【UFC JAPAN特集コラムVOL.5】
UFC JAPAN日本大会間近!直前見所特集!
(構成・文:高須基一朗)

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■大会名:UFC JAPAN
■開催日時:02月26日(日)10時00分開始
■会場:さいたまスーパーアリーナ
★大会詳細とチケット申込みはコチラ!


UFC日本大会まで、いよいよ一週間を切りました。できる限りマニアックな説明にせず、万人に伝わるように各試合の見所をお伝えしていきます。

まずはやはり、本大会でメーンカードのライト級(70.3KG)タイトルマッチの試合。

同階級で向かうところ敵なしの現チャンピオンのフランク・エドガーが出場する。

まずは、このエドガーの強さを伝えたいと思う。

UFCで、それまで絶対王者として君臨し続けていたB.Jペンを二試合連続して倒した男が、このフランク・エドガーだ。そしてライト級政権交代をするや、世界にその名を轟かせた。

総合格闘家の教材と言えるほどに精神的な強さと粘りを持ち、試合前半で劣勢だったりしても、後半で巻き返す。逆転勝ちの展開が多く、名勝負製造機の異名すら持つ。決して打たれ強いわけではないので、パンチでダウンするのだが、すぐに立ち上がり回復してしまうのも彼の持ち味だろう。プロ格闘家ならば、誰もが彼のようなメンタルの強さを持ちたいと思うはずだ。現在、タイトルマッチ防衛戦を3度成功させ、本大会が4度目の防衛戦となる。

対するベン・ヘンダーソンだが、こちらもUFCライト級戦線において強豪中の強豪。

父親が黒人で母親が韓国人であり、どことなくアジア人ぽいので、日本人には親近感
が沸く顔立ちだといえるだろう。

ヘンダーソンは今現在15勝2敗であり、UFC参戦以降の過去3試合は全て勝利して
いて、ノリにのっているファイターである。ヘンダーソンの武器は、やはりフロントチョークスリーパーなど首を中心に攻める決め手の強さだ。一度、首を掴んだら相手がタップするまで離さない。その類まれな器用さで、ここ数試合は打撃の上手さも際立ってきている。

エドガー30歳、ヘンダーソン28歳と年齢を考えると今が格闘家として心身共に充実した二人ともいえる。故に調子のピークが最高潮の今の時期にこの二人が相見えて戦うのを、この日本大会において生で観ることができるなんて、こんな贅沢な事は無いだろう。

名勝負製造機エドガーが、本試合でも会場を沸かす試合を観せてくれる事は間違いないだろう。


その他、メーンカードとして発表されているのが、

Jackson vs Bader

Hunt vs Kongo

Akiyama vs Shields

Okami vs Boetsch

Hioki vs Palaszewski

Pettis vs Lauzon


エドガーとヘンダーソンの試合を含めて7試合が、全世界にPPVとして放送される予定である。

特に注目したいのが、日本人、岡見勇信選手(ミドル級)、秋山成勲選手(ウェルター級)、日沖発選手(フェザー級)が出場する3試合。

岡見選手は、前回のUFCでミドル級タイトルマッチ世界戦でアンデウソン・シウバと戦うも敗戦。再びUFC世界チャンピオンを目指して再出発となる一戦。対戦するティム・ブティッシュ選手だが、試合展開は地味ながら本大会までに2戦連続で勝ち星を重ねてきている苦労人。UFCファイターに弱い選手などは存在するよしも無く、岡見選手にとって決して侮れない選手である。注目すべき点は、同階級においても外国人に引けを取らないほどに長い手足を持つ岡見選手が、その長い手足を巧みに操り、相手選手に攻撃を全くさせない試合展開だ。正直言って、玄人好みで素人にはわかりにくいかもしれないが、試合巧者として常に相手選手をコントロールしている姿を楽しんでもらいたいものだ。


続いて、ミドル級からウェルター級へ階級を落として、UFCへ再挑戦することを決意し
ての試合となる秋山成勲選手。

こちらは、岡見選手とは違い、屈強な外国人選手を相手に真っ向から力と力で勝負する“剛”のファイターである。見た目のルックス通りに、試合もド派手。やるか、やられるかの超攻撃型スタイルは、観ていてスリリングであり大いに会場を盛り上げてくれることだろう。
勝負論にこだわるプロ格闘家の意地というものを観てもらいたい。

ちなみに対戦するジェイク・シールズだが、これまた非常に強豪である。修斗、ストライクフォース、Elite XCでチャンピオンに上り詰め、輝かしい実績の持ち主だ。故に、秋山選手にとっては、これまで戦ってきたファイター達と比べても上位ベスト3に入る難敵と言えるだろう。それでも、これまでどおり臆することなく勝負にいってほしい。


フェザー級では、日沖発選手がバート・パラジェンスキーと戦う。パラジェスキーは格闘技を初めて10年のキャリアを持つファイター。ただ、日沖選手も実は今年でプロデビュー以降10年目の節目となる。故に、両者共に試合の運び方を熟知しているファイターともいえる。パラジェスキーはとにかく突っ込んでくる。それを日沖選手が、どのように捌いて寝技に引き込み一本を取ることができるのかが見所となるのだろう。


これ以外のPrelimsカードは

Gomi vs Mitsuoka

Yamamoto vs Lee

Fukuda vs Cantwell

Mizugaki vs Cariaso

Zhang vs Tamura

どれも楽しみな試合でならないが、やはり会場へ足を運んで、生UFCを観なければ、この面白さを全て伝えきれない気もする。

まだチケットを購入していない格闘技ファンも、ファンでない人も、是非、今すぐチケット購入して、会場へ行って欲しいものである。絶対に満足できる一日を過ごせるはずだ!!

そして一生忘れられない一日になることは、間違いないだろう!

【UFC JAPAN特集コラムVOL.4】
日本の総合格闘技ルールとUFCルール、採点法の違いについて、他。
(構成・文:高須基一朗)

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■大会名:UFC JAPAN
■開催日時:02月26日(日)10時00分開始
■会場:さいたまスーパーアリーナ
★大会詳細とチケット申込みはコチラ!


第4回目のコラムでは、日本の総合格闘技イベントとUFCのルールや採点基準の違い。
さらに格闘技の聖地さいたまスーパーアリーナ開催について記述していきたい。

前コラムでも少し触れているが何といっても日本の総合格闘技とUFCの違いは戦う場所がリングと金網であるということだ。日本で人気の総合格闘技イベントは現在ではDREAMや修斗、さらにDEEPとなる。ともにリングサイズは一辺が6m〜7m前後が主となるが、それと比較し、UFCで採用されている金網8角形のオクタゴンは直径が9mとなる。故に日本のリングに比べると極めて大きい。これが日本人選手にとっては非常に厄介な代物であると思われる。

日本人ファイターのほとんどが、UFCオクタゴンよりも、小さいリングで戦うことに慣れており、UFCに参戦するという事は、まず最初にオクタゴンに適応することが必要となる。また、日本の総合格闘技ではリングの際側には、リング外へ落ちないように防止するためにロープが使われている。試合中の攻防でロープ際に選手同士が移動すると、リング外へ落ちるという危険性を回避するために試合が一時的に止められて、リング中央への移動をレフェリーによって促される。そして同ポジションから、試合がリスタートする。UFCは対照的に金網の際側での攻防が相手選手を追い詰めた展開と解釈されている。故に中央での戦いよりも金網際での戦いが決着を左右する展望が多い。また、日本と決定的に違うのが、その金網際での戦いをレフェリーが止めないということだろう。金網側で逃げ道がなくなると、片方の選手が失神、タップアウトするまで試合が続く。追い詰められた選手が、ひと呼吸落ち着くための時間は無く、選手同士が納得できる状況まで戦いきるという展開になる。


また、試合の勝敗を分ける採点基準も日本の事情とは異なる。基本的な採点方法は日本の他格闘技イベントと類似しており、3人のジャッジがリングサイドから観察し、各ラウンドごとに優劣を付け、10ポイントから減点方式を採用。採点ポイントは有効な打撃、寝技での優越、試合の主導権 テイクダウンの回数等が主だ。そして、最終的に試合後、3人のジャッジの採点を集計して勝敗を決定している。

ただし、打撃においては手数が多いほうが日本では優位とみなされたりするが、UFCでは的確に有効打を与えている事に重きを置いていたりする。人間が人間の試合を判定しているので、試合によっては、判定基準が曖昧で違和感もあったりするが、それでもやはり納得のいく判定が多い。また、試合後は運営のコミッションから、選手に支払われたファイトマネーが一般公開されるというのが日本とアメリカでは大きく違う。故に、活躍次第で払われる金額に変動があり、選手の試合に対するモチベーションへとつながっている。


そして、極めつけの決定的違いは厳重な薬物使用検査があるという事だ。UFCのコミッションでは、1ヶ月近く前からメディカルチェックがある。また、日本の薬剤の風邪薬等でも違反行為に引っかるようなこともあるので、日本人選手は薬の服用には細心の注意を怠ってはいけない。危険なルールに厳しいメディカルチェック。世界最高の格闘技イベントを提供するためには、最高峰のサポートがあって初めて成り立つ。最高の人材と最高の選手がいるからこそ、この協議が成立していると言えるのではないだろうか!

話は変わるが、本大会「UFC JAPAN」の開催場所は総合格闘技イベントの聖地と呼ばれる
「さいたまスーパーアリーナ」だ。有名アーティストやファッションショー等、1万人以上(〜数万人)の規模のイベントを開催できる関東圏では、知名度抜群な場所だ。昨年の東日本大震災の際には、東北地方の被災した方々の、一時避難地として指定され、5000人ほどの人が避難場所にしていたという。この場所こそが、日本格闘技の歴史を作り上げてきた。格闘技の神様というのが本当に存在するのでは!?と思うほどに数々の名勝負が生まれている。

聖地と呼ばれるこの場所だからこそ、間違いなく2月26日にも記憶に残る名勝負が
生まれることだろう! 大会が待ち遠しい!
【UFC JAPAN特集コラムVOL.3】
UFCで活躍する日の丸ファイターの真実!A
世界トップファイターを相手に真っ向勝負!!
(構成・文:高須基一朗)

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■大会名:UFC JAPAN
■開催日時:02月26日(日)10時00分開始
■会場:さいたまスーパーアリーナ
★大会詳細とチケット申込みはコチラ!


世界の総合格闘技市場に目を向けるとアメリカ、日本、ロシア、ブラジル、このあたりが強豪と呼ばれるファイターが多く発掘されている。むろん、UFCの舞台でライト級(70KG以上)以上の体重に目を向けると、主催国のアメリカ人ファイターは、ファンの後押しも強く、モチベーションも高く勢いもあり、平均して強いイメージがある。そして共通するポイントは無尽蔵のスタミナである。常に動き続けることが出来る体力には本当に驚かされる。そういったアメリカ人ファイターと渡り合っていくために世界の格闘技大国と呼ばれる国々ではUFCトップファイター対策と、この舞台で勝つための技術向上に努めている。こうして、国ごとに戦い方、スタイルが多種多様。

そして戦術として、パンチやキックを多用して、スタンディングで攻防を得意とする打撃系のファイトスタイルを持つものもいれば、投げ技やレスリングのタックルなどで、転ばしてグラップリングでの寝技を主軸に攻防するファイトスタイルの二つに分類される。また、この打撃、寝技、投げ技などをすべて使いこなす器用なコンプリートファイターの活躍も際立って目立つ。2月の日本開催UFC JAPANでは、立ってよし、寝てよしのバランスの良いコンプリートファイターとも呼べる日本人ファイターが総勢7人も出場予定である。こんな贅沢なことがあっていいのだろうか。

前回のコラムで取り上げた秋山成勲選手(ウエルター級)と山本“KLID”徳郁選手(バンダム級)を含め、ミドル級の階級では、岡見勇信選手、福田力選手、ライト級では、五味隆典選手、光岡映二選手。フェザー級では日沖発選手。バンダム級では水垣偉弥選手がエントリー。

五味選手と光岡選手は本大会で唯一の日本人対決の発表となり非常に注目度が高い。
故に試合もメーンカードの一つに挙げられている。

まずは、この日本人対決について見所をお伝えしようと思う。
共にUFC参戦前にさかのぼる2008年…総合ディスカウントショップのドンキホーテがスポンサードしていた“戦極”(センゴク)という大会で、ともにこの二人は活躍。五味隆典選手がPRIDEライト級チャンピオンの肩書を引っ提げて戦極へ移籍し、この舞台を主戦場にしていたので、その五味選手との対戦を求めて同階級において、腕に自信のある多くの日本人ファイターが戦極参戦に名乗りを上げた。そして、ライト級の世界一決定トーナメントが開催すると、世界の強豪たちを軒並み倒し、ベスト4へ進んできたのがすべて日本人という結果。勝ち上がった選手の中には、もちろん光岡選手もいたのだが、残念なことに準決勝の舞台で敗戦。五味隆典選手とのライト級頂上決戦の舞台に勝ちあがり、対戦を実現させることが出来なかった。更にさかのぼる事、PRIDEといった総合格闘技イベントが存在した時代にも、ニアミスで対戦は実現ならず。事あるごとに、同階級で屈指のファイター同士といわれつつも、戦うことが無かったのである。ゆえに、この対戦が数年の時を経て実現したことに、格闘技のこの10年の歴史を観てきたマニア層のファンには非常に楽しみなことだ。


そして、UFCの舞台で勝ち星を誰よりも重ねてきているのが、岡見勇信選手。日本人として、このUFCという激戦の舞台の過酷さを誰よりも知っている選手である。

名前が“ユーシン” (勇信)ということで、アメリカでは日本のウルトラマンぐらいに人気のある「獣神サンダーライガー」になぞられ、語呂が似ているということだけで、「ユーシン・サンダーライガー」と呼ばれ、さらに略されサンダーというニックネームが付けられている。

アメリカの人気アニメキャラクターのニックネームが付けられるだけあって、岡見選手の人気はUFCでも高い。他の日本人ファイターの誰よりも、米国では知名度が高いことも付け加えておこう。また、余談だが何を隠そうJ-POP界を牽引し続けている人気男性ボーカル&ダンスパフォーマンスユニットのEXILEが所属する「LDH」が、岡見選手とマネージメント契約をしているのだ。このことを知るだけでも、その大物ぶりをうかがわせる。

更に、ミドル級では山本“KID”徳郁選手とは元師弟関係にあった福田力選手も日本屈指のトップ選手。その顔から誰もがインスピレーションで連想するように、なんといっても秀でている武器はパワー。黒人選手とパワー勝負の鬩(ルビ:せめ)ぎあいでも一歩も引けを取らない力を見せる。

福田力選手は、DEEPという日本の格闘技団体でメキメキと頭角を現し、連戦連勝を重ね、日本では同階級に福田選手と戦うことを決断するファイターが少なくなり、世界への道を選んだ一人である。UFC JAPAN大会でも、世界で通用するパワーを見せつけ、会場のファンを驚かしてくれることだろう。

そして、フェザー級から日沖発選手。彼は、日本格闘技界では、エリート中のエリート。日本タイトルの全てをほしいものにしている。UFC参戦時には二つのチャンピオンの肩書を持っていた。その戦極(SRC)フェザー級チャンピオンと修斗世界チャンピオンの二つのタイトルを返上し、新たな高みを求めて、UFCと契約をした。迎えた昨年10月にUFCデビュー戦を磐石の強さで勝利。UFC日本大会が2度目の試合となる。ちなみに、日沖選手は世界中で繰り広げている同階級ランク付で、常に世界3位以内をキープし続けているほどに、この階級では安定した人気と格闘技マニア層からの信頼を勝ち得て結果を残している。隙のないファイターであり、試合運びは機械のような精密さを持ち、時間と空間をうまい具合に使って戦う。そして、試合後のダメージの少ない顔色の良さがいつも印象深い選手である。


最後に本大会、最軽量クラスで大きな金網で戦う術を熟知した打撃系ファイターの水垣偉弥選手。水垣選手は格闘技を初めてちょうど10年目の節目の年となる。また同階級に山本“KID”徳郁選手がいることから、常にアメリカでも、この二人は比較の対象として、持ち上げられている。UFCにバンダム級が存在していない時代に、アメリカではWECという軽量級をメーンに開催している大会があった。非常に苦労人であり、まだまだUFCと比較するとWECの軽量級人気は伸び悩む中、それでもモチベーションを下げることなく、世界強豪ファイター達との戦いを求めて、この舞台へ定期参戦。後にWECがUFCに買収されてグループ傘下に入り、晴れてUFCにも軽量級の階級が制定されることなり、それまでの実績をかわれて、UFCへ参戦する経緯となる。我慢に我慢を重ね、信じてきた道を貫き通してきた結果が報われ、日の目を浴びる煌びやかなこの舞台へたってきた。ちなみに、KID選手との対戦も近い将来実現するやもしれない。

このように、日本人ファイター達の魅力を少しばかり触れてみたのだが、興味を持っていただけただろうか。自国開催ともなれば、この日本人選手すべてが非常に高いモチベーションで試合に挑んでくる。故に会場で彼らの勇姿を観てもらいたい!!


UFC 144: Edgar vs. Henderson

【ライト級タイトルマッチ】
フランク・エドガー VS ベン・ヘンダーソン

【ヘビー級】
マーク・ハント VS シーク・コンゴ

【ライトヘビー級】
クイントン・ランペイジ・ジャクソン VS ライアン・ベイダー

【ミドル級】
岡見勇信 VS ティム・ボウシュ

【ミドル級】
福田力 VS スティーブ・キャントウェル

【ウェルター級】
ジェイク・シールズ VS 秋山成勲

【ライト級】
アンソニー・ペティス VS ジョー・ローゾン

【ライト級】
五味隆典 VS 光岡映二

【フェザー級】
日沖発 VS バート・パラジェンスキー

【バンタム級】
水垣偉弥 VS クリス・カリアソ

【バンタム級】
山本“KID”徳郁 VS ヴォウガン・リー