【『UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2015』見所特集コラムVol.2】“UFCへ試練の道、噂のプロジェクト日本版がスタート、テレビ放映中”[UFC]

■大会名:UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2015
■日時:9/27(日) 開場8:00/試合開始9:00(予定)/メインカード開始11:00
■会場:さいたまスーパーアリーナ


“UFCへ試練の道、噂のプロジェクト日本版がスタート、テレビ放映中”

●UFCとの契約を目指す日本人8選手の戦い
 7月2日、4年連続となるUFC日本大会(9月27日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の開催が都内ホテルで行われた会見で発表となったが、同時にかねてより噂となっていたプロジェクト「ROAD TO UFC JAPAN」もその全貌が明らかにされた。

 1993年11月に産声を上げたUFCだが、その人気が爆発したのには「The Ultimate Fighter」=通称TUF(タフ)と呼ばれる番組の存在がある。TUFはUFCの出場権を巡り、ファイターたちが合宿生活を送りながら試合を行っていく“リアティショー”と言われるドキュメンタリー番組で、この番組を追っていくことで視聴者は馴染みのなかったMMA(総合格闘技)についての知識や有効な技術・戦略を知ることができ、また選手たちの人柄や様々なライフストーリーにも触れ、グッと感情移入が促されていった。

 日本版TUFの構想もすでに昨年2014年6月に実施された会見で「地上波放送、対象は135〜145ポンド(61.2kg〜65.8kg)の日本人またはアジア選手」と明かされていたが、そこから1年の時と調整を経て、選手たちが合宿して共同生活を行う従来のTUFとはややフォーマットを変え、「Road to UFC JAPAN」としてテレビ東京で7月6日より毎週月曜深夜25:00〜25:30(BSジャパンでも7月11日より毎週土曜24:00〜放送)スタートとなり、格闘技ファンをはじめとする視聴者に好評となっている。

●バラエティー豊かな8人のMMAサムライ
「我々は常に最高の才能を求めている。未来のトップファイターをトーナメントで発掘したいんだ。9月27日、君たちの人生で一番デカい舞台に立つんだ。日本で行われるUFCに出場してもらいたい。少年たちよ! 荷物をまとめろ! 世界の格闘技の中心地UFCのホーム・ラスベガスで待ってるぜ」

 そんなデイナ・ホワイトUFC代表からのビデオレターを受け取ったのはフェザー級(〜65.8kg)の以下8選手。

安藤達也(TRIBE TOKYO M.M.A)
石原夜叉坊(いしはら やしゃぼう/Team Alphamale Japan)
上迫博仁(チーム クラウド)
DJ.taiki(フリー/元DEEPバンタム級王者)
大尊伸光(総合格闘技津田沼道場/元修斗環太平洋ウェルター級王者)
長倉立尚(吉田道場)
西浦“ウィッキー”聡生(STGY)
廣田瑞人(CAVE/元DEEPライト級王者、元SRCライト級王者)

 7月6日の第1回放送から双子の子どもを最近授かったばかりだというウィッキー、夜叉坊の大阪夜遊び、財務コンサルティング会社CEOを務める長倉、祖母と二人暮らしの大尊、ほぼ秋山成勲が喋り通しとなった上迫、日常的にゲームセンターで追い込みトレーニングを行うDJ、怪物ルーキーと称される安藤、そして一度は解雇されたUFCへの復讐を目指す廣田と、これまで表ざたになることのなかった事実や選手の暮らしぶりが取り上げられ、さっそく8人に引きつけられる。

●トーナメント前からアクシデント発生!
 TUFの収録ジムである「UFCトレーニングセンター」に到着した8人はコーチを務めるジョシュ・バーネットとロイ・ネルソン(※2人は9月大会のメインイベントで激突する)に迎え入れられ、4人ずつにチーム分けがなされる。

 7月13日の第2回放送ではジョシュとネルソンが順に1人ずつを指名していく形でチーム分けがなされたが、選考のために行われたトレーニングセッションで事件が発生する。レスリング能力を見るため課された場面で、大尊にリフトされた上迫が右肩から落下。チームは大尊、ウィッキー、DJ、夜叉坊のチーム・バーネットと、安藤、廣田、長倉、上迫のチーム・ネルソンに分かれたが、上迫は肩の負傷が思わしくなく戦線離脱となる。

 トーナメント1回戦はウィッキーvs上迫、大尊vs廣田、夜叉坊vs安藤、DJvs長倉の組み合わせとなるが、上迫の離脱を受けウェイトリフティングを経て現在パンクラスで活躍するハルク大城が合流。代わりにウィッキーと対戦することとなった。

「収入…月10万ぐらい。双子が最近生まれたばっかり」というウィッキーに対し、突然参戦の決まったハルクも格闘家を目指して沖縄から上京し学校の給食作りで生計を立てる苦労人。1回戦第2試合も「僕がもっと勝てば おばあちゃんすごい喜ぶんで、お金入って おばちゃんに楽させて色んな所連れて行ってやりたいなって思ってます」という大尊に、一度は悔いを残して去ったUFCへの再挑戦を「もう最後のチャンスだと俺も思ってるんで、絶対勝たなきゃいけない所ですね」と語る廣田の対戦と、2人が入って勝者は1人の戦いながら、どちらも勝たせたい、負けてほしくないと思わせるのがTUF同様「Road to UFC JAPAN」の肝となる部分だ。

●ファイターたちの生きざまと思いがぶつかり合う!
 しかし当然勝者=勝ち上がるのは1人であり、7月27日に放送された1回戦第2試合まではウィッキー、廣田の両ベテランが揃って勝利。だが、「怪我しないように帰って来てね」という祖母との約束を「破ってでも勝ちたかった」と涙に暮れる大尊の姿は観る者の胸を打ち、「これで終わりじゃないだろ」と励ますジョシュもさながら学園ドラマの教師のようでもあった。6回目8月10日放送では、トーナメント1回戦最後の試合となる第4試合で、DJ.taikiが長倉に判定勝利となっている。

 決して楽ではない生活を送りながら、強さと格闘技での成功を夢見て日々戦うファイターたち。彼らの思いと必死な姿が今後も目を離せない、UFC日本大会への期待を最高に高めてくれる必見プログラムである。

(取材・文:長谷川亮)




■対戦カード

<メインマッチ フライ級 5分3R>
ジョシュ・バーネットvsロイ・ネルソン

<第十戦 フライ級 5分3R>
ゲガール・ムサシvsユライア・ホール

<第九戦 フライ級 5分3R>
堀口恭司vsチコ・ケイミュス

<第八戦 バンタム級 5分3R>
水垣偉弥vsジョージ・ループ

<第七戦 ウェルター級 5分3R>
国本起一vsリー・ジンリャン

<第六戦 バンタム級 5分3R>
山本”KID”徳郁vsマット・ホーバー

<第五戦 Road to UFC Japan フェザー級 5分3R>
畑“DJ.Taiki” vs廣田瑞人

<第四戦 フェザー級 5分3R>
菊野克紀vsディエゴ・ブランダオン

<第三戦 ライト級 5分3R>
ニック・ハインvs粕谷優介

<第ニ戦 ライト級 5分3R>
小谷直之vsケイジャン・ジョンソン

<第一戦 ウェルター級 5分3R>
安西信昌vsロジャー・ザパタ

※対戦カードは変更される場合がございます。予めご了承下さい。


2015-08-28 19:46 この記事だけ表示