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“過激な仕掛け人”新間寿がプロデュースする「原点回帰プロレス」第3回大会が、7月3日(火)東京・後楽園ホールでおこなわれる。この大会ではリアルジャパンの新たなる試みである「世界マスクマン・トーナメント」が開幕。ストロングスタイルを基調とする世界の名だたるマスクマン、あるいはその血筋を受け継ぐ者や、すべてが謎に包まれた覆面レスラーが登場、マスクマンナンバーワンの座を争うこととなる。

前回の3・29後楽園は、リングサイド・カメラマンがマスクを着用して撮影するという斬新な雰囲気のなかでおこなわれ、その模様が一般紙に掲載、地上波テレビのニュース番組でも取り上げられた。これもまた“過激な仕掛け人”プロデュース。今回の「世界マスクマン・トーナメント」ではいったいなにが起こるのか。あらゆる意味で見逃せない大会となりそうだ。

新間寿プロデュース 初代タイガーマスク佐山サトル認定『原点回帰』プロレス 第3弾〜世界マスクマン・トーナメント開幕戦〜
■開催日時:7月3日(火)開場/17時30分 試合開始/18時30分
■会場:東京・後楽園ホール

【対戦カード】
<第7試合 メインイベント 『世界マスクマン・トーナメント』1回戦シングルマッチ30分1本勝負>

スーパー・タイガー(第13代レジェンド王者/リアルジャパンプロレス)
vs
ドス・カラスJr.(メキシコ)

<第6試合 セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>

河野真幸(WRESTLE-1)&納谷幸男(リアルジャパンプロレス)
vs
崔領二(プロレスリングLAND'S END)&KAZMA SAKAMOTO(フリー)

<第5試合 『世界マスクマン・トーナメント』1回戦シングルマッチ30分1本勝負>

ブラック・タイガー Jr. (UWA)
vs
スーパーデストロイヤー:アイン(国籍不明)

<第4試合 6人タッグマッチ 45分3本勝負>

佐藤光留(パンクラスMISSION)&岩崎孝樹(DNA)&ブラソ・デ・オロJr.(メキシコ)
vs
マスカラ・ディアブロ(メキシコ)&レイ・アンヘル(メキシコ)&バイキン・キッド(メキシコ)

<第3試合 『世界マスクマン・トーナメント』1回戦シングルマッチ30分1本勝負>

イホ・デ・ブラック・タイガー(UWA)
vs
トスカーノ(メキシコ)

<第2試合 『世界マスクマン・トーナメント』1回戦シングルマッチ30分1本勝負>

ドン・クロコダイル(オーストラリア)
vs
スーパーデストロイヤー:カイン(国籍不明)

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>

間下隼人(リアルジャパンプロレス)
vs
松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)

※出場選手は諸事情により変更となる場合がありますのでご了承ください。

大会は間下隼人と松本崇寿の一騎打ちで幕を開ける。間下はリアルジャパンの生え抜きで、松本は佐山サトルの道場でも練習を積む格闘家、初代タイガーマスクもその実力を認める若手のひとりである。リアルジャパンの原点回帰といえばやはり、ストロングスタイル。第1弾大会(17年12・7後楽園)で船木誠勝と対戦し、“原点回帰”の意味を提示したひとりが松本だった。この抜擢もまた、初代タイガーの期待の表われと言っていいのだろう。前回の3・29はともにマスク姿で闘ったが、今回は素顔。より進化した闘いが予想される。

第2試合から「世界マスクマン・トーナメント」がスタート。口火を切るのが、ドン・クロコダイルとスーパーデストロイヤー:カインの1回戦だ。初戦からいきなり優勝候補の登場と言っていいだろう。第2弾大会成功の立役者こそ、ここに登場するクロコダイルだったからだ。クロコダイルはリアルジャパンマット初登場でいきなりスーパー・タイガーのレジェンド王座に挑戦。オーストラリア人であること以外すべてが謎のマスクマンだったが、会場の雰囲気をがらりと変えただけでなく、スーパー・タイガー史上に残るであろうベストマッチを創りあげた。場内は「ドン!」「ドン!」「ドン!」のドンコールで大いに盛り上がった。敗れはしたものの、予想を遙かに上回る掘り出し物の登場で、新間寿プロデューサーも快心の笑みを見せたという。1回戦の相手は、こちらも第2弾大会に初登場したスーパーデストロイヤーズの片割れ、カイン。アインとのタッグで、船鬼誠勝&納谷幸男組と対戦したのだが試合はマスクを被り鬼と化した船鬼の暴走によりノーコンテストで終了。それだけに、アイン&カインの実力は未知数、謎が謎のまま残った状態である。今回のシングルで、隠れた実力が発揮されるのか。これがまたクロコダイル以上の掘り出し物だったとしたら…。

第3試合もトーナメント1回戦。イホ・デ・ブラック・タイガーvsトスカーノである。“ブラック・タイガーの息子”を名乗るイホは、こちらも“ジュニア”を名乗るブラック・タイガーJrとの参戦だ。リアルジャパンマットにも登場した本家ブラック・タイガーとの関係は不明だが、再興なったUWAからの刺客となれば、トーナメントの行方を左右する不気味な存在であることは間違いない。新間寿恒UWA事務局長が「UWAの選手に優勝してほしい」と話しているだけに、相当の実力者を送り込んでくるのではなかろうか。対するトスカーノは第2弾大会にも参戦したキャリア25年目のベテランルチャドール。来日経験もあり、日本での闘い方も熟知している。ルチャリブレの醍醐味を見せつけた上で虎視眈々とナンバーワンの座を狙ってくるだろう。

第4試合では“3本勝負”による6人タッグマッチが組まれた。佐藤光留&岩崎孝樹&ブラソ・デ・オロJr組vsバイキン・キッド&レイ・アンヘル&マスカラ・ディアブロ組は、ストロングスタイルとルチャリブレの融合である。メキシコでは1本勝負よりも、3本勝負の6人タッグマッチが主流。より現地に近いかたちでルチャの醍醐味を味わってもらおうというカードである。そこにストロングスタイルが加わるとどうなるか? なかでも注目は、ブラソ・デ・オロJrの初登場だろう。オロJrはルチャリブレの名門ブラソファミリーの一員だ。父であるロス・ブラソス長男のブラソ・デ・オロさんは昨年4月28日に死去、その遺志を継いだ息子が日本にやってくることになった。振り返ってみれば、ルチャのおもしろさを6人タッグで紹介してくれたのがユニバーサルプロレスでのブラソスだった。楽しいプロレス、プロレスの幅広さを見せてくれたのだ。これもまた、原点回帰のプロレスである。

第5試合は、トーナメント1回戦のブラック・タイガーJrvsスーパーデストロイヤー:アイン。もうひとりのブラック・タイガーが、もうひとりのスーパーデストロイヤーと激突する。スーパーデストロイヤー同様、ブラック・タイガーの2人もチームと考えられるだけに、正々堂々の一騎打ちとなるのかどうか。イホ、カインの介入は? 両軍の思惑が交錯する、予測不可能なカードである。

セミファイナルでは“大鵬三世”納谷幸男が登場、デビュー第4戦をおこなう。昨年9・14後楽園での雷神矢口戦でデビューした納谷にとって、今回が2度目のタッグマッチで、初めて他団体のヘビー級レスラーに囲まれるかたちとなる。パートナーがWRESTLE−1の河野真幸、対戦相手がLAND'S ENDの崔領二とWWEにも在籍したKAZMA SAKAMOTO。まずはこのなかで埋もれてしまわないことが大前提となるだろう。そのうえでパワーを活かした勝負ができるかどうか。キャリアでは圧倒的に劣る納谷だが、恵まれた体格を存分に活かす絶好の機会でもある。内容いかんによっては、このカードが納谷の出世試合となる可能性もありそうだ。

メインは、トーナメント1回戦の最終試合。スーパー・タイガーvsドス・カラスJrは優勝候補同士の闘いだけに、事実上の決勝戦とも言えるのではないか。それだけ重要なカードが1回戦から組まれている。リアルジャパンのレジェンド王者スーパー・タイガーは昨年9・14後楽園で船木誠勝からベルトを奪取すると、昨年12・7後楽園の原点回帰第1弾で謎のマスクマンHGZに初防衛、前回大会ではドン・クロコダイルと好勝負を展開しV2を果たした。そして今回は王者としてのトーナメント参戦だ。王者としても、また初代タイガーマスク欠場中のリアルジャパンを守り、団体のエースとしても優勝が義務づけられている。だからこそ絶対に負けられない1回戦だが、相手が難敵であることは明白だ。なにしろ、ルチャの超名門ファミリー出身のドス・カラスJrである。父は言わずとしれたドス・カラス。ミル・マスカラスとのマスカラスブラザーズで一世を風靡し、兄弟ともいまだ現役なのだ。ドス・カラスの2人の息子もプロレスラーで、長男が元WWEのアルベルト・デル・リオ(かつてドス・カラスJrのリングネームで来日、総合格闘技にも進出し日本でミルコ・クロコップと対戦)。次男のエル・イホ・デ・ドス・カラスがドス・カラスJrとして前回大会に父子で飛来、ポテンシャルの高さを見せつけた。そして今回のトーナメントで、シングルプレーヤーとしての実力が披露される。メキシコで13年9月にデビューし、シングルでは14年7月にIWRGインターナショナルヘビー級王座を獲得、現在まで2度このベルトを巻いている。血筋からしてもルチャとストロングスタイルの融合であり、超サラブレッドであることは間違いない。スーパー・タイガーにはクロコダイル戦につづく大ピンチ。負けたら終わりの状況をどう切り抜けるのか。一瞬も気が抜けないスリリングな闘いが繰り広げられることだろう。

以上が今大会の見どころだが、ラインナップを見て気になることがひとつ。前回大会で初代タイガーを襲撃した船鬼誠勝(船木誠勝)の名前がないのである。タイガーを突き飛ばしておきながらの沈黙は不可解でしかない。船木は船木で、船鬼とは別というメッセージなのか、それとも今大会でなんらかの行動を起こそうとしているのか。そして、初代タイガーマスクの返答は? 9・20後楽園でのトーナメント準決勝&決勝戦をまえに、トーナメント1回戦はもちろん、すべてが見逃せない原点回帰。7・3後楽園まで待ったなし!


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■大会名:新間寿プロデュース 初代タイガーマスク 佐山サトル認定 『原点回帰』プロレス 第3弾〜世界マスクマン・トーナメント開幕戦〜
■開催日時:7月3日(火)開場/17時30分 試合開始/18時30分
■会場:後楽園ホール
■席種・料金:VIP席(特典付):12,000円/RS席:8.000円/A席:6.000円/B席5.000円/トライアルシート:3,000円
■主催 :『原点回帰』プロレス 実行委員会

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2018-06-29 18:28 この記事だけ表示

激闘と波乱の連続となった6・17シカゴでのビッグイベント「マネー・イン・ザ・バンク」(以下MITB)。
その興奮冷めやらぬ間に、世界最高峰のスポーツエンターテインメント団体WWEが日本にやってくる。
「WWE LIVE JAPAN」と銘打たれた日本公演が6月29日(金)&30日(土)、東京・両国国技館にて開催されるのだ。
「MITB」の結果を受けておこなわれる今回の日本公演には、スマックダウンブランドのスーパースターが大挙上陸。
そのなかには3人の日本人スーパースターも含まれている。
中邑真輔、アスカに加え、イタミ・ヒデオの凱旋も決まった。
シャーロット・フレアーの来日中止は残念だが、イタミの登場はうれしいニュース。
これにより、以下の対戦カードが発表された。

6月29日(金)
▼WWE王座戦 ノーDQマッチ
AJスタイルズvs中邑真輔
▼スマックダウンタッグ王座戦 フェイタル4ウェイ形式
ブラジオン・ブラザース(ローワン&ハーパー)vsウーソーズ(ジミー&ジェイ・ウーソー)vsルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンvsルセフ・デイ(ルセフ&エイデン・イングリッシュ)
▼スマックダウン女子王座戦
カーメラvsベッキー・リンチ
▼ダニエル・ブライアンvsビッグ・キャス
▼ニューデイ(コフィ・キングストン&ビッグE&エグゼビア・ウッズから2人)vsザ・バー(シェイマス&セザーロ)
▼ヒデオ・イタミvsザ・ミズ
▼タイ・デリンジャーvsサモア・ジョー
▼アスカ&ナオミvsアイコニック(ビリー・ケイ&ペイトン・ロイス)with ラナ
▼シン・カラvsアンドラデ“シエン”アルマス with ゼリーナ・ベガ

6月30日(土)
▼WWE王座戦フェイタル4ウェイ形式
AJスタイルズvs中邑真輔vsダニエル・ブライアンvsサモア・ジョー
▼スマックダウン女子王座戦
カーメラvsアスカ
▼スマックダウンタッグ王座戦フェイタル4ウェイ形式
ブラジオン・ブラザース(ローワン&ハーパー)vsニューデイ(コフィ・キングストン&ビッグE&エグゼビア・ウッズから2人)vsルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンvsザ・バー(シェイマス&セザーロ)
▼ウーソーズ(ジミー&ジェイ・ウーソー)vsルセフ・デイ(ルセフ&エイデン・イングリッシュ)
▼ヒデオ・イタミvsビッグ・キャス
▼シン・カラvsザ・ミズ
▼ベッキー・リンチ&ナオミvsアイコニック(ビリー・ケイ&ペイトン・ロイス) with ラナ
▼タイ・デリンジャーvsアンドラデ“シエン”アルマス with ゼリーナ・ベガ
※来日タレント、対戦カードは当日まで変更される場合があります。予めご了承ください
※6/29、30とも王者・所属スーパースターは6/18時点のものです。

こうしてみると、3人の日本人スーパースター全員から「リベンジ」のテーマが見えてくる。
それぞれが“祖国でやり返す”との思いを胸にリングに上がることだろう。
中邑真輔は「MITB」でAJスタイルズのWWE王座に挑戦。
相手をKOしなければ決着がつかない“ラストマンスタンディングマッチ”で対戦したのだが、惜しくも敗れてしまった。
よって、日本人初のWWE王者誕生、頂点のベルトを巻いての凱旋はお預けに。
この瞬間、中邑の戴冠は本人や日本のWWEユニバースのみならず、日本人レスラー、ファン、関係者の“悲願”となった。
昨年5月にスマックダウンデビューを果たした中邑は、WWE昇格後初の試合がPPVという破格の待遇でブランドに迎え入れられた。
8月1日にはWWEの顔であるジョン・シーナとの決定戦を制してWWE王座への挑戦権を獲得。
当時の王者ジンダー・マハルとの対戦は日本でも実現したのだがベルトには届かず、王座は新日本時代に東京ドームで対戦したAJスタイルズに移動した。
同時に、中邑のターゲットもAJに移ったのだ。
中邑とAJのタイトル戦は年間最大のビッグイベント、4・8「レッスルマニア34」で実現した。
結果はAJの防衛だったが、試合後に中邑がまさかの急所攻撃でヒール転向というビッグすぎるサプライズ。
祭典後もAJを狙い、両者は以後すべてのPPVで王座を賭けて対戦してきた。
中邑がベルトを手にしていないことでもわかるように、結果は2敗2分けで白星がない。
もしかすると、今回の日本公演は中邑にとってWWE王座へのラストチャンスになるのではないか。
ここでもベルトが取れなかったとしたら、ターゲット変更、闘い方の軌道修正を余儀なくされる可能性が高い。
日本公演でのAJと中邑の対戦は、初日が反則裁定のないノーDQ形式による一騎打ち。
2日目はダニエル・ブライアン、サモア・ジョーも加えた4ウェイとなる。
どちらも中邑にとって正念場。ある意味こちらも凱旋となるAJとしても、思い出深い日本でベルトを手放すわけにはいかないだけに、両日ともPPV並みの激闘必至である。
初日のノーDQマッチではやはり、レッスルマニアに端を発したローブロー(急所攻撃)がポイントになってくるのではなかろうか。
2日目は4人が同時に闘い、最初に勝った者が王者となる。
つまり、王者は自分が負けなくても王座から転落するリスクを背負うのだ。
そう考えるとAJが圧倒的不利に見えるかもしれないが、こういった修羅場をくぐり抜けていくのが王者の王者たる所以。
中邑がこれまでの敗戦すべてを吹っ飛ばすような初戴冠劇を祖国でやってのけるのか。
勝手知る両国のリングはリベンジにうってつけの場だが…。
“明日の女帝”と呼ばれるアスカにも、今回の凱旋はリベンジがテーマとなった。
WWEの連勝記録を塗り替えたアスカだが、「レッスルマニア34」のシャーロット・フレアー戦でついにストップ、スマックダウン女子王座獲得はならなかった。
しかしながら、この敗戦のみでその後はふたたび連勝街道に突入。
5・15スマックダウンでペイジGMがカーメラとのタイトルマッチを発表した。
その後、王者カーメラがアスカを挑発。
元NXT女子王者アスカの標的が、スマックダウン女子王座に絞られたのである。
カーメラは、レッスルマニア直後にシャーロットから勝利し王者になった。
リック・フレアーの愛娘を王座から引きずり下ろすとは、一体どれだけの実力者なのか。
アスカにとってはとんでもない強敵の出現である。
しかしながら、本当にそうなのだろうか。
カーメラは昨年の「MITB」で女子初の挑戦権争奪ラダーマッチに勝利するも、その勝ち方が物議を醸した。
セコンドのジェームズ・エルスワース(男)がラダー上のブリーフケースを取って下にいるカーメラに投げ渡したのだ。
結果的には「ブリーフケース獲得」で勝負がついた。
翌週にはセコンド禁止の“やり直しマッチ”が組まれるのだが、ここでもカーメラは反則絡みで結果的には白星、いつでもどこでも挑戦権の保持を認めさせてしまう。
しかも、ここから先が長かった。いつまで経ってもキャッシュインが宣言されないのである。
「レッスルマニア34」、アスカとの激闘直後のスマックダウンで事件は起こった。
今回の日本公演にも登場するアイコニックがシャーロットを襲撃、KO状態のところで突然カーメラが現われ権利行使をアピールしたのである。
結果、カーメラはスーパーキック一発でフォール勝ち。
権利獲得から10カ月。長い間待たせた末の、あっという間の出来事である。
その後もカーメラがシャーロットを攻撃すると、祭典で友情が芽生えたアスカが救出に現われる。
そして迎えた6・17「MITB」でのタイトル戦。ここでアスカがベルトを奪えば、王者としての凱旋が実現することになる。
実力的にはアスカに分があると言っていいだけに、その可能性は高かった。
ところが、試合中にアスカの姿をした謎の人物が出現、エプロンに立った。
着物と能面…それは、もうひとりのアスカなのか…。
しかし、これはアスカの分身ではなく。カーメラが仕組んだ罠だったのだ。
その正体は、WWEから解雇されていたはずのエルスワース!
気を取られたアスカはカーメラのスーパーキックを食らい、フォール負け。WWEで2度目の黒星だ。
カーメラとの再戦は、日本公演2日目に組まれている。
初日に王者がベッキー・リンチを破れば、自動的に翌日が王者カーメラ、挑戦者アスカのタイトルマッチに。
リベンジのためにも初日にはカーメラに防衛してほしい、というのが日本サイドの心情か。
そしてもうひとり、中量級に特化した205Liveで活躍するヒデオ・イタミもリベンジを誓って1年ぶりに帰ってくる。
とはいえ、前回はヒデオにとってほろ苦い凱旋となった。
ハルク・ホーガン立ち会いのもと鳴り物入りでWWEと契約を交わしたのだが、ケガに泣かされ苦難の道を歩んできた。
日本公演で帰国しても試合ができない状態もあった。
昨年の両国は日本で3年ぶりの試合出場で、クリス・ジェリコ、エンツォ・アモーレとのシングルマッチをおこなった。
が、ジェリコから高評価を引き出すも結果は完敗、2日目のアモーレ戦ではビッグ・キャスの乱入にあい無効試合に終わってしまった。
タッグチームの分裂騒動に巻き込まれたのである。
そして今回、ブランドの枠を越えた来日発表はヒデオのリベンジが求められてのものだろう。
対戦相手は初日がザ・ミズで2日目がビッグ・キャス。
ミズは前回のジェリコと並ぶベテランの試合巧者でWWEを代表するスーパースターである。
キャスはズバリ、ぶち壊されたことへの怒りをぶつける絶好のチャンスだろう。
ハウスショーでこういったカードが組まれるのは極めて異例。
なんといっても、日本人スーパースター誕生の先陣を切ったのはヒデオである。
過去を清算し、真のスーパースターへ。
6・29&30両国は、日本人スーパースターたちの“やり返し”に期待大だ!

(構成・文:新井 宏)



■大会名:WWE Live Japan
■日時6.29(金)、6.30(土)
■会場:国技館 (東京都)

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2018-06-19 15:38 この記事だけ表示

世界最大のスポーツエンターテインメント団体WWEが、いまや恒例となった夏の日本公演を今年も開催。
「WWE Live JAPAN」と銘打たれた東京・両国国技館大会が、6月29日(金)、30日(土)の2日間にわたっておこなわれる。

今回来日するスーパースターのなかでも、アンドラデ“シエン”アルマスは新鮮な存在だ。
アルマスの来日は、NXT時代の2016年12月3日の大阪公演以来。よって、WWEスーパースターとしての東京上陸は初めてとなるのだが、彼の場合はまだ、“元”ラ・ソンブラと言った方が通じやすいのかもしれない。
新日本プロレスとメキシコの老舗団体CMLLで活躍したマスクマンのラ・ソンブラこそが、アルマスの“正体”なのだ。

身長175センチ、体重95キロ。 ルチャドールとしては大型の部類に入るアルマスは、1989年11月3日生まれの28歳。父ブリジャンテのコーチを受けて2003年にデビューした。
CMLLには07年から参戦、“シャドー”を意味するラ・ソンブラに改名した。
同年11月27日に現NOAHの大原はじめを破りNWA世界ウエルター級王座を戴冠。
09年1月にはボラドールJrと組んでCMLL世界タッグ王座を奪取した。翌年5月には新日本の棚橋弘至と対戦、棚橋&タイチ&OKUMURA組からCMLL世界6人タッグ王座をラ・マスカラ&マスカラ・ドラダとのトリオで団体に奪還。
この試合が6月の初来日へと直結し、新日本のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアにエントリーされたのである。

11年には1・4東京ドーム大会に参戦し、夏のG1クライマックスにも出場。
8・8横浜では、中邑真輔とG1公式戦で闘っている。
また、この年から始まったCMLLと新日本のコラボレーション興行「ファンタスティカマニア」にCMLL世界6人タッグ王者として来日すると、当時はNO LIMITというタッグチームだった内藤哲也とベルトを賭けて対戦した。
また、「ファンタスティカマニア」でメキシコ人同士によるメインイベントを初めて飾ったのもソンブラである(12年1・22後楽園ホール)。

のちに内藤と結託するロス・インゴベルナブレスが結成されたのは14年4月のことだった。
“制御不可能な野郎ども”を意味するこのユニットは、ラ・ソンブラ、ラ・マスカラ、ルーシュの3人でスタート。
世界最古の歴史を誇る団体にテクニコ(ベビーフェース)でもルード(ヒール)でもないというまったく新しい概念を持ち込み大ブレイクをやってのけた。
内藤がこのムーブメントにインスパイアされたのは15年10月のメキシコ遠征。
10・23アレナ・メヒコでインゴベルナブレスの勝利をアシストし結託すると、即、この概念を日本に持ち込みロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成、新日本のトップに立つきっかけとなった。

新日本&CMLLを股にかけて活躍していたソンブラは、15年11月にWWEとの契約を発表。
11・13アレナ・メヒコにおける対ルーシュがCMLLラストマッチで、15日のFULLモンテレイ大会でおこなわれた6人タッグマッチ(ソンブラ&ルーシュ&マルコ・コルレオーネ組vsトラウマT&U&エロデスJr組)がメキシコ最後の試合となった。

WWEでは、まずはNXTに登場。素顔のマニー・アンドラデを名乗り、16年1・8タンパでのハウスショーで白星デビューを果たした。
同年5月21日、サモア・ジョーのNXT王座挑戦を機にリングネームを現在のものに変更。
NXTでは中邑、ヒデオ・イタミ、戸澤陽ら日本人選手ともしのぎを削ってきた。

そんなアルマスがふたたびタイトル戦線に加わったのが昨年夏だ。
ドリュー・マッキンタイアに苦杯をなめさせられてきたアルマスだが、11・18「テイクオーバー」で、念願の王座奪取に成功。
ロデリック・ストロング、アダム・コール、ジョニー・ガルガノらから防衛を重ねていった。
今年の“レッスルマニアウィーク”4・7「テイクオーバー」でベルトを失い、以後も奪回に失敗するも、陥落から10日後のスマックダウン「スーパースターシェイクアップ」でWWE昇格が明らかになった。
スマックダウンでの初試合は5・15英国ロンドン。
マネジャーのゼリーナ・ヴェガ(来日経験もあるティア・トリニダード)を帯同し、秒殺デビューを飾ってみせたのである。
翌週も相手を秒殺すると、5・29ローリーからはシン・カラを挑発。昇格から初となる本格的な抗争を予感させる場面が見られるようになっている。

メキシコから日本に飛躍し、さらにはWWEへと駆け上がったアルマス。
とはいえ、世界的認知度では、WWE昇格した今年が“元年”となるのだろう。
ラ・ソンブラからアンドラデ“シエン”アルマスへ。
ニックネームの“シエン”とは、スペイン語で“100”の意味。
本格的活躍のスタートが日本公演の時期と重なるだけに、その意味合いは前回の来日とは比較にならない。

(構成・文:新井 宏)



■大会名:WWE Live Japan
■日時6.29(金)、6.30(土)
■会場:国技館 (東京都)

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2018-06-18 20:21 この記事だけ表示