【『UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2015』見所特集コラムVol.5】“遂に決勝!「Road to UFC JAPAN」廣田か夜叉坊か!?”[UFC]

■大会名:UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2015
■日時:9/27(日) 開場8:00/試合開始9:00(予定)/メインカード開始11:00
■会場:さいたまスーパーアリーナ


全11試合で行われる『UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2015』(9月27日、さいたまスーパーアリーナ)。未定であったメインカードの1試合=「Road to UFC JAPAN」決勝も廣田瑞人vs石原夜叉坊の顔合わせとなり、遂に全11カードが出揃った。UFCへのリベンジを掲げトーナメントに臨んだ廣田と、トーナメントで一躍注目を集めた新鋭・夜叉坊。勝つのはどちらか?

●優勝候補・廣田が前評判通り決勝進出
 8選手が参加し日本大会出場、そしてその先に待つUFCとの契約を懸け戦った今回のトーナメント。戦前、優勝候補と見られたのが廣田だった。CAGE FORCE、戦極、DEEPと日本の3団体でベルトを獲得。ライアン・シュルツ(元IFL世界ライト級王者)、石田光洋(元修斗環太平洋ウェルター級王者)、北岡悟(現DEEPライト級王者)、菊野克紀(元DEEPライト級王者)、中村大介(元DEEPライト級王者)、今成正和(元DEEPフェザー&バンタム2階級王者)と、これまで降してきた相手も錚々たる名前が並ぶ。文句なしに参加選手中ナンバー1の実績を持っていた。

 2009年大晦日の大会では青木真也と対戦しアームロックで右上腕を骨折に追い込まれるも、1年8ヵ月後に復活。いきなり菊野克紀が持つDEEPライト級王座に挑むタイトルマッチ(2011年8月)で、ブランクの影響が懸念されたが判定勝ち。第6代DEEPライト級王者となり、同王座を1度防衛した後、米団体ストライクフォースを経て2013年3月からUFC参戦を開始。2年前に行われた日本大会が廣田のUFC初戦となった。

●契約解除もUFC再挑戦へ
 この13年日本大会でそれまでのライト級(70.3s以下)からフェザー級(65.8s以下)に階級転向した廣田は、UFCでの頂点を目指すが2連敗を喫して契約解除に。しかしそこからUFCへの再挑戦を目指してDEEPへ戻って戦いを続け、待ち望んだ「Road to UFC JAPAN」トーナメントのチャンスがやってきた。

 長崎出身で相撲の経験を持つ廣田は、そこに由来する腰の強さで相手のテイクダウンを防ぎ、KOパワーを持つパンチ(ボクシングでインターハイ出場経験もある)とパウンドで相手をノックアウトに行く戦闘的スタイル。トーナメントでもその実力で多くの選手から対戦を警戒される存在であったが、1回戦で大尊伸光(元修斗環太平洋ウェルター級王者)、準決勝でDJ.taiki(元DEEPバンタム級王者)をともに判定で破り、実績通りの強さを発揮。試合前には対戦相手を出身地までぶっ飛ばすというのが決めゼリフとなっている廣田だが、9月11日に行われた大会会見でも夜叉坊を「大阪までぶっ飛ばします」とKO宣言が聞かれた。

●大阪の“やんちゃ坊主”夜叉坊
 一方、出身地である鹿児島県徳之島の方言で「暴れん坊」「やんちゃ坊主」といった意味を持つ“夜叉坊”をリングネームとする石原は、廣田とは逆にバンタム級(61.2s以下)からフェザー級に階級を上げてトーナメントに参戦。ともに日本総合格闘技の明日を担う安藤達也との戦いを制し(1回戦)、西浦“ウィッキー”聡生との一戦も競り勝ち(準決勝)、決勝戦進出を果たした。

 格闘技を始めたのは「女の子にモテるため」と公言し、トーナメントの模様を追ったテレビ番組でもお調子者的キャラクターが目立った夜叉坊だが、その印象を一変させたのがコーチのジョシュ・バーネットが来日して夜叉坊を訪ねる第8回の放送(8月24日)。ジョシュを大阪の実家に招き入れた夜叉坊は母親と妹を紹介し、入場曲『ライオンの子』は亡くなった父が生前探しながら聴くことが叶わなかった曲であり、それを天国の父に聴かせるつもりで入場曲に使っていると思いを明かす。これには話を聞いたジョシュ、そしてスタジオ収録のゲストであった山本“KID”徳郁も涙を禁じえず、夜叉坊はさらにトラックの運転手として仕事を続けている母を「早くカフェとかやらせてゆっくりさせたい」と思いやるなど(9月7日、第10回放送)、家族思いでチャラさとはギャップのある一面を見せ、視聴者の心をガッチリ掴んだ。

●大会最注目の一番、勝者は!?
 決勝であいまみえる両者は、大会を前に9月11日の会見で一足早く対峙。「前回まで勝ちが優先だったので、今回は魅せれる試合ができたら。最後はKOしようと思ってます」(廣田)、「1回戦、準決勝とも自分にフラストレーションが溜まる試合をやってしまったので、今回はモテる試合をしたい。どうやったらモテるかは分かっているので、カッコええ試合をします。楽しみにしてください」(夜叉坊)と、どちらも激闘を予感させた。

 UFCへのリベンジを胸にあと一歩のところまで迫った廣田、父と語らうごとく『ライオンの子』を響かせる夜叉坊――日本のファンにとっては今大会最注目の一番となる。

(取材・文:長谷川亮)




【対戦カード】

■メインカード
<ヘビー級>
ジョシュ・バーネット vs ロイ・ネルソン
<ミドル級>
ゲガール・ムサシ vs ユライア・ホール
<フライ級>
堀口恭司 vs チコ・ケイミュス
<バンタム級>
水垣偉弥 vs ジョージ・ループ
<フェザー級>
菊野克紀 vs ディエゴ・ブランダオン
<フェザー級>
廣田瑞人 vs 石原輝仁

■UFC FIGHT PASS
<ウェルター級>
中村圭太 vs リー・ジンリャン
<ライト級>
ニック・ハイン vs 粕谷優介
<ライト級>
小谷直之 vs ケイジャン・ジョンソン
<ウェルター級>
安西信昌 vs ロジャー・ザパタタ
※対戦カードは変更される場合がございます。予めご了承下さい。


2015-09-25 13:07 この記事だけ表示