嬉しいです」

ーーきれいなシメですね。
前村「締めた、締めた。バッチリ」
Hikaru「言ってる最中、私の中で音楽流れてましたもん。さて、何の曲でしょう」
前村「分かんないよ!」
Hikaru「えー!? なんで、なんで分かんないの!」

ーーせ、せっかくきれいにまとまったのに……。前村さんHikaruさん、今日はありがとうございました!

※ちなみにHikaru選手の中で流れていた曲は宇多田ヒカルの「Flavor Of Life」だったそうです


090426_sun_01.jpgCHICK FIGHTS SUN 「SUN SET」
〜Hikaru・前村さきFINAL〜
4月26日(日) 東京・ベルサール六本木
開場 13:15 / 開始 14:00


【決定カード】
Hikaru vs 前村さき


S席:¥6,000-
A席:¥4,000-


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