【WWE e+来日特集コラムVOL.2】フレアーが認めた伝統技の継承者“ザ・ミズ”はプロレスに必要なものすべてを備えるスーパースター[WWE]


■公演名:WWE Live
■日時:2013年7月4日(木)〜7月5日(金)
■会場:国技館 (東京都)
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 7月4日(木)&5日(金)、東京・両国国技館(両日とも19時開演)で開催されるWWEの日本公演「WWE Live」には世界最大のエンターテインメントプロレス団体からスーパースターが大挙やってくるが、ザ・ミズもそのなかのひとりである。

 ザ・ミズは2011年の「レッスルマニア27」、そのメインイベントでジョン・シナを破り、WWE王座を防衛した実力者である。しかし、その後は低迷期を迎えトップグループから後退したかに見えた。インターコンチネンタル王座を獲得したこともあったが、ベルトのかからない試合となるとあっさり負けることも多く、安定感に欠けていた。

 しかし、ヒールからベビーフェースへの転向で、ふたたびトップグループの仲間入りを果たしている。2013年後半におけるキーパーソンンのひとりとなることも十分に考えられるだけに、グッドタイミングでの来日となりそうなのだ。

 彼をふたたび上昇気流に乗せたきっかけは、昨年9月から復活させたトークコーナーにあったと言っていいだろう。今度は「ミズTV」とのタイトルをつけ、今年に入って、ホール・オブ・フェーマーのリック・フレアーと知り合った。レジェンド中のレジェンドと意気投合したザ・ミズは、なんとフレアーの必殺技である足4の字固めを伝授してもらう。この技を習得してからは、勝率もぐんとアップ。これまでのスカルクラッシングフィナーレ(フルネルソン式フェースバスター)に加え、こんどはギブアップ技を自分のものにしてみせたのだ。

 足4の字固めと言えば、プロレスファンでなくても知っているプロレス技の代表格である。それはすなわち、ザ・ミズこそが伝統技の継承者であるとの免許皆伝を受けたようなものだろう。総合能力の高さは、万人が認めるところ。プロレスではベビーもヒールも経験し、試合運びの巧さも際立っている。表情も豊かでしゃべりもできる。プロレスにおける必要なものすべてを備えていると言えるのだ。

 そしてもうひとつ、WWEのスーパースターに欠かせない要素も手に入れた。それは、映画出演。ザ・ミズはジョン・シナ、テッド・デビアスが出演してきたシリーズの最新作「the MARINE3」の主役に抜擢された。演技(とくにアクション)もこなせてこそ、真のスーパースター。ザ・ミズはWWEヒストリーに残るであろう実績を、着実に積み上げている。

 ヒストリーと言えば、「レッスルマニア」での負けなしという記録も積み重ねており、もしかしたら将来、これがWWE史に刻まれるようなことになるかもしれないのだ。

 2009年にはタッグ王者として初めて祭典に出場したものの、王座から陥落してしまった。しかし2010年からは「レッスルマニア」で連勝を記録している事実がある。前述のJ・シナからのタイトル防衛が突出しているが、それ以外でも何気に負けていないのだ。記録としてはまだ始まったばかりだが、気がついたらジ・アンダーテイカーのように「レッスルマニア」に強いザ・ミズとのイメージがつくことだってあり得ない話ではないだろう。ジ・アンダーテイカーの記録も、多くの白星を積み重ねてから認知されるようになったのである。将来の「ミスター・レッスルマニア」と呼ばれる要素はありと見た。

 今年の「レッスルマニア29」では、PPV放送前のプレショーながらも、ウェイド・バレットを破りインターコンチネンタル王座を8カ月ぶりに奪回してみせた。しかも決め技は足4の字固め。ベビーフェースへの転向と新必殺技習得の成果が出た瞬間だったと言っていいだろう。

 しかしながら、なにかが起こる「レッスルマニア」翌日の「ロウ」で、ザ・ミズがジンクスどおりのサプライズを演出してしまった。バレットとの再戦に敗れ、わずか一日で王座から転落、無冠になってしまったのだ。

 「レッスルマニア」には強いが、負けるときはあっさり。この傾向は、低迷期のパターンに似ていると言えなくもない。7月の来日には、いったいどんなポジションでやってくるのか。インターコンチネンタル王座を奪回しているか、それともチャレンジャーとして王者に挑む立場にいるのか、それともまったく異なる何かをターゲットに定めているのか?

 彼のポジションが、「WWE Live」の見どころのひとつになっている。それがそのまま、2013年下半期の流れに直結してくるからだ。いずれにしてもザ・ミズの動向からは目が離せない!

(構成・文:新井 宏)




■公演名:WWE Live
■日時:2013年7月4日(木)〜7月5日(金)
■会場:国技館 (東京都)
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【決定対戦カード】
《7月4日(木)》
<WWE王座戦>
 ジョン・シナ[王者] vs. ライバック
<シングルマッチ>
 シェイマス vs. マーク・ヘンリー
<WWEタッグ王座戦>
 チーム・ヘルノー(ケイン&ダニエル・ブライアン)[王者組]
vs. ザ・シールド(ディーン・アンブローズ&セス・ローリンズ&ローマン・レインズ)

《7月5日(金)》
<スペシャルタッグマッチ>
 ジョン・シナ&シェイマス vs. ライバック&マーク・ヘンリー

 【その他来日予定スーパースター/ディーバ】
コフィ・キングストン/ザ・ミズ/ウェイド・バレット/ナタリア/アクサナ/ザック・ライダー/アントニオ・セザーロ/ヨシ・タツ/ザ・グレート・カリ/エピコ/プリモ、ほか

2013-05-20 16:00 この記事だけ表示