『UFCファイトナイト・ジャパン』(9月23日、さいたまスーパーアリーナ)の開催まで半月となった9月8日、この大会に出場する元DEEPウェルター級王者で“裸締め十段”の異名を持つ中村K太郎、元戦極SRC&DEEPライト級王者・廣田瑞人(ひろた みずと)、元パンクラス・ミドル級王者“アニマル”安西信昌(あんざい しんしょう)が都内で合同取材に応じた。

中村K太郎は2003年のプロデビューから15勝無敗2分けという戦績をあげ、06年からUFCに参戦。だがこの時は、プロ初黒星を喫しただけでなく、UFCで1勝もできずに3連敗し、契約解除されてしまった。

だがその後はDREAM、ケージフォース、戦極SRC、修斗、DEEPなど多くの大会で経験を積み、必殺技である裸締めだけでなく、ハイキックやパンチなど打撃にも磨きをかけていった。そして2015年7月に悠太(ALLIANCE)に裸締めで1R一本勝ちして、DEEPウェルター級王座を獲得する。

その2カ月後に行われた『UFCファイトナイト・ジャパン2015』で、出場予定だった選手が負傷欠場したため、急きょ代打としてリー・ジンリャン(中国)と対戦した中村は、大激闘を繰り広げた。序盤は「練習で磨いたパンチを使おう」とこだわりすぎため、逆に相手の打撃をもらって苦戦したが、最後は“伝家の宝刀”裸締めで逆転一本勝ちを飾り、UFC初勝利を挙げたのだった。

「さいたまスーパーアリーナは僕にとって、2年前に逆転勝ちしたゲンのいい会場。だから今回も、もし追い込まれても最後には逆転して一本勝ちします! もちろん、追い込まれないで勝てれば一番ですけど」と中村は笑う。

ただ、UFCに出場する選手は強豪ぞろいだから、なかなか簡単には勝たせてはくれない。中村もリーに勝った後、イギリス大会で地元のトム・ブリーズに判定負けしてしまった。

ブリーズ戦後には、オーストラリアの強豪カイル・ノークに裸締めで一本勝ちすることができた。しかし前回、昨年10月の試合では、ブラジルのエリゼウ・ザレスキ・ドス・サントスと接戦の末、判定負けを喫してしまった。

このドス・サントス戦で中村は、たんに敗れただけなく、網膜剥離になり、手術を受けることになった。このため、1年近くも試合から遠ざかることになってしまった。さすがにこれは本人もこたえたようで、「網膜剥離になってしまいました……試合は少し間をおかなくてはなりません。同情のお便りお待ちしてます。」とSNSに書き、術後4日目の右目の写真をアップしている。

しかし今回中村は、「目の手術はうまく行って、その後の経過も順調です。川尻(達也)さんが手術を受けたのと同じクリニックなんですけど。再発もしてないですし。今は試合に向けて減量もうまく行って、いい感じです」と復調をアピールする。

今回中村が対戦する相手のアレックス・モロノは、中村より6歳若い27歳のアメリカ人で、グレイシー・バッハ・ウッドランズ所属。つまり、グレイシー一族の系列の道場に通っている選手で、グレイシー柔術黒帯だ。それだけでなく、テコンドーも黒帯というオールラウンダーである。

モロノについて中村は「(足技主体の)テコンドーの選手というイメージはそれほどないですが、大きなフックを振り回してくる印象ですね。だから、いいフックをもらわないように気をつけて戦います」と、モロノのパンチを警戒する。
モロノの戦績は13勝4敗で、4つのKO勝ちと5つのサブミッション勝ちがあるオールラウンダーだ。サブミッションでは、腕ひしぎ十字固めで3度勝利している。

「寝技になったら、向こうの十字が上か、僕の裸締めが上かの勝負になりますね」と中村。「モロノは一度も一本負けがないらしいから、僕の裸締めで、初めての一本負けを味あわせてあげますよ!」と豪語した。2年ぶりの「さいたまスーパーアリーナ」で、今回も必殺技の裸締めで『パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト』(大会ベスト技能賞)の賞金5万ドル(約500万ドル)をゲットできるか?

中村同様、廣田瑞人にとっても「さいたまスーパーアリーナ」は特別な場所だ。 ここには、いい思い出だけでなく、苦い思い出もある。ここで、廣田は何度も戦ってきた。2009年8月に『戦極』で北岡悟をTKOして戦極ライト級王座を奪取したのもここだし、同年の大みそかの『Dynamite!! 〜勇気のチカラ2009〜』で行われたDream vs戦極の対抗戦で、北岡の盟友であるDREAMライト級王者・青木真也と戦い、アームロックで右上腕を折られたのもここだった。

「UFCの試合で、僕がここで戦うのは今回が3度目です。UFCでは、さいたまで、まだ一度も勝ってない」と廣田。同アリーナでのUFCの戦績は1敗1分けだ。「だから3度目の正直で、今回は絶対勝ちます!」と勝利を誓った。

廣田も中村と同じく、1度はUFCからリリースされた経験を持つ。2011年に菊野克紀(きくの かつのり)を破ってDEEPライト級王座を獲得し、翌12年に、当時アメリカでUFCに次ぐ総合格闘技団体だった『ストライクフォース』でパット・ヒーリーと大激戦をしたことが評価され、13年からUFCに参戦したのだ。だが、この時は2連敗してリリースされてしまった。

廣田はその後、DEEPで3連勝を重ね、2015年にテレビ東京で放送された番組『Road to UFC Japan』のトーナメントに出場した。これは、「トーナメントで優勝すればUFCとの正式契約がゲットできる」というもので、カメラが出場選手たちに密着して、日常生活や練習を追うという番組だ。

廣田はこのトーナメントを勝ち抜いて決勝進出。同年9月にさいたまスーパーアリーナで行われたUFCジャパンでの決勝戦で、石原“夜叉坊”(いしはら やしゃぼう)の名で知られている、石原暉仁(てると)と対戦。結果は引き分けだったが大激戦で、両者ともUFCとの契約をゲットしたのだ。

しかし石原戦で足を負傷した廣田は、1年3ヵ月もの長期欠場を余儀なくされ、昨年12月の再起戦でコール・ミラー(アメリカ)に判定勝利してUFC初勝利をあげたが、前回はこの6月、オーストラリアのアレクサンダー・ヴォルカノフスキーに判定負けしてしまった。

「新鋭にやられて、すごくショックでした」と廣田は悔しそうに振り返る。「“キワ”の部分ですごくやられましたね。寝ワザからの“立ちぎわ”とか、組みついた後の“離れぎわ”とかが、UFCではすごく大事なんです。そこでちょっとスキを見せると、やられちゃう。一瞬の油断が致命打になる」

たしかに現在のUFCのレベルは、初期とは違って、立ち技に穴があるとか、タックルを切るのが苦手とか、寝技に穴がある、などという選手がほとんどいなくなり、「打・投・極」の全局面で戦える選手ばかりになった。だからこそ、“キワ”の攻防が重要になってきたのだ。

「今回の試合に向けて練習していく中で“キワ”を意識してやってきました」と廣田。「その上で、試合ではハイキックで勝ちたいですね。最近、スパーリングで、よく入るコンビネーションがあるんです。右ストレートからの右ハイキック。これで倒したい」とKO勝ちを狙う。

相手のチャールズ・ローザ(アメリカ)は廣田より8p長身の178pで、フロリダの名門『アメリカン・トップチーム』の選手である。ここにはUFCの現王者が3人も所属し、7月30日にRIZINバンタム級トーナメントで所英男を1R KOした堀口恭司もいる。猛者ぞろいの名門で鍛えているローザは総合戦績11勝3敗。7つのサブミッション勝ちがある寝ワザ師だが、KO勝利も3つある。

「なるべく長い時間、立った状態で戦いたいですね」とストライカーである廣田は、ローザの寝ワザにはつきあわない作戦だ。

「今回は両親も見に来ます。UFCの試合を会場で見るのはたぶん初めてだと思います」と言う廣田。はるばる故郷の長崎県諫早市(いさはやし)から応援に来てくれる両親の前で、見事なKO勝ちを見せたいところだ。

「自分には、もう後がない。とにかく倒しに行く姿を見せたい。」廣田は背水の陣で、この一戦に臨む。

安西信昌にとって、今大会は2年ぶりの試合になる。パンクラス・ミドル級王座を獲得した2014年からUFCに参戦した安西は、マカオでのUFCデビュー戦では、ブラジルのアルベルト・ミナに何もさせてもらえず、1RでTKO負けを喫してしまった。だが2年前の日本大会でロジャー・サパタ(アメリカ)と対戦した際は、得意のタックルでテイクダウンし、バックを取るのにも成功。そして3R、パンチの打ち合いの最中にサパタが手を痛め、安西はTKOでUFC初勝利を収めた。しかしこの後、いくつものケガに泣かされ、2年間も試合から遠ざかることになってしまったのだ。

「この2年間は、ホントに修行でしたね。でも、おかげで見えてきた部分もある」と安西は言う。「以前と違って、しっかり相手を見るようになりました。それで、自分と相手を客観的に見て戦えるようになったんです」

負傷のために練習が思うに任せない間、人の試合や練習を見続けることで、それまで気づかなかった相手の動きや自分の動きを、一歩引いた位置から客観的に見ることができるようになったというわけだ。

現在の安西は、練習環境にも恵まれている。打撃は元K-1ファイターの宮本健太郎の元で磨き、総合は岡見勇信やGRABAKAの菊田早苗らと修業。レスリングは、自身がコーチを務める明治大学レスリング部で、若い選手たちを相手に汗を流している。

安西の今回の相手ルーク・ジュモー(29=ニュージーランド)は12勝(7サブミッション、5KO) 3敗という戦績のオールラウンダーだ。6月に地元ニュージーランドでUFCデビューし、判定で白星発進した。UFC参戦前から数えると、7連勝中と勢いに乗っている。

「ジュモーの試合は10試合くらい見ましたが、タックルで倒されてない試合が1つもないんです」と安西。「でも、相手は皆いいところまで行くのに、スタミナが切れて逆転されている。だから、そこに気をつけたいですね」

学生時代にレスリングでアジア大会3位の実績を持つ安西も、タックルで倒して上から殴る“グラウンド&パウンド”が得意パターンだ。安西が憧れたUFC&PRIDE王者、マーク・コールマンが得意とした戦法だ。当然、今回もそのスタイルで行くだろうが、タックルで倒してから、ジュモーにのらりくらりとかわされてフィニッシュできず、スタミナを奪われるのだけは避けたい。

「とにかく、何としても勝ちたい」と2年ぶりの試合に闘志を燃やす安西は、5月には米カリフォルニア州サンノゼの『アメリカン・キックボクシング・アカデミー』(AKA)で2週間の特訓も敢行した。AKAにはUFC前ライトヘビー級王者ダニエル・コーミエらがいる。コーミエはレスリングでオリンピックにアメリカ代表として出場した実績も持つ。コーミエ以外にも元UFCヘビー級王者ケイン・ベラスケスや、多くのレスリング・ベースの選手がいる名門ジムでの出稽古は、安西にとって、自分の戦い方を再確認するいい機会になった。

ジュモーは身長で10p、リーチで5p安西を上回る。「でも自分はいつも大きな相手とばかり試合してますし、練習でもそういう練習ができている。だから慣れてます」と安西は体格差を意に介さない。「逆に、こういう小さな体格の自分が、外国の大きな選手を倒す姿を日本のお客さんに見せたいです!」と“小よく大を制す”試合をして見せると宣言した。2年間の鬱憤(うっぷん)をすべて吹き飛ばすような、豪快な勝利を期待したい。


■大会名:UFC FIGHT NIGHT JAPAN
■日時:9/23(土・祝)
■会場:さいたまスーパーアリーナ (埼玉県)

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2017-09-20 19:21 この記事だけ表示


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9月14日(木)に後楽園ホールにて開催される、リアルジャパンプロレス佐山サトルプロデュース 初代タイガーマスク黄金伝説『LEGEND OF THE GOLD [』の全対戦カードが決定した。

“大鵬三世”納谷幸男のデビュー戦では、新間寿会長並びに、初代タイガーマスク佐山サトル総監の強い希望により、“昭和の新日本プロレス”伝説のレフェリーを北沢幹之が務める。

<メインイベント レジェンド選手権試合 シングルマッチ 60分1本勝負>
[第12代王者]船木誠勝(第12代王者/フリー)
VS
[挑戦者]スーパー・タイガー(リアルジャパン)


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<セミファイナル タッグマッチ 60分1本勝負>
タカ・クノウ(チーム太田章)&間下隼人(リアルジャパン)
VS
関本大介(大日本プロレス)&LEONA(ドラディション)


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<第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
“大鵬三世”納谷幸男(デビュー戦/リアルジャパン)
VS
雷神矢口(邪道軍)
※レフェリー:北沢幹之様


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納谷幸(第48代横綱大鵬関を祖父、元関脇貴闘力関を父に持つ)
男生年月日: 1994年8月17日/血液型:B型、出身地:東京都/身長:197p/体重:130kg、
出身校:埼玉栄高校/格闘技歴:相撲、総合格闘技

<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
折原昌夫(メビウス)&グレート・タイガー(国籍不明)
VS
魔世軍5号&魔世軍2号(with青柳総裁)


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<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)&ヒート(フリー)
VS
TAJIRI(初参戦/フリー)&小笠原和彦(PRO-KARATE 押忍闘夢)


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<第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
倉島信行(ドラディション)&松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)
&岩本煌史(初参戦/全日本プロレス)
VS
戸井克成(フリー)&山本SAN(COMBO)
&力(リキ・エンタープライズ)


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<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
スーパー・ライダー(リアルジャパン)VS柴田正人(フリー)


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※出場選手は諸事情により変更となる場合もあります


■大会名:初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス 佐山サトルプロデュース 初代タイガーマスク黄金伝説2017 『LEGEND OF THE GOLD VIII』
■日時:9/14(木)
■会場:後楽園ホール (東京都)

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2017-09-11 14:05 この記事だけ表示

 真夏のビッグショー「サマースラム」でおこなわれたWWE王座戦、ジンダー・マハルvs中邑真輔の再戦が、中邑3度目の凱旋帰国となるWWE日本公演で実現することになった。世界最大のスポーツエンターテインメント団体WWEが、9月16日(土)エディオンアリーナ大阪で「WWE LIVE OSAKA」を開催。8・20「サマースラム」や現在の動向を受けて、当初発表されていた対戦カードが日本時間の8月29日に変更。あらためて、以下のカードが発表された。

▼WWE選手権試合
〈王者〉ジンダー・マハル(withシン・ブラザーズ)vs〈挑戦者〉中邑真輔
▼US選手権試合トリプルスレットマッチ
〈王者〉AJスタイルズvs〈挑戦者〉ケビン・オーエンズvs〈挑戦者〉バロン・コービン
▼ラストマン・スタンディング・マッチ
ランディ・オートンvsルセフ
▼サミ・ゼインvsドルフ・ジグラー
▼3対4ハンディキャップマッチ
ナオミ&シャーロット&ベッキー・リンチ(withアスカ)vsナタリヤ&タミーナ&ラナ&カーメラ(withジェームズ・エルスワース)
その他出場予定…ニュー・デイ、ルーク・ハーパー、エリック・ローワン、エイダン・イングリッシュ
※来日タレント、対戦カードは当日まで予告なく変更される場合があります。予めご了承ください。
※王座はすべて8月22日(現地時間)スマックダウン終了時点でのもの。

スマックダウンの頂点WWE王座を争うJ・マハルと中邑。王者のマハルについては前回、NXT王座につづき2度目のWWE戴冠のチャンスを母国で得た挑戦者・中邑については前々回を参照いただくとして、本欄ではUS王座戦を中心に、見どころを探ってみようと思う。

 大阪公演でのUS王座戦は、3人が同時に闘うトリプルスレット方式となる。AJスタイルズとケビン・オーエンズの攻防に割って入るのは、中邑との因縁も深いバロン・コービン。ミスター・マネー・イン・ザ・バンクとしてWWE王座を狙っていたが、権利行使に失敗。標的をUS王座に改めたということか。実際、4・11ボストンのメインではUS王座次期挑戦者決定戦にエントリーしトリプルスレットで闘っているだけに、今回の参戦についても申し分ないだろう。

 新日本プロレスのエース外国人選手だったAJと、来日時にはドラゴンゲート最強外国人と言われていたオーエンズ(当時のリングネームはケビン・スティーン)。この2人がベルトをかけてWWEで激突する姿は、日本での姿を知る者にとっては実に感慨深い顔合わせである。 先にUS王座のベルトを巻いたのはオーエンズだった。4・2「レッスルマニア」で、こちらも日本になじみの深いクリス・ジェリコからタイトルを奪取。1週間後の「スーパースターシェイクアップ」でUS王者としてロウからスマックダウンにオーエンズが移籍した。新体制の初回4・11ボストンでは、AJがトリプルスレットを制しオーエンズへの挑戦権を獲得したのである。

4・30「ペイバック」で再度ジェリコが挑戦しオーエンズが敗れるも、5・2フレズノですぐに奪回。オーエンズとAJがタイトルをかけて激突したのは5・21「バックラッシュ」だった。ここではオーエンズがリングアウトで王座防衛。6・18「マネー・イン・ザ・バンク」でも、両者はマネー権をかけたラダーマッチで闘った。しかしここで勝ったのは、中邑を終盤まで退場に追いやったコービンだった。 仕切り直しのUS王座戦線には、またもやAJが参入した。次期挑戦者決定バトルロイヤルに15人が参戦し、サミ・ゼインをペレキックで場外に落したAJが勝利、ベルトへの執念をかたちにしてみせた。試合後にはオーエンズが現われ次期挑戦者を襲撃し、2人の闘いがより白熱することに。 そして7月7日、ニューヨークのマジソンスクエアガーデンで事件が起った。この日、オーエンズとAJが王座をかけて対戦。ここでAJが勝利し、タイトルが動いたのだ。テレビ中継のないハウスショーでの移動はきわめて異例。US王座を初めて奪取したAJはさっそく、4日後のサンアントニオでジョン・シナとのタイトル戦に臨んだのである(ルセフがシナを襲い試合不成立)。

しかし、このまま黙っているオーエンズではなかった。7・18バーミンガムではAJ&中邑組vsオーエンズ&コービン組がおこなわれ、オーエンズがポップアップパワーボムでAJから直接勝利。これが、7・23「バトルグラウンド」での王座奪還につながった。3度目のUS王者となったオーエンズ。しかし、2日後には悪夢を見ることになる。ジェリコを加えたトリプルスレットでのタイトル戦で、フロッグスプラッシュをジェリコに決めながらもAJにカバーを横取りされた。3カウントを奪ったのはAJのほう。怒り心頭のオーエンズはすぐにシングルでの再戦を訴え実現させるも、8・1クリーブランドではAJが防衛。この試合ではオーエンズがフィニッシュでのフォールを「肩が上がっていた」と主張。実際、挑戦者の肩がマットから離れていたようだったのだが、レフェリーが巻き込まれた直後で視界不良だった可能性が高い。この論争に終止符を打とうと「サマースラム」での再戦にレフェリーを買って出たのがスマックダウン・コミッショナーのシェイン・マクマホンだ。そして迎えた8・20「サマースラム」では、シェインがAJのスワンダイブ式450スプラッシュの誤爆をくらいながらも試合を成立させた。最後はAJがスタイルズクラッシュからオーエンズをフォール。8・22ニューヨークでも同一カードがおこなわれ、コービンがレフェリーとなるも、途中からシェインが再び裁くことに。混乱の試合は結局、AJがフェノミナルフォアアームでオーエンズを返り討ちにしてみせた。現在もこの抗争はつづいており、三つ巴での闘いが大阪で実現するというわけだ。

 ランディ・オートンvsルセフのラストマン・スタンディング・マッチでは、ド迫力の攻防が展開されること必至。ピンフォール、ギブアップによる決着はなく、相手を10カウントKOするまで勝敗は決まらない。“最後に立ち上がっている男”が、勝者となる過酷なルールだ。前WWE王者のオートンは、常にWWEのトップを張るスーパースター中のスーパースターであり、この形式でトリプルHを破ったこともある。対するルセフはブルガリア出身のパワーファイター。マハルvs中邑と同じく、これもまた「サマースラム」の再戦である。このときはオートンが奇襲を受け、しばらく戦闘不能状態に陥った。が、カムバックすると必殺RKOを決め、秒殺勝利を飾ってみせた。が、大阪ではラストマンスタンディングルールとあってじっくりした攻防が期待できるだろう。オートンのRKOが再び爆発するか、それともルセフがアコレードでオートンを落とすのか。最後にリング上で立っているのは…?

 サミ・ゼインvsドルフ・ジグラーも注目の一騎打ちだ。ゼインは中邑のNXTデビュー戦の相手であり、ジグラーは中邑スマックダウン昇格の第一抗争相手だった。どちらも試合巧者でありながら、対照的でもある。ゼインはエル・ジェネリコというマスクマンとして世界のインディーシーンを渡り歩き、日本のDDTでも活躍、日本武道館でも闘っている。ジグラーはオートン同様に常にWWEの最前線に君臨。どんな相手でも好勝負を連発させている。それだけに、このカードが目の肥えた日本のファンを前に実現されることが興味深い。

 女子の試合は、ナオミ&シャーロット&ベッキー・リンチ(withアスカ)vsナタリヤ&タミーナ&ラナ&カーメラ(withジェームズ・エルスワース)のハンディ戦。当初はアスカの凱旋試合が予定されていたのだが、8・19「NXT テイクオーバー ブルックリンV」でのエンバー・ムーン戦で鎖骨を骨折してしまった。NXT女子王座はアスカロックで勝利し王座を守るも、試合には出られない状況となったのだ。それでも大阪公演には“with”として参加。NXTデビュー以来の連勝は一時ストップも、WWE日本公演での皆勤賞がつづくことになる。試合をおこなうのは、スマックダウン女子王者のナタリヤをはじめとするスマックダウンのメインロースターたち。記憶に新しい6・30&7・1両国では、ロウの女子スーパースターたちと闘った。メインロースター昇格の噂もあるだけに、スマックダウン勢が中心の大阪公演は、期待される近未来に向けての“視察戦”になるかもしれない。大阪公演は、その他数試合が加わる予定である。

 このように、中邑のタイトルマッチはもちろんのこと、9・16「WWE LIVE OSAKA」は内容盛りだくさんの見どころ満載。一夜限りの“オーサカライブ”を見逃すな!

(構成・文:新井 宏)



■大会名:WWE Live Osaka
■日時:9/16(土)
■会場:エディオンアリーナ大阪 (大阪府)

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2017-09-01 16:55 この記事だけ表示

 9月16日(土)、エディオンアリーナ大阪が現代のマハラジャになる! 世界最大のスポーツエンターテインメント団体WWEが今年2度目の日本公演を開催。6・30&7・1東京につづき、9・16は大阪での実現だ。今回はスマックダウンブランドのスーパースターたちが大挙上陸するもので、中邑真輔と並び現在もっとも旬なのが、WWE王者ジンダー・マハルと言っていいだろう。

 マハルは身長2メートル近いインド系のスーパースター。今年の「レッスルマニア33」まではまったくノーマークの存在だったが、祭典以後に急浮上。4月の「スーパースター・シェイクアップ(再編成)」でロウからスマックダウンに移籍し、運命が変わったということか。4・18ルイビルでのWWE王座次期挑戦者決定6パックチャレンジに抜擢されるとサミ・ゼインから勝利し、ランディ・オートンが保持するベルトへの挑戦権を獲得した。  5・9英国ロンドンではメインでオートンと6人タッグながらカラス(コブラクラッチスラム)で直接ピンフォールを奪い、さらに注目度を高める。5・16マンチェスター(米国)においてはオートンvsバロン・コービンのメイン後に現われ、親衛隊のシン・ブラザーズ(サミア・シン&スニル・シン)とともに王者を襲撃、最後はカラスの餌食にしてみせた。そして、中邑真輔のスマックダウンデビューが話題となった5・21シカゴPPV「バックラッシュ」で、オートンとのタイトルマッチがメインで実現。この試合に勝利し、「WWE史上に残る番狂わせ」と言わせたのが、マハルなのだ。

 もともとはカナダ生まれで、デビュー当初はカルガリーの名門スタンピードレスリングを主戦場としていた。WWE入りは2010年で、当時傘下のFCWでジンダー・マハルに改名。12年にはヒース・スレーター、ドリュー・マッキンタイアとトリオユニット、3MB(スリーメンバンド)を結成した。その名の通り、モチーフは3人組のロックバンドである。

 スレーターやマッキンタイヤはともかく、正直、マハルにバンドキャラは似合わなかった。当時、武闘派のザ・シールド(ロマン・レインズ&セス・ロリンズ&ディーン・アンブローズ)が台頭したこともあり、3MBの影は薄くなってしまう。国籍やタイプもバラバラでコミカルな部分もマハルには災いした。道化役のまま、マハルは一時WWEから姿を消した。

 プエルトリコのWWCを経て、15年にマハルはアントニオ猪木のIGFに参戦することとなる。日本ではラジャ・シンのリングネームで王彬(ワン・ビン=16年6月WWE入団)、橋本大地、KENSOとシングルで闘った。

 16年8月には、スレーターに呼ばれるかたちでWWEに復帰を果たす。そして今年、潜在能力を爆発させて大ブレイク。“インド13億人”の期待を一身に背負うほどのスーパースターとなったのである。

 WWE王座を手にしたマハルは、6・18PPV「マネー・イン・ザ・バンク」でもオートンを返り討ちにしてみせた。この日はリック・フレアーをはじめレジェンドたちが最前列に勢揃い。ここでシン・ブラザーズがオートンの父“カウボーイ”ボブ・オートンにちょっかいを出した。これを見たオートンはブラザーズにRKOをお見舞い。痛快なシーンの直後、リング上で待っていたのはマハルの必殺技カラスだったのである。

 さらに7・23PPV「バトルグラウンド」では、二重の竹檻に囲まれた中で闘うパンジャムプリズンマッチで再びオートンを返り討ちに。ここではインド系の元・世界ヘビー級王者グレート・カリが出現、オートンのエスケープ勝利を阻止し、インド系の総合力を誇示してみせた。 また、バロン・コービンがマネー・イン・ザ・バンクでマネー権を手に入れても、マハラジャ政権は揺るがなかった。8・15プロビデンスではジョン・シナとのシングルをぶち壊され、キャッシュイン(マネー権行使)を宣言されるも、秒殺で防衛成功。マネー権のジンクスをものともせず、つづく8・20PPV「サマースラム」では中邑真輔の挑戦を退けた。 8・22スマックダウンの時点で、マハルは中邑との再戦を拒否していたのだが、日本時間の8月29日に9・16大阪公演での再戦が決定、しかもマハルが王座をキープしていれば、試合はそのままタイトルマッチとなる。日本vsインドの第2ラウンドが大阪で実現。中邑がここで王座を奪取すれば日本人初のWWE王者が誕生。そして、マハルの戴冠が「WWE史上に残る番狂わせ」と言われたように、中邑もWWEの歴史に名を刻むことになる。果たして、結果はどのように転ぶのか。「サマースラム」再戦は、日本のWWEユニバースにとって最大のプレゼント。絶対に見逃せない、現在進行形の注目カードが、大阪にやってくる!

※日付はすべて現地時間。王座は8月22日スマックダウン終了時点のもの。

(構成・文:新井 宏)



■大会名:WWE Live Osaka
■日時:9/16(土)
■会場:エディオンアリーナ大阪 (大阪府)

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2017-09-01 16:48 この記事だけ表示

 WWEが9月16日(土)エディオンアリーナ大阪で開催する「WWE LIVE OSAKA」は、中邑真輔にとって3度目の凱旋帰国である。

 新日本プロレスを退団し、NXTのリングに初めて上がったのが2016年4月1日、「テイクオーバー ダラス」でのサミ・ゼイン戦だった。日本時代とほとんど変わらぬ姿が現地でも大歓迎され、ストロングスタイルの闘いで大旋風を巻き起こした中邑は、同年7月の東京公演で初凱旋。両国国技館の2連戦で、クリス・ジェリコ、ケビン・オーエンズを破っている。日本育ちのジェリコから「将来のチャンピオンだ」と太鼓判を押されると、その翌月、ジェリコの予言通りサモア・ジョーを破ってNXT王座初戴冠を成し遂げた。一度は奪われたベルトながら、12月の大阪公演、2度目の凱旋ではキッチリと奪回に成功。NXTが単独で日本にやってくるのは、あのときが初めてだった。つまりは、中邑の活躍ありきで実現したジャパンツアーだったのだ。

そして今回、3度目の凱旋帰国も中邑の存在があってこそ、と言っていいだろう。中邑は今年4月にNXTを卒業、スマックダウンに昇格した。スマックダウンはロウと並ぶWWEの一大ブランド。今年はすでにロウを中心とした日本公演が東京でおこなわれており、通例ならば次回は来年、となる。しかし昨年12月に中邑所属のNXT、今年9月には中邑が移籍したスマックダウンが日本にそのままやってくる。まるで中邑を中心にしてWWEが動いているかのようでもある。

メインロースターとしての凱旋帰国だけでもビッグニュースだが、今回は過去最大級の手土産まで持ってくる。それは、スマックダウン主力としての姿であり、真夏のビッグイベント「サマースラム」でタイトルマッチを経験した実績である。

 中邑のスマックダウン昇格は、「レッスルマニア33」から2日後の4・4リッチモンドだった。「レッスルマニア」直後のロウ、スマックダウンでは、毎年のようにビッグサプライズが発生する。それはつまり、新しい物語のスタート。今年の場合は、中邑真輔がそれに該当するというわけだ。そのことからもWWEが寄せる期待の高さがわかるというものだ。

この日、本編では登場のみで試合は組まれなかったのだが、テレビ放送終了後のダークマッチでドルフ・ジグラーと一騎打ちをおこなうボーナストラックが会場のファンを狂喜させた。中継枠ではなかったものの、会場ではメイン扱い。ここで中邑はリバースパワースラムからのキンシャサ(ボマイェ)で勝利。ジグラーがそのまま、スマックダウンでの抗争相手第1号となったのである。

 スマックダウンの一員として初めて(テレビ枠で)試合をおこなったのは、5・21PPV「バックラッシュ」。中邑はオープニングマッチでジグラーを返り討ちにしてみせた。この大会での第1試合は、メインイベントと同じく重要な意味を持つ。いわゆる大会の“つかみ”であり、それはそのままブランドのセールスポイントだったのだ。

 中邑は昇格から即、スマックダウンの重要人物となっていた。「バックラッシュ」2日後には、“元・新日本”のAJスタイルズとタッグを組み、メインで再会。ジグラー&オーエンズ組との対戦で、中邑がキンシャサからオーエンズをフォールした。日本でも対戦したオーエンズとのシングルも、6・6ロチェスターのメインに組まれた。ここでも必殺のキンシャサを爆発させ勝利するのだが、試合後、バロン・コービンに乱入され、決め技のエンド・オブ・デイズを食らわされた。コービンからの宣戦布告。ジグラーに次ぐ第2の抗争がスタートした。

 このころはちょうど、PPV「マネー・イン・ザ・バンク」を控えた時期。6・13ニューオーリンズではマネー・イン・ザ・バンク・ラダーマッチの前哨戦6人タッグマッチがおこなわれ、試合後には中邑がラダーに上がり、ブリーフケースをゲットするデモンストレーションを敢行した。PPVメインでの勝利を誰よりも強いインパクトで予告してみせたのである。

 ところが、6・18PPV「マネー・イン・ザ・バンク」ではコービンが中邑の入場を急襲。6人が同時に闘う試合ながら、中邑は終盤まで戦線離脱を余儀なくされてしまったのだ。そして、ラダー上のブリーフケースを掴み取り、結果的にいつでもどこでもタイトルマッチに挑戦できる権利を手に入れたのがコービンだった。その後もコービンはなにかと中邑を付け狙い、バックステージでもブリーフケースで襲撃している。WWE王者ジンダー・マハルを狙うと同時に、中邑もターゲットにしていたのだ。

 コービンとは7・23PPV「バトルグラウンド」で一騎打ちをおこない、中邑が不本意な反則勝ち。それでも2日後には再戦でフォール勝ちを奪い、決着をつけたのだった。
その後、スマックダウン登場から最大のチャンスが与えられた。WWEの顔であるジョン・シナとの夢の一戦が決定し、しかもWWE王座次期挑戦者決定戦としておこなわれることになったのだ。勝った方が、PPV「サマースラム」でジンダー・マハルに挑戦する。破格の条件がつく大一番である。
そして驚いたことに、この試合で勝ったのは中邑の方だった。世界王座を16度戴冠し、WWEのトップ中のトップであるシナを正々堂々の勝負で破ったのだ。これこそ、サプライズを超えたサプライズだった。

なおこの試合でも、あのコービンが出現。試合後、背後からブリーフケースで中邑を急襲したのである。それでも、退場していたシナがカムバックし中邑を救出、コービンを排除してみせた。シナと中邑は、リング上で握手。シナの方から手を差し出したのは、中邑が認められた証である。この時点で、マハルの保持するWWE王座への挑戦権を持つ者は2人となった。マネー・イン・ザ・バンクの勝者でいつでもどこでも挑戦できるコービンと、シナとの決定戦を制し、「サマースラム」でタイトル戦が組まれる中邑だ。
たとえば王者が闘った直後でダメージある場合でも挑戦できるコービンは、8・15プロビデンスでのシナvsマハルに乱入、試合をぶち壊すとマネー権の行使を宣言した。実際、マネー権を持つ者がルールを最大限に利用しベルトをかっさらう確率はかなり高い。が、コービンは有利な状況にもかかわらずエプロンに立ったシナに気を取られ、マハルに丸め込まれてしまう。これにより、マハルが防衛し中邑との対戦が決まるとともに、コービンは権利を喪失。すなわち、中邑は大一番中に邪魔される危険もなくなった。WWE王座初挑戦で初戴冠、という可能性も高まったのである。
そして迎えた8・20PPV「サマースラム」。この大会はロウとスマックダウンの合同PPVであり、「レッスルマニア」に次ぐ位置づけのビッグマッチである。しかも中邑の挑むWWE王座戦は、大会のセミファイナル(メインはWWEユニバーサル王座フェイタル4WAY戦)であり、スマックダウンのメインと言っていい。昇格からわずか4カ月で、このポジション。もはや文句なしのスーパースターである。

 ニューヨークでおこなわれた日本vsインドのWWE王座戦。まずはバイオリンの生演奏に乗って中邑が入場。テーマ曲が鳴り終わっても、大観衆の合唱がつづく光景は壮観の一言だ。試合がはじまると、まずは中邑があいさつ代わりの強烈なローキックでインドの巨人を威嚇する。さらに三角締めで追い込み、ギブアップ勝ちを狙っていく。突進をかわされた王者の左肩が鉄柱へ強打すると、中邑に大チャンスが到来した。背後からキンシャサをぶち込むとマハルはダウン。もう一発ぶち込めば、と思われたそのとき、マハルのセコンド、シン・ブラザーズがエプロンに立った。怒りの中邑はひとりをリングへ投げ入れる。もうひとりが入ってくるとエルボーを放ち、シン・ブラザーズを蹴散らした。が、これが中邑にとっては命取りとなってしまう。意識がセコンドに向いた瞬間を逃さずにまとわりついたマハルが、必殺技カラス(コブラクラッチスープレックス)で一気にマットに叩きつけた。まともに食らった中邑は3カウントを聞くことに・・・。

マハルのマハラジャ政権に肉薄しながらも、結果的に日本人初のWWE王者誕生は持ち越しとなった。2日後のスマックダウンでシン・ブラザーズ(サミア・シン&スニル・シン)と2対1のハンディキャップマッチを闘い勝利、憂さを晴らしたのだが、中邑のターゲットはあくまでもWWE王座奪にある。 このとき、マハルは中邑との再戦について否定的だった。が、日本時間の8月29日、大阪公演においての再戦が決定、WWE選手権試合、王者ジンダー・マハルvs挑戦者・中邑真輔が発表された。来日までにマハルが王座をキープしていれば、試合はタイトルマッチとなるわけだ。
つまりは「サマースラム」の主要カードがそっくりそのまま日本でおこなわれるということ。かつて中邑がNXT王座を凱旋試合で奪取した再現が、現実になるかもしれない。となれば、日本人WWE王者という初の快挙が達成されることになる。ハウスショーで王座は移動しない、という暗黙の了解はもう時代遅れ。実際、中邑のNXTを筆頭に日本公演でフィン・ベイラーがNXT王座奪取、AJスタイルズがニューヨークでUS王座奪取などの結果が現実のものになっている。それだけに、今回の中邑にも大きな期待がかかるのだ。シン・ブラザーズの介入をはじめ、マハルの手の内はうかがえた。全世界のWWEユニバースが中邑に熱い視線を注ぐように、9・16エディオンアリーナも、全世界が試合の結末に注目する!

(構成・文:新井 宏)



■大会名:WWE Live Osaka
■日時:9/16(土)
■会場:エディオンアリーナ大阪 (大阪府)

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2017-09-01 16:43 この記事だけ表示