長州 力 特別インタビュー
レジェンド・ザ・プロレスリング 名古屋&北海道シリーズ(函館、札幌、厚岸郡浜中町)に向けて!“名勝負数え唄、再び!” 革命戦士・長州 力が、藤波辰爾との一騎打ち連戦への意気込みを語る!

 1月10日の後楽園ホール、5月7日の大阪府立体育会館で昭和のファン、そして今のファンを熱狂させたレジェンド・ザ・プロレスリングにおける藤波辰爾vs長州力の名勝負数え唄の復活。日本全国のファンのラブコールに応えるべく、今度は名古屋、北海道に上陸することが決定した。そして9月23日の名古屋国際会議場イベントホール、10月30日の札幌テイセンホールでも両雄の一騎打ちが行われる。これまで2連敗を喫している長州の藤波に対する想い、レジェンド・ザ・プロレスリングに対する想いとは…。
<聞き手=プロレスライター/小佐野景浩>

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――レジェンド・ザ・プロレスリング、後楽園ホール、大阪府立体育館(第二)、超満員の盛況。立ち上げのコンセプトは“プロレスの復興”でしたよね。

長州 みんな、この業界の中で遠回りしたよ。いろんな部分で遠回りした。それがどこかでバッタリ(この3人が)会ったんだろうな。会った時は時間も経ってるし(微笑)。だから「最後ぐらい同じ方向でやれるんだったら…」っていう話で、レジェンド・ザ・プロレスリングが始まった。この世界に近道があるのかどうかわからないけど、みんな遠回りしたんじゃないの?
“プロレスの復興”?そんな重いもんじゃないよ。せっかく3人が同時に会ったんだから「何かやれるんじゃないか」っていう。そこからですよ。そうしたら人生の中で経験するかしないかっていうような震災もあったし。立ち上げてスタートしたのは1月なんだけど、ビックリしたよね。ホント、開催地候補の中には東北も入っていたんだけど…来年、九州が終わったら入ろうと思っています。

――このレジェンド・ザ・プロレスリングは、プロレス復興であると同時に震災の前からボランティアをやっていくというのもテーマだったと思います。

長州 ボランティアっていうのは俺たちにとって重い言葉だよね。まあ、出来ることがあるんだったら、それはもう進んでいこうと。みんな個々でやっている最中です。俺たち3人(長州、藤波、初代タイガーマスク)に、貢献が出来ることもあるんじゃないかなって。だから素直に出来るよね。

――さて、レジェンド・ザ・プロレスリングは、1月10日の後楽園、5月7日の大阪を経て、9月には名古屋、北海道を回ります。

長州 新春からやって、今年は早く感じているよね。日が経つのが凄く早く感じていて、頭の中では九州ぐらいまであったんだけど、時間かけてゆっくりゆっくりやっていこうっていうのが、今、微妙にいい具合になっているのかな。今は身軽だよ。藤波さんも単体でドラディションやったり、佐山(初代タイガーマスク)も、リアルジャパンやっているから、ゆっくり時間をかけて決まったものを打ち出していける。それが俺たちのメリットかもしれないね。だから、そんなに重いものが出るわけでもないし。これが、今から20〜30年前だったら爆弾ばっかり考えていたけどさ。今はそういうものも要らないし、個々の価値観と考え方だけで。

――肩に力が入らない自然体というか…。

長州 ここ2〜3年いろんな団体を見てるけど、しんどいよね。各団体、動かしてるものがデカイからさ。レジェンドはそんなにものを抱えて動いているわけではないから非常に良い感じでやってるよ、ウン。藤波さんや佐山の価値観や考え方で動かしているだけだから。大きく団体で動いていくんだったら、しんどいと思うけどね。そこのところで今はまだプロレス業界は大変な時期だよね。でも、この業界は根強いからね、潰れることはないんだよ。好きな奴がやっていれば潰れることはない。これは間違いない。

――レジェンド・ザ・プロレスリングの場合、1月も5月も超満員でしたけど、長州さんとしてはどう分析していますか?

長州 それはね「最初はイケる!」っていう確信はあるよ、最初はね。まあ、最初言ったように時間があるから、この1年は種を撒いているのかなって。来年は試合数増えますよ。この状態で試合数が増えるから、まだ各団体よりも楽だよね。

――レジェンドには懐かしさで来るファンもいますけど、若いファンにとっては新しいものだと思います。

長州 そんなにキバって、どうのこうのっていうものを打ち出すつもりはないですよ、ホントに。でも間違いなく時間をかけて「石橋叩いてでも…」っていうのが強味…。っていうもんでもないんだけど、やっていけるっていう。荷が軽いっていう。それと3人の「やってみよう!」っていう気持ちに強いものがあるから。ある部分では楽しんでいるかもしれないね。リングの中は別だけど、ある部分で楽しんでいる。何か…今のこの時代だったら、間違いなく俺たちしかできないんだろうって。そういうものを10年後、20年後には今の選手がやっていくかもしれないね。

――レジェンドの前段階として、ドラディションやリキプロ、リアルジャパンで組んでいた頃に長州さんの方から藤波さんに「集大成として一騎打ちを付き合ってください」というラブコールがありましたが…。

長州 もう集大成は通り越してるよ、時間は通り越してる、ウン。

――でも長州さんの口から「一騎打ち」という言葉がポンと飛び出したというのは?

長州 あのままで行ってたら、多分、何の変化もないだろうし、ある意味では俺自身は疲れちゃう。「しんどいな」っていうのはあったよね。何て言うのかな、インパクト、刺激がないっていう。やっぱり何十年経ってもリングに上がる時の気持ちっていうのは、俺は変わらないからね。どういう状態だろうが、リングに上がる前の気持ちっていうのは、何十年前も今も変わらないですよ。それで「リングの中は怖いな!」って感じる時もあるし。そういうものがあるから「これはもうヤバイな!」と思うことがあったら黙ってリングを降りるよ。もう、1回引退してんだから、ああだこうだやるつもりはまったくない。だから、やれるだけのことはやってリングに上がるつもりではいるよね。藤波さんのところだろうが、佐山のところだろうが、上がる時の感覚は昔とまったく変わらないですよ。

――そういう意味で言ったら、藤波さんとは組むよりも戦った方が…。

長州 そうですね。やっぱり、ぶつかった時の刺激っていうのが自分を安心させるんだよね。どういう動きになろうが、どういう状況になろうが、自分を安心させることが出来る。多分、彼もそうじゃないかと思いますよ。

――刺激であり安心、ですか?

長州 俺、一番「クソーッ!」と思う時は、そのリングの上でのテンションと自分自身の動きがギクシャクした時だよね。気持ちと体のギャップって言うのかな。流れが作れなかった時は凄く後悔して腹立たしいよね。作れないんじゃなくて諦めたり…。これは自分にしかわからないじゃん。「なぜ、ここで止まったんだろう?」「なぜ、ここで行っちゃったんだろう?」とか。そういうのがあるよね。それはもう現実問題としてしょうがないことであって。30年前と同じだったら凄いよ(苦笑)。ただ、そういう姿勢だけはもう、昔と変わらないですよ。


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――藤波さんは1・10後楽園の試合については、直前に手術もあってコンディションを作れずに悔いが残ったと言ってましたね。

長州 多分それはおんなじ、おんなじですよ。それは勝ち負け関係なく。俺は「彼は後悔してるんだろうな」、藤波さんも俺に対して「後悔してるな」って…感じ方は一緒ですよ。

――実際問題、久々に一騎打ちをした感触はいかがでしたか? やっぱり「ああ、藤波辰爾だ!」と?

長州 それは前からタッグでやっていた時から感じてましたよ。組み合う時の呼吸とか、動いた時の間っていうのが、凄く安心感がある。ただ、その間の中で考えていることと、自分の動きのギャップにジレンマはあるよね。「この間でなぜ行けなかった」「この間は違った」とかはあるよ。まあ、基本的に辛いのは…感情が出てこないよね。

――昔のようなガーッというものが?

長州 出し切れない。何でだろうな? まあ、それもやっぱり…丸くなったんだろ(苦笑)。

――昔とは状況も違いますしね。

長州 今度、まず名古屋があるでしょ?「名古屋の前に何試合かあれば楽だなあ」とは思うよね。何試合かやって、それ(一騎打ち)を迎えたいっていうのはあるよね。そこんとこはちょっと、しんどいというか。

――藤波さんは「長州とやると、体が本能のままに反応する」と言ってます。

長州 それはあるね。呼吸とか、間とか、そういう部分では、彼は俺に合わせているんだろうね。スイングとは違うんだよ。スイングしたらおかしくなっちゃうよ。でもまあ、シングルは日本全国をある程度、回ったら打ち止めって感じだよね。今はずっとシングルやっていきたいですよね。

――現在、長州さんは2連敗ですが…。

長州 関係ない。関係ないって言うのはおかしいけど…今度は先に行きたいよね。よくファンが言ってるんだけど、俺の方が勝率いいと思ってるんだよね(実際は藤波が11勝5敗2分4無効試合でリード)。でも、物凄い差があるんだよ(苦笑)。今から来年までやったって追いつかないぐらいの差があるんだけど。だから大変なのは彼の方だよ。

――かつての名称数え唄は長州さんのインパクトが強かったですからね。

長州 だから彼の方が大変なんですよ。ああだこうだって攻めてる方が勢いよく見える。それを受け止めるのは大変ですよ。俺だったら無理だよ(苦笑)。

――今回は名古屋、札幌と2回のシングルがあるんで、今年に入ってからの成績を2勝2敗のタイに持ち込めますよね。

長州 タイにしたいね。やっぱりポイントになるのは感情ですよ。感情ばかりが空回りしても駄目だろうし、感情なくして試合だけがスイングしても「えっ、こんなもんだったの?」ってなっちゃうだろうし。まあ、難しいところですよ、ウン。

――1週間でシングル2回というのは…。
長州 でも、その方がいい。時間が空くよりいい。いくらトレーニングしてもリングの中とはまったく違うからね。おんなじ人間とずっと戦い続けるのはしんどいんだけどね。
――あの名勝負数え唄時代は、試合ごとに戦法を変えようとか思っていたんですか?

長州 いや、そういうのは出来なかったね。年間260試合やっていたんだから、何をどうやって変えるんだよ? だから、その場その場の感覚で。ホント、途中から逃げたくなったもんな(苦笑)。だから、どこで何をやったか覚えてないよ。それはマスコミが調べてくれればいいから(苦笑)。

――そして甦った名勝負数え唄は過去への郷愁ではなく現在進行形ですか?

長州 それは当然だよ。それは当然。もう、過去を語るのはリングを降りた時だよ。別にしぶとく粘っているわけでもねぇし。もう、こういう考え方になっちゃっているんだから。今、藤波さんとの闘いで見せたいものっていうのはさ…たくさんありそうで、まったくないのかなっていう、ウン。まずは間違いなく言えるのは、リングの中でも降りてもライバルだよね。人生の中に良くても悪くても意識する人間がいるのか、いないのか。いない人たちっていうのはどういう人生を歩んでいるのかって思うよね。俺にはたまたまこういういう凄いライバルが目の前にいて、常に…お互いに遠回りしていても藤波辰爾っていうものを意識してるっていう。それは間違いないことだね。それは俗に言うライバルなんだろうね。どっかで「負けたくない!」っていう感情は間違いなくある。いろんな意味において「負けたくない!」って、ウン。

――そういうのがリングに滲み出てくるんでしょうかね?

長州 やってる俺にもわかんないよ。でもこうやって、まだやってるわけだから、あと何試合出来るかわからないけど…。

――藤波さんは「どっちかが勘弁してくれ言うまでやる」と言ってました。

長州 言わないよ、ウン(苦笑)。ホントの頑固っていうのは…藤波辰爾の方が頑固だよ。ホントの頑固さを持ってる。やっぱプロレスの中では、彼は天才だよ。プロレスをよく理解している。まあ、彼の理解力と、俺のプロレスに対する理解力は、多分、まだ平行線だと思うよ(苦笑)。それはどこかで一致するのかもしれないけど、一致した時はつまんないよ。つまんない。このまま平行で走ってる方がいい。彼のプロレス観と俺のプロレス観は違うと思う。それを合わせたら、こういうシングルもないだろうし、ウン。そういうところだよね。
<聞き手=プロレスライター/小佐野景浩>


『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』
■開催日時:2011年9月23日(金・祝)開場15:00/開始16:00
■開催場所:名古屋国際会議場イベントホール
■チケット:
VIP席:10,000円
S席:7,000円
A席:5,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント シングルマッチ60分1本勝負>
★藤波辰爾vs長州力

<セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負>
★初代タイガーマスク vs 小林邦昭

<第4試合 タッグマッチ30分1本勝負>
★ウルティモ・ドラゴン&AKIRAvsエル・サムライ&高岩竜一

<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
★藤原喜明&タイガー・シャークvsアレクサンダー大塚&青柳政司

<第2試合 6人タッグマッチ20分1本勝負>
★ヒロ斉藤&長井満也&ベアー福田vs本田多聞&泉田純至&菊地 毅

<第1試合 シングルマッチ20分1本勝負>
★倉島信行vs斎藤彰文


『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年9月29日(木)開場17:30/開始18:30
■開催場所:函館市民体育館
■チケット:
VIP席:6,000円
S席:5,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント タッグマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾& AKIRAvs 長州力&石井智宏

<セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負>
 初代タイガーマスク&タイガー・シャークvs藤原喜明&空牙

<第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
長井満也vsアレクサンダー大塚

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
大森隆男&菊地毅 vs 関本大介&本間朋晃

<第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
本田多聞 vs 斎藤彰文

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
泉田純至 vs 倉島信行


『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年9月30日(金)開場17:30/開始18:30
■開催場所:札幌テイセンホール
■チケット:
VIP席:8,000円
S席:6,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント シングルマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾 vs 長州力

<セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負>
初代タイガーマスク vs 空牙

<第4試合 タッグマッチ30分1本勝負>
 大森隆男&石井智宏 vs 関本大介&本間朋晃

<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
藤原喜明&アレクサンダー大塚vs本田多聞&泉田純至

<第2試合 シングルマッチ20分1本勝負>
AKIRA vs 菊地毅

<第1試合 タッグマッチ20分1本勝負>
 長井満也&倉島信行vs タイガー・シャーク&斎藤彰文

『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年10月02日(日)開場15:00/開始16:00
■開催場所:厚岸郡浜中町総合体育館
■チケット:
VIP席:8,000円
S席:6,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント6人タッグマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾&長州力&初代タイガーマスク vs 藤原喜明&AKIRA&菊地毅

<セミファイナルタッグマッチ45分1本勝負>
大森隆男&石井智宏 vs 本間朋晃&関本大介

<第4試合シングルマッチ30分1本勝負>
長井満也 vs アレクサンダー大塚

<第3試合シングルマッチ30分1本勝負>
本田多聞 vs 倉島信行
 
<第2試合シングルマッチ20分1本勝負>
泉田純至 vs 不動山

<第1試合シングルマッチ20分1本勝負>
タイガー・シャーク vs 斎藤彰文



藤波辰爾 特別インタビュー
レジェンド・ザ・プロレスリング 名古屋&北海道シリーズ(函館、札幌、厚岸郡浜中町)に向けて!“名勝負数え唄、再び!”ドラゴン藤波が、長州力との一騎打ち連戦への意気込みを語る!

今年1月10日の東京・後楽園ホールから発進したレジェンド・ザ・プロレスリング。その柱となるのは昭和のプロレスファンを熱狂させた藤波辰爾vs長州力の名勝負数え唄の復活だ。1・10後楽園、続く5・7大阪では藤波が勝利。そして9月23日の名古屋国際会議場イベントホール、10月30日の札幌テイセンホールでも一騎打ちが決定した。
 長州の新日本・引退直前の97年8月10日に一騎打ちを行った名古屋、長州が維新軍団として新日本離脱前に最後の一騎打ちを行った札幌という思い出深い土地で、あの数え唄が時空を越えて実現するのである。
 デビュー40周年を迎え、vs長州2連勝と波に乗っている藤波辰爾に来たる名古屋決戦、札幌決戦について聞いてみた――。
<聞き手=プロレスライター/小佐野景浩>


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――今年はデビュー40周年ということで、かつてのライバルのベイダーやミル・マスカラスと対戦したり、その一方ではSMASHという新しいリングに上がるなど、精力的に活動されていますね。

藤波 40年という節目で…集大成というよりも、逆に自分の殻を破るというかね。これまでは新日本一筋であったり、いろいろ背負うものがあったけど、この40周年を契機に自分が見ていないところをちょっと見てみようかなっていう。本来、自分はジックリと見極めるというか、腰が重いタイプなんだけど、SMASHに出たのは間違いではなかったなと。試合の構成はもちろん、お客さんを惹きつけるビジネスという点で見習うところはあるね。

――40周年を迎えて、まだまだ勉強することや新しい発見があると。

藤波 40周年にして自分の眠っていた部分、自分が追求しなかった部分の扉が開いたっていう感じだよね。

――さらに進化していこうという?
藤波 そうだね。敢えて動いている部分もある。それはプロレスの分野に限らず…今、米を作っているんですよ。女房(伽織夫人)が料理の仕事をしていることもあって、美味しいお米が作れないかと思ってね。南魚沼の雪解け水で作っているんです。田植えから草刈りから自分たちでやりながら。毎日は行けないから普段は現地の人たちにやってもらっているんだけど、必要な時には自分たちが行ってやってますよ。

――そういうチャレンジ精神がプロレスでもずっと第一線でやっている秘訣かもしれませんね。

藤波 やっぱり、いいエネルギーになる。「もう40年だから、そろそろ…」ってなっちゃったら、すべてがトーンダウンするじゃないですか。自分の場合は性格的にそうやって常に動いてなきゃ駄目なんだよね。

――そういう動いていく中で1月からレジェド・ザ・プロレスリングが発進しましたけど、藤波さんの中での位置付けというのは?

藤波 いろいろ動いている中の一環ですね。自分が持っているドラディションもそうだし、プロレス以外の講演の活動もそうだし、自分の中ではすべてが連動しているんですよ。今、凄く講演が多いんだよね。先日は全国のPTAの『子育て』っていうテーマの講演。やっぱり自分を呼ぶってことはプロレスの話もちょっとは聞きたいんだろうから、最初に掴みでプロレスの話をして、それで家庭の話から子育ての話に入って、最後の20〜30分は女房を呼び込んで。やっぱり子育てとなると母親の話がよりリアルだからね。

――本当にいろいろ動いているんですね。

藤波 そうした自分の動きのひとつとして、レジェンドは長州、初代タイガーマスクと一緒に3人をテーマにして活動していく中で「何かを残していきたい」っていう。今回の東日本大震災の復興支援も個別には動いているんだけど、何とか3人でスケジュールを合わせて何か出来ることをやろうと。それもレジェンドの活動、大きなテーマとしてやりたいというのがありますよ。

――さて、話をリング上に移しますが、レジェンドの柱になっている藤波vs長州は、長州さんが「そろそろ自分も時間がないから、集大成として付き合ってください」と藤波さんにラブコールを送ったのがきっかけでしたね。

藤波 彼の場合、自分のテンションを維持してリングに立てる相手っていうのは僕になっちゃうんだろうね。我々の世代は段々、少なくなっているしね。多分、長州にしてみれば刺激が欲しいだろうし、リングに上がるからにはテーマを持って上がりたいっていうのがあるんだと思う。そこで1月10日の後楽園ホールでの十何年かぶり(13年5ヵ月ぶり)の対決になったわけだよね。

――振り返れば、おふたりの名勝負数え唄は82年10月8日の長州さんの「俺はお前の噛ませ犬じゃない!」という宣戦布告から始まりましたけど、今回も長州さんからのアピールだったわけですね。形や状況はまったく違いますが、受ける立場の気持ちというのは?

藤波 僕はもう一緒。彼とやるっていうのが決まったら、僕の場合は瞬間的にあの時代のvs長州になっちゃうんですよ。たとえばタッグを組んでいても「来週は一騎打ちですよ」って言われれば、すぐそこに戻れるんですよ。これは不思議(苦笑)。

――ただ1・10後楽園の時は、前年暮れに藤波さんが総胆管結石の手術をして…。

藤波 あの時はね、自分の中で凄く重いものを背負っていた。今まで経験したことがない術後の何も調整出来ないままでしょ。12月16日に手術して、19日に退院だからね。だって医者に内緒で上がったんだもん(苦笑)。でも久々の一騎打ち、チケットが売れていてファンの期待も感じたしね。それが我々の世代の責任感なのかな。自分自身もこの対決を棒に振りたくなかったしね。翌日の新聞とか、専門誌に載った写真を見たら、自分でも目を覆いたくなるような、納得のいかない体だったけど、あの時はもう気力だけ。気力だけでリングに上がって、気力だけで戦ったね。

――勝ちましたけど、最後の回転足折り固めはブリッジが出来ませんでしたよね。やはり本人的には悔いが残りましたか?

藤波 物凄く悔いが残った。あの時はね、僕がリングに上がってきただけで長州の「ありがとう」っていう気持ちを感じたよね。あとは本来の長州よりも「藤波はどこまで動けるのか」っていう手探りのような感触だったね。
――確かに長州さんにしたら「よくぞ、上がってきてくれた」という感謝の気持ちが強かったかもしれません。
藤波 やっぱり「動いてくれよ」とか「止まるなよ」とか、いろいろな想いがあったんじゃないかな。こっちは必死だったけどね。「足がもつれるんじゃないか」とか「どこかで息絶えちゃうんじゃないか」とかね(苦笑)。
――その後、5月7日の大阪で再戦しましたが、この時はコンディションが上がっていましたね。
藤波 自分の中で体が動いてきた時期だし、1月とは全然違ったね。
――こうして久々にシングルで肌を合わせた長州力は昔と変わっていませんか?
藤波 確かに僕も彼も同じで、あの当時のはち切れんばかりのアレはないけど、でも感触は一緒だね。やっぱり間というか、勘が素晴らしいね、長州は。それと今時の選手には、あのウワッと来るパワーはないね。今の選手は激しい動きはしますよ。でも、あの重圧感はないんだよね。あの一発一発の動きの重圧感っていうのは。その間、空気感、迫力っていうのは経験なのか、彼が持って生まれたものなのか…。
――長州さんが相手にかけるプレッシャーの強さは昔も今も変わりませんね。そして藤波vs長州からノンストップのハイスパート・レスリングが生まれましたよね。
藤波 時折、古いVHSのビデオを引っ張り出してあの頃の映像を見るけどさ、決して古くない、決して遅くない…もしかしたら今のプロレスよりも速いんじゃないかっていう攻防だよね。
――藤波さんは以前「長州を前にすると本能のままに体が反応する」と言ってましたが、今もそうですか?
藤波 まったく何も考えないで体が動く。やっぱりあの時と違って気持ちと体にズレが生じるのは仕方ないけどね。当時は、手に取るように長州の動きが見えたけど…。
――現実として20代、30代の時と同じ動きは無理なわけで、その中で闘争心が消えないというのが大事なんだと思います。
藤波 そうですね。だから僕にとっても40周年でまた長州とシングルで出来るっていうのは、ある意味で息をつないでくれたよね。これが顔見せ程度にリングに上がるんだったら、どうしても尻すぼみになっちゃうだろうけど、シングルでやるとなったら、コンディションを整えなきゃいけないし、気持ちのテンションも挙げなきゃいけないから大きいよね。

――そして今回、9月23日の名古屋、9月30日の札幌とシングル2戦が決まりました。

藤波 毎回、その時代と変わらない気持ちに戻れるから、自分の中では新鮮なの。今になるとね、自分が気弱になったわけじゃないんだけど、今更ながら「こんな凄い奴を相手にしてるんだな」って思うね(苦笑)。だって長州はアマチュア・レスリングでオリンピックに行った(ミュンヘン五輪)ほどのベースを持っているんだから。当時は僕も若かったから夢中でやっていたんだけど、今になって改めて凄さを感じますよ。だから僕だけじゃなくて、長州がリングを降りるまで、若い選手はなるべく対戦した方がいいと思う。僕自身も意思表示する人間とはなるべくシングルでやるようにしているからね。僕らが猪木さんに憧れて「戦いたい!」って思ったように、今の若い選手も同じ時代にリングに上がっているなら、長州や僕と肌を合わせてみるのもいいんじゃないかって客観的に思うよね。きっと全然違う、得るものがあると思う。だから新日本も長州を特別ゲストって感じじゃなくて、若い人間にシングルで当たれるチャンスを作ってあげたらいいと思うよ。

――1・10後楽園、5・7大阪は超満員で熱気ムンムンでした。

藤波 鳥肌が立ったね。これだけ月日が経っても、これだけのファンが集まってくれて「これは下手なことは出来ない!」っていう刺激をもらいましたよ。懐かしさで来てくれるファンがいる反面で、きっと昔の僕らの試合を知らない新しいファンも来てくれてると思うんだよね。だから今のプロレスのファンがどう分析しているのか、聞いてみたいね。

――今のところ藤波さんの2連勝ですが、勝ち負けにはこだわりますか?

藤波 「いや、もうこだわらないよ」とは言いたくないよね。こだわらないって言ったらウソになる。戦う限りは「負けたくない!」って言う気持ちがどこかにあるよ。長州の中でも必ず「退けを取りたくない!」っていうのがあるはずだし、それは今度の名古屋、札幌で出してくるでしょう。彼は「懐メロで藤波と長州が戦ってます」って見られるのを一番嫌がるからね。
――1月、5月が序曲としたら、この名古屋と札幌から新段階と言えそうですね。

藤波 2連敗している長州としたら、惰性でリングに上がっていると思われたら嫌だろうから、これまで以上に“長州力らしさ”を出してくるだろうね。そんな気がする。特に一発目の名古屋は気を引き締めていかないとね。

――藤波vs長州はノスタルジーではなく、今現在であると。

藤波 今現在だね。確かにあれだけやってきているから懐かしさで見るファンがいるのは当然なんだけど、僕らは懐かしさでリングに上がっているわけじゃないから。「今のプロレス界に一石を投じてやろう!」って気概があるわけだから。多分、懐かしさで見てくれているファンの人たちはそれなりの年齢になっているよね。そういう人たちに僕らの今現在のファイトを見てもらって、元気になってもらいたいっていうのも願いだよね。「いつまでリングに上がるの?」って聞かれたとしたら「まだまだ先を見てるんですよ!」っていうことだよね。

――2人の戦いは完結していないということですよね。

藤波 だからファンの人たちに見てほしいのは、僕らのこの業界での生きざまだよね。ふたりの歩んできた道は違うにしても、このリングに賭けるものは共通するものがあると思っているし。このふたりの戦いっていうのは、どちらかが「もう勘弁してよ。やめようよ」と言い出すまで続くんじゃない? 結局、僕と長州はライバルなんですよ。
我々2人の戦いを是非見に来てください!

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『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』
■開催日時:2011年9月23日(金・祝)開場15:00/開始16:00
■開催場所:名古屋国際会議場イベントホール
■チケット:
VIP席:10,000円
S席:7,000円
A席:5,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント シングルマッチ60分1本勝負>
★藤波辰爾vs長州力

<セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負>
★初代タイガーマスク vs 小林邦昭

<第4試合 タッグマッチ30分1本勝負>
★ウルティモ・ドラゴン&AKIRAvsエル・サムライ&高岩竜一

<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
★藤原喜明&タイガー・シャークvsアレクサンダー大塚&青柳政司

<第2試合 6人タッグマッチ20分1本勝負>
★ヒロ斉藤&長井満也&ベアー福田vs本田多聞&泉田純至&菊地 毅

<第1試合 シングルマッチ20分1本勝負>
★倉島信行vs斎藤彰文



『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年9月29日(木)開場17:30/開始18:30
■開催場所:函館市民体育館
■チケット:
VIP席:6,000円
S席:5,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント タッグマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾& AKIRAvs 長州力&石井智宏

<セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負>
 初代タイガーマスク&タイガー・シャークvs藤原喜明&空牙

<第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
長井満也vsアレクサンダー大塚

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
大森隆男&菊地毅 vs 関本大介&本間朋晃

<第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
本田多聞 vs 斎藤彰文

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
泉田純至 vs 倉島信行



『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年9月30日(金)開場17:30/開始18:30
■開催場所:札幌テイセンホール
■チケット:
VIP席:8,000円
S席:6,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント シングルマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾 vs 長州力

<セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負>
初代タイガーマスク vs 空牙

<第4試合 タッグマッチ30分1本勝負>
 大森隆男&石井智宏 vs 関本大介&本間朋晃

<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
藤原喜明&アレクサンダー大塚vs本田多聞&泉田純至

<第2試合 シングルマッチ20分1本勝負>
AKIRA vs 菊地毅

<第1試合 タッグマッチ20分1本勝負>
 長井満也&倉島信行vs タイガー・シャーク&斎藤彰文



『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年10月02日(日)開場15:00/開始16:00
■開催場所:厚岸郡浜中町総合体育館
■チケット:
VIP席:8,000円
S席:6,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント6人タッグマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾&長州力&初代タイガーマスク vs 藤原喜明&AKIRA&菊地毅

<セミファイナルタッグマッチ45分1本勝負>
大森隆男&石井智宏 vs 本間朋晃&関本大介

<第4試合シングルマッチ30分1本勝負>
長井満也 vs アレクサンダー大塚

<第3試合シングルマッチ30分1本勝負>
本田多聞 vs 倉島信行
 
<第2試合シングルマッチ20分1本勝負>
泉田純至 vs 不動山

<第1試合シングルマッチ20分1本勝負>
タイガー・シャーク vs 斎藤彰文


小林邦昭特別インタビュー

『レジェンド・ザ・プロレスリング』
9月23日(金祝)名古屋大会
初代タイガーマスクとの最終決戦向け、出撃体制万全の“虎ハンター” が思いを語る!〜

今年1月10日の東京・後楽園ホールから発進したレジェンド・ザ・プロレスリング。9月23日(金祝)のレジェンド・ザ・プロレスリング「LEGEND THE PRO-WRESTLING」愛知・名古屋国際会議場イベントホール大会で、5・7大阪大会に続いて初代タイガーマスクこと佐山サトルと、シングルマッチを行う“元祖虎ハンター”小林邦昭。1980年代の新日本プロレスマットを熱く盛り上げた両者の一戦。3年8ヶ月ぶりの対戦となった5月7日の大阪大会では初代タイガーが小林にリングアウト負けし、約30年に及ぶ抗争の中で初黒星を喫していた。
最後の激突になるであろう“初代タイガーマスクvs小林邦昭”に向け、プロレス人生を賭けた最終決戦を目前に控えた“虎ハンター” 小林邦昭の真の声を聞こう!

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初代タイガーマスクにジェラシーを感じた青春!

――初代タイガーマスクとの一騎打ち。ガン手術を3度も受けられたのに、また再び、戦いのリングに戻ってきました。よほど初代タイガーに対する思い入れがあるんですね。

小林 大腸、肝臓のガンはザックリ切った。肺は内視鏡で手術。本当に傷だらけの肉体だよ(笑)。しかし、やっぱり初代タイガーとだけは何度でも闘ってみたい。これが最後になる。

――すごい思い入れですね(笑)。
小林 だってメキシコ時代から同じ部屋で一緒にいた仲間だからね。お互い励ましあってやっていた。そして、そういう関係だったからライバルにもなれたんだと思うんだよね。初代タイガーの歴史も面白いよね。メキシコでは、僕と一緒によく打撃の練習をしていましたよ。サンドバックを買って蹴ったりね。メキシコはブルースリー・ブームで僕やタイガーの打撃は人気があってね。だけど、すぐにフロリダのカール・ゴッチのところに行った。そこでゴッチの特訓を受けてからイギリスに渡った。そこで伝説のサミー・リーとなった。いままで落ち込んでいたイギリスのマットを超満員にしたんだからね。本人も言ってましたよ。「日本ではタイガーマスク、タイガーマスクともてはやされていたけど、僕としてはサミー・リーにタイガーのマスクをかぶせただけだ」って。
 彼は僕よりも3年後輩なんだよ。だけどライバル心というのが凄かった。普通、自分より3年遅れて入ってきた選手にライバル心なんて沸かない。だいたい同期のレスラーがライバルになる。だけど、タイガーはどんどん先輩レスラーを追い越していくんです。何でもできましたからね。その時はできなくても、その日の夜に一人で懸命になってできるように努力していた。そして次の日にはできているんだよね。そういうのを間近で見ていたから、さすがに僕もジェラシーがあった。

――なるほど。

小林 だから、僕もレスラーとしてそういうタイガーにジェラシーを感じていた。しかし、そのジェラシーがあって、僕もエキサイトして闘ったから、いまだに町を歩いていると「小林さん、小林さん」と声をかけられる。タイガーというのは僕にとって恩人かもしれないね。だって無名だった小林邦昭を有名にしてくれたんだから。シングルなんて10試合もやっていないのにね。

――調べてみると、シングルは6試合ですね。

小林 わずか6試合なのに30年経った今でも「虎ハンター」ですからね。これは凄いですよ。あの頃のテレビ朝日「ワールドプロレスリング」のゴールデンタイムがどれだけ影響力があったのか、ということですよ。


抗がん剤を打った帰りに道場でバリバリ練習!


――ゴールデンタイムもそうですけど、それは最初の小林さんのインパクトが凄かったからですよ。

小林 ロングタイツ。なんでロングにしたかというとベニー・ユキーデに影響されたんだけど、実際に蹴りをやるとロングタイツをはいていたほうがキレイに見えるんですよね。でも、あれは試合に出る直前まで悩んだんですよ。通常のショートパンツでいくか、ロングタイツでいくか。これまでレスリングの歴史はショートのパンツなんですよ。そのロングでリングに上がった。そしたらお客さんが笑ってるんだよね。案の定、笑われたなと思ったけど、クソッと思ったよね。試合で見返してやると。しかし、笑われたというのはインパクトがあったということ。

――インパクトは初めてのタイガー戦でいきなりマスクを引き破った。

小林 あの頃の視聴率は11~12%くらい。だけど10・26大阪府立(1982年)で最初にタイガーとやった時は22・5%超あった。倍ですよ。数字も出たけど、試合が凄かった。というよりも、初代タイガーにはびっくりした。噂には聞いていたんですよ。動きが凄いんだと。実際、大阪でやった時、メキシコでもトリッキーな動きをしていたけど、それ以上に凄かったんで、一気にジェラシーが爆発しましたよ。だからエキサイトしてしまった(笑)。今度の9・23レジェンドを見に来てくれるファンはその頃の僕らを見てくれた世代が多いと思うんでね。
そうだなあ、たとえばNHKの紅白歌合戦が大晦日にやる。僕らはその歌合戦を見ていて、懐かしの歌手が出てきて歌うと「ああ、懐かしいなあ。いいなあ」と思うでしょ。その歌を歌っているのは代わりの歌手じゃなくて本人じゃないですか。本人が多少、歌声が劣っていたって、当時を思い浮かべて聞くわけだから、納得できるわけですよ。レジェンドというのはそれと同じじゃないかなと思うんですよね。だから、その頃のファンがいっぱいくると思うから、目いっぱい懐かしんで欲しいし、エキサイトして欲しいですね。

――そうですね。ま、当時を見ていた僕ら記者にしてみると、小林さんがエキサイトしている姿を見られるのは頼もしい。

小林 うん、そうだよね。僕も55歳。同じ年代のサラリーマンはそろそろ定年で引退する歳まわりですよ。だから、そうじゃないだろ、俺も55歳でバリバリやってるんだから、もっともっと頑張ってくれよ、というようなファイトを見せたいよね。

――そうですよね。手術も3度やっていて、これだけやれてるんだぞ!と。

小林 なんかね。手術をしてくれたドクターが癌学会で僕のことを取り上げてくれたそうですよ。癌が転移して手術を繰り返しながらこのように元気で試合をやっているというケースもあるんだと。

――プロレスラーというのは凄い。藤原さんだって癌の手術をやってリングで試合をやっているし。

小林 やっぱり練習じゃないですかね。ほら、この腕を見てくださいよ。この腕、3度手術をした男の腕に見えます? だいたい抗がん剤を病院で打った帰りに道場で練習して家に帰るわけだからね(笑)。

――抗がん剤を打ってから練習? 抗がん剤を打つと気持ちが悪くなって、練習どころじゃないでしょ。

小林 そうですよ(笑)。自分から積極的にやっていくという精神的なものかもしれないね。僕なんかドクターにとっちゃ、いいモデルケースですよ。


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鋼鉄の肉体は作った!軽快にするため91sに落とした!

――しかし、今度の試合、初代タイガーのことですから、どんどん厳しく蹴ってきますよ。

小林 ええ。どっからでも蹴ってこいって感じですね。いくら重い蹴りであっても、それに耐えられる体を作ってますから。鋼鉄ですよ。(と、言いながら大胸筋に力を入れると大きな胸がぴくぴく盛り上がった)

――おお、凄いですね。
小林 腕だって現役選手と比べて遜色ないですよ。

――確かに。いまウエイトは何sですか?
小林 91s。

――え、そんなにあるんですか。
小林 落として91s。98sだったんだよね。目標90s。

――ウエイトを落としたということは蹴りのスピードを上げたかったということですか?

小林 1sアップすると1kgのバーベルを背負って試合をするのと一緒なんですよ。8s体重を落としたから、ホント軽快ですよ。

――凄いですね。それだけでも小林さんの意気込みが伝わってきますね。

小林 お客さんに是非見て欲しいのは、お互いに50過ぎていますからね。50過ぎたって、こんな激しい試合ができるんだというのを見てもらいたいんですよね。もちろん、30年前の試合をやれって言ったって無理ですよ。あの頃は20代の動き、そしてパワーですからね。ですから、いまの50代の人たちに見てもらいたいですね。

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なんとフィッシャーマン2発粉砕宣言!

――試合では何を狙っていきますか?

小林 鋼の肉体は作ってあるからね。フィッシャーマン2発連続でフィニッシュだね。

――この間の5・7大阪でフィッシャーマンやりましたよね。よくやれましたよね。

小林 やっぱり昔のお客さんが見に来てくれる。見せなきゃいけないですからね。日本武道館で2代目タイガーマスク(故三沢光晴さん)とやった時があった。その時、フィッシャーマン2発で勝った。だから今度の初代タイガーマスク戦はフィッシャーマン2発狙っていきますよ。
世の中の50代諸君!まだまだフケるには早いぞ!僕と初代タイガーマスクの最後の戦いを是非、会場に見に来てください。


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『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』
■開催日時:2011年9月23日(金・祝)開場15:00/開始16:00
■開催場所:名古屋国際会議場イベントホール
■チケット:
VIP席:10,000円
S席:7,000円
A席:5,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント シングルマッチ60分1本勝負>
★藤波辰爾vs長州力

<セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負>
★初代タイガーマスク vs 小林邦昭

<第4試合 タッグマッチ30分1本勝負>
★ウルティモ・ドラゴン&AKIRAvsエル・サムライ&高岩竜一

<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
★藤原喜明&タイガー・シャークvsアレクサンダー大塚&青柳政司

<第2試合 6人タッグマッチ20分1本勝負>
★ヒロ斉藤&長井満也&ベアー福田vs本田多聞&泉田純至&菊地 毅

<第1試合 シングルマッチ20分1本勝負>
★倉島信行vs斎藤彰文



『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年9月29日(木)開場17:30/開始18:30
■開催場所:函館市民体育館
■チケット:
VIP席:6,000円
S席:5,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント タッグマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾& AKIRAvs 長州力&石井智宏

<セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負>
 初代タイガーマスク&タイガー・シャークvs藤原喜明&空牙

<第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
長井満也vsアレクサンダー大塚

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
大森隆男&菊地毅 vs 関本大介&本間朋晃

<第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
本田多聞 vs 斎藤彰文

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
泉田純至 vs 倉島信行



『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年9月30日(金)開場17:30/開始18:30
■開催場所:札幌テイセンホール
■チケット:
VIP席:8,000円
S席:6,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント シングルマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾 vs 長州力

<セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負>
初代タイガーマスク vs 空牙

<第4試合 タッグマッチ30分1本勝負>
 大森隆男&石井智宏 vs 関本大介&本間朋晃

<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
藤原喜明&アレクサンダー大塚vs本田多聞&泉田純至

<第2試合 シングルマッチ20分1本勝負>
AKIRA vs 菊地毅

<第1試合 タッグマッチ20分1本勝負>
 長井満也&倉島信行vs タイガー・シャーク&斎藤彰文



『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年10月02日(日)開場15:00/開始16:00
■開催場所:厚岸郡浜中町総合体育館
■チケット:
VIP席:8,000円
S席:6,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント6人タッグマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾&長州力&初代タイガーマスク vs 藤原喜明&AKIRA&菊地毅

<セミファイナルタッグマッチ45分1本勝負>
大森隆男&石井智宏 vs 本間朋晃&関本大介

<第4試合シングルマッチ30分1本勝負>
長井満也 vs アレクサンダー大塚

<第3試合シングルマッチ30分1本勝負>
本田多聞 vs 倉島信行
 
<第2試合シングルマッチ20分1本勝負>
泉田純至 vs 不動山

<第1試合シングルマッチ20分1本勝負>
タイガー・シャーク vs 斎藤彰文