e+独占取材【自分にとって運命の試合 初代タイガーとの一騎打ち決定!】“世界の究極龍”ウルティモ・ドラゴンが世紀の対決への思いを語った!

ウルティモ・ドラゴンインタビュー
本物のプロレスを見せたい


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9・18後楽園ホールのリアルジャパンで、メキシコを本拠地にアメリカ、日本、ヨーロッパ、韓国と地球規模で活躍する“世界の究極龍”ウルティモ・ドラゴンが初代タイガーマスクと対戦することになった。ウルティモは同月19日(現地時間)にメキシコで行なわれる「ルチャ・リブレ生誕75周年記念大会」出場を蹴って、初代タイガーとの試合を望んだという。それだけ初代タイガーへの想いが強いということで「自分のプロレス人生終着駅」ともいう。ウルティモは初代タイガーとの試合で若手レスラーに本物のプロレスを見せたいと話す。


■大会名:初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス『マーベラス』
■日 時:9/18(木)18時30分試合
■会 場:後楽園ホール
▼メインイベント
初代タイガーマスク(RJPW)
vs
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門)

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いまだにシューティングプロテクターを着けているほど佐山聡ファン!


――ウルティモさんは大のタイガーマスクファンだった。ところがタイガーはすぐに引退してしまった。当時はショックでしたでしょうね。
ウルティモ(以下、ウル) タイガーの引退はショックで仕方がなかったですね。東スポの1面に出て、僕はコアなファンでしたから正体が佐山さんであることがわかっているじゃないですか。ファンとして、これから先、タイガーはどうなるんだろうと心配でした。ただ僕が思っていたのはタイガーマスクが終わっても、ずっと佐山さんを応援していこうということでした。だから、UWFも見ていましたから。

――そうでしょうねえ。

ウル 僕はいまだにリングシューズを履かずにシューティングプロテクターを着けている。あれは佐山さんが着けはじめたから。それだけの理由なんです。タイガーマスクが好きで佐山聡が好きだったから。だから、佐山さんがザ・タイガーになって、そのあとスーパータイガーになって、素顔になったけど、何でも肯定できたんですよ。僕の等身大のヒーローだったんです。

――等身大のヒーロー?

ウル だって僕と背格好が変わらないじゃないですか。浜田さんを見てもそう思いました。僕らと変わらないのに凄いプロレスラーとしてやっている。たとえば猪木さんに憧れても、猪木さんは体格的に非現実的なんですよ。

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最初の1,2年はタイガーマスクのコピーだった!?


――プロレスラーになった時、やはりタイガーマスクをなぞるような感じでした? それともタイガーマスクとは違うマスクマンを目指しましたか?

ウル デビューして最初の1年2年は、いまだから言えますが、憧れていたわけですから100%タイガーマスクのコピーでした。

――コピーでしたか、やっぱり。そうして結果的に自分のベースを作ったわけですね。

ウル 僕はいつも闘龍門の若手に言うことがあるんです。それは「最初は(憧れている)誰かのコピーでいい」っていうこと。たとえば人間でも生れたときは親のマネをします。これは僕が外国にいるから気づくんですが、親が日本語をしゃべっているから、普通に日本語を話すことが出来る。僕は佐山さんを見ながら育ってきた。直接指導を受けたことはないですけど、佐山さんの試合のビデオを繰り返し見て、プロレスラーになったんですよ。つまりタイガーマスクになりたかったわけです。そういう段階を経てプロとしてやってきた。その中で、いろんな人に教えていただいたり、自分で勉強したりして、2年くらいかけて初めて「浅井嘉浩」というレスラーを確立した。さらにアメリカに行ったり、いろんなところに行ってサイコロジーを学び、そしてウルティモ・ドラゴンというレスラーが完成して、ちょういい時に闘龍門ができた。

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――人生は面白いですねえ。

ウル だから、今回、タイガーマスクと対戦するという話をいただいた時、これはひとつの運命だろうなと思いました。この試合で辞めるわけじゃないですけど、僕のプロレス人生で終着駅かなと思ったんです。

――プロレスの原点に戻ってきたわけですからね。
ウル ええ、僕のいまの状況からいくと、これ以上のものはないですよ。


いまの若手に見てもらいたいものがある


――今回の試合では何を見てもらいたい?いまのプロレスとは違ったもの。昔のわくわくした頃のプロレスを見せたいとか…。
ウル 拡了さんも昔から記者をやっていて、同じように思ってくれるでしょうけど、僕は海外でやっているんで、わかりやすいプロレスを心掛けているんですよ。いまの日本のプロレスは技がどんどん出て凄いんです。だけど僕の理想としているプロレスの想いとは違う。僕は技を出すのは簡単なことだと思うんですよ。問題なのはどこでその技を出すかということだと思うんです。タイガーマスクはジャーマンスープレックスを必ず最後で出して勝った。得意技、決定技をどこで出すかなんです。

――タイガーマスクやウルティモ・ドラゴンが飛んでばかりいる印象を持つのは、やっぱり飛び技にしても出すタイミングをわかっていて、そのタイミングの良さのために僕らの記憶に残っている。フィニッシュもそういうことですよね。

ウル そうなんですよ。飛ぶにしても、もっともいいタイミングで飛んでいるから。やたら飛んでいるわけじゃないいんです。いまの若い子たちは、必殺技というものがないじゃないですか。この選手はこの技だというのがない。

――技をどんどん出す。だから、その技の印象が薄れるから、軽いプロレスのように思えてくる。

ウル 軽いんです。とにかく技を出しすぎる。もっとじっくりとプロレスをすればいいのに。だけど、いろんな若手レスラーと話すと、どうやら止まっているのが怖いというんです。動きが止まっているとシーンとするじゃないですか。沸かないのが怖いというわけです。しかし、違うんですよね。沸かないんじゃなくて、ジッとお客さんは見ているだけなんですよ。それが分からない。シーンとなっていた分、そのあと倍ぐらいになって沸くことを知らないんです。

――どうして、そう思ってしまうんでしょうか。

ウル 「プロレスというのはこういうもんだ」という固定観念があって、それに縛られているのかもしれませんよね。さういう固定観念に縛られないためにも、いろんなものを見たほうがいいし、そうするともっと幅が広がってきて、もっとシンプルになりますよ。プロレスはシンプルなものです。そんな難しいものじゃない。

――面白いなあ。今回はタイガーマスクとのシングル。そういうシンプルなプロレスの醍醐味が見られるわけですね。迷える若い選手たちの手本になればいいですね。楽しみにしています。

ウル 昔の本物のプロレス。それが見せられれば闘い甲斐がありますよね。