【WWE日本公演 開催直前コラム(4)】「レッスルマニア」バトル優勝のコービン、タッグ王座スピード挑戦のボードビレインズWWE日本公演は、初来日組にも注目! [WWE]

 世界最大のスポーツエンターテインメント団体WWEが、間もなく、日本公演を開催。7月1日(金)&2日(土)に東京・両国国技館にスーパースターたちが集結する。今回は中邑真輔、ASUKA(華名)、AJスタイルズ、カール・アンダーソン、ルーク・ギャローズといった日本で活躍した選手たちの凱旋が話題になっているが、WWEのスーパースターとして初来日する選手たちの活躍も大きな楽しみのひとつである。

 今回の日本ツアーでは、WWEタッグ王座に挑戦したボードビレインズ(サイモン・ゴッチ&エイダン・イングリッシュ組)と「レッスルマニア32」のアンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトルロイヤルで優勝を飾ったバロン・コービンが、NXTからの昇格組として来日予定だ。

 中邑真輔の入団で日本のWWEユニバースはもちろん、プロレスファンにもなじみ深いものとなったNXT。女子ではASUKAがNXT女子王座のベルトを巻き、フィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)、サモア・ジョーといったこちらもなじみ深い2人がNXT王座をめぐり激しい争いを繰り広げている。いまやNXTはロウ、スマックダウンに次ぐ第三のブランドとして急速に勢力を拡大中。試合内容の濃さがWWEユニバースにも浸透し、本体以上の熱狂的ファンを作り出しているのも事実。ロウ、スマックダウンにニューフェースが現れるときは便宜上「昇格」と表現されることが多いものの、ファーム団体という括りはもはや適切ではないだろう。 そんなNXTを経てWWEでレギュラーの座を獲得、日本公演にもやってくる3人をここでは紹介しておきたい。

 まずはレッスルマニアの20人参加バトルロイヤルで大穴優勝を成し遂げたバロン・コービン。最後にケインをオーバー・ザ・トップロープで下してみせたコービンは、アメリカンフットボールや、ボクシング、ブラジリアン柔術などの格闘技経験をもつアスリート。アメフトではNFLと契約するも、その暴れっぷりから「パウンド・フォー・パウンドの男」として恐れられ、公式戦に出場することなく退団することになってしまったという。

 そんな彼が次に選んだのが、プロレスだった。2012年8月にWWEと契約を交わし、トレーニングを開始。2013年5月にデビューし、NXTで才能を開花させることになる。

 アンドレ杯バトルロイヤル優勝の実績を引っ提げてロウに初登場したのが、「レッスルマニア32」の翌日だった。ドルフ・ジグラーとのシングルマッチで突然のデビュー。試合は両者リングアウトの引き分けとなったものの、試合後も相手を攻撃し、フィニッシャーのエンド・オブ・デイズ(スイング式コンプリートショット)を決めてみせた。ここからはザック・ライダー、ファンダンゴ、ダミアン・サンドゥらを次々と餌食にし、ジグラーとの抗争を繰り広げている。5・1「ペイバック」でのキックオフマッチでは敗れるが、翌週のロウで雪辱に成功。5・22「エクストリーム・ルールズ」でもキックオフマッチで再戦し、反則裁定なしのノーDQマッチでも勝利。その再戦が、日本公演でも2日目に組まれている(初日はタイタス・オニールとのシングル)。コービンは身長203センチ、体重124キロのスーパーヘビー級。この体格からしても、将来の王者候補といっていいだろう。

 タッグチームとして初来日するボードビレインズも、いまが旬のニュースーパースターだ。サイモン・ゴッチとエイダン・イングリッシュからなるこのチームも、NXTからWWEのレギュラーへと上がってきた。結成は2014年6月 。17世紀末にヨーロッパで始まったとされる演劇の形式が、芝居やダンス、手品、コントなどの総合ショービジネスとしてアメリカに上陸。ここでパフォーマンスを見せる芸人がボードビリアンと呼ばれ、それをイメージしたのが、ゴッチ&イングリッシュのボードビレインズなのだ。

 NXTタッグ王座も獲得したボードビレインズのWWE登場は、今年4月のことだった。「レッスルマニア32」後のスマックダウンでルチャドラゴンズを相手にイングリッシュが必殺のワーリングダーヴィッシュで勝利。翌週にはWWEタッグ王座次期挑戦者を決めるトーナメントに早速エントリーされ、1回戦でRトゥルース&ゴールダスト組を破ると、準決勝で元王者のウーソズも突破。決勝は5・1「ペイバック」で、こちらも昇格組のエンツォ・アモーレ&ビッグ・キャス組と対戦した。試合はアモーレの負傷によりノーコンテストになってしまったが、5・22「エクストリーム・ルールズ」では晴れて挑戦が実現。ニューデイのトリプル連係に幻惑され敗れてしまったのだが、今後もタッグ王座への有力コンテンダーとしてベルト争いに絡んでくることは間違いないだろう。王座移動によるカード変更も考えられるとはいえ、日本公演では2日にわたりタッグ王座挑戦が組まれている。

 いずれにしても、初来日組にも注目したい今回の日本公演。未来の王者を先物買いする、絶好の機会かもしれない。

(構成・文:新井 宏)


■大会名:WWE Live Japan
■開催日:7/1(金)〜7/2(土)
■会場:国技館 (東京都)

2016-06-23 18:46 この記事だけ表示