【UFC JAPAN 2014 コラム第2回】レジェンド・五味隆典選手と秋山成勲選手について[UFC]

■大会名:UFC JAPAN 2014
■開催日:9/20(土)
■開場:12:30
■オープニングファイト追加:13:30
 オープニングファイト(1) マキシモ・ブランコ(真騎士)VS ダン・フッカー
 オープニングファイト(2) 徳留一樹 VS ジョニー・ケース
■本戦開始:14:30
■会場:さいたまスーパーアリーナ (埼玉県)



(構成・文:長谷川亮)


 いよいよ開催まで約2週間となった「UFC JAPAN 2014」(9月20日、さいたまスーパーアリーナ)では、日本で学び吉田秀彦率いる吉田道場にも所属したマキシモ・ブランコを日本勢に含めると、大挙11人もの日本ファイターが出場する。その中で唯一3年連続の日本大会出場であり、日本ファイターの真打ちと言えるのが五味隆典だ。

 高校入学後にボクシングとレスリングを始めた五味は1998年、20歳のとき修斗でプロデビュー。当時からすでにアグレッシブなファイトスタイルで連戦連勝を記録し、デビューから3年後の2001年12月、佐藤ルミナを破って初戴冠を果たす(第5代修斗ウェルター級王者)。修斗ではその後も勝利し、デビュー以来の連勝を2003年まで継続して最終的に13を記録。そして2004年からは心機一転、戦いの場をPRIDEへと移す。

 2004年2月に開催された「PRIDE 武士道 -其の弐-」で初参戦を果たした五味は、ここからハウフ・グレイシー戦での6秒KOを含む6連続1ラウンドKO勝ちと破竹の勢いを見せ、2005年に行われたPRIDEライト級トーナメントも川尻達也、桜井“マッハ”速人を降して優勝。PRIDEでは修斗時代には及ばぬものの、グレードの上がった世界の強豪を相手に10連勝を達成し、軽量級のエース、そして日本人スターとして君臨した。

 しかしPRIDEは2007年に消滅し、“火の玉ボーイ”と異名を取る五味は2008年から新団体の戦極へ主戦場を移すが、モチベーションの火種を失ったか、ファイト内容はPRIDE時代の勢いを欠く。だが、2009年5月に古巣の修斗へ5年9ヵ月ぶりに参戦を果たした五味は当時の世界ウェルター級王者・中蔵隆志をKO。ファイトもらしさを取り戻し、試合後は「帰ってきたぜ!」と復活の雄たけびを上げた。

 そして翌2010年3月からは遂にUFC参戦を開始。当初は苦戦し、2012年2月の日本大会もUFC戦績1勝3敗と負け越しで迎えたが、ここで光岡映二をTKO。その後もディエゴ・サンチェス戦(昨年3月、日本大会)での不可解な判定負けこそあったが、今年4月にアイザック・ヴァリーフラッグを判定で破り、サンチェス戦で負った右手甲の骨折とブランクを乗り越え復活。現在までUFC戦績は4勝4敗と五分の星に戻し、ファイト・オブ・ザ・ナイト(大会最高試合賞)を2回、ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(大会最高KO賞)を1回獲得している。

 6月に行われた「UFC JAPAN 2014」発表会見で「ランキングに絡んで、タイトル戦線に絡んでやっていこうと、日本のファンも納得いく相手をリクエストしておきました」と語った五味だが、その要望を受けUFCが用意したのがライト級世界9位のマイルス・ジュリー。プロ戦績14戦全勝、幼少よりテコンドー、レスリング、柔術と格闘技を学び、立ってよし・寝てよしのオールラウンダーだ。現在のランキングこそ9位だが、それ以上に実力を評価する向きも多く、タイトル戦線入りを狙う五味にとっては格好の相手だが、これまでUFCで五味を降してきたケニー・フロリアン、クレイ・グイダ、ネイト・ディアス、ディエゴ・サンチェス以上の難敵ともいえる。

 もうじきプロキャリア16年になろうかという五味は日本大会の2日後、9月22日に36歳の誕生日を迎える。修斗・PRIDEで頂点を極め、しかしモチベーションを欠き不調に見舞われ、負傷による長期欠場・離脱も経験と、浮き沈みのどちらも経験してきた。しかし今なお世界の頂点を目指し、五味は燃焼し続ける。キャリアの集大成へ、ジャパニーズ・レジェンド勝負の時が迫る。

 また、今大会では2012年2月の日本大会以来で秋山成勲が出場し、UFCの登竜門番組「TUF」優勝者であるアミール・サダローと対戦する。12年2月の日本大会後、7月にも試合の決まっていた秋山だが左膝前十字靭帯を断裂し欠場。今大会が実に2年7ヵ月ぶりの参戦となる。

 久々の実戦で試合勘の衰えが気掛かりな秋山だが、対するサダローも負傷があり、これが12年9月以来、2年ぶりとなる試合。ムエタイとサンボをベースにし、UFCでは6勝4敗と勝ち越している選手である。

 これまで5回のUFC出場で3度ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞と、「名勝負男」ぶりを発揮している秋山だが、通算戦績は1勝4敗、デビュー戦での勝利後は4連敗と今回は崖っぷちの状態で迎える。“反骨の柔道王”とも呼ばれる秋山にとって、今回はブランク明け、そしてリリース(契約解除)の危機と、2つの危機に瀕しての一戦となる。はたして今回も逆境に反骨魂が燃えるのか。



■大会名:UFC JAPAN 2014
■開催日:9/20(土)
■開場:12:30
■オープニングファイト追加:13:30
 オープニングファイト(1) マキシモ・ブランコ(真騎士)VS ダン・フッカー
 オープニングファイト(2) 徳留一樹 VS ジョニー・ケース
■本戦開始:14:30
■会場:さいたまスーパーアリーナ (埼玉県)



【動画】UFC JAPAN 2014 プロモーションムービーが到着!!

【対戦カード】
マーク・ハント vs. ロイ・ネルソン
五味隆典 vs. マイルズ・ジューリー
アミール・サドラー vs. 秋山成勲
中井りん vs. ミーシャ・テイト
アレックス・キャセレス vs. 金原正徳
ジョン・デロスレイエス vs. 堀口恭司
リチャード・ウォルシュ vs. 国本“ストラッサー”起一
サム・シシリア vs. 菊野克紀
佐藤豪則 vs. イム・ヒョンギュ
カン・ギョンホ vs. 田中路教
ジョニー・ケース vs. 徳留一樹
ダン・フッカー vs. マキシモ“真騎士”ブランコ
※対戦カードは予告無く変更になる場合があります。

2014-09-08 17:44 この記事だけ表示