【全文コメント】『武道 掣圏』第一回大会0415会見[リアルジャパンプロレス]
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『武道 掣圏』第一回武術大会
■日時 5月24日(火)開場17:30開始18:30
■会場 東京・後楽園ホール
■決定対戦カード
▼無差別級
桜木裕司(掣圏真陰流興義館)
vs
若翔洋(フリー)
■出場選手 佐藤光留(パンクラスMISSION)、宮沢誠(MAXジム)、立原基大(UMW)、山本裕次郎(チーム太田章)、岡田孝(UMW)、間下隼人(掣圏真陰流興義館)、斎藤彰文(掣圏真陰流興義館)、百々拳人(実武道会館)、山根聖也(竜司team)、竹嶋健史(バトラーツ)、吉間順一(MAXジム)ほか
■チケット VIP席(特典付)10,000円、RS席8,000円、S席6,000円、A席4,000円
※会場内に『東日本大震災』チャリティー募金箱を設置させていただき、大会の収益金の一部と共に、『東京都共同募金会』様を通じて、『東日本大震災』義援金としてお渡しさせていただきます。


■佐山サトル総監
「延期になった『武道 掣圏』第一回を5月24日に開かせていただきます。第零回大会を以前やりましたが、この大会はその延長線でございます。私が武道を創ろうとしてきたこの30年間、40年間の集大成が表れる試合であります。試合と言いましても、“表に出るようなエンターテインメント”という試合ではなくて、“心の内側に入れるためのエンターテイメント”だと思います。普通のエンターテイメントではないということは、0回大会を見ていただいた皆様にはよく理解してくれているなという印象を凄く受けます。0回大会が非常に好評でしたので、第1回大会はさらに凄いことになっていく……そういう世界を創り上げてみせます。

 もちろんプロレスの世界でも、格闘技の世界でも、しっかりとしたものを創り上げてきたつもりですが、この武道というのはそれとまったく異なる世界です。本物の武道がどこにあるのか。今ある武道が本物ではないということではないんですが、私の中にある本物の武道というのはどこにあるのか、それを追求してきました。

 その世界では、精神の強化、心の強化というものから全てが始まっています。それがこの武道の本当の姿です。“試合ではなく心の強化”。これに徹したいと思います。
 そして、新しい道場が今月の26日に、神楽坂のメインストリートにオープンします。もう看板とか出てますので、知っている人は知ってるんですけど、約100坪で、武道で心を強化するための道場です。格闘技の道場ではないし、プロレスの道場でもないし、心を強化する武道の道場であるということです。

“心とは何か?”ということを語りますと、えてして宗教だとか、ちょっと危ない世界ではないかとみんなによく言われるんですけど、そういうものでないということは、ご存じの方はご存じだと思います。

 しかし、精神世界についてほとんどの日本人は理解がない。これに挑戦していかなくてはならないです。私は宗教家ではありません。はっきり言って科学者です。そういうことを言っちゃいけないか(苦笑)。

 突然に何かをされると、凄い情動が表れます。しかし、武士道とは不動心です。不動心を養うためにはどうすればいいか。それがこの道場のキーポイントになります。先ほど言いました情動というのは第4期まであります。
 第1期。皆さんが学校に行く時、ヘビを見たとします。第1期というのは『瞬間期』で、“ああっ!”とビックリする。

 それから、第2期。これは『興奮期』です。つまり、闘争か、逃走か。戦うか、逃げるか。ヘビと戦う人はいないでしょうけれど。
 第3期。これは『重圧期』といいます。帰った時に、“またヘビが出たらどうしようかな”と重圧が来ます。これが格闘家の試合前や、今回の震災で“また地震が来るんではないのか?”とか“また1期に戻るのではないか?”という感覚ですね。
 第4期というのは『変調期』。これは鬱病やストレス障害などという状態になってきます。
 脳を思い浮かべてみれば分かるんですけど、視床下部の方に海馬というのがあって、その先に扁桃体というのがあるんです。その扁桃体から副腎皮質刺激ホルモンというのが出て、副腎で糖質コルチコイドに変わって、それからアドレナリンになって、自律神経を変えていきます。その自律神経が、被災地の方はバランスを崩したりするんですね。

 何かもう一度問題が起こると、自律神経のバランスが悪くなって、目が寄ってしまったり、手に汗をかいたり、心臓がバクバク言ったり……。皆さんも経験あると思いますが、だから驚くんです。この第4期を全て経験した結果でトラウマになるんです。

 自律神経は2つしかないのですが、交感神経が優位になってバランスを崩します。しかし、もう1つ副交感神経があります。催眠……つまり変性意識は、この副交感神経を上げることです。これが不動心なんです。禅の世界も、瞑想の世界も、催眠療法の世界もすべて同じです。

 これは科学的なテクニックの根拠によって表しているんです。先日、東京スポーツに“佐山が被災地を助ける”と出ました。確かに助けたいです。はっきり言って行きます。でも、あの新聞の記事を見た人に“佐山さん、ひどいことを言いますね”と言われました。なぜか分かります? 催眠というのをバカにしているんですね、日本の場合は。これは日本だけです。催眠を異物のものだと考えるという。“佐山、催眠はやめた方がいいよ”ともう何人にも言われてます。違うんだよと。催眠術ではないんだよと説明してるのに、そんな風に言うなんて、僕をバカにしているというか、催眠をバカにしているというか。本気で言っているのに、それを分からない人たちがたくさんいます。だから、僕はこの武道でやることを分からない人はたくさんいると思います。しかし、これに挑戦していきます。

 私は被災地に行ってそういう人たちを助けるし、PTSDの治療も催眠は得意としてます。催眠術ではないということですね。精神的なことをやるのも武道の役目の1つだということです。

 皆さんがもし敵に囲まれて、銃撃戦になった時。ビビッた状態で、“ああ、怖い”なんていう情動の中で戦うことができるでしょうか? 冷静な判断をして、視野を広げて、何事も無かったように平気で銃を打てるような状態。それは人殺しという意味ではなく、国民を守るために打てるような状態とか、そういうのをしっかりするべきなんですね。これは武道の世界です。

 武道だとわかりやすいのは、刀を持ったりとか、槍を持ったりとかの世界ですけど、今、アメリカでは進歩していて、アーチェリーの選手は脳波を測りながら練習しています。脳波を測ると、集中波とリラックス波が出ます。トレーナーは機械で同時に2つの脳波を見てて、“今は調子いいですね”とか“集中波は出てますけど、リラックス波は出てないですよ”と、全部管理しながら練習しています。二流選手は集中波は出ますけど、リラックス波は出ません。一流選手は両方出ます。157種類の脳内ホルモンがありますが、その1つが脳内に入っていって集中する。リラックス波は皆さんご存じ通り、セロトニンもしくはドーパミンとか、そういったものが出てきます。いろんな物質が混ざり合って出てくるわけですね。それをコントロールするというのが我々の武道の世界だということです。

 なぜ礼儀が大切か? そんな武道の精神世界についてどうのこうの言っても、無意識の中には、これはユングの世界の話ですが、半分以上は普遍的無意識、集合的無意識、そういうものがあります。
 今は被災地の方々を日本中の人が皆さん助けてあげようと思っているはずです。これは日本人だからです。インドネシアやスマトラ島の時は、助けてあげたいけどこれほど親身にはなってないと思います。サッカーの試合があるなら日本代表を応援するでしょうし、高校野球であれば出身地のチームを応援するだろうし。人間も猿ですから、共通的な無意識、群れ意識というのはどうしてもあるんです。そこが強くなければならないです。

 これは宗教もそうです。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、そういうものも普遍的無意識の中で揃っています。そこに、“こういう歴史があって、こういう礼儀作法があるから、私たちはこういう風に強くなれるんだ”というものがあります。この礼儀作法も武道です。
 そして、義を持つこと。自分の正義を持つこと、これも武道です。そして、その普遍的無意識の中で作っていくと。先ほど言った術……禅とか瞑想は全てそうですが、そういうものを使って行うのが武道です。

 それを治療することもできます。先ほど話した回路ですが、それが逆流しておかしくなると、ノルアドレナリンとなって脳を溶かし始める。こういう状況が人間にはあるわけですね。そして、それを治療することも同じ回路ですから。だから、私は療法ができるんです。

 催眠というものをバカにしたりとか、私をバカにしたりとか、本気で言ってくるんですが、僕に救われている人というのはいっぱいいると思いますよ。ストレス障害、PTSD、何人も救ってますよ。それをなぜ分からないというのか。これは本当に日本の恥ずかしいところですよ。恥部です。

 皆さん、“俺は強くなりたい”“不動心を持ちたい”と心かげると思います。持ちたいと思うのは、催眠だって一緒ですよ。私は催眠にかかりたくない、治療をしてもらいたくないと思う人に催眠なんてかかわるわけがない。番組で“私に催眠をかけたら100万円”とかやっている人間たちはいますけど、ああいうのは恥です。

 とにかくそういう世界で、普遍的無意識が強くなるかならないか、それが懸かっていると。催眠というものも意味が強いということです。催眠という言葉が悪いんですね。自己変性意識というか、そういう名前で呼んだ方がいいかもしれません。これが私のこれからの挑戦です。武道も全てそうです。挑戦です。

 そして、道場の練習では居合いが入ります。居合いというのも、人を斬るための居合いではなくて、自分の心を強くするための居合いだということです。日本の普遍的無意識を全てそこに集合させて、居合いを作るわけですね。人を斬る刀であれば斬っちゃえばいいわけですね。これが居合いの本法だと思っている人もいますが、人を斬るためのものではなくて、しっかりとした自分が、そのまま内側に入っていくというのを精神的に作るための居合いです。こういう居合いをやります。

 格闘技の方は体術の方ですね。総合実戦格闘技を我々はやっているわけですから、そのトレーニングも行います。あと、勉強もやります。歴史の勉強はもちろん、礼儀作法もやりますし、陽明学もやります。士禅という形で禅もやります。ヨガなんかもやります。

 皆さん、私とこういうような話をするのは初めてだと思いますので、驚かれていると思いますけど、私はこの間、30時間のセミナーもやってきましたし、脳が何でこうなるのかを全部理解しているつもりです。それから歴史のこともすべて理解しているつもりです。今度は歴史の真実の本もこれから出すことになります。ある先生と一緒に出します。

 5月24日の話に戻りますが、今回は桜木と若翔洋さんが一騎打ちします。これも礼儀の世界、心の内側の世界を趣旨としてやるわけです。私は8角形の試合場の中でジャンケンをやるのでもいいと思ってます。選手は勝つと思わなきゃダメですけど、礼儀作法から、普遍的無意識を背負って試合場に向かっていき、試合が終わった後にまた帰っていく姿、これの方が重要だと思います。僕は相撲が大好きなんですけど、これが相撲が忘れてしまったことじゃないでしょうか。それは精神世界だったということです。選手は勝つことを考えて、礼儀作法も両方ともやる。もちろん勝った場合に、今のスポーツのように喜んだりするとその場で失格になります。それから、礼儀作法を間違えた時も失格になります。

 それから、我々の伝統である侍が持つ刀。金打(きんちょう)はお互いに仲を違えないぞということを意味します。武士に二言はない、約束を違えないぞという合図です。これで誓わせて、試合場に臨ませます。これも大きな特徴の1つです。

 リング下に落ちたら負けというのは、別に勝負にこだわっているからではありません。なぜそうなるかというと、総合格闘技において、寝技はまた別にやればいい。立ち技においては、足腰を強くさせたい。ヒッティングと立ち技のグラップリングに関して、最も強いところをこれによって育てていきたい。お相撲さんは足腰が物凄く強いです。ちょっとスタミナは問題ですけど、足腰は強いし、瞬発力も凄いです。もし、お相撲さんがグローブを付けて、こういうルールでやったらどうなるでしょう? ヒッティングに長け、グラップリングにも強く、足を表に出されない足腰の強さを持っていたら。押さえ込まれたら負けというのは、押さえ込みまでを総合格闘技の重要な部分とするからです。3秒間で1本とするのも、“早いんじゃないですか?”“違うんじゃないですか?”と言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこまでを強くすることによって、立ち技が強くなるんです。相撲のように、どこか手を付いたら負けとかいうと、まだ立ち技の分類に入ってますから、まだここから逃げることができます。それを逃がさないまでにすることが掣圏のルールだということです。それは総合格闘技において強さを発揮させる……最も強いものがここに表れてくるという趣旨です。これは実戦上のもので、単にやっているわけではありません。

 今回出場していただける方は、その思想を持って出ていただける方ばかりです。礼儀作法、刀礼とかも進んでやってくれる方ばかりです。ややっこしいなとか思うんじゃなくて、この雰囲気を味わいたいなという人ばかりです。こういう人たちを育てていきたい。

 戦いを育てるのは、桜木や瓜田、うちの師範ができます。もう何千人もいます、そういうのは。でも、精神を育てることができるかどうか。そこが問題になってきます。こういう儀式というかな、こういうものに則っていくのが第1回の掣圏大会です。本当に期待して見ていただきたいです。記者の皆様にも趣旨を分かっていただいて、記事にしていただきたい。東京スポーツさんにあれだけ書いていただけたのにかかわらず、“ひどいことを言いますね”と言われる日本を変えていきたい。

 被災地にPTSDの方々がいらっしゃったら、今すぐは仕事が忙しいのでいけない状態ではありますが、行くとしたら、1人15分〜30分ずつでドンドン安定させてあげたい。そして、東京にいて、今回の被災でPTSDならびにストレス障害になられている方も、僕はいつでも受け付けますので。ただし、ファンで僕に会いたいからとか、催眠をやってみたいとか、そういう気持ちで来るのは絶対お断りです。本当に被災地の方にはボランティアでやります。

 第零回大会も凄く充実した試合だったわけですが、これはプレッシャーをかけるわけじゃないですけど、第1回大会はさらに充実した試合になると思います。そして、その真意を見てください。第0回大会はビールやお酒を飲めないような雰囲気になってしまったと。いい意味で緊張感が出て、大変ビックリされた方がいっぱいいると思いますが、さらにそういう世界になっていきます。それから、申し訳ありませんが、記者の方々もカメラマンの方々も正装で来ていただきたい。そういうものも普遍的無意識の中でしっかりしたい。礼儀作法とか、マナーとか、服装だとか。女性関しては歩き方の問題だとか、いろんな部分で世界に恥じることのないような日本人にしていきたい。そういう世界を僕は作りたいというこどです。これはTPOですよ。普段は皆さんもどんな格好でも構わないですけど、そういうところに出る時だけはそういう風にしていきたいということですね。

 道場はかなり広いですね。最高の畳を使わせてもらっています。器具も充実していまして、サンドバックは11個あります。そのうち3つはサウナ室の中にありまして。まあ、40度の設定ですけれど。非常に充実した道場です」


■質疑応答
――第零回大会からルールは変更される?
「いろんな方からいろんな意見を聞いたんですが、そのままいこうじゃないかと。変えてしまうと、また一から練習が変わってしまうので、そこはこのままいこうじゃないかということに決まりました。ただ、サブリングは硬かったんで、それはもう少し柔らかくします。安全性を考えて」

――今回は桜木選手が試合をするが、愛弟子としてどういう試合を期待する?
「期待は挨拶や態度ですね。心・技・体がしっかりしたものであると。日本武士道を背負っているものであると、その子孫であるということを堂々とさせるような態度で試合をやってもらいたい。本人はこういう風に考えてはダメですけど、僕は勝ち負けはまったく関係ないと思っています」

――興義館と神楽坂の新道場との棲み分けは?
「興義館はプロだけです。新道場では強いスパーリングをやりませんし、プロの選手が激しくやってもみんな引いてしまうので、そういうことは一切避けて、精神的なことをあちらでやります。興義館には本が並ぶと思います。精神的なことの難しい本ばかりだと思いますが、ここは研究室にします。昼間はプロが練習して、夜は研究室になります。博士号を持っている方とかに来ていただいて、会合をやったりとか。もちろんセラピーはどちらでもできます」

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