【UFC JAPAN 2014 コラム第4回】アジア発女性UFCファイター・中井りん&“超新星”堀口恭司[UFC]

■大会名:UFC JAPAN 2014
■開催日:9/20(土)
■開場:12:30
■オープニングファイト追加:13:30
 オープニングファイト(1) マキシモ・ブランコ(真騎士)VS ダン・フッカー
 オープニングファイト(2) 徳留一樹 VS ジョニー・ケース
■本戦開始:14:30
■会場:さいたまスーパーアリーナ (埼玉県)



(構成・文:長谷川亮)


 「UFC JAPAN 2014」(9月20日、さいたまスーパーアリーナ)では中井りんがアジア人初の女性ファイターとしてUFCデビューを果たす。そして、今回出場する選手の中で最も世界ランキング上位につけるミーシャ・テイト(女子バンタム級2位)と対戦する。

 四国・愛媛の出身で現在も同地を拠点とする中井は、幼少期より柔道と体操を経験。柔道では中学時代に48kg級で全国5位、高校時代は52s級で国体3位に入り、現在も中井の強さを支えるベースとなっている。一方、体操で身に付けたバク宙も勝利後に披露するのが恒例となり、その姿は“バク宙美女”と呼ばれ、中井の存在を知らしめるのに一役買ってきた。

 大学まで進むも膝のケガで柔道を断念した中井は、しかし地元に戻って再始動。現在も師事する修斗道場四国のWILD宇佐美館長と出会い、総合格闘技の道へ進んでいく。そして19歳にして迎えたパンクラスでのデビュー戦では、5年以上のキャリアを持つ対戦相手にパンチを決めて初回TKO勝ち。2006年10月のこの試合から現在まで、中井は17戦を行っているがいまだ敗北を喫していない(17戦16勝1分)。

 いち早く金網を導入した女子総合格闘技大会「VALKYRIE(ヴァルキリー)」ではトーナメントを勝ち上がり2010年11月に無差別級初代王座を戴冠。同年12月30日に有明コロシアムで行われた「戦極 Soul of Fight」で勝利すると、翌日のスポーツ新聞紙一面を「エロツヨ」のキャッチフレーズとともに飾り、12年にはパンクラスで初代女子バンタム級王座を獲得した。

 十分なフィジカルから繰り出すパンチで相手を鼻骨負傷や眼窩底骨折の疑いでTKOに追い込み、柔道技によるテイクダウン、さらにグラウンドでの極め、抑え込みの強さを活かしたパウンドと、プロ8年で無敗の中井にいきなりトップファイターとの対戦を用意したことからも分かるように、UFCが掛ける期待は大きい。デイナ・ホワイト社長も来日した6月の会見で「勝てばロンダ(・ラウジー、現在の女子バンタム級チャンピオン)との対戦も見えてきます」と語り、結果と内容によってはこの試合が中井にとっての“世界前哨戦”となる可能性もある。

 しかしそうは問屋が卸さないと中井に立ちはだかるのがストライクフォースの元バンタム級王者であるミーシャ。女王ロンダのライバルであるミーシャは、柔道で北京五輪銅メダリストと中井を上回る実績を持つロンダと2度に渡って対戦し、柔道家対策はすでに十分実施済み。さらに身長でも中井を10p以上上回っており、中井にとっては組んで投げる、得意の展開に持ち込むまでが至難の業となることも予想される。しかし前半からテイクダウンを奪ってグラウンドに持ち込み、これも得意とするアームロックにとらえながらの抑え込みでミーシャを削れば、グッと勝利も近づいてくる。アジア人女性初参戦・初白星の歴史的瞬間を刻むことはできるのか。

 また、伝統派空手で身に着けたスピードに乗ったステップと爆発的な打撃を武器に修斗世界王座を獲得、昨年10月のUFCデビュー以来連勝を飾り、今大会で3連勝を目指す“超新星”堀口恭司にも注目だ。

 5歳から空手を学び、高校でインターハイ出場経験を持つ堀口は、卒業後に山本“KID”徳郁率いるKRAZY BEEへ入門。アマチュアはわずか1大会経験したのみで、このトーナメントで図抜けた強さを発揮したことからすぐにプロ昇格が認められ、2010年5月に19歳でデビューを果たす。そこから勝ち続けた堀口は同年の修斗新人王ならびにMVPとなり、その後も空手由来の打撃はもちろん、テイクダウンディフェンスと寝技対応に磨きを掛け、13年3月に修斗世界王座を奪取。現在まで6連勝で通算戦績は14戦13勝1敗、UFCフライ級ランキングで14位につけている。

 バンタム級6位にランクする水垣偉弥に次ぎUFC王者が期待される堀口だが、今回迎えるはグアム出身のジョン・デロス・レイエス。戦績は10戦7勝3敗と敗北も目立つが、勝利のうち3試合が一本勝ちで4試合がKOと全てフィニッシュしており、そのうち5試合が1Rでの勝利と決定力を有している。

 さいたまスーパーアリーナには初登場となる堀口だが、持ち味である爆発力を聖地で存分に見せ、今後の戦いのさらなる起爆剤とすることができるか。その試合内容、そして活躍に国内格闘技ブーム再燃の鍵が握られている。



■大会名:UFC JAPAN 2014
■開催日:9/20(土)
■開場:12:30
■オープニングファイト追加:13:30
 オープニングファイト(1) マキシモ・ブランコ(真騎士)VS ダン・フッカー
 オープニングファイト(2) 徳留一樹 VS ジョニー・ケース
■本戦開始:14:30
■会場:さいたまスーパーアリーナ (埼玉県)



【動画】UFC JAPAN 2014 プロモーションムービーが到着!!

【対戦カード】
マーク・ハント vs. ロイ・ネルソン
五味隆典 vs. マイルズ・ジューリー
アミール・サドラー vs. 秋山成勲
中井りん vs. ミーシャ・テイト
アレックス・キャセレス vs. 金原正徳
ジョン・デロスレイエス vs. 堀口恭司
リチャード・ウォルシュ vs. 国本“ストラッサー”起一
サム・シシリア vs. 菊野克紀
佐藤豪則 vs. イム・ヒョンギュ
カン・ギョンホ vs. 田中路教
ジョニー・ケース vs. 徳留一樹
ダン・フッカー vs. マキシモ“真騎士”ブランコ
※対戦カードは予告無く変更になる場合があります。

2014-09-08 17:48 この記事だけ表示