初代タイガーマスク特別インタビュー

初代タイガーマスクVS小林邦昭 “最後の一騎打ち”に向けて思いを語る!

9月23日(金祝)のレジェンド・ザ・プロレスリング「LEGEND THE PRO-WRESTLING」愛知・名古屋国際会議場イベントホール大会で、シングルマッチを行う初代タイガーマスクこと佐山サトルと、“元祖虎ハンター”小林邦昭。1980年代の新日本プロレスマットを熱く盛り上げた両者の一戦。3年8ヶ月ぶりの対戦となった5月7日の大阪大会では初代が小林にリングアウト負けし、約30年に及ぶ抗争の中で初黒星を喫していた。
「正真正銘最後の一騎打ち」になるであろう “初代タイガーマスクvs小林邦昭”に向けて、熱い思いを語った。また、9月30日(金)の札幌・札幌テイセンホール大会で、一騎打ちを行う、空牙(クーガー)戦についても語った。

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若返る初代タイガーマスクの戦闘能力に期待!幹細胞作戦とは?

――小林選手が体重を98sから90sまで落としました。動きも軽快だとか。かつて、2代目タイガーマスク(故三沢光晴さん)をフィッシャーマンズ・スープレックス2発で粉砕したことがあるので、今度は初代タイガーにフィッシャーマンズ2発だと(前回の大阪大会では小林は初代タイガーマスクにフィッシャーマンズを出したが、カウント2で返され、すかさず場外プランチャ。リングアウト勝ちしている)

初代タイガー ええ、小林さん、かなり落としたんだよね。向こうが減量作戦なら、こっちは増量作戦で行こうかな(笑)。フィッシャーマンズで持ち上がらないようにするか(笑)。まあ、それは冗談ですけど、小林さんがそこまで意気込んでいるんで嬉しいですね。自分も力を出し切りたい。

――何か秘策がある?

初代タイガー 秘策? あります。なにしろ体調いいんですよ。幹細胞治療をやっていて細胞が若返ってますからね。

――え、幹細胞治療?

初代タイガー 幹細胞(ほかの細胞のもとになる細胞)を打ったんです。お腹の脂肪を50g採ると、その中に120万個の幹細胞がある。それを4週間培養して1億4千万個まで増やして、また体内に入れて、悪いところを治していく。すい臓、肝臓とか肺臓とかの臓器が病気であれば、そこに打てば治っていくんですよ。僕の場合は、腕に点滴を打ってもらって体全体の細胞を蘇らせているというか。だけど、注射器の針が太いんだよね。ちょっと痛い。だから大きな穴が開くわけです。しかし、これが大変なんです。その晩ね、その針を入れた傷口のところがムクムクと動き出したんです。朝見たら、その傷口がないんだよね。消えていた。凄いんですよ。

――え、それってテレビで見たこともありますが、指が切れたのに生えてきたという…。

初代タイガー それかもしれないですね。とにかく、それで肉体の悪いところを治したので、身体の調子が良いんです。

――ほ、本当ですか!
初代タイガー ホントです。

――それは凄いことですよ。

初代タイガー 体調がバッチリですね。寝て起きた時、疲れが残っていない。あとは試合に向けたトレーニングをするだけ。かなり若返っていると思いますので、楽しみなんですよ。それとともに、コンディショニングを整えていきます。

――幹細胞作戦ですね。
初代タイガー そうですね。あとはヒザに注射をして確めないと。

力を出しきって最後を締めくくる!

――やる気満々ですね。

初代タイガー とにかく小林さんとの試合は毎回楽しみ。とにかくファンの目に焼き付けたい。飛んでもいきたいし、動きも早くしていきたい。ファンに『見て良かった』と思ってもらえる試合をして、力を出し切って試合をして、最後の対決を締めくくりたいという思いが僕は強いですね。小林さんとなら、そういう思いが実現できると思うし、いまの自分の体調を考えるとウキウキしますね。

――話を変えます。小林選手とはメキシコ当時からも仲が良かった。あらためて、小林さんの印象。

初代タイガー とにかく人間がいい。若手の頃からライバルでしたよ。メキシコの時も一緒でしたがサンドバックを一緒に蹴って、よく練習したもんです。僕が先にメキシコを出てヨーロッパに渡った。その後、サミー・リーをやって人気を博して、タイガーマスクで成功を収めましたよね。

――ええ。どの会場も超満員。

初代タイガー 小林さんがメキシコから帰ってきたのはずっと後でしたが、帰ってきた時、面白くなる!と思いました。というのは、昔から仲は良かったけど若手時代からライバル関係でしたから、小林さんだって、ガンガン来るに違いない。じゃあ、もっともっと凄いライバル関係にしてやろう!っていう気になりますからね。

――ええ。小林さんとの試合はいつも凄かった。そういう気持ちがあったからでしょうか。

初代タイガー それと、小林さんはナチュラルな試合ができるからなんだと思います。プロレスはハラハラドキドキがすべてなんですよ。

――あくまで小林さんとの試合に限ってなんですが、マスク剥ぎもその中の一つだったんですね。

初代タイガー もちろん、そうです。やっぱり、対戦相手で決まりますよ。本物の技を出せるレスラーがやれば、違ってくるんです。

――対戦相手がバリバリのメキシカンだったら、まったく違うものになったと思います。

初代タイガー 要はナチュラルな試合が出来るかどうかだと思いますよ。

止まっている時の迫力があるかないかがカギ!

――ナチュラルな試合という意味は?

初代タイガー 自然の勝負。リアルな勝負シーンという感じかな。

――リアルな勝負…。そうですね、そうなんですよ。非常に合理的な試合。技も本物の技で見世物的なものじゃない。新日本プロレスというのは道場での厳しい稽古があって、その前提があってのプロレスですからね。

初代タイガー 道場での厳しい練習を通過しなければ一人前にはならないですよね。入団したばかりの頃なんか練習はついていくことができたけど、スパーリングでは勝てない。藤原さん、ほかの先輩とやっても勝てなかった。全然、歯が立たない。これが悔しくて、早く強くなりたいから、頑張るわけですよ。そういう経験をしていって本物の技を習得していく。そうでないと本物の技は、出せないですよ。

――そうですよね。実戦の技は道場の厳しいスパーリングで習得していくもんですからね。
なおかつタイガーマスクは自分でさまざまなものを取り入れて研究してきた。飛ぶのだって合理的でなければ飛ばなかった。小林選手のマスク剥ぎにしても、当時は、タイガーマスクの正体はいったい誰なんだろうと、誰もが知りたがったわけですからね。いきなりマスク剥ぎは必然性があったし、インパクトありました。ですから、お客さんが息を呑んだ。「あー、タイガーが危ない!」と思いながら、マスクの下の顔も見てみたいという…。これは心理的にハラハラしましたよ。考えてみると、当時の新日本プロレスというのはストロングなるがゆえに、グラウンドで相手の心理を読み取りながら試合をしていく。その上でお客さんの心も読み取りながら試合をしていった。

初代タイガー この間、猪木vsヒロ・マツダ戦の映像を見たんですよ。動きとしてはそれほど動いていないのに、どんどん引き込まれていくわけですよ。

――プロのレスリングという試合でしたね。大人のプロレスの醍醐味という感じでした。

初代タイガー 指1本のわずかな動きで緊迫した雰囲気になっていた。かつての新日本プロレスはこうだったんです。プロレスが本物だったからですよ。
小林さんとの試合も、そんなに動いていない時がいちばん迫力があるんです。つまり、本物のレスラーというのは止まっている時が大切で、小林さんはそれができるレスラーでしたよね。よく試合を見てもらえば分かるけど、僕の試合は、最近の一部の選手のように、飛んだり跳ねたりはしていないですよ。その辺のところ、よく勘違いされる人が多いんだけど、僕はそれほど飛んでいません。作られた技じゃなくて、飛ぶにしても本物のシビアな技です。だからお客さんに受けたんです。
極端な言い方をすれば止まっている時に一番迫力があるのが本物のプロレス。静かなグラウンドでもそう。止まってジッと見つめている時もそう。たとえば、相手がどうくるか。ここでこういう技を出すと、相手はこう出てくるだろうから、裏をかいてやろうとか、相手を読み取ろうとする。本物なんですね。だから、緊迫感が伝わってくる。

――ええ。そこに本物があるから手に汗握るものになる。タイガーマスクは飛ぶにしても要所要所でしたね。まさしくストロングスタイルでした。

初代タイガー これまで何度も言ってきたことですが、いまのような飛んだり跳ねたり学芸会のようなプロレスじゃなかった。よく、今の若手に言うんですけど、見世物のようなプロレスをやっちゃ駄目だぞと。プロレスにはナチュラルという原理原則があるんです。プリンシプルなんですよ。その原理原則を守ったものでないと緊迫感のある試合は生まれない。ファンの皆さんにはプロレスというのは、こういう試合のことを言うんだぞ、という激しい気持ちで乗り込みます。

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――わかりました。小林さんとの対決にはプロレスの原理原則があるというわけですね。現在、小林さんは90s。タイガーは100s。

初代タイガー 気持ち的には最後を締めくくるという激しいものがあって、それを補充してくれるのが幹細胞作戦だと思っています。細胞が若返っているわけですから、これからもっとトレーニングすればウエイトはどんどん落ちていくと思います。

9・30札幌は若返った細胞で空牙と!

――さて、この小林戦のあとの話ですが、9月30日のレジェンド札幌大会(札幌テイセンホール)で空牙(クーガー)選手と一騎打ちをされますね。いまナチュラルな試合と言われましたが、以前、空牙選手のことをナチュラルでいいと評価されていました。

初代タイガー 以前、北海道で掣圏道をやっていた時、試合に出てくれたこともあるんですよ(*1999年、北海道旭川市で行なわれた掣圏道旗揚げ戦で初代タイガーとシングル対戦)。なかなかいい選手でね。ほかの興行(*今年4月の空牙15周年記念興行=和歌山県有田市、初代タイガーとは6人タッグマッチで対戦)でもタッグでやっていますよ。会見でも言いましたが、ダイナマイト・キッド、ブラック・タイガー、小林邦昭を足して3で割って平均をとったような選手。なかなかいい相手ですね。戦い甲斐がありますね。

――ほう。初代タイガーマスクのお墨付きの選手ということですね。

初代タイガー ナチュラルができる、いい選手が実はいっぱいいるんですが、この空牙選手もその一人です。いまの時代、ナチュラルな試合ができる選手はなかなかいないんです。最近のプロレスは飛んだり跳ねたりばかりのドッタンバッタンの試合が多い。言っておきますが、プロレスは学芸会じゃないですから。だけど、この空牙はナチュラルができる。その頃には幹細胞作戦が実を結んでいる、と想定すると、細胞が若返っている。ですから小林邦昭戦とはまた、違った意味での激しい試合になることを自分自身が期待しています。

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『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』
■開催日時:2011年9月23日(金・祝)開場15:00/開始16:00
■開催場所:名古屋国際会議場イベントホール
■チケット:
VIP席:10,000円
S席:7,000円
A席:5,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント シングルマッチ60分1本勝負>
★藤波辰爾vs長州力

<セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負>
★初代タイガーマスク vs 小林邦昭

<第4試合 タッグマッチ30分1本勝負>
★ウルティモ・ドラゴン&AKIRAvsエル・サムライ&高岩竜一

<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
★藤原喜明&タイガー・シャークvsアレクサンダー大塚&青柳政司

<第2試合 6人タッグマッチ20分1本勝負>
★ヒロ斉藤&長井満也&ベアー福田vs本田多聞&泉田純至&菊地 毅

<第1試合 シングルマッチ20分1本勝負>
★倉島信行vs斎藤彰文


『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年9月29日(木)開場17:30/開始18:30
■開催場所:函館市民体育館
■チケット:
VIP席:6,000円
S席:5,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント タッグマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾& AKIRAvs 長州力&石井智宏

<セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負>
 初代タイガーマスク&タイガー・シャークvs藤原喜明&空牙

<第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
長井満也vsアレクサンダー大塚

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
大森隆男&菊地毅 vs 関本大介&本間朋晃

<第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
本田多聞 vs 斎藤彰文

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
泉田純至 vs 倉島信行


『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年9月30日(金)開場17:30/開始18:30
■開催場所:札幌テイセンホール
■チケット:
VIP席:8,000円
S席:6,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント シングルマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾 vs 長州力

<セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負>
初代タイガーマスク vs 空牙

<第4試合 タッグマッチ30分1本勝負>
 大森隆男&石井智宏 vs 関本大介&本間朋晃

<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
藤原喜明&アレクサンダー大塚vs本田多聞&泉田純至

<第2試合 シングルマッチ20分1本勝負>
AKIRA vs 菊地毅

<第1試合 タッグマッチ20分1本勝負>
 長井満也&倉島信行vs タイガー・シャーク&斎藤彰文

『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年10月02日(日)開場15:00/開始16:00
■開催場所:厚岸郡浜中町総合体育館
■チケット:
VIP席:8,000円
S席:6,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント6人タッグマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾&長州力&初代タイガーマスク vs 藤原喜明&AKIRA&菊地毅

<セミファイナルタッグマッチ45分1本勝負>
大森隆男&石井智宏 vs 本間朋晃&関本大介

<第4試合シングルマッチ30分1本勝負>
長井満也 vs アレクサンダー大塚

<第3試合シングルマッチ30分1本勝負>
本田多聞 vs 倉島信行
 
<第2試合シングルマッチ20分1本勝負>
泉田純至 vs 不動山

<第1試合シングルマッチ20分1本勝負>
タイガー・シャーク vs 斎藤彰文


初代タイガーVS小林が“最後の一騎打ち”へ

9月23日(金祝)のレジェンド・ザ・プロレスリング「LEGEND THE PRO-WRESTLING」愛知・名古屋国際会議場イベントホール大会で、シングルマッチを行う初代タイガーマスクこと佐山サトルと、“元祖虎ハンター”小林邦昭が15日、東京・赤坂のスカパー!本社にて会見を行い、「最後の一騎打ち」に賭ける熱い思いを語った。


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★★【写真撮影時に突如威嚇のローリングソバットを放った初代虎】IMG_6918.JPG


1980年代の新日本プロレスマットを熱く盛り上げた両者の一戦。3年8ヶ月ぶりの対戦となった5月7日の大阪大会では初代が小林にリングアウト負けし、約30年に及ぶ抗争の中で初黒星を喫していた。

古傷のヒザのじん帯の調子は万全ではないものの、「体はすごく調子いい」という初代イガーマスクは、「前回は不本意だったのでお返ししたい。全力でぶつかりたい」とリベンジ宣言。一方、この一戦のために有酸素運動によるトレーニングや食事制限などで、約7キロの減量を成功させた小林邦昭は「フィッシャーマンスープレックスを2、3発は続けて出す」と必殺技の大開放予告。かつて全日本プロレス・日本武道館大会で2代目タイガーマスク(故・三沢光晴さん)からフィッシャーマン2連発でピンフォールを奪った時の再現をすると宣言した。

かつてゴールデンタイムをにぎわせた往年の名勝負も、互いに「これが最後」と、この一戦がファイナルマッチとなることを覚悟している。初代タイガーマスクは「タイガーマスクvs小林邦昭ならではの試合をファンの目に焼き付けたい。プロレスとは何かというのを分かってもらいたい。新日本魂を汚さないように頑張りたい」と、この一戦に自らのプロレス人生を集約させ、往年の四次元殺法を繰り出すことも予告。対する小林も「初めから負けることを考えて挑む選手はいない。勝ちにいきます」と、2連勝を誓った。


★★初代&小林会見IMG_6920.JPG


<会見コメント全文>

初代タイガー「体の調子はいい。肝細胞を打ってて調子いいけど、ヒザのじん帯はくっついてない。でも、体はすごく調子いいので、楽しみでしょうがない。いかに動けるか。前回(大阪)は苦しいところもあったので、今回はタイガーマスクとしての責任を持って、小林さんに失礼のないよう全力でぶつかる。前回は不本意だったのでお返ししたい。全力で攻めることで、最後になるかもしれない一騎打ちを失礼のないようにしたい」

小林邦昭「減量を始めて1ヶ月で98キロから91キロに落とした。23日まであと1週間あるので、90キロぐらいまで落として臨む。フィッシャーマン(スープレックス)は2、3発は続けて出す。武道館で2代目タイガーマスク、三沢をピン(フォール)した時は2回連続で投げた。それを狙って立て続けに投げたい。(減量した理由は?)動けないとどうにもならない。スタミナが最初に切れた方が負ける。それには体重を減らして臨むしかない。今回は10キロ近く落として、コンディションもいい。(減量の方法は?)有酸素運動でトレーニングをして、夜は炭水化物を摂らないように、豆腐やサラダ、ささみなどを食べた。僕はチョコレートが大好きで、一日中食べてたけど、それも控えてる。今は調子いいですね」

初代タイガー「(先ほど「最後」という言葉が出たが?)僕にはそういう思いがある。小林さんは現役かもしれないけど、僕にはやらなければいけないこともあるし、そんなに長くできるわけではない。相当小林さんは張り切ってるので、自分も91キロは難しいけど、93キロぐらいまでは落として、最後にふさわしい試合にしたい」

小林邦昭「これが最後というのはお互い分かってる。勝負は初めから負けることを考えて挑む選手はいない。勝ちにいきます」

初代タイガー「(ヒザの状態は?)肝細胞注射で、120万のDNAを1億4000万まで増やして打ち込んだので、調子はいい。変に反れるとおかしいこともあるけど、すごくいいです。(大阪では初めての敗北を喫したが?)勝ち負けにはこだわらない。それよりも、タイガーマスクVS小林邦昭ならではの試合をして、ファンの目に焼き付けたい。飛んでもいきたいし、動きも早くしていきたい。『見て良かった』と思ってもらえる試合をして、最後を締めくくりたいという思いが僕は強い」

小林邦昭「ゴールデンタイムで放送されていた頃から30年。お互い20代だった頃の体の動きは無理だけど、50を過ぎてあの年齢でこの動きはすごい、というのを見せたい」

初代タイガー「自分たちの試合はストロングスタイルというより、ファンタスティックで、飛んだり跳ねたりというイメージだけど、一体何が魅了するのかを分かってもらいたい。試合では飛ぶけど、プロレスとは何かというのを分かってもらいたいという、それだけは譲れないところ。新日本魂というものを汚さないように頑張る。すごいプロレスという評判になっているのは何かというのを、この試合で残せると思う」

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藤波辰爾vs長州力、初代タイガーマスクvs小林邦昭、レジェンドが待望の大阪上陸!
5月7日(土)、プロレスの伝説に酔いしれろ!
(構成・文:新井 宏)

◆大会名:LEGEND THE PRO-WRESTLING
東日本大震災復興支援チャリティー大会
◆日 時:5月7日(土)16時00分開始
◆会 場:大阪府立体育会館 第二競技場
◆詳細&チケット申込はコチラ!

 藤波辰爾、長州力、初代タイガーマスク。プロレス黄金時代の伝説が、こんどは大阪で蘇る。「レジェンド・ザ・プロレスリング」の第2弾大会が5月7日(土)午後4時、大阪府立体育会館第2競技場で開催される。

スタートとなった1月10日の東京・後楽園ホール大会は、一般ニュースにも取り上げられる社会現象を巻き起こした。チケット販売も全席完売、立見完売、招待枚数ゼロと前代未聞の凄い興行となった。藤波辰爾と長州力が、1997年8月10日の名古屋ドーム以来、実に13年5ヵ月ぶりのシングルマッチをおこなったからである。会場は超満員の観客で膨れ上がり、80年代にタイムスリップしたかのような興奮に包まれた。あのときの熱狂が、そのまま大阪に持ち込まれるのだからたまらない。しかも今回は、藤波vs長州の再戦に加え、初代タイガーマスクvs小林邦昭という、タイガーマスクブームを語る上では欠かせないライバル対決の再現までおこなわれるのだ。


5・7大阪大会の全カードは、以下のようになっている。
E60分1本勝負
藤波辰爾(ドラディション)vs長州力(リキプロ)
D45分1本勝負
初代タイガーマスク(リアルジャパン)vs小林邦昭(NJPW)
Cタッグマッチ30分1本勝負
大森隆男&石井智宏(リキプロ)vs本間朋晃(新日本)&関本大介(大日本)
B6人タッグマッチ30分1本勝負
泉田純至&菊地毅&橋誠vsブラック・タイガー&スーパー・タイガー(リアルジャパン)&タイガー・シャーク(リアルジャパン)
A6人タッグマッチ20分1本勝負
ヒロ斉藤(ドラディション)&ベアー福田(ドラディション)&藤田峰雄vsアレクサンダー大塚(AO/DC)&間下隼人(リアルジャパン)&斎藤彰文(リアルジャパン)
@ タッグマッチ20分1本勝負
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門メキシコ)&AKIRA(SMASH)vsエル・サムライ&黒影
※ 所属表記無しの選手はフリー。

 まずは、大阪では94年12月13日以来、16年5ヵ月ぶりになるという藤波と長州の一騎打ち。1・10後楽園での対戦は、ゴールデンタイムの熱狂がそのまま東京で再現された。プロレスの持つエネルギーがまだまだ健在であることを十分に見せつけた時間だった。ここに至るには、3大レジェンドの復活と結束が欠かせない。

 藤波、長州、初代タイガー。レジェンドと呼ばれるこの3人が具体的な活動を始めたのは、2009年5月14日、ドラディションでの大会からである。このときはじめて、3大レジェンドが同じコーナーに立ち昭和の熱気を蘇らせた。初代タイガーは「プロレス復興」をテーマにリアルジャパンプロレスを率いており、その目標と藤波、長州の願いも一致。これをきっかけに全国へ3大レジェンドが赴くようになり各地で大歓迎を受けたのだ。
 ユニットといっても過言ではない活動を続けていくうちに、長州のほうから藤波とのシングルを熱望するコメントが語られるようになっていく。当初、藤波は慎重な構えを貫いていたのだが、機は熟したとみて、ついに決断。そして今年の1月、待望の一騎打ちが組まれたわけである。

 「パワーホール」、「ドラゴンスープレックス」。テーマ曲が鳴った瞬間、会場は興奮の坩堝と化した。イントロだけでファンをタイムスリップさせてしまうのが、名レスラーの証しでもある。ここまで何度も同じコーナーに立ってきたにもかかわらず、そのときの興奮度はMAXを超えていた。やはり一騎打ちとなるとまったくの別物なのだろう。ファンの熱狂に押されるかたちで、藤波と長州はリング中央で対峙した。

 藤波のドラゴンスクリュー、長州のリキラリアットなどなど、数々の名場面が目前で蘇る。13年5ヵ月ぶりの一騎打ちながら、大半のファンはそれ以前、“噛ませ犬発言”に端を発した80年代前半の“名勝負数え歌”と重ね合わせていたことだろう。それでいて、そこに見たのは現在進行形の藤波辰爾と長州力。一騎打ちが実現した「9分29秒」、多くのファンが80年代と現在を行き来していたのである。

 試合は、藤波が3カウントを奪う形で幕を閉じた。年末に胆石のため入院していたという藤波だが、しっかりとコンディションを整えてきたのだから素晴らしい。長州も敗れはしたものの、その存在感には絶対的なものがあった。だからこそ、大阪での再戦なのである。

 さらに今大会では、初代タイガーマスクも「レジェンド」のリングでかつてのライバルとの対戦を解禁する。“虎ハンター”小林邦昭との一騎打ちである。しかもこの試合、エキシビションではなく「45分1本勝負」として組まれている。小林が時空を超え、宿敵との遺恨を再燃させようとしているのだ。

 ダイナマイト・キッド、ブラック・タイガー(初代)をはじめ数多いライバルの中でも、小林は“生涯のライバル”といっていい存在。それだけに、3大レジェンドの大ブレイクが小林の心を動かしたのではないだろうか。4月29日には長州とともに、新日本道場での練習をあえてメディアに公開した。ここではヘビー級の長州をフィッシャーマンズスープレックスでマットに叩きつけるなど好調ぶりをアピール。引退したとは思えない気力と体力で、虎ハンター復活を感じさせている。

 一方の初代タイガーは4月27日に、東京で「新生武士道 掣圏真陰流 神楽坂スタジオ」をオープン、新たな拠点を構えた。さらに5月24日(火)には後楽園で、武道掣圏の「第1回武術大会」を開催する。武道はもちろん、これを機に初代タイガーとしての活動にもより積極的な姿勢を見せている。5・7大阪では対戦相手の小林だけではなく、「藤波vs長州」も意識せざるを得ないだろう。どちらのライバル対決がすごいのか、両方を見比べられるのは、5・7大阪を観戦できるファンの特権でもある。

 3大レジェンドのライバル対決が復活する今回の大会だが、リバイバルだけでは終わらない。プロレス界における新しい力も発見できるカードが、「レジェンド」では組まれている。前回の1・10後楽園でその役割をになったのが、大森隆男&石井智宏組vs本田多聞&関本大介組における石井と関本の激突だった。ともに、ゴツゴツしたファイトスタイルと黒のショートタイツ。久しぶりに観戦したであろうファンにも大きなインパクトを残したのは間違いない。その石井と関本が、大阪でも再激突。こんどは大森&石井組に、本間&関本組が顔を合わせる。とくに関本は全日本のリングでアジアタッグ王座を獲得(パートナーは岡林祐二)。4月28日にはホームリングの大日本で初防衛戦に臨み、かつての王者であるグレート小鹿のまえで初防衛を果たしたばかり。アジアタッグといえば“レジェンド世代”にも知られた由緒あるタイトルだ。そのベルトを持って大阪に乗り込むであろう関本が、新たなる伝説作りに着手する。

 このように、第2回「レジェンド・ザ・プロレスリング」には多くの見どころが詰まっている。過去の伝説と未来が現在に交錯する贅沢な空間をぜひ味わってもらいたい。鳥肌の立つ感動的なプロレスが、そこにはあるはずだ。