【直前インタビュー後編】トンパチ折原昌夫 20周年記念興行[プロレス]
若いくせに、こいつの人生は凄い!(後編)
〜折原昌夫デビュー20周年記念興行
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メビウス 第八章 折原昌夫20周年記念興行
2/22(月) 新宿FACE


折原昌夫インタビュー後編はオヤジと慕う天龍源一郎に対する熱い心情と興行のみどころを語ってもらおう。


顔じゃねえ!

★DEP6079.jpg折原 天龍さんの付け人をやらせてもらうようになったんですが、僕は米のとぎかたもしらないくらいの世間知らずでした。天龍さんにはよくゴツッと殴られました。付け人はかばん持ち。ですから天龍さんと一緒にタクシーに乗るんですが、いちいち「どこに行かれるんですか?」と聞いてしまうんですね。僕としては、着いたらああしてこうしてとイメージを描いておきたいので事前に知りたい。しかし、そういう質問が天龍さんにしてみればナンセンスなんです。聞いた瞬間にゴツッと殴られる。「お前は黙ってついてこればいいんだ」と。顔じゃねえ、ってことです。上の人に対して質問をするという立場ではないってことなんです。
―なるほど“顔じゃねえ”ですか。天龍さんの口癖でもありますね。ところで天龍さんには胸を借りる稽古はした?
折原 一度もなかったです。僕は早く会場について練習をしてるんですけど、そういうのも見てくれたことって、あるのかなと思うくらい。言葉でも教わったことはなかったですね。ただ、僕は天龍さんの試合をセコンドについて食らいついて見ていました。そうして「こうするんだ、ああするんだ」と一人で考えていました。天龍さんの放出しているパワーというのが明らかに他のレスラーと違うなと思いました。これまでタイガーマスクしか好きじゃなかった折原昌夫は、それからというものクルクルパーマが大好きになりました(笑)。とにかく、かっこいいんです。派手なことはしないんですけどね。
―天龍さんのプロレスを見て盗む。まるで職人のようですね。殴られて恨んだことなどはありましたか?
折原 そんな気持ちは一度もなかったです。天龍源一郎が黒といえば黒。白といえば白なんです。けど、恨むようなことなんて一度もなかった。というのは全面的な信頼感を持っていましたからね。当時の全日本プロレスが「天龍さんに合わせて動いている」ということが僕にもわかったくらいですから。全日本(の顔)はジャイアント馬場と天龍源一郎だと僕は思っていましたから。とにかく、天龍さんの付け人をやって、急に生活が楽になったなというのは感じていました。金に関しても先輩方の接し方に対しても。僕は天龍源一郎という鎧をまとって守られているような気分でしたね。

佐山サトルに助けられて

―折原選手は数年前に失踪事件を起こしましたね。
折原 原因はわからないんですが精神的にプロレスが出来なくなってしまった。そんな状況があった時に、佐山さんが僕を誘ってくれたんです。なんで僕に電話をくれたのか、いまだにわからないんですが、佐山さんは僕がプロレスラーとして駄目になったのを記事で見て知っていたようで「リングを去るのは早い。もう一回戻ってこい」と連絡をくれたんです。「恐怖を感じるようになったから」と言ったら「じゃあ、うちで練習をしなさい」と。だからとことんまでリアルジャパンで練習をしました。昼まで新宿二丁目で酒を飲んでいても、絶対に道場行きました。実を言うと酒も飲めないほどだったんですけどリアルジャパンで練習をやりはじめてから酒も復活したんですよ。
―誘ってくれた佐山さんの期待に応えるためにも恐怖を克服しなきゃいけなかった?
折原 いえ、そうではなかった。練習していても、なぜ自分がここで練習をしているのかさえわからなかった。ただ、またプロレスの世界に戻れるかもしれないという希望があったので、とにかくやるしかないと思っていただけなんです。
―どんな練習をしたんですか?
折原 佐山サトルという人は「強いものがプロレスラーになるんだ」という思想の練習ですから、本当に強くなるためのガチガチの練習が始まりました。僕の中では新しく、また厳しかったですね。これまでのプロレスの練習に比べて、痛みは何倍もありました。でも、そういう練習の中でプロレスラー折原昌夫が復活した。

小利口なヤツから夢は生まれない

★DEP5824.jpg―これまで話を聞いてきますと、折原選手の20年は実に濃いですね。
折原 そう言われれば濃いですねえ。激しすぎますね(笑)。プロレスは夢を売る商売というけど、馬鹿なプロレスラーじゃないと夢は売れないような気がしますね。
―そうなんですよ。小利口じゃダメなんですよね。
折原 天龍源一郎も佐山サトルも、いい意味で馬鹿だから夢が売れるんですよ。僕、馬場さんにも笑いながら「馬鹿だなあ」と言われましたよ。
―「馬鹿だなあ」というのはレスラーにとって勲章のような言葉なんですよね。その馬鹿な折原昌夫が20周年記念で天龍さんとのタッグ対決をする。もちろん、天龍さんに対する励ましなんだろうけど、私はそれ以上の何かを感じるんですね。天龍さんが「ハッスル」に出ていた。これに対して折原選手はあまりいい感情を持っていなかったでしょ。
折原 それについては言わなきゃいけない。天龍さんは、そこから逃れることは出来ないでしょうね。逆にそれについて聞かれないとあの人の性格では嫌だと思う。
―男・天龍源一郎だから、そこから逃げたくはないんですよ。
折原 僕は天龍源一郎のレボリューションの一員でした。革命をやろうとしていたんですよ。天龍さんがハッスルに出た時、「ああ、いままでやってきたレボリューションの革命って何だったんだ」と思いました。僕の頭には龍が彫ってあるんですよ。いままで誰にも言っていませんでしたけど、これは天龍の龍ですから。僕は天龍のオヤジが何らかの事情があったんだと思いますがハッスルでやった。僕は「昔のかっこよかった天龍源一郎はどこにいってしまったんだ!」と喪失感がありました。ハッスルのリングで天龍さんが女に踏みつけられていたんですよ。「何をやってるんだ!」と雑誌を見て怒ったこともあった。
―そんなこともありましたね。
折原 ただ、いまの天龍源一郎はそれを深く悔やんでいます。くれぐれも誤解されると困るけどハッスルのことを悔しく思っているんじゃない。天龍さんはあの時使った時間を悔やんでいると思うんです。

自分が天龍源一郎を動かす!

★画094.jpg―いま、天龍さんに対して思うことは?
折原 まだまだお客さんの心を熱くさせることが出来ると思う。天龍源一郎がこれからやることを見て欲しい。そのきっかけをこの興行で出してもらいたい。だから20周年記念興行をやるとなった時、僕から天龍さんに出てくださいと頼みました。僕の思い出の大会ですから、絶対に出てもらわなければいけないと思いましたね。僕の20年間を20分くらいの試合の中ですべて出るとは思いませんけど、思い出の強い人間とやりたくて、僕の中では天龍源一郎、佐山サトルの2人は外せなかったです。ただ、佐山さんは今回、猪木さんの興行に参戦することになっていましたので、今回のカードになったわけです。
―天龍源一郎、平井伸和vs川田利明、折原昌夫ですね。折原選手、どうして天龍さんと組まなかったんですか?
折原 天龍源一郎にガンとぶつかっていきたいという気持ちが強い。天龍さんを動かそうという気持ちでしょうね。ガーッと動く元気のいい天龍源一郎を見て欲しい。
―なるほど、折原選手がぶつかっていって天龍さんの持っているものをフルに出させてやりたいと?
折原 出してもらいたいですね。ともすると忘れてしまっている動きとか、タイミングとか…。僕が全日本プロレスで天龍さんの付け人をやっていた時、セコンドにいて、震えるくらいの試合を見せつけられた。あっという間に試合が終わってしまっているくらいに興奮した毎日でしたからね。そういう天龍源一郎を見せつけたいです。それには僕がガンガンぶつかっていくしかない。

親孝行でぶつかっていく

―折原選手がぶつかればぶつかるほど面白い試合になるわけですね。オヤジをどうしても復活させたいという子供の愛情だなあ。特に手のかかった息子だったですからね。その息子が親孝行をするという…。いいですねえ。ところでタッグパートナーの川田選手に対してはどんな気持ち?
折原 川田さんは全日本時代の先輩なんですけど、僕が体が大きくなれなかった時に、ウエイトのやり方とか必要なことを教えてくれました。同じリボルーションだし。川田さんにとっても天龍さんは当たりたい相手だと思いますよ。
―平井選手が天龍さんのパートナーですが。
折原 彼はWARの時の僕の後輩なんですけど、彼のお父さんはミツ平井さん。天龍さんの先輩ですし、レスリングにしてもお父さんに似ていてオーソドックス。その意味で天龍さんのパートナーになってもらいました。
―レフェリーも和田京平。いいですねえ。この興行は後楽園ホールのほうが良かったんじゃないですか?
折原 いろんな方にそういわれます。でも、僕はたかだかデビュー20年。後楽園はまだまだ“顔じゃない”ですよ(笑)。
―“顔じゃない”ですか。天龍さんの口癖ですね(笑)。
折原 とにかく、今回はメビウスを旗揚げした時に世話になった選手とかもいっぱい参加する。IWAジャパンで活躍した竹迫望美もこの興行で引退します。でも、何と言ってもこの興行の大きな使命は天龍源一郎を復活させることですね。
―自分の20周年は「天龍さんのおかげ」という気持ちがよほど強いんですね。天龍さんの復活は折原選手のイケイケ次第。楽しみにしています。
(取材・文:安田拡了)

メビウス 第八章 折原昌夫20周年記念興行
2/22(月) 新宿FACE

【対戦決定カード】
《メインイベント 折原昌夫デビュー20周年記念試合》
天龍源一郎&平井伸和 vs 川田利明&折原昌夫
※レフェリー 和田京平
《セミファイナル エル・メホールデ・マスカラード選手権試合》
(三代目チャンピオン)エル・サムライ vs (挑戦者・初代王者)ザ・グレート・サスケ
《第四試合 CHOCOBALLFAMILYプレゼンツ 竹迫望美引退試合》
竹迫望美 vs 亜利弥
《第三試合》
(エイペックス・オブ・トライアングルチーム)D・東郷&ブオ・モチェロ vs (トウキョウスケベボーイ)金村キンタロー&B・B非道
《第二試合》
(J・Rメビウスギャラ争奪バトルロイヤル)
月光/ヘラクレス/ラテテデモー/ドクロマンズ1号・2号・3号
※レフェリー 姉崎信康
《第一試合》
(東京愚連隊)NOSAWA論外&華名 vs 藤田ミノル&真琴




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