【4大インタビューその3)藤波辰爾】超満員記録更新中!レジェンド・ザ・プロレスリング名古屋・札幌シリーズに向けて![レジェンド・ザ・プロレスリング]
藤波辰爾 特別インタビュー
レジェンド・ザ・プロレスリング 名古屋&北海道シリーズ(函館、札幌、厚岸郡浜中町)に向けて!“名勝負数え唄、再び!”ドラゴン藤波が、長州力との一騎打ち連戦への意気込みを語る!

今年1月10日の東京・後楽園ホールから発進したレジェンド・ザ・プロレスリング。その柱となるのは昭和のプロレスファンを熱狂させた藤波辰爾vs長州力の名勝負数え唄の復活だ。1・10後楽園、続く5・7大阪では藤波が勝利。そして9月23日の名古屋国際会議場イベントホール、10月30日の札幌テイセンホールでも一騎打ちが決定した。
 長州の新日本・引退直前の97年8月10日に一騎打ちを行った名古屋、長州が維新軍団として新日本離脱前に最後の一騎打ちを行った札幌という思い出深い土地で、あの数え唄が時空を越えて実現するのである。
 デビュー40周年を迎え、vs長州2連勝と波に乗っている藤波辰爾に来たる名古屋決戦、札幌決戦について聞いてみた――。
<聞き手=プロレスライター/小佐野景浩>


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――今年はデビュー40周年ということで、かつてのライバルのベイダーやミル・マスカラスと対戦したり、その一方ではSMASHという新しいリングに上がるなど、精力的に活動されていますね。

藤波 40年という節目で…集大成というよりも、逆に自分の殻を破るというかね。これまでは新日本一筋であったり、いろいろ背負うものがあったけど、この40周年を契機に自分が見ていないところをちょっと見てみようかなっていう。本来、自分はジックリと見極めるというか、腰が重いタイプなんだけど、SMASHに出たのは間違いではなかったなと。試合の構成はもちろん、お客さんを惹きつけるビジネスという点で見習うところはあるね。

――40周年を迎えて、まだまだ勉強することや新しい発見があると。

藤波 40周年にして自分の眠っていた部分、自分が追求しなかった部分の扉が開いたっていう感じだよね。

――さらに進化していこうという?
藤波 そうだね。敢えて動いている部分もある。それはプロレスの分野に限らず…今、米を作っているんですよ。女房(伽織夫人)が料理の仕事をしていることもあって、美味しいお米が作れないかと思ってね。南魚沼の雪解け水で作っているんです。田植えから草刈りから自分たちでやりながら。毎日は行けないから普段は現地の人たちにやってもらっているんだけど、必要な時には自分たちが行ってやってますよ。

――そういうチャレンジ精神がプロレスでもずっと第一線でやっている秘訣かもしれませんね。

藤波 やっぱり、いいエネルギーになる。「もう40年だから、そろそろ…」ってなっちゃったら、すべてがトーンダウンするじゃないですか。自分の場合は性格的にそうやって常に動いてなきゃ駄目なんだよね。

――そういう動いていく中で1月からレジェド・ザ・プロレスリングが発進しましたけど、藤波さんの中での位置付けというのは?

藤波 いろいろ動いている中の一環ですね。自分が持っているドラディションもそうだし、プロレス以外の講演の活動もそうだし、自分の中ではすべてが連動しているんですよ。今、凄く講演が多いんだよね。先日は全国のPTAの『子育て』っていうテーマの講演。やっぱり自分を呼ぶってことはプロレスの話もちょっとは聞きたいんだろうから、最初に掴みでプロレスの話をして、それで家庭の話から子育ての話に入って、最後の20〜30分は女房を呼び込んで。やっぱり子育てとなると母親の話がよりリアルだからね。

――本当にいろいろ動いているんですね。

藤波 そうした自分の動きのひとつとして、レジェンドは長州、初代タイガーマスクと一緒に3人をテーマにして活動していく中で「何かを残していきたい」っていう。今回の東日本大震災の復興支援も個別には動いているんだけど、何とか3人でスケジュールを合わせて何か出来ることをやろうと。それもレジェンドの活動、大きなテーマとしてやりたいというのがありますよ。

――さて、話をリング上に移しますが、レジェンドの柱になっている藤波vs長州は、長州さんが「そろそろ自分も時間がないから、集大成として付き合ってください」と藤波さんにラブコールを送ったのがきっかけでしたね。

藤波 彼の場合、自分のテンションを維持してリングに立てる相手っていうのは僕になっちゃうんだろうね。我々の世代は段々、少なくなっているしね。多分、長州にしてみれば刺激が欲しいだろうし、リングに上がるからにはテーマを持って上がりたいっていうのがあるんだと思う。そこで1月10日の後楽園ホールでの十何年かぶり(13年5ヵ月ぶり)の対決になったわけだよね。

――振り返れば、おふたりの名勝負数え唄は82年10月8日の長州さんの「俺はお前の噛ませ犬じゃない!」という宣戦布告から始まりましたけど、今回も長州さんからのアピールだったわけですね。形や状況はまったく違いますが、受ける立場の気持ちというのは?

藤波 僕はもう一緒。彼とやるっていうのが決まったら、僕の場合は瞬間的にあの時代のvs長州になっちゃうんですよ。たとえばタッグを組んでいても「来週は一騎打ちですよ」って言われれば、すぐそこに戻れるんですよ。これは不思議(苦笑)。

――ただ1・10後楽園の時は、前年暮れに藤波さんが総胆管結石の手術をして…。

藤波 あの時はね、自分の中で凄く重いものを背負っていた。今まで経験したことがない術後の何も調整出来ないままでしょ。12月16日に手術して、19日に退院だからね。だって医者に内緒で上がったんだもん(苦笑)。でも久々の一騎打ち、チケットが売れていてファンの期待も感じたしね。それが我々の世代の責任感なのかな。自分自身もこの対決を棒に振りたくなかったしね。翌日の新聞とか、専門誌に載った写真を見たら、自分でも目を覆いたくなるような、納得のいかない体だったけど、あの時はもう気力だけ。気力だけでリングに上がって、気力だけで戦ったね。

――勝ちましたけど、最後の回転足折り固めはブリッジが出来ませんでしたよね。やはり本人的には悔いが残りましたか?

藤波 物凄く悔いが残った。あの時はね、僕がリングに上がってきただけで長州の「ありがとう」っていう気持ちを感じたよね。あとは本来の長州よりも「藤波はどこまで動けるのか」っていう手探りのような感触だったね。
――確かに長州さんにしたら「よくぞ、上がってきてくれた」という感謝の気持ちが強かったかもしれません。
藤波 やっぱり「動いてくれよ」とか「止まるなよ」とか、いろいろな想いがあったんじゃないかな。こっちは必死だったけどね。「足がもつれるんじゃないか」とか「どこかで息絶えちゃうんじゃないか」とかね(苦笑)。
――その後、5月7日の大阪で再戦しましたが、この時はコンディションが上がっていましたね。
藤波 自分の中で体が動いてきた時期だし、1月とは全然違ったね。
――こうして久々にシングルで肌を合わせた長州力は昔と変わっていませんか?
藤波 確かに僕も彼も同じで、あの当時のはち切れんばかりのアレはないけど、でも感触は一緒だね。やっぱり間というか、勘が素晴らしいね、長州は。それと今時の選手には、あのウワッと来るパワーはないね。今の選手は激しい動きはしますよ。でも、あの重圧感はないんだよね。あの一発一発の動きの重圧感っていうのは。その間、空気感、迫力っていうのは経験なのか、彼が持って生まれたものなのか…。
――長州さんが相手にかけるプレッシャーの強さは昔も今も変わりませんね。そして藤波vs長州からノンストップのハイスパート・レスリングが生まれましたよね。
藤波 時折、古いVHSのビデオを引っ張り出してあの頃の映像を見るけどさ、決して古くない、決して遅くない…もしかしたら今のプロレスよりも速いんじゃないかっていう攻防だよね。
――藤波さんは以前「長州を前にすると本能のままに体が反応する」と言ってましたが、今もそうですか?
藤波 まったく何も考えないで体が動く。やっぱりあの時と違って気持ちと体にズレが生じるのは仕方ないけどね。当時は、手に取るように長州の動きが見えたけど…。
――現実として20代、30代の時と同じ動きは無理なわけで、その中で闘争心が消えないというのが大事なんだと思います。
藤波 そうですね。だから僕にとっても40周年でまた長州とシングルで出来るっていうのは、ある意味で息をつないでくれたよね。これが顔見せ程度にリングに上がるんだったら、どうしても尻すぼみになっちゃうだろうけど、シングルでやるとなったら、コンディションを整えなきゃいけないし、気持ちのテンションも挙げなきゃいけないから大きいよね。

――そして今回、9月23日の名古屋、9月30日の札幌とシングル2戦が決まりました。

藤波 毎回、その時代と変わらない気持ちに戻れるから、自分の中では新鮮なの。今になるとね、自分が気弱になったわけじゃないんだけど、今更ながら「こんな凄い奴を相手にしてるんだな」って思うね(苦笑)。だって長州はアマチュア・レスリングでオリンピックに行った(ミュンヘン五輪)ほどのベースを持っているんだから。当時は僕も若かったから夢中でやっていたんだけど、今になって改めて凄さを感じますよ。だから僕だけじゃなくて、長州がリングを降りるまで、若い選手はなるべく対戦した方がいいと思う。僕自身も意思表示する人間とはなるべくシングルでやるようにしているからね。僕らが猪木さんに憧れて「戦いたい!」って思ったように、今の若い選手も同じ時代にリングに上がっているなら、長州や僕と肌を合わせてみるのもいいんじゃないかって客観的に思うよね。きっと全然違う、得るものがあると思う。だから新日本も長州を特別ゲストって感じじゃなくて、若い人間にシングルで当たれるチャンスを作ってあげたらいいと思うよ。

――1・10後楽園、5・7大阪は超満員で熱気ムンムンでした。

藤波 鳥肌が立ったね。これだけ月日が経っても、これだけのファンが集まってくれて「これは下手なことは出来ない!」っていう刺激をもらいましたよ。懐かしさで来てくれるファンがいる反面で、きっと昔の僕らの試合を知らない新しいファンも来てくれてると思うんだよね。だから今のプロレスのファンがどう分析しているのか、聞いてみたいね。

――今のところ藤波さんの2連勝ですが、勝ち負けにはこだわりますか?

藤波 「いや、もうこだわらないよ」とは言いたくないよね。こだわらないって言ったらウソになる。戦う限りは「負けたくない!」って言う気持ちがどこかにあるよ。長州の中でも必ず「退けを取りたくない!」っていうのがあるはずだし、それは今度の名古屋、札幌で出してくるでしょう。彼は「懐メロで藤波と長州が戦ってます」って見られるのを一番嫌がるからね。
――1月、5月が序曲としたら、この名古屋と札幌から新段階と言えそうですね。

藤波 2連敗している長州としたら、惰性でリングに上がっていると思われたら嫌だろうから、これまで以上に“長州力らしさ”を出してくるだろうね。そんな気がする。特に一発目の名古屋は気を引き締めていかないとね。

――藤波vs長州はノスタルジーではなく、今現在であると。

藤波 今現在だね。確かにあれだけやってきているから懐かしさで見るファンがいるのは当然なんだけど、僕らは懐かしさでリングに上がっているわけじゃないから。「今のプロレス界に一石を投じてやろう!」って気概があるわけだから。多分、懐かしさで見てくれているファンの人たちはそれなりの年齢になっているよね。そういう人たちに僕らの今現在のファイトを見てもらって、元気になってもらいたいっていうのも願いだよね。「いつまでリングに上がるの?」って聞かれたとしたら「まだまだ先を見てるんですよ!」っていうことだよね。

――2人の戦いは完結していないということですよね。

藤波 だからファンの人たちに見てほしいのは、僕らのこの業界での生きざまだよね。ふたりの歩んできた道は違うにしても、このリングに賭けるものは共通するものがあると思っているし。このふたりの戦いっていうのは、どちらかが「もう勘弁してよ。やめようよ」と言い出すまで続くんじゃない? 結局、僕と長州はライバルなんですよ。
我々2人の戦いを是非見に来てください!

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『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』
■開催日時:2011年9月23日(金・祝)開場15:00/開始16:00
■開催場所:名古屋国際会議場イベントホール
■チケット:
VIP席:10,000円
S席:7,000円
A席:5,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント シングルマッチ60分1本勝負>
★藤波辰爾vs長州力

<セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負>
★初代タイガーマスク vs 小林邦昭

<第4試合 タッグマッチ30分1本勝負>
★ウルティモ・ドラゴン&AKIRAvsエル・サムライ&高岩竜一

<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
★藤原喜明&タイガー・シャークvsアレクサンダー大塚&青柳政司

<第2試合 6人タッグマッチ20分1本勝負>
★ヒロ斉藤&長井満也&ベアー福田vs本田多聞&泉田純至&菊地 毅

<第1試合 シングルマッチ20分1本勝負>
★倉島信行vs斎藤彰文



『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年9月29日(木)開場17:30/開始18:30
■開催場所:函館市民体育館
■チケット:
VIP席:6,000円
S席:5,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント タッグマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾& AKIRAvs 長州力&石井智宏

<セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負>
 初代タイガーマスク&タイガー・シャークvs藤原喜明&空牙

<第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
長井満也vsアレクサンダー大塚

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
大森隆男&菊地毅 vs 関本大介&本間朋晃

<第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
本田多聞 vs 斎藤彰文

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
泉田純至 vs 倉島信行



『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年9月30日(金)開場17:30/開始18:30
■開催場所:札幌テイセンホール
■チケット:
VIP席:8,000円
S席:6,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント シングルマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾 vs 長州力

<セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負>
初代タイガーマスク vs 空牙

<第4試合 タッグマッチ30分1本勝負>
 大森隆男&石井智宏 vs 関本大介&本間朋晃

<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
藤原喜明&アレクサンダー大塚vs本田多聞&泉田純至

<第2試合 シングルマッチ20分1本勝負>
AKIRA vs 菊地毅

<第1試合 タッグマッチ20分1本勝負>
 長井満也&倉島信行vs タイガー・シャーク&斎藤彰文



『LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011』 
■開催日時:2011年10月02日(日)開場15:00/開始16:00
■開催場所:厚岸郡浜中町総合体育館
■チケット:
VIP席:8,000円
S席:6,000円
A席:4,000円
【対戦決定カード】
<メインイベント6人タッグマッチ60分1本勝負>
藤波辰爾&長州力&初代タイガーマスク vs 藤原喜明&AKIRA&菊地毅

<セミファイナルタッグマッチ45分1本勝負>
大森隆男&石井智宏 vs 本間朋晃&関本大介

<第4試合シングルマッチ30分1本勝負>
長井満也 vs アレクサンダー大塚

<第3試合シングルマッチ30分1本勝負>
本田多聞 vs 倉島信行
 
<第2試合シングルマッチ20分1本勝負>
泉田純至 vs 不動山

<第1試合シングルマッチ20分1本勝負>
タイガー・シャーク vs 斎藤彰文




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