ハルク・ホーガン立ち会いのもとおこなわれた公開契約から3年、ついに、そしてようやく、ヒデオ・イタミがWWE日本公演のリングにコスチューム姿で立つことになる。世界最大のスポーツエンターテインメント団体WWEが今年も両国国技館で開催する日本公演「WWE LIVE TOKYO」6月30日(金=18時開場、19時開演)、7月1日(土=17時開場、18時開演)。来日スーパースターのなかには、2度の長期欠場から復活したヒデオもメンバーに名を連ねている。  NOAHのKENTAからWWEのヒデオ・イタミへと変身を遂げたのは2014年9月のことだった。鳴り物入りで世界最大の舞台に登場し、新鋭ブランドNXTのスーパースターとなった。15年4月には年間最大のビッグイベント「レッスルマニア31」に参戦。アンドレ・ザ・ジャイアント杯バトルロイヤルに出場し順調な歩みを見せていた。封印されていた得意技go2sleepを解禁したのも、この頃のNXTだった。

 ところが、5月に左肩を負傷、長期欠場をしいられることになる。ヒデオの参戦も予定されていた7月の日本公演は無念の欠場。それに先立つプロモーション来日では左腕を吊り、痛々しい姿で会見やインタビューをこなした。スーツ姿での凱旋となった両国国技館では殿堂入りセレモニーで藤波辰爾を紹介、リングに呼び込み役割を全うした。大会のメインでは日本育ちのフィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)がNXT王座を初戴冠、海外のハウスショーでタイトルが移動という快挙をやってのけただけに、“順調ならばここにヒデオも…”という思いが脳裏をよぎったものである。  復帰にかかった時間は1年2カ月。カムバック戦は16年6月30日だった。この時期、ヒデオのあとからWWE入りした中邑真輔やアスカは日本公演のため故郷に向かっていた。ヒデオは、元TMDKのニック・ミラー&シェイン・ソーンと元NOAHトリオを結成し、サモア・ジョー組から勝利。フィニッシュをとったのもヒデオだった。

 しかし、ここからというところでまたもや負傷してしまう。10月1日のハウスショーでリディック・モスのパワースラムを食らった際、首を痛めてしまったのだ。ヒデオの欠場中、アスカはNXT女子王座として負け知らず、記録を次々と塗り替えNXT女子を牽引していった。中邑はNXTで世界的大旋風を巻き起こし、メインロースター昇格への道を切り開いていた。ヒデオが戻ってきたのは今年3月23日。振り返ってみればWWEを取り巻く状況も入団当時とは大きく変わっている。日本人が増えたことはもちろん、番組、ブランドも増えた。所属するNXTの趣旨も、発足当初とは大きく変貌を遂げている。ある意味、その先駆けとなったのがヒデオの入団だっただけに、このままで終わるわけにはいかないのだ。

 「レッスルマニア33」直後の大会(4・4リッチモンド)で中邑がスマックダウンに登場、メインロースター昇格を果たすと、こんどはヒデオにもチャンスがやってきた。中邑が価値を上げたNXT王座。そのベルトへの挑戦権が巡ってきたのだ。初挑戦の舞台はビッグマッチ、5・20「テイクオーバー:シカゴ」のセミファイナル。来日経験もあるボビー・ルードがチャンピオンで、ヒデオがチャレンジャーという図式である。過去にレッスルマニアもおこなわれたオールステートアリーナで、ヒデオはこれまでの鬱憤を晴らすかのように躍動した。しかし、最後はルードのグロリアスDDTを食らい、3カウントを聞いてしまう。go2sleepも決めたのだが、読まれていた回数の方が遙かに多かったのだ。試合後のヒデオはバックステージで大荒れ。それだけ、この試合にかける思いが大きかったということか。

とはいうものの、この挑戦は本格参入へのスタート地点にすぎない。これをホンモノにするためにも、今回の日本公演、初凱旋は、弾みをつける絶好のチャンスになるのだろう。しかも、初日の対戦相手は日本で育ち、日本のプロレスを知り尽くしたクリス・ジェリコである。日本公演では、日本で得た、日本仕様のファイトをWWEスタイルにミックスさせて仕掛けてくるのが恒例。昨年の同時期には中邑vsジェリコがおこなわれている。それだけに、ヒデオvsジェリコは見逃せないカードなのだ。 2日目のヒデオは、日本人スーパースター戸澤陽と組んで、新日本で活躍した元バレットクラブのルーク・ギャローズ&カール・アンダーソン組と対戦する。日本人チームと、日本を主戦場としていた大型外国人チーム。こちらも大注目のカードとなった。

ヒデオとタッグを結成する戸澤は、昨年6月から開催された「クルーザー級クラシック」トーナメントにエントリー。3戦をおこないベスト8に残る快進撃をみせた。これが認められると昨年11月にDRAGON GATEを退団しWWEと正式契約。さらにはわずか1カ月でNXT初の日本公演に凱旋し、NXTタッグ王座に挑戦した。現在はクルーザー級中心の「205LIVE」で活躍しロウにも登場。新ブランドとメインブランドを往来する、新しいタイプのスーパースターと言えるだろう。クルーザー級戦線をかきまわす貴重な存在となっているのだ。 それだけに、初日、2日目ともヒデオ絡みのカードが大きな楽しみになってくる。日本公演「WWE LIVE TOKYO」は6月30日と7月1日、両国国技館での2DAYS開催だ。

(構成・文:新井 宏)


※来日タレント、対戦カードは変更される場合があります。予めご了承ください。
※王座は5月20日、NXT「テイクオーバー:シカゴ」終了時点でのもの。



■大会名:WWE Live Tokyo
■日時:6/30(金)〜7/1(土)
■会場:国技館 (東京都)

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2017-06-12 15:28 この記事だけ表示

 記憶に新しい昨年12月、大阪で史上初、NXTブランド単独の日本公演が開催された。世界最大のスポーツエンターテインメント団体に飛躍した日本人スーパースターたちも凱旋し大きな盛り上がりをみせたビッグイベントは、さらなる拡大版でまたもや日本にやってくる。6月30日(金=18時開場、19時開演)、7月1日(土=17時開場、18時開演)に東京・両国国技館でおこなわれる「WWE LIVE TOKYO」が、それである。  いまや、“未来のアメリカ大統領候補なのでは?”とネット上で噂されるまでになったザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)。ロック様が来日し伝説となった2002年3月1日の横浜アリーナ公演から数え、前日のNXT公演も含めると今回が通算20回目の記念大会だ。この時期の来日は6年連続で、「WWE LIVE」ブランドでの開催は5年連続となる。と同時に、今回はWWE新章での上陸と言っていい。それは、昨年8月に行われたロウとスマックダウンで所属選手を分けるドラフトが行われ、さらに歴史的イベントとなった「レッスルマニア33」後、スーパースターたちのシェイクアップ(再編成)がおこなわれてから初の日本公演となるからである。

ここ数年、WWEでは両ブランドで共通のストーリー、抗争が展開されていた。が、ドラフト後は久しぶりにブランドごとによる闘いがおこなわれることになる。今回の日本公演では、ロウのメンバーが中心。そこにNXTの日本人スーパースターも加わるスペシャル仕様となる。海外のハウスショーでは見られない顔合わせが実現するのも、日本公演ならではの楽しみなのだ。

年間最大の地球的ビッグイベント、「レッスルマニア33」はアメリカ・フロリダ州オーランドのキャンピング・ワールド・スタジアム(旧シトラス・ボウル)で4月2日におこなわれ、同スタジアム新記録となる7万5245人を動員した。これは同所で開催された9年前の「レッスルマニア24」を上回るものでもあり、WWEネットワークでの視聴者数を加えれば、まさに天文学数字となる。

この歴史的大会では“デッドマン”ジ・アンダーテイカーがロマン・レインズに敗れる劇的な結末が待っていた。ひとつの負けが大きな意味を持つだけに、暗闇の中に姿を消したことは、まるで引退を示唆するようなエンディングになっていた。それだけに、WWEが新章を迎えるとの印象が大きくなったのだ。また、セス・ロリンズがトリプルHを相手のフィニッシュ技ペディグリーで破った事実も、時代の変遷を象徴する出来事か。新日本での活躍からWWEへ飛んだAJスタイルズもマクマホン・ファミリーのシェーンをフェノメナール・フォアアームで粉砕し、大会のベストバウトとも言える大熱戦を見せつけた。

そのほか、ブロック・レスナーがゴールドバーグをスープレックスで投げまくり、最後はF5からWWEユニバーサル王座を獲得。ジョン・シナがニッキー・ベラとのタッグでザ・ミズ&マリース夫妻を破ると、リング上で公開プロポーズをやってのけた。結果、ニッキーの「イエス」により晴れて2人は夫婦となる。ニッキーと双子の姉妹であるブリー・ベラもダニエル・ブライアンと結婚しているため、シナとブライアンは親戚関係になることになる。ブライアンは現役レスラーではないが、これがリング上にも反映されるのか、大いに気になるところである。さらに、ランディ・オートンがブレイ・ワイアットからWWE世界ヘビー級王座を奪取。一時的にワイアットファミリーの信者となったものの、リング上ではキッチリと結果を出した。これまでとはひと味違う戴冠劇は、レスラーとしての振り幅をより大きくしたようだ。本編前のキックオフ枠ながら、インターコンチネンタル王座戦では王者のディーン・アンブローズがバロン・コービンを破りベルトを守った。必殺技ダーティーディーズの切れ味はバツグンである。

祭典翌日から劇的変化を見せるのもWWEの大きな特長だ。今年も例外ではなく、4月4日のスマックダウンでは昇格が噂されていた中邑真輔がついに登場。まずは、ドルフ・ジグラーとの抗争がスタートし、待ち焦がれていた世界中のWWEユニバースを熱狂させている。つづく4・10ロウではスーパースター・シェイクアップがおこなわれ、移籍者が次々と発表された。基本的には、6・30&7・1日本公演のメンバーがこのときに固まったと言っていいだろう。この週から、再び新しいストーリーが始まったのだ。

そして今回、“新”ロウの流れから来日するメンバーは以下の通りだ(5月24日時点)。ロマン・レインズ、ディーン・アンブローズ、セス・ロリンズ、ブレイ・ワイアット、フィン・ベイラー、セザーロ、シェイマス、ザ・ミズ(withマリース)、ルーク・ギャローズ、カール・アンダーソン、エンツォ・アモーレ、ビッグ・キャス、クリス・ジェリコ、サモア・ジョー、ゴールダスト、R・トゥルース、タイタス・オニール、ボー・ダラス、ネヴィル、オースチン・エイリース、戸澤陽、ヒデオ・イタミ、サーシャ・バンクス、ベイリー、エマ、アレクサ・ブリス、ナイア・ジャックス、アスカ。

アスカの参戦は、5月24日に追加発表された。これは5・20「テイクオーバー シカゴ」の結果を受けてのものと言えるだろう。NXTのビッグマッチでアスカはニッキー・クロス、ルビー・ライオットというどちらも日本での経験を持つ実力者からまとめてNXT女子王座防衛に成功。いまだに無敗で、日本公演にもアンディフィーテッド(負け知らず)状態で凱旋するのか注目が集まる。もちろん、KENTAから改名後、日本で初の試合を迎えるヒデオ・イタミも大注目のひとり。「WWE LIVE TOKYO」6・30&7・1両国が待ち遠しい!

(構成・文:新井 宏)



■大会名:WWE Live Tokyo
■日時:6/30(金)〜7/1(土)
■会場:国技館 (東京都)

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2017-06-12 15:17 この記事だけ表示

■大会名:WWE NXT Live Japan
■日時:12/3(土)
■会場:エディオンアリーナ大阪 (大阪府)

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WWEで話題沸騰のブランドNXTが、日本初上陸。12月3日(土)エディオンアリーナ大阪で一夜限りの日本公演「NXT LIVE JAPAN」を開催する。

 NXTは、2012年にファーム団体のFCWを新人発掘プログラムと吸収する形でスタート。2014年にはPPVも開始し、第2回からは「テイクオーバー」と名称を統一。日本からヒデオ・イタミ、アスカ、そして中邑真輔もNXTのレギュラーとなり、WWEの第3ブランドと言えるところまでステータスを上げている。

 というのも、最近のNXTはテレビ収録マッチはもちろん、アメリカ国内のハウスショーや単独の海外ツアーも積極的におこなっているのだ。昨年12月と今年6月に英国をまわり、初の日本公演には本拠地とも言えるフロリダ州ウインターパーク・フルセイル大学での試合を終えてから出発。12・3大阪のあとは、そのまま豪州へ向かう。これは、5日から13日までおこなわれる大規模なツアーである。

 12月3日の日本公演では、NXTで活躍中のスーパースターが一挙来日。多くの注目カードがラインアップされている。
▼NXT王座戦
中邑真輔vsサモア・ジョー
▼タイ・デリンジャーvsボビー・ルードvsイライアス・サムソン
▼♯DIY(ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ)vsTajiri&戸澤陽
▼ティノ・サバテリ&リディック・モスvsザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)
▼オニー・ローカンvsアンドラデ・アルマス
▼リブ・モーガン&アリーヤvsペイトン・ロイス&ビリー・ケイ
※ほか出場/登場予定…アスカ、ヒデオ・イタミ、TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー)、バディ・マーフィー、ウェズリー・ブレイク、エンバー・ムーン

(出場/登場予定選手、カードは変更される場合があります。各チャンピオンは日本時間11月20日配信「NXTテイクオーバー:トロント」終了時点のものです)

 最大の注目はやはり、中邑真輔とサモア・ジョーのNXTタイトルマッチだろう。中邑は8・20「テイクオーバー:ブルックリンU」でサモア・ジョーを破り日本人初のNXT王座を奪取(第9代王者)。そのまま王者として凱旋することが期待されていたのだが、日本公演前最後のビッグマッチ、11・19「テイクオーバー:トロント」でタイトル移動のビッグサプライズが起こった。これにより、日本では立場を変えての再戦がおこなわれることになりそう。“NXT予告編”ともいえた2015年7月の日本公演ではフィン・ベイラー(元プリンス・デヴィット)がケビン・オーエンズからNXT王座を奪い“殿堂者”藤波辰爾から祝福を受けているだけに、中邑の奪回も夢物語ではないだろう。また、日本公演後の12・8メルボルンでもジョーvs中邑のタイトル戦が組まれている。王座の行方がどうなろうと、両者の抗争はまだまだつづいていくようだが、日本のファンが見たいのは、やはり中邑がベルトを手にする姿である。

 Tajiri&戸澤陽組は、ザ・リバイバルからNXTタッグ王座を奪取した♯DIYと激突する。WWEのレジェンドと新鋭がどんなコンビネーションを見せるのか。DRAGON GATE USAに参戦経験もあるジョニー・ガルガノと戸澤の再会にも注目である。また、戸澤はクルーザー級ディビジョンの新たな一員としてWWEに正式参戦。11月末にスタートするWWEネットワークの新番組「205Live」にも出場するだけに、今後へ向け母国で勢いをつけたいところだろう。

 本稿執筆時点では未定ながら、アスカの対戦カードも楽しみ。しかも、今回の日本公演はスケジュールの都合から12月3日の一日限りとあってプレミアム性が非常に 高い。今大会の模様は、オーストラリアツアーとともに特集番組として収録、後日WWEネットワークで独占配信されるとのことだ(配信期日は未定)。

果たして、中邑の王座奪回なるか、アスカは連勝記録を伸ばすのか。12・3大阪は、絶対に見逃せない!

(取材・文:新井宏)



【決定対戦カード】

NXT王座戦
中邑真輔 vs. サモア・ジョー

タイ・デリンジャー vs. ボビー・ルード vs. イライアス・サムソン

#DIY vs. Tajiri & 戸澤陽

ティノ・サバテリ & リディック・モス vs. ザ・リバイバル オニー・ローカン vs. アンドラデ・アルマス

リブ・モーガン & アリーヤ vs. ペイトン・ロイス & ビリー・ケイ

この他、出場/登場予定
アスカ、ヒデオ・イタミ、TM61、バディ・マーフィー、ウェズリー・ブレイク、エンバー・ムーン

※出場/登場予定選手、カードは変更される場合があります
※各チャンピオンは日本時間11/20配信「NXT TakeOver: Toronto」前のものです

■大会名:WWE NXT Live Japan
■日時:12/3(土)
■会場:エディオンアリーナ大阪 (大阪府)
チケットの詳細はこちら

2016-11-29 12:58 この記事だけ表示