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【直前特集記事アップ!】潮アvs杉浦のGHCヘビー級戦、10年ぶりの小橋&秋山、丸藤が今年もっとも躍進した男を相手に復帰戦!
NOAHの12・6日本武道館が、激動の2009年を締めくくる!
(構成・文:新井 宏)

プロレスリング・ノア
★大会名:Winter Navig. ’09 最終戦
★日 時:12/6(日)17時00分試合開始
★会 場:日本武道館
★大会詳細とチケット申込はコチラ!


 プロレスリングNOAHの年内最終シリーズ「Winter Navig.‘09」が11・19後楽園ホールで開幕。最終戦の12・6日本武道館まで、西日本を中心に全10戦を開催するサーキットだ。2009年は、NOAHにとって文字通り激動の1年だった。その1年を締めくくり、2010年につなげていくのは誰なのか。12・6武道館で組まれた3大カードから、そのヒント、あるいは答えが導かれるのではなかろうか。

 メインに組まれたのは、潮ア豪vs杉浦貴のGHCヘビー級選手権試合だ。三沢光晴さんの遺志を継ぎ、6月からベルトを守り抜いている若き王者・潮ア。激動の1年をいい形で終える意味でも、なんとしても王座を防衛して来年への弾みとしたいところだろう。しかし、それを黙って許さないのが挑戦者の杉浦である。杉浦こそ、現在の潮アに挑戦するにもっともふさわしいレスラーだと断言できる。ある意味で潮アとは対照的なタイプの杉浦。今年、他団体を含み、彼が見せた姿勢からしてもトリをつとめるのに十分なインパクトを残しているといえるだろう。というのも新日本の「G1 CLIMAX2009」においてブロックで2位の成績をあげ、決勝トーナメント進出を果たしている。惜しくも準決勝において結果的に優勝を遂げた真壁刀義に敗れてはいるものの、NOAHに杉浦ありを強烈に印象づけた。さらに杉浦には、潮アに対する直接のアピールもあった。

 三沢さんへの追悼ムードに一応のピリオドを打ち、“新生NOAH”の船出となった10・15後楽園。このシリーズでは「第1回ジュニアヘビー級リーグ戦」が注目の的だった。実際、開幕戦での公式戦はどれもがメイン級の激闘で、意外な展開も飛び出した。そのなかにあって、強烈な主張を見せたのが杉浦だった。この日、おたふく風邪の影響で潮アがシリーズ前半戦を欠場することに。王者不在とあって、よりいっそうジュニアのリーグ戦が目立つことが予想された。それを非常事態と察知したのが杉浦だった。常にピリピリしたムードで緊張感を醸し出し、試合後には「潮ア、王者なのに休んでんじゃねえぞ!!」と絶叫。この一言により、場内は一気にヒートアップ。ヘビー級の争いもジュニアのリーグ戦には負けないとの意思を示した宣戦布告だった。

 そして今回、ヘビー級戦線をさらに活性化させた立役者といえる杉浦の王座挑戦が正式決定。迎え撃つ王者の潮アは、杉浦についてこんなコメントを残している。

「G1に出たりして結果は残っていないにもかかわらず、勢いが落ちずに逆に勢いが上がっている。その勢いを断つ意味でも挑戦を受けました。39歳であれだけのコンディションを維持してるので尊敬しています。尊敬の念も含めてタイトルマッチができたら」

 このコメントを聞いて、杉浦はさらにピリピリするのではないか。タイトルマッチ決定後、SEMの11・13有明で両者の前哨戦がおこなわれた。この試合はタッグマッチにもかかわらず、武道館まで待てないとばかりに多くの時間がふたりの直接対決に費やされた。今シリーズでは11・19後楽園と武道館直前の12・2長野で前哨戦が組まれている。NOAHの未来を託された潮アか、それとも、NOAHはもちろん他団体にまで殺伐とした緊張感を持ち込んだ杉浦か…。

 タッグ戦線でも武道館に向けて大きな動きがあった。小橋建太が10年ぶりとなる秋山準とのタッグ結成を発表。武道館では、このコンビでGHCタッグ王座に挑戦することになったのだ。小橋は言う。「腎臓ガンから復帰して2年になります。ここは準といこうと決めて、準に話をしました。(久しぶりのタッグだが)コンビネーションに問題はない。

(復帰以来)はじめて(白を除く)GHCのベルトに絡むってことだから、問題があるとすればオレの方。チャンスってそんなに何回もあるものではないから、この1回をモノにしたい気持ちがつよいですね」。小橋の不安を解消する意味もあってか、小橋&秋山組は11・19後楽園から8回の試運転が予定されている。王者の佐々木健介&森嶋猛組との前哨戦は、GHCシングルとおなじく開幕戦と武道館直前の長野大会の2回組まれている。健介&森嶋組は健介オフィスの11・7熊谷大会で潮ア&斎藤彰俊組という難敵を退け波に乗っている状態。健介と小橋といえば、かつて東京ドームで伝説のチョップ合戦を繰り広げた試合がある。この組み合わせに森嶋と秋山が加わるのだ。想像するだけでもワクワクできる超ビッグカードの実現だ。

 そしてもうひとつ、3月の右ヒザ負傷以来欠場していた丸藤正道が武道館で満を持してカムバックする。欠場中、副社長に就任した丸藤が復帰戦の相手に選んだのは、休んでいた期間でもっとも躍進したといえる青木篤志であった。他団体における活躍も飛翔への加速になった。ヘビーの杉浦が「G1」なら、青木は「BEST OF THE SUPERJr.]Y」でベスト4の好成績を残してみせたのだ。先シリーズのリーグ戦では決勝トーナメント進出は逃しながらも、新日本から参戦の獣神サンダー・ライガーと引き分けるサプライズをやってのけた。青木の勢いは現在もつづいており、ライガー提唱による「SUPER J−CUP 5th STAGE」(12・22&23後楽園)には他団体からいの一番で名乗りを上げた。ということは、青木にとっての丸藤戦は「閃光十番勝負最終戦」(11・19後楽園で中嶋勝彦との第9戦)でありながら、「J−CUP」出陣に弾みをつける闘いでもある。だからこそ、「丸藤正道復帰戦」に染めたくはないだろう。十番勝負で有終の美を飾りジュニアの祭典に乗り込むのか、それとも丸藤が完全復帰をアピールし、くしくも同じ箇所を負傷し長期欠場が決定的なKENTAにエールを送るのか。来年の展開を占う意味でも、見逃せないカードである。
12・6武道館のあとには、ディファ有明での2連戦も待っている。12・23が丸藤正道プロデュース興行「不知火 為虎添翼〜添ノ巻 I miss you〜」で、12・24がクリスマス興行「NOAHful Gift in Differ‘09」。前者は今年亡くなった三沢光晴さん、ハーリー・レイス夫人のBJ・レイスさん、AAAからNOAHに参戦していたアビスモ・ネグロさんへの感謝の意味も込めたイベントで、後者はクリスマス恒例のボーナストラックだ。

 特別興行とはいえ、12・6武道館の結果がこの2連戦に影響を与えるのは必至。気持ちの上では“新生NOAH”であるのと同時に、前回の武道館における感動の余韻はいまでも残っている。プロレスのすごさ、おもしろさ、そして感動のつづきを味わいたければ、今年最後の武道館を絶対に見逃すな!(新井 宏)



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“新生”NOAHの新たなる船出
「第1回ジュニア・ヘビー級リーグ戦」で、10・31JCBに進出するのは誰だ!?


 田上明&武藤敬司の社長タッグが実現、小橋建太は武藤敬司とはじめて対戦し、蝶野正洋とは初のタッグを結成した。田上&川田利明の聖鬼軍が復活し、天龍源一郎、鈴木みのるも参戦。三沢光晴さんゆかりの選手たちが多数参戦した9・27日本武道館&10・3大阪府立体育会館は、プロレスのパワーとポテンシャルがまだまだ健在であることを知らしめた意義ある大会だった。

 さらには武道館のメインで潮ア豪と斎藤彰俊がGHCヘビー級のタイトルをかけて激突。さまざまな重圧を乗り越えて、三沢さんの事故以来止まっていた時計の針を動かしてみせる感動の闘いがそこにはあった。それはまさしく、所属選手たちによる所信表明。NOAHはこの試合を号砲に、新たなる船出を示したのである。7月4日の「お別れ会」とこの2連戦で、三沢さんへの追悼ムードには一応のピリオドが打たれたといっていい。これからは未来へつながる闘いを見せなければ、三沢さんが納得しないだろう。次期シリーズ、本当の意味での“新生”NOAHがスタートを切る。

 そのことを理解し即実行に移したのが、若き副社長、丸藤正道だった。丸藤は欠場中ながら、ジュニアによるシングルのリーグ戦開催を発表。タッグでは日テレ杯争奪のタッグリーグ戦があるが、ジュニアでのシングル・リーグ戦は意外にも今回がはじめて。NOAHの旗揚げ当時、三沢さんは「今風のものをやっていきたいよね」とよく言っていたものだ。たとえば入場時のライティングによる演出だったり、リング上なら他団体との対戦だったり。ジュニアならではのスピード感あふれる闘いは、まさに時代に合ったプロレスのひとつである。「あとでやっておけばよかったと思っても時間は戻らない。なんでもやれるときにやらないと」というのも三沢さんの言葉。ジュニアが充実しているいまだからこそ、シングルのリーグ戦なのである。

 次期シリーズ「Autumn Navig.‘09」は10・15東京・後楽園ホールで開幕。17日&18日の仙台2連戦から北海道に上陸、22日の旭川を経て24日&25日には札幌テイセンホールで連戦をおこなう(10・20には札幌で「SEM」)。その後本州に戻り、27日の福島、28日の新潟から最終戦の31日、東京・JCBホールへとつながるサーキットだ。「SEM」を除く全戦で組まれているのが、「第1回ジュニア・ヘビー級リーグ戦」。10選手が参戦し、A、Bの2ブロックに分かれて総当りリーグ戦をおこなう。それぞれの上位2名が10・31JCBでの決勝トーナメントに進出。JCBでは準決勝、決勝が争われ、ジュニアナンバーワンが決定するのである。

 それにしても、NOAHジュニアの充実ぶりを物語るような豪華メンバーが出揃った。Aブロックには現GHCジュニア王者のKENTA、現GHCジュニアタッグ王者・鈴木鼓太郎、リッキー・マルビン、中嶋勝彦、デリリアス(ROH推薦)がエントリー。Bブロックには現GHCジュニアタッグ王者・金丸義信、石森太二、青木篤志、平柳玄藩、獣神サンダー・ライガー(他団体出場枠=新日本)が名乗りをあげた。ほとんどの選手がタイトルホルダーであり、優勝候補。これほど勝敗予想のしにくいリーグ戦もないのではなかろうか。それだけに、10・31JCBに誰が勝ち進んでくるのか、まったく読めない。

 AブロックではKENTA、鼓太郎、中嶋の3人が筆頭か。それでも勝ち残るのは2名であり、1人が落ちることになる。リッキーも捨てがたいし、初参戦のデリリアスもユニークな試合運びからして台風の目になる可能性を秘めている。ROHレスリングアカデミーでコーチを務めるデリリアス。このシリーズを終えるとトレーニングキャンプが待っているという。不可解なムーブに隠されたテクニックに足元をすくわれた選手が脱落するのではなかろうか。鼓太郎とリッキーによる元パートナー同士の遺恨対決(10・24札幌)、いまやハズレなしのKENTAvs中嶋勝彦(10・25札幌)もリーグ戦の行方を左右する公式戦だ。

 また、Bブロックも混戦必至。やはり注目はライガーの参戦だろう。ライガーはメキシコ遠征から帰国後すぐに参加を表明、6年ぶりとなるNOAHのシリーズ参戦もとりつけた。しばらく新日本を離れていたライガーだが、心身ともに絶好調と言っていい。ライガーは9月11日から世界最古の歴史を誇るメキシコのメジャー団体、CMLLに登場、常にメインかセミにラインナップされるVIP待遇で約2週間にわたり結果も残してきた。年間最大のビッグショー「アニベルサリオ」ではセミファイナルを闘い、2試合のタイトルマッチまで実現させた。ベルト奪取こそならなかったものの、異国での連戦は他団体参戦に向けて大きな弾みになったようだ。参戦表明時でのメッセージが、それを証明している。となると、Bブロックでの候補はライガー、金丸、青木の3人か(ここでも2人に絞れない!)。新日本の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア]Y」でベスト4に入りながらもNOAHでは「出場者決定戦」を闘わなくてはならなかった青木の意地にも注目。NOSAWA論外という他団体の刺客を倒した実績は、かえって青木にさらなる自信をもたらしたかもしれない。さらには石森の存在も忘れてはならない。ライガーとの遭遇も大一番(10・15後楽園)だ。それでは、平柳はどうか。10・25札幌でのライガー戦。ライガーには最後の公式戦だけに、ひょっとしたら、ひょっとする?

 どの顔合わせをとっても楽しみなリーグ戦。なかでも個人的には鼓太郎に注目している。というのも、鼓太郎は7月の「第3回日テレ杯ジュニア・ヘビー級タッグリーグ戦」で金丸とのコンビで優勝を果たした。鼓太郎は三沢さんの“最長の付け人”であり、最後は三沢さんの魂が乗り移ったかのようなタイガードライバーで激闘を制した。思い出の場所となったJCBホールの決勝に鼓太郎が勝ち進めば、本人にも見る者にも、自然と7・25の映像がフラッシュバックされるはず。ヘビー級では武道館でGHC王座を防衛した潮アが今後の指針を示した。ならば、ジュニアでは誰が未来への舵取りをおこなっていくのか。三沢さんの遺志を継ぐという意味でも、鼓太郎は欠かせない。とはいえ、NOAHの選手全員が候補であるのも疑いようのない事実。それだけに、ライガーだけにはもっていかせたくないとの気持ちを全員がもっているだろう。

 ジュニアの闘いが中心となる次期シリーズだが、当然、ヘビー級の展開も見逃せない。本稿執筆時点では小橋建太&秋山準組vsディーロ・ブラウン&キース・ウォーカー組、佐々木健介&森嶋猛&沖田高志組vs高山善廣&斎藤彰俊&杉浦貴組、潮ア豪&谷口周平組vs力皇猛&モハメドヨネ組が最終戦のJCBホールで組まれている。なかでも10・3大阪で潮アに敗れたDISOBEY(力皇&ヨネ)には、存在感を再度認識させる意味でもリベンジしなくてはならないカード。同時に、十番勝負の中盤を迎えた谷口にとっても飛躍の舞台といっていい。また、健介&森嶋のGHCタッグ王者は前王者の彰俊と対戦。高山&杉浦との対戦も、何かありそうな予感が十分だ。

 すべては年内最終シリーズ「Winter Navig.’09」(11・19後楽園〜12・6武道館)への導火線。10・31JCBではジュニアのナンバーワンが決まり、ヘビー級戦線でなにかが起こる!?

(新井 宏)

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『超人タッグトーナメント』参戦決定チーム決定!

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5月29日の“ニク”の日に開催されるプロレスイベント「キン肉マニア2009」(東京・JCBホール)で行われる「超人6人タッグトーナメント」の出場4チームが発表された。

 超人コンビと現役プロレスラーがタッグを組むトーナメントでは世界各地で予選が行われ、ロビンマスク&ウォーズマンの“超人師弟コンビ”がIWGPヘビー級王者の中西学と合体するほか“2000万パワーズ” “モーストデンジャラスコンビ”“ビッグボンバーズ”といったお馴染みの超人タッグチームがJCBホールの決勝トーナメントに駒を進めた。なお、トーナメントの組み合わせは当日発表となる。

 また、プロレスデビューするキン肉マンはスペシャルシングルマッチに出場が決定。果たして超人を目指す“あの男”との対戦は実現するのか!?

 大会詳細は以下のとおり。

■「キン肉マニア2009」
5月29日(金)東京・JCBホール 開場17:30 開始19:00

<超人6人タッグトーナメント出場チーム>

[超人師弟コンビ]ロビンマスク&ウォーズマン with 中西学

[2000万パワーズ]バッファローマン&モンゴルマン with 大森隆男

[モーストデンジャラスコンビ]ブロッケンJr&ウルフマン with 男色ディーノ

[ビッグボンバーズ]カナディアンマン&スペシャルマン with 永田裕志

【出場予定選手】

ミノワマン

【解説者】

ケンドー・コバヤシ

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