【注目!日本公演特集コラムVol.3】
アイルランド初の世界チャンピオンが両国上陸!“グレート・ホワイト”シェイマスがやってくる!

■公演名:『WWE presents スマックダウン・ワールドツアー2012』
■開催日時:2012年8月9日(木)・10日(金)[両日共19時00分開始]
■会 場:両国国技館
■詳細・チケット申込はコチラ!

wwe_01.jpg


 世界最大のプロレス団体WWE(ワールド・レスリング・エンターテインメント)がこの夏、大挙して日本にやってくる。8月9日(木)&10日(金)、東京・両国国技館(両日とも午後7時開演)にて開催される「WWE presents スマックダウン・ワールドツアー2012」では、ブランドの最高峰、世界ヘビー級王座をかけたタイトルマッチがおこなわれる予定だ。

 6月17日におこなわれたPPV「ノー・ウェイ・アウト」で世界ヘビー級王座を防衛したのは、WWEにおけるアイルランド人で初のチャンピオン、シェイマスだった。シェイマスは当初、“ドス・カラスJr”アルベルト・デル・リオの挑戦を受ける予定だったが、デル・リオが試合中の脳震盪の影響により大事をとって欠場。急きょおこなわれた次期挑戦者決定フェイタル・フォー・ウェイマッチを勝ち抜いたドルフ・ジグラーを退け、ベルトを守り抜いたのである(デル・リオはその後復帰し、来日には問題ない模様)。

 王者・シェイマスにとって次なる関門は7・15PPV「マネー・イン・ザ・バンク」か。ここを突破すれば、2度の来日ともチャンピオンということになる。初来日は2年前、2010年8月の日本公演だった。このときはロウブランド所属でWWE王者として参戦、ランディ・オートンを相手に、王座防衛に成功している。

 最高峰に位置する2大王座をすでに獲得しているシェイマス。8月の来日もチャンピオンとしての登場となれば、これは快挙である。こんなスーパースターはなかなかいるものではない。では、シェイマスとはいったいどんなレスラーなのか。あまり知られていないデビュー当初の経歴も含め、彼の足跡をたどってみよう。

 シェイマスは2002年5月にアイルランドでデビュー。2004年12月に英国FWAのブリティッシュヘビー級王座に挑戦し、初のタイトルマッチをおこなった。2005年3月には地元の団体IWW(アイリッシュ・ホイップ・レスリング)でインターナショナル・ヘビー級王座を初戴冠。一度転落するものの、かつてWWEに在籍したディーロ・ブラウンから王座を奪回。2007年夏には同王座を返上し、アメリカに渡った。WWEと育成選手契約をかわし、ファーム団体のFCW(フロリダ・チャンピオンシップ・レスリング)で修業を積むことで、WWEスーパースターへの道をめざしたのだ。

 FCWでヘビー級王者となり、WWEのダークマッチにも何度か出場したシェイマスが満を持して1軍デビューを果たしたのが、2009年6月の末だった。当時存在したECWブランドに登場し、ゴールダスト、シェルトン・ベンジャミンらとの抗争で頭角を現すと、同年10月にはロウに登場。あのジョン・シナをターゲットとし、同年12月のPPV「TLC」におけるテーブルマッチで王者を、粉砕、WWE王者となったのである。

その後はオートン、HHHとも抗争を展開。対戦相手からしても、WWEのトップ戦線にいきなり食い込んできたことがわかるだろう。WWE王座は2度獲得し、2010年の「キング・オブ・ザ・リング」で優勝、キング・シェイマスも名乗った。今年1月には30人のなかを勝ち抜き「ロイヤルランブル」での優勝も果たしている。短期間で凄まじいばかりの実績を残しているのだ。

そして迎えた年間最大イベント4・1「レッスルマニア28」ではダニエル・ブライアンを破り、世界ヘビー級王座を奪取。この試合はなんと18秒で決着がついた。これはもちろん、レッスルマニアでのタイトルマッチにおける最短勝利。実績にプラス、レッスルマニア史上に残る記録まで作ったのだ。

以来、シェイマスは世界ヘビー級王座を保持しつづけている。5・20PPV「オーバー・ザ・リミット」では、デル・リオ、オートン、クリス・ジェリコといった強敵を抑え、勝率25%といわれるフェイタル・フォー・ウェイを勝ち抜き王座を死守した。最短時間で奪ったベルトを最長期間保持してみせる。これが現在の目標といったところか。

テーブルマッチでシナを葬ったことからもわかるとおり、シェイマスは大型ラフファイターでもある。身長198センチ、体重123キロの体格は大きな武器。それだけに、外国人ということも重なって、当初はヒールだった。が、WWEを代表するトップスターと闘ううちにベビーフェースとしての帝王学を吸収していく。昨年8月に“ワールド・ストロンゲスト・マン”マーク・ヘンリーと張り合ったのをきっかけに、WWEユニバース(ファン)は大きくて強いシェイマスをヒーローとして崇めるようになった。ベビーフェースに転向すると、スマックダウンの顔的存在にまで上り詰めるまでに人気が上昇したのだ。

必殺技は、ブローグ・キックとホワイトノイズ。ブローグ・キックとはいわゆるバイシクル・キックで、ブローグとはアイルランド地方の訛りのこと。ホワイトノイズは北アイルランド出身のフィンレーが使っていた変形デスバレーボムだから、ケルティック民族としての技の継承か。これらの技にいくシーンは、日本公演においても大きな見せ場となることだろう。

肌の白さからきたニックネームは“グレート・ホワイト(偉大なるシロザメ)。WWE登場から3年、初来日から2年、8月の両国2DAYSは、段階を踏んで巨大化していくシェイマスの存在感を存分に堪能できるチャンスだ。            
(新井 宏)

wwe_02.jpg


【日本公演特集コラムVol.2】

全日本の常連外国人ジョニー・エースから、WWEのGMジョン・ローリネイティスへ!
“凱旋帰国”と“初来日”が注目の同時発生!

■公演名:『WWE presents スマックダウン・ワールドツアー2012』
■開催日時:2012年8月9日(木)・10日(金)[両日共19時00分開始]
■会 場:両国国技館
■詳細・チケット申込はコチラ!

wwe_01.jpg


 8月9日(木)&10日(金)、東京・両国国技館(両日とも午後7時開演)で開催される「WWE presents スマックダウン・ワールドツアー2012」に、ジョン・ローリネイティスの参加が決定した。
 ローリネイティスは、ロウ&スマックダウン、両ブランドのジェネラルマネージャー(GM)。今年4月におこなわれた年間最大イベント「レッスルマニア28」でチーム・ローリネイティスを率い、セオドア・ロングのチーム・ロングを制し両ブランドのGMに正式就任した。そして今回、スマックダウンGMの立場で日本公演に“初来日”することになったのだ。外国人には“スモーアリーナ”として知られる両国国技館でどんな手腕をふるうのか。ローリネイティスの登場は、今回の日本公演における大きな見どころのひとつになっている。ローリネイティスにとって、こんどの来日はある意味“凱旋帰国”になるからだ。

 たとえWWEでのローリネイティスを知らなくても、ジョニー・エースと聞けばピンとくるプロレスファンも多いだろう。ジョニー・エースとは、かつて全日本プロレスで活躍した外国人選手のひとり。スタン・ハンセンと並ぶ、日本育ちの大物外国人レスラーである。その彼が世界最大のプロレス団体WWEを取り仕切るGMとして来日するのだ。どこが変わってなにが変わらないのか、古くからのファンにも見逃せない、ジョニー・エース=ジョン・ローリネイティスの登場である。

 ローリネイティスは1986年にNWAフロリダ地区のFCW(フロリダチャンピオンシップレスリング)でデビューした。80年代を代表する名チーム、ザ・ロードウォリアーズのアニマルを兄に持ち、弟のターミネーターもプロレスラーというレスリングファミリーの出身である。デビュー当初はヒールだったエースだが、シェーン・ダグラスとのダイナミックデューズでアイドル系のタッグチームにキャラチェンジ。弟のターミネーターとも組み、WCWで名を馳せたナスティボーイズとFCWでタッグ王座を巡り争ったこともある。

 初来日は88年8月の全日本プロレスで、その後は日本が主戦場となっていく。小橋建太とのチームで人気を博し、実力も上昇。90年9月と91年7月には小橋&エース組でアジアタッグ王座を奪取した。エースがスティーブ・ウィリアムスとのチームで96年9月に世界タッグ王座を獲得したのだが、小橋とのコンビも復活し、世界タッグ王座戦線にも小橋&エース組で進出した。97年5月には川田利明&田上明組から奪取し第32代王者となると、スティーブ・ウィリアムス&ゲイリー・オブライと組に奪われるも、97年10月に奪回。2度の世界タッグ王座に就いている。その後、99年6月にエースとしてはバート・ガンとのコンビで小橋建太&秋山準組から世界タッグ王座を獲得。同年7月の日本武道館で大森隆男&山善廣のNO FEAR(ノー・フィアー)にタイトルを明け渡すと、2000年には引退し、マットを去った。ちなみに、シングルプレーヤーとしても98年に三冠ヘビー級王座に挑戦している。

 その後はアメリカに戻り、WCWのフロント入り。WCWが崩壊するとWWEに移り、レスラーの発掘、採用を担当するようになった。WWEの副社長でもあり、ビンス・マクマホン会長からの厚い信頼も受けている。

 そして昨年の夏あたりから、ローリネイティスが番組の登場人物としてリングに上がる機会が増えてくる。当初はロウの臨時GMの肩書で、CMパンク、HHH、ケビン・ナッシュらとの絡みを見せた。しだいに権力を増していくと、ロウにとどまらず、今回来日するスマックダウンをも配下におさめることに成功する。現役ではなくとも、事実上のトップはローリネイティス。そう言っても過言ではないだろう。

 そのローリネイティスが、現役でもないのに試合をおこなった。しかもその相手がWWEの看板選手であるジョン・シナ。5月20日におこなわれたPPV「オーバー・ザ・リミット」での出来事である。ブランクが大きいだけに、試合はシナ有利で進んでいった。ところが、最後の最後にきてローリネイティスの権力がモノをいう。数日前に理不尽な理由から解雇したばかりのビッグショーが乱入。ローリネイティスをアシストし、シナのピンフォール負けを現出させたのだ。ビッグショーは再契約のため、ローリネイティス側へ寝返ったのである。この策略により、ローリネイティスの力はますます強大になっていく。ローリネイティスとビッグショーのコネクションが、次回PPV「ノー・ウェイ・アウト」(6月17日)から8月の日本公演にかけて猛威を振るうことは十分にあり得る。この期に及んでジョニー・エース(ジョン・ローリネイティス)が注目の的となるなど、誰も予想できなかった。両国のリング上からローリネイティスが理不尽な振る舞いでジョニー・エース時代の“ピースサイン”を見せるのか。WWEユニバースにも日本のプロレスファンにも、ローリネイティスの動向は見逃せない!            (新井 宏)

wwe_02.jpg


【日本公演特集コラムVol.1】
世界一のプロレス団体が両国国技館に上陸
8月、WWEスマックダウンがやってくる!

■公演名:『WWE presents スマックダウン・ワールドツアー2012』
■開催日時:2012年8月9日(木)・10日(金)[両日共19時00分開始]
■会 場:両国国技館
■詳細・チケット申込はコチラ!

wwe_01.jpg


 世界一のエンターテインメント大国アメリカでアメリカマット界を統一した世界一のプロレス団体WWE。そのWWEが生んだスーパースター軍団が、大挙して真夏の日本にやってくる。「WWE presents スマックダウン・ワールドツアー2012」が、8月9日(木)&10日(金)、東京・両国国技館(両日とも午後7時開演)でおこなわれるのだ。
 昨年11月30日&12月1日には「ロウ」ブランドが横浜アリーナで日本公演をおこなったが、今回はもうひとつのブランド「スマックダウン」での開催。「スマックダウン」がやってくるのは09年7月の日本武道館以来、3年ぶり。両国国技館での開催は、10年8月の「ロウ」以来、2年ぶりのこととなる。
 前回の日本公演では、CMパンクvsアルベルト・デル・リオのタイトルマッチが日本のWWEユニバース(ファン)を魅了した。プロレスはWWEのみというコアな観客はもちろん、この試合は生粋のプロレスファンにも思い入れが持てるカードだった。というのも、両者とも日本マットと大きくかかわった後、WWEでスーパースターの地位を築いたからだ。
CMパンクは初来日がZERO1のリングで、日本のプロレスに精通している。日本のテクニックを習得し、アメリカンインディーの大物からWWEへの足掛かりを作ったのだ。アナコンダバイスやGTSといった大技は日本でも使われている。
一方のデル・リオはルチャリブレの名門、マスカラス・ファミリーの出身。あの仮面貴族ミル・マスカラスの甥であり、父はドス・カラス。デル・リオはドス・カラスJrとしてデビューし、日本ではマスクマンのまま総合格闘技のリングにも上がっている。必殺技のクロスアームブリーカーは、格闘技の経験が生かされているのだ。
今回の日本公演にも、デル・リオはやってくる。それ以外にも、日本とかかわりの深いスーパースターが何人もやってくるだろう。もちろん、元・新日本プロレスの日本人スーパースター、ヨシ・タツもその一人。WWEにはあまり触れたことがない、というファンにも楽しめるのが、日本公演の特徴でもある。WWEの楽しさをWWEユニバースに独占させるにはあまりにももったいない。その魅力に触れていないファンには、世界中で支持されているWWEを知る絶好の機会、入り口でもあるのだ。
WWEが世界中で支持されている理由のひとつに、「レッスルマニア」というビッグイベントの存在がある。「レッスルマニア」は年間最大の大会で、全世界で放送されるといっても過言ではない。開催地は街をあげてのイベントとなり、当日はもちろん、1週間前あたりから様々な催しものもおこなわれる。次回開催地はかなりまえから発表され、まるでオリンピック誘致に成功したかのような盛り上がりまで見せるのだ。それだけに、開催地における経済効果も桁違いに大きい。
今年の「レッスルマニア28」(4月1日マイアミ)では、映画界に転身しハリウッドスターとなったザ・ロックが現在のトップスター、ジョン・シナと一騎打ちで対戦した。試合は大方の予想に反してザ・ロックが勝利し、ふたたびハリウッドへと戻っていった。この闘いは1年前からカードが発表されていた“大河ドラマ”の区切りでもあった。来年の「レッスルマニア」にザ・ロックの姿はあるのだろうか。次にリングに上がるまで、ザ・ロック出演作が何本か公開されるかもしれない。
ほかにも「レッスルマニア28」では数々の大きな出来事があった。ジ・アンダーテイカーはHHHとの一騎打ちを制して「レッスルマニア」における連勝を無傷の20へと伸ばした。これは同時に、来年の「レッスルマニア」への予告編にもなるのだろう。ザ・ロックの出場同様、アンダーテイカーの動向にも注目が集まる。また、WWE王座戦ではCMパンクがクリス・ジェリコとの“ベスト・イン・ザ・ワールド”決戦に決着をつけ王座防衛を果たした。世界ヘビー級選手権試合では、王者のダニエル・ブライアンがシェイマスにまさかの18秒負け。この惨敗が、その後の展開に大きな影響を与えている。両ブランドのGM抗争となったチーム・ローリネイティスvsチーム・ロングは6対6の全面対決で、ローリネイティス軍が勝利。これを機にローリネイティスはセオドア・ロングを失脚させ、現在では両ブランドのGMとして幅を利かせている。ローリネイティスのGM正式就任が、今回の日本公演にも影響を及ぼすのは間違いない。これまではスタッフとして裏方に徹していたローリネイティスが、“登場人物”として来日するからだ。
なお、6月17日におこなわれる次回PPV「ノー・ウェイ・アウト」では、ローリネイティスに泣く泣くついた大巨人ビッグショーが、ジョン・シナと逃げ場のないスチールケージマッチで激突。前回の日本公演でケビン・ナッシュと巨漢対決を繰り広げたビッグショーが、GMの命を受けてシナに引導を渡すのか。世界ヘビー級タイトルマッチでは、日本公演のPRで来日したアルベルト・デル・リオが王者のシェイマスに挑戦。5月20日のPPV「オーバー・ザ・リミット」ではシングルでのタイトルマッチが一度は決まったものの、結局は4人が同時に闘うフェイタルフォーウェイとなりタイトル奪取のもくろみに横やりが入った。こんどこその思いが強いだけに、王者として日本公演にやってくる可能性もありそうだ。世界王者として来日するのは、シェイマスか、デル・リオか。PPV「ノー・ウェイ・アウト」(6月17日)の結果が、日本公演の行方を占う! 
(新井 宏)      

wwe_02.jpg